有料レジ袋の「たった5円」が惜しくてたまらない人に教えたい イギリス流の「第3の選択肢」とは
2020年7月1日(水)に始まった、レジ袋の有料化。1枚当たり3~5円という値段が一般的ですが、わずかな代金を払うのも何だか惜しい……そう思う心理はなぜなのでしょう? このストレスを和らげる方法は? イギリス滞在歴の長いライターの鳴海汐さんが、イギリスの例を挙げながら解説します。
たった5円がなぜ惜しいのか
マイバッグや使いまわしのレジ袋については、衛生面の問題も指摘されています。そのせいもあってか、都心のオフィス街では、コンビニで買い物した人々が、袋を使わずに手で持ち帰る姿が目立つようになったとも言います。
マイバッグ持参は忘れがちだが、新しいレジ袋を買うのも何となくいや――。1袋あたりたった3~5円なのに、なぜその代金を支払うことに抵抗を覚えるのでしょう。同一商品がスーパーに比べて割高でもコンビニで買っていたような人も、これに関しては割り切れないようです。
理由は、
・今まで無料だったものにお金を払うのがいや
・商品にお金を出すのはいいけれど、袋にお金を出すのはいや
といったところでしょうか。
個人的には、「事前に十分防げた損失」だから悔しいのではないかと思います。スーパーでマイバッグを持参するとポイントがもらえた時代も、マイバッグを忘れると結構ショックで罪悪感さえ感じていたものです。
イギリスで始まった代替策
レジ袋有料のシステムは、海外にもあります。そこに、レジ袋代金支払いへの抵抗感を緩和するヒントがあるのではないでしょうか。
イギリスでは、ウェールズ、北アイルランド、スコットランドに次いで、イングランドが2015年にレジ袋有料化を始めました。
イギリスでもやはり、レジ袋5ペンス(約6.7円)の支払いに強い抵抗を感じる人が多かったようです。
スーパーはセルフレジが多いせいか、レジ袋の万引が多発。そのため、袋にセキュリティータグをつけるお店も出てきました(『METRO』2017年8月7日付)。
なかには、5ペンスを払いたくないあまりに、買い物かごを万引する人も増えたそうです(『ONLINEジャーニー』2017年8月10日付)。
大手スーパーチェーンのTESCO(テスコ)は、レジ袋が有料になっても半減程度の効果しかなかったとし、2倍の値段の10ペンス(約13.4円)で販売される、大型で厚手のタイプのみを取り扱うことを決定しています(『METRO』同)。
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