「作業が行き詰まったら温泉へ」 今後、旅先での仕事がイケてる時代が来るかもしれない
新型コロナウイルスやテレワーク拡大を背景に、政府が「ワーケーション」の普及を推進しています。仕事(work)もしながら休暇(vacation)を楽しむ、というこの施策、批判がある一方で思わぬメリットもあるのだそう。実践経験のあるライター鳴海汐さんが解説します。
うまく応用すれば旅先に長期滞在も
ワーケーションは、数日の滞在がイメージかもしれませんが、当然長期の滞在も可能になってきます。
コテージなどで自炊しながら地元の名産をたっぷり味わうなど、暮らすように過ごせば移住気分が味わえます。もし本気で今後地方への移住を考えているとしたら、移住先の候補をじっくりチェックすることができそうです。
テレワークであれば、海外に滞在することも可能です。この制度をすでに導入している企業もあります。
ITサービスのXtra(千代田区内神田)では、「働き方改革」の一環として、海外リモートワーク制度を2020年1月よりスタートしています(2019年12月27日付、同社プレスリリース)。
制度開始前にトライアルで米ニューヨークに行ったエンジニアは、「海外リモートワーク制度を使用することで仕事を続けながら滞在できたので、街を歩いたり観光に行ったりと刺激的な毎日を過ごすことができました」とメリットを語っています。
また「業務はチャットツールでのコミュニケーションや議事録のシェアなど、開発チーム内の協力もあってスムーズに進行できました」ということで、仕事に支障がなかったとのことです。
海外でのワーケーション実践経験
筆者は数か月単位で海外に滞在することが多いのですが、ネットがつながる環境であればどこでも仕事ができます。電話を使うのは最小限なので、メールやチャットが主な連絡手段です。取引先には、時差の関係で返信が遅くなることもあることを伝えておいたので大きな問題はありませんでした。
そうすると、働きながら留学することもできます。滞在先のイギリスでは語学学校に通ったのですが、現地で働くノンネーティブの人々もテレワークかどうか問わず、朝や夕方のクラスを取って、仕事と語学の勉強を両立させていました。
日本をベースとする人であれば、これが、フィリピンやグアム、オーストラリアなど、時差がほとんどないところであれば、留学の障害となるものはゼロに近くなるでしょう。
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