コロナ禍のシェアハウス、暮らして痛感した「家庭内感染」防止の難しさとは【東京・ロンドン徹底比較】
以前は「夜の街」が挙げられていた、新型コロナウイルスの感染拡大ルート。しかし2020年夏以降は「家庭内感染」にも注目が集まるようになりました。ひとつ屋根の下で暮らす者同士が感染を予防する難しさとは、東京とロンドンそれぞれの都市についてライターの鳴海汐さんがリポートします。
ロンドンではシェアハウスが一般的
この民泊システムでロンドンの1ルーム以上の貸切物件を探すと、平均価格はひと月4825ポンド(約65万1627円、9月19日のレートを使用)。金銭面の問題もありますが、現地の人とのコミュニケーションが仕事上必要なのでシェアハウスに滞在することを選びました。
旅行者用ではない一般的な賃貸契約においてもロンドンは家賃が高く、日本のようなひとり暮らしの物件が少ないこともあってか、東京の2倍以上かかります。
OECD(経済協力開発機構)発表の2019年の賃金水準では、イギリスは日本の1.2倍。その収入でひとり暮らしは厳しいということで、シェアハウスは一般的です。
普通の一軒家(隣家と壁を共有していることが多い)やアパートをシェアするので、東京よりも少人数の物件が基本です。
大家さんが空いている部屋を貸し出すこともあれば、別物件に住みながらシェアハウスの運営をするパターンもあります。
バストイレは専用の場合とそうでない場合がありますが、個室があり、キッチンやリビングは共用の物件を選択しています。
予約の際、コロナの関係で今はゲストを宿泊させていないと断られたケースもありましたが、OKが出た4軒を8月から9月にかけての1か月間、渡り歩いてきました。
宿泊を許可するということは、ある程度コロナに対して緩やかな感覚の持ち主なのかもしれないと考えられますが、滞在したことで見えた現地の人々のコロナに対する意識を紹介します。
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