「作業が行き詰まったら温泉へ」 今後、旅先での仕事がイケてる時代が来るかもしれない
新型コロナウイルスやテレワーク拡大を背景に、政府が「ワーケーション」の普及を推進しています。仕事(work)もしながら休暇(vacation)を楽しむ、というこの施策、批判がある一方で思わぬメリットもあるのだそう。実践経験のあるライター鳴海汐さんが解説します。
例えば、仕事と休暇を8時間ずつ
これは、旅先にいるのに観光もせず、外出しないで部屋で読書をしたことがある人なら分かるかもしれません。「せっかく来たのにもったいない」という、背徳的なぜいたくです。「俺仕事して偉い」「旅先であえて仕事する私」に酔うのも、けっこう気持ちがよいものです。
そうはいっても、1日24時間のうち仕事をするのが8時間、睡眠が8時間だとしたら、残り8時間が旅行先という非日常なのも大きいはずです。
例えばランナーなら、東京など首都圏では朝のランニングなんて5時台でも暑いですが、避暑地ではぐっと快適でコースが新鮮というルーティーンの充実があります。虫の声を聞きながら眠りにつく、鳥のさえずりで目が覚めるといったことで、睡眠時間さえもグレードアップがあり得るでしょう。
ワーケーションは集中しやすい
ワーケーションは、短期の旅ほど「ワーク > バケーション」になりがちです。週末の休みとくっつけるなどして、バケーションの割合を増やせればいいですが、ワークの割合が高い印象があったとしても、「ワーケーションは仕事を充実させるためのもの」だと思えば、やっかいでじっくり取り組むべき案件があるときほど向いているのかもしれません。
家にいるより集中しやすい環境があります。滞在先の部屋には、自分の持ち物が少ないので、気がそらされるものが少ないです。掃除、料理といった家事の必要がありません。来客がありません。同僚も、ワーケーション中と知れば、やたらな連絡をせず吟味したうえで連絡をするでしょう。
旅先なので、食事の時間はゆったりいつもの何倍にもなります。絶対夕食までに仕事を終わらせようといった気持ちが強まります。
ウェブサイトなどで宿の部屋のつくりやデスクと椅子、また喫茶室などの様子が分かれば、ある程度自分の好みに合わせて全国の豊富な選択肢のなかからチョイスできるのもワーケーションのいいところではないでしょうか。
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