新型コロナウイルス流行で懸念される「マスク依存症」の再来
日本人が季節を問わずにマスクをするようになったのは、いつ頃からのことかご存じですか? 新型コロナウイルス感染拡大により一層の拍車が掛かるかもしれない「マスク依存症」、その弊害についてライターの鳴海汐さんが解説します。
時にはマスクを外す「練習」も必要
マスクは自分を守ってくれる、なんでも隠してくれるという気分にさえなってしまいがちなのですが、筆者が時折思い出すのが友人の体験した恐ろしい話です。
当時バリバリと総合職で働いていた彼女は花粉症もち。忙しい日に、マスクでどうせ見えないからと、鼻水を出るがままにしていたそうです。あるタイミングで洗面所に行ったとき、鼻水でマスクに大きなシミができていたことに気づいたそうです。
それまで顔を合わせて会話をした人々の顔が次々に浮かんでがくぜんとしたそう。当時大笑いしましたが非常に恐ろしい話だと思いました。マスクは万能ではありません。
マスク依存症になった人は、マスクなしの状態を少しずつ増やしていく、もしくは上司との会話やプレゼンテーションなど緊張を強いられる場所でこそマスクを外すといった実践的な治療をしていくそうです。
今はただでさえ、「この人が感染者だったら」と他人に対し疑心暗鬼になりますし、人と距離を保つことが強いられる時期です。人が怖くなりやすい要素が満載と言えます。
もちろん新型コロナウイルス対策が重要ですが、マスクを外せるところでは外すことを今から意識しておくとよさそうです。例えばランチタイムや出退勤で人混みのない場所を歩くとき、オフィスで人との距離があるとき。一時でいいので、マスクを外してみませんか。新型コロナ対策と同時に、自分自身の心のバランスも上手に取っていきたいものです。
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