SNSで誹謗中傷してる人に伝えたい 日本にうっすら根付く「性善説」を取り戻そう
SNSなどネット上での誹謗中傷が社会問題として注目される日本。しかし日本は本来、「性善説」に基づいて成り立っている社会だと、ライターの鳴海汐さんは指摘します。こんな時代だからこそ、あらためて一緒に考えてみませんか。
「完璧な善人」になりきれなくでもいい
ちなみになぜ筆者が警察に届けたかというと、落とし主のためというより、そのまま自分のものにしたら「バチが当たる」という思いからです。
善人的な行いは気持ちよいですし、うまくいけば(しかも、おそらくかなりの確率で)自分のものになるであろうと考えたのも確か。警官の方々も、「多分、落とし主は出てこないでしょう」と話していました。
半年の間、時折思い出しては「落とし主が出てきませんように……」とこっそり祈ってもいたので、決して自分を善人とは思っていませんが、そんな程度でもいいのかもしれません。
2020年5月、日本ではSNSなどネット上での誹謗(ひぼう)中傷が大きな問題となりました。対処法として制度改正の検討も進められています。人間の悪い面が浮き彫りになった出来事ではありますが、しかし、私たちの中にある「善」は消え去ったわけではありません。
本来備わっているはずの善なる意識を呼び起こしていく。国際競争力ではちょっと落ち目の日本ですが、日本人の性善説は、一朝一夕には築けない、大きな宝なのではないでしょうか。
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