「作業が行き詰まったら温泉へ」 今後、旅先での仕事がイケてる時代が来るかもしれない

新型コロナウイルスやテレワーク拡大を背景に、政府が「ワーケーション」の普及を推進しています。仕事(work)もしながら休暇(vacation)を楽しむ、というこの施策、批判がある一方で思わぬメリットもあるのだそう。実践経験のあるライター鳴海汐さんが解説します。

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やってみて分かったメリット

 ありがたくも宿では会議室を借りることができたので、そちらで作業をしました。

 せっかくの夕食も、短時間で切り上げざるを得ず、くつろぎにきた家族には緊張感を漂わせてしまい迷惑をかけましたが、それでも不参加よりはよかったはず。この宿は、以前勤めていた会社の保養施設で、OGの筆者が行かないと家族も泊まれないルールだったのです。

 徹夜仕事でしたが、仕事に行き詰ったときは短時間でも温泉に入り、気持ちをリフレッシュすることができました。

 2度目は、やや遠くで2泊の温泉旅行です。到着したその日に記事の修正依頼が入ったため、翌日の中日(なかび)は観光をせず、部屋で仕事をすることにしました。このときは、先に挙げた例ほどは切羽詰まっていなかったので、仕事の合間の温泉と旅館の食事をいっそう楽しむことができました。

せっかく訪れた温泉旅館で仕事をすることに……。しかし意外なメリットも(画像:写真AC)

 温泉に入ると気分がリセットされます。自宅だと1日一度でも入浴が面倒だと感じる人が、温泉では頻繁に入ります。水に触れるとアイデアが浮かびやすい、と言いますが、実際よい糸口が見つかったりします。また散歩をすれば、いつもと違う環境の中歩くことで、目新しいものだらけで、脳によい刺激が行くようです。

 こういった非日常に触れることが、ワーケーションの「ワーク」側の代表的なメリットでしょう。

「バケーション」側の代表的なメリットは、忙しくても旅行を実現できることでしょう。「会社が休めないから旅行に行けない」がナシになるからです。

 ワーケーションは、週末や有休の「オフ」の日と仕事をする「オン」の日をセットにして出掛けることを基本的に想定しています。

 オフの日は、観光をするなど通常の旅らしく好きなように過ごせます。そして問題のオンの日ですが、「旅先で仕事」も実は悪くないのです。

例えば、仕事と休暇を8時間ずつ

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【画像で分かる】そもそも「ワーケーション」って何?

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