有料レジ袋の「たった5円」が惜しくてたまらない人に教えたい イギリス流の「第3の選択肢」とは
2020年7月1日(水)に始まった、レジ袋の有料化。1枚当たり3~5円という値段が一般的ですが、わずかな代金を払うのも何だか惜しい……そう思う心理はなぜなのでしょう? このストレスを和らげる方法は? イギリス滞在歴の長いライターの鳴海汐さんが、イギリスの例を挙げながら解説します。
レジ袋に13円も払えるのか
これは「Bags for Life(バッグズ フォー ライフ)」と呼ばれるもので、「一生使えるエコバッグ」といった意味です。他の大手チェーンにも広がり、今はこのタイプが主流になりました。カラフルなプリントで大きく店のロゴが入っていますが、スーパーによってはデザイン性が高くおしゃれです。
イギリスの大手スーパーは、都心に小型店舗を置いています。それらは日本のコンビニほど各種サービスに対応しているわけではないですが、近い位置づけです。
そのため、筆者がロンドン滞在中は、「Bags for Life」を持っている人を街中で結構見かけました。
スーパーの売り場ではより丈夫なエコバッグ商品を売っていますし、買い物にはマイバッグ持参の人も多いのですが、それでも「Bags for Life」を持つ人が多いのです。店内でも、新品の袋を買う人をよく見かけました。
マイバッグを持ち歩くのが面倒なのか、うっかりしたのか分かりませんが、男性に多かったです。
レジ袋以上エコバッグ未満
普通に考えれば、袋の価格を高くすれば消費者にとっては痛手です。しかし高い代金を払った分、次は忘れないようにしようと心に誓う気持ちが高まりますし、質がよいのである程度納得感があります。レジ袋を手に入れるよりも、うれしいのです。
何度も使ってよれてきたら、家庭ごみを捨てる袋としても丈夫なのでかなり優秀です。
日本ではスーパーに比べてコンビニで買う量が少ないということがありますが、この「Bags for Life」のような「レジ袋以上エコバッグ未満」の選択肢があると、ストレスレベルが変わってくると思います。
ただ最近のイギリスでは、チェーンスーパーの「Bags for Life」の値上げ傾向が続いていて、15~30ペンス(約20.1~40.2円)で設定され、消費者の怒りを買っているので、価格設定は慎重にする必要があるでしょう(『Mail Online』2019年11月23日付)。
また今の日本では、厚手の袋は有料の対象外なので、そのあたりのルール変更も必要になりますが。
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