横浜の女子高生刺傷、逮捕の生徒「刺すため刃物万引き」
横浜市港北区の私立清心女子高校で、1年の生徒(15)が同級生に刃物で刺され重体となった事件で、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された加害生徒(15)が、凶器の刃物について「(被害生徒を)刺すために万引きした」と供述していることが16日、神奈川県警港北署への取材で分かった。
同署によると、加害生徒は13日午前にJR鶴見駅(同市鶴見区)近くのホームセンターで刃渡り約12センチの刃物を万引きし、「通学かばんに入れ、刺す機会をうかがっていた」と供述。15日午後0時15分ごろに被害生徒を刺したことについては「よく覚えていないが、『今だ』と思って刃物をかばんから取り出した」と話している。
被害生徒への不満を募らせた理由については、席替えで近くに被害生徒と親しい友人が集まり、「授業中にしゃべっていてうるさかった。机に荷物を置かれた」などと話しているという。
一方、同校は16日を臨時休校にし、夕方、臨時の保護者会を開いた。同校によると、保護者約200人が出席。「加害生徒がためこんでいた気持ちを発信できる相手が必要だったのではないか」などの意見が出たという。同校は17日に全校集会を開いて生徒に説明、18日は自宅学習にする予定で、授業再開のめどは立っていないとしている。