キエフはロシア人の故郷

 人は皆、心の内に故郷の原風景を持っています。

 ロシア人もウクライナ人も同じスラブ民族の同胞であり、キエフはロシア人にとり魂の故郷です。

 ロシアの古事記「過ぎし歳月の物語」(「原初年代記」/露語“Повесть временных лет”)には不思議なロシア建国物語が記されています。

「ノルマン人に支配されたスラブ民族はヴァリャ―ギを追放した(筆者註:ロシア革命第1号?)。その後国が乱れたので、またヴァリャーギに統治を願い出た」

 ルーシ族は862年、ノーヴゴロドにリューリック朝ルーシを建国。882年にキエフ・ルーシを建国。その後ルーシ族はスラブ民族に同化して、ロシアは発展していきました。

 なお、ルーシ族とはヴァリャーギ(バイキング)ルーシ族のことですが、ロシア人歴史家の中にはこの建国物語を否定する人もいます。ロシア人の誇りが許さないのでしょうね。