期間  令和4年1月10日~3月31日

場所  サンモールスタジオ/雑遊/シアター風姿花伝

企画概要
東京都は大中小の劇場数数百を誇り、面積比、人口比としても世界有数の演劇都市である。
しかし、演劇自体が日常において浸透をしているかというとそれは残念ながら否であり、その状況を今回コロナウィルスの感染症という災厄に晒される中で演劇界は嫌というほど思い知った。 
もちろん、演劇作品は疑似的世界であり、その多くは非日常のエンターティメントを楽しんでもらうことが1つの要素であるが、多くの人生において不必要なものにカテゴライズされてしまうことは演劇界の未来にとって大いなる損失である。 
その要素の1つがかつて反権力が演劇や芸術の要であるかのような謂れを受け、今も根強くそのような言動が蔓延ることであるが、演劇が一般社会においてそのような印象を持たれることはその分野の未来的な展望を阻害することに他ならない。
本来であればその権力というものにさえ左右されずに羽ばたけるものが、自身の構築した鎖によって自由と世界の広がりを失い、結果として今の演劇は公共、大衆というものから大きくかけ離れている。 
演劇や劇場がその鎖を解き放ち、公共的な繋がりを広げ、街や社会と大いに融合をしていく中で本来の魅力を大いに発揮することが出来るように、多くの方々の人生においてもかけがえのないものに演劇が存在することを目指し、この演劇祭を開催するものとする。