東京・大田区の自宅に、3歳の長女を1週間以上放置し、餓死させた罪などに問われている母親の初公判が、東京地裁で開かれ、母親が起訴内容を認めた。

梯沙希被告(26)は2020年6月、知人男性に会うため、鹿児島県に旅行に出かける際、長女の稀華(のあ)ちゃん(当時3)を大田区の自宅に残し、部屋の扉を閉めたうえで、ソファでふさぎ、9日間にわたって十分な食事を与えず、放置して死亡させた罪などに問われている。

梯被告は、27日の初公判で、裁判長から起訴内容について、「間違いありますか?」と問われると、「大丈夫です」と認めた。

検察側は冒頭陳述で、梯被告が稀華ちゃんを放置したまま出かけることを繰り返していた常習性に触れたうえで、「長期間自宅に放置し、必要な保護をしなかった犯行態様は悪質」と指摘した。