なぜ東京の駅や街には「ぶつかっても謝らない人」が多いのか
昼間人口1600万人の東京では、駅構内や街の雑踏で人と人とがぶつかる場面も日常茶飯事。そのときに、ひと言「すみません」と言い合う習慣はどうすれば定着するでしょうか。海外滞在歴の長いライターの鳴海汐さんが考察します。
東京での「すみません」を当たり前に
東京のぶつかっても謝らない人の存在は、国際的に見ても気分のよいものではないようです。ぶつかっても謝らなかったり肘で人をどかしたりしながら満員電車を降りていこうとした人に対して、外国人が抗議している場面を見かけた、という投稿がSNSでいくつも見受けられます。
東京オリンピック開催決定などを契機にいっそうの国際化が進む今こそ、この習慣をなんとか無くしていくチャンスなのではないでしょうか。
とはいえ、ぶつかられたときに、こちらから「すみません」と大きめの声で言ってみたとしても、無視されてしまうかもしれません。それ以上の対応は、相手が危険な人物の可能性があるので下手に刺激しない、できるだけ関わらないのがよいと教えられて育ってきたので難しいはずです
ぶつかっても謝らない人が発生する要因のひとつには、「密集」があるように思います。先ほどのあいさつの話に通じるのですが、人の密度が少し減ればそもそもぶつかる回数も減りますが、スペースができます。そのスペースを言葉で埋めたくなります。
必要なのは、空間的余白、時間的余裕なのではないでしょうか。
世界的に見て人との身体的接触が少ない日本人なのに、観光で海外からやってくる人々が珍しがるほどの満員電車に乗っています。異常な密着を我慢してきたストレスも、ぶつかっても謝らない人を形成していたはずです。
将来的にテレワーク、時差通勤が浸透すれば、通勤時の混雑具合は緩和されるでしょう。ただ、それに合わせて電車の本数が減っては意味がありません。都民がこれまでのような電車の混雑度を許容しない意向を示していくことも、状況を変えていくのに必要なのではないでしょうか。
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