ミステリと言う勿れ #03【菅田将暉主演!バスジャック解決編!犯人は誰だ】[字][解][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ミステリと言う勿れ #03【菅田将暉主演!バスジャック解決編!犯人は誰だ】[字][解][デ]

菅田将暉主演!バスジャック解決編!整がバスジャックに隠された犯人の真の目的を解きほぐしていくと、さらに別の事件へとたどり着く…本当の犯人は一体誰なのか

ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/mystery/  
【公式Twitter】
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【公式Instagram】
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番組内容
久能整(菅田将暉)たちが監禁された犬堂邸に、いち早く気づいた風呂光聖子(伊藤沙莉)と青砥成昭(筒井道隆)、池本優人(尾上松也)たち大隣警察署・強行犯一係が急ぐ。その頃、邸内では犯人に促された乗客たちによる“これまでに自分が犯した一番重い罪”の告白が続いていた。露木リラ(ヒコロヒー)、柏めぐみ(佐津川愛美)、淡路一平(森永悠希)の次に話したのは、奈良崎幸仁(金田明夫)。部下に自殺された奈良崎は、
番組内容2
遺族から自分のせいだと突きつけられて悩んでいる。話を聞いた整はリラたち同様、言葉で奈良崎の心を癒してゆく。
奈良崎の話が終わると、犬堂ガロ(久保田悠来)、オトヤ(阿部亮平)犯人兄弟ではなく、乗客の1人、熊田翔(永山瑛太)が運転手の煙草森誠(森下能幸)にも告白するよう指名した。驚く煙草森だが、幼い頃、親が飼っていた金魚をうっかり死なせてしまい思わず隠してしまったと話す。そんな時に、SATを先頭にした
番組内容3
風呂光たちが飛び込んで来た。
警官隊の突入に、犯人は抵抗するものと思われたが、ガロとオトヤは素直にバスジャックを認めた。警察は連続殺人事件の最初の被害者の遺族だと分かったからここに来たのだろうとガロが告げると、整はこの中に連続殺人犯がいると後に続いた。整は今まで観察して来た乗客たちの行動から、連続殺人事件の犯人が誰なのかの特定を始める。
出演者
菅田将暉 
伊藤沙莉 
尾上松也 

門脇麦 
白石麻衣
 ・ 
鈴木浩介 

筒井道隆
 ・ 
遠藤憲一 


スタッフ
【原作】
『ミステリと言う勿れ』
田村由美(小学館『月刊フラワーズ』連載中) 
【脚本】
相沢友子 
【プロデュース】
草ヶ谷大輔、熊谷理恵(大映テレビ) 
【演出】
松山博昭、品田俊介、相沢秀幸 
【制作著作】
フジテレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 愛珠
  2. 我路
  3. ガロ
  4. 煙草森
  5. オトヤ
  6. バス
  7. ハヤ
  8. 犯人
  9. 犬堂
  10. 犬堂ガロ
  11. 風呂光
  12. 青砥
  13. 気付
  14. 手紙
  15. 整君
  16. 池本
  17. ジュート
  18. フッ
  19. 運転手
  20. 子供

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(青砥)もう一度 久能の動きを
確認するが

大隣美術館に『印象派展』を
見に行くと言ってたんだな。

はい。 でも 乗るはずだった
バスには乗っていませんでした。

あれ!? もう バス来てる!
待って! 待って!

あっ! あっ… おっと! あっ!

すいません!

(風呂光)きっと慌てていたので
偽装されたバスに

気付かずに
乗ってしまったんだと思います。

(オトヤ)座れ。

座れって言ってんだろ!

(青砥)それで バスジャックに
巻き込まれたということか。

はい。
美術館にも現れなかったし

ずっと携帯も
つながらないままです。

その後 バスは憩いの森公園に
寄っています。

(オトヤ)よし。
1人ずつトイレに行ってこい。

「これを見つけた人へ」

「僕は 久能 整。
池本さんへ連絡してください」

「今 バスジャックに遭って監禁…」

よし。
(池本)そこで 久能君は

俺にメッセージを残したのか。
(風呂光)はい。

おそらく
バスジャック犯に見つかって

破り捨てられてしまったんでは
ないでしょうか。

で その破片を
お前が見つけたわけだ。

(風呂光)そうです。

(青砥)そして
久能と他の乗客たちは なぜか

犬堂 愛珠の自宅に連れ去られた。

皆さん この写真の女性
ご存じなんですか?

えっ?

いや… いや 全然。

(リラ)何これ!? ねえ見て!

そんな
ここから出られなかったら

死んでしまいます!

ごめんなさい。

ありがとうございます。
(煙草森)いえ。

ここに ごみ箱ありますよ。

あっ はい。
(めぐみ)ああ すみません。

(池本)ちょっと整理しよう。

犬堂 愛珠は 俺たちが追ってる

生き埋め連続殺人事件の
最初の被害者だよな。

なのに 何で バスジャック犯が
その被害者の自宅に行くわけ?

いったい犯人は何者なんだよ。

(風呂光)分かりません。
でも きっと犯人は

愛珠さんと何らかの関係がある人
なんだと思います。

ガロって誰ですか?

俺だ。

俺の本当の名前は 犬堂ガロ。

こいつとは兄弟だ。

彼女は 犬堂 愛珠。
俺の妹だ。

3カ月前から行方不明になった。

探偵を雇って
足取りを調べたら

最後にバスに乗っていたことが
分かった。

運転手の話を聞くと
終点で降りたと言われた。

ここにいる皆さんと一緒に。

誰が愛珠を殺したのか

それを はっきりさせるために

今日は こうして
集まってもらったというわけだ。

(めぐみ)じゃあ 煙草森さんは
全部知ってたってことですか?

(煙草森)すみません!

あんなに若い女性が
生き埋めにされたなんて

あまりにも かわいそうで
お断りできなかったんです。

誰も 名乗り出る気は
ないようだな。

それなら話をしよう。

話?

これまで犯した最も重い罪は
何だ?

一人一人 教えてもらおう。

(翔)俺から話す。

子供のころ
大事な友達とケンカして

「お前なんか死んじゃえばいい」って
つい口にした。

その後 ずっと後悔してた。

まさかホントに死ぬとは
思わなかった。

久能君 無事かな。

(奈良崎)しかし 嘘はいかんだろ。
(オトヤ)そういう あんたは?

ああ…。

部下に自殺されたことがある。

私が厳しくし過ぎたせいで
追い詰められたと遺族に言われた。

あ~あ。

死ぬほど つらいんだったら

最初から そう言えば
よかったじゃないか。

そんなの察してくれと言われても
無理だ。 そうだろ?

妻だって同じだ。

定年退職した途端

ずっとさみしくて
つらかったって言って

子供連れて出てった。

それも私のせいなのか?
冗談じゃない。

男ってのは はっきり言われないと
対処できないんだよ。

人の気持ちなぞ
分かってたまるか。

あの
僕 また話してもいいですか?

いまさら何だ!

そろそろ うざがられそうで。
もう とっくに うぜえよ!

いいんじゃないかな。

話を聞かせてよ。

奈良崎さん

確かに おんなじようなことを言う
男の人は多いと思いますけれど

そういう能力って
仕事には必要ないんですか?

仕事は別だ。

顧客のニーズを拾い
先を読んで備える。

上司の機嫌も ちゃんと取る。
私は そうやって出世したんだ。

じゃあ そのスキルは
あるんじゃないですか。

スキル?
何十年も人の気持ちを察して

仕事をしてきたんですよね?

なのに どうして部下や身内には
それを発揮しないんですか?

あなたなら ホントはできるのに。

♬~

生きて帰れたら
部下の墓参りと妻の実家に行く。

運転手さん あなたは?

わ… 私もですか?

私も 子供のころですが

親が飼ってた小さい金魚を
触ってたら 死んでしまって。

うちの親は とても厳しかったので
怒られるのが怖くて

慌てて隠しました。

幸い 1匹減ったことに
誰も気付かなかったんですけど

いまだに思い出すので

いつか 親に
ちゃんと話そうと思います。

♬~

動くな! 全員 手を上げろ!

あっ 伝言 届いたんですね。
(風呂光)いえ。

メモは破り捨てられてました。
えっ?

(翔)整君
君は 警察関係者だったのか。

どうりで
ふてぶてしいと思ったぜ。

こいつが ふてぶてしいのは
生まれつきだ。

断じて関係者ではない。
(ガロ)そうですか。

われわれが
バスジャック犯です。

ここに来たってことは
俺たちが愛珠の身内だって

分かってるんでしょう?
なぜバスジャックをしたのかも

だいたい察しが
ついてるんじゃないですか?

復讐か?

この中に 連続殺人犯がいます。

あの 僕 常々 思ってるんですが。

何を?
(ガロ)何をだ。

何を そんなに思ってるんだ。

日本のサスペンスドラマでは

犯人と話してる最中に
いきなり刑事が歩きだしたり

犯人に背中を向けたりして

そのまま とうとうと語ることが
よくあるんですよ。

そんなことしたら危ないのに。

それが?
バスの中で オトヤさんが

なぜか平気で ガロさんに
背中を向けたときがあったんです。

不用心だなぁと思ってたら
やっぱり仲間でした。

で 今度は この家に来て
ガロさんが

人質の中のたった一人にだけ
背中を向けたときがあったんです。

ガロさん

あの絵は あなたが描いたと
言ってましたよね?

そうだが。 サインがあるだろ。

でも 僕は あの絵を描いたのは
左利きの人だと思う。

左利きの人が描いた絵は
左上がりになったりするんですよ。

絵を ちゃんと習った人なら
そこら辺を克服しますが

あれは そうじゃない。

素人の下手の横好きレベルです。

何が言いたい?

あなたは右利きですよね。

つまり あなたは
犬堂ガロじゃない。

本物の犬堂ガロは
人質の中にいて

あなたが 唯一 平気で
背中を向けることができた人。

そうですよね?

翔君。

(ガロ)
《トイレと洗面所は そっちだ》

君が 犬堂ガロだ。

つまり あなたは
犬堂ガロじゃない。

本物の犬堂ガロは
人質の中にいて

あなたが 唯一 平気で
背中を向けることができた人。

そうですよね?

翔君。

(ガロ)
《トイレと洗面所は そっちだ》

君が 犬堂ガロだ。

(翔)下手の横好きレベルで
悪かったね。

えっ?
(リラ)えっ?

え~!
(奈良崎)な… 何?

俺が 首謀者の犬堂ガロです。

そっちは いとこで
犬堂ハヤとオトヤ。

愛珠は 俺の妹だ。

見事な読みだね 整君。

ちなみに

君のメモを破ったのも俺だよ。

(青砥)どういうことだ?

(ガロ)愛珠と一緒に 終点で降りた
という乗客を集めて

テストしてたんですよ。

テスト?
(ガロ)ええ。 例えば…。

《俺の名前は 犬堂オトヤだ!》

「犬堂」という名前を聞いて
反応するか。

(オトヤ)《残り全員 皆殺しだ》

(ガロ)身の危険を感じたら
どう動くのか。

(犬たちの鳴き声)

(ガロ)逃げるチャンスがあったら
どうするか。

そして 人の命を
どう思っているのか。

《どうして 人 殺しちゃ
いけねえんだよ!》

でも
復讐するつもりはありません。

彼らを脅しはしましたが
犯人を特定できたら

どのみち
警察に連絡するつもりでした。

それで分かったんですか?

誰が連続殺人犯か。

そうですね。

犯人は…。

君かな?

妹を殺したのか 淡路君。
(淡路)何で?

(ガロ)愛珠の写真を見て
顔色を変えたね。

そ… それは…。

君は 精神的に弱くて
すぐに理性が利かなくなる。

追い込まれたら
何だってやりそうだ。

ごめんなさい…。

(ガロ)君が殺したの?

淡路君。

愛珠を埋めた?

(淡路)違う!

違う! 違う!
ごめんなさい ごめんなさい!

愛珠さんの

財布を盗みました!

(淡路)バスを降りようとしたら
あの人 寝てて。

(淡路)かばんの口が開いてたから
それで…。

でも 殺してない!
俺じゃない 俺じゃない。

ごめんなさい…。

君は 物を盗む癖があるから
いつもバイトを首になってる。

(めぐみ)わ… 私も…
すみません!

(めぐみ)あの人 具合が悪そうで

降りようとした私の腕を…。

(めぐみ)でも 私 自分のことで
手いっぱいで…。

気付かないふりをしてしまった。

あの後 殺されたなんて。

すみません!
私 申し訳なくて… ごめんなさい。

(リラ)実は 私も

気にはなってたんだけど
声も掛けなかった。

(奈良崎)
私も 探偵に写真見せられたけど

まったく覚えてなかったな。

(オトヤ)じゃあ…

じゃあ 誰が犯人なんだよ!?

誰かが また 嘘をついてる。

嘘なんて ついてませんよ。

煙草森さん。
はい。

さっき床に落とした食べ物を
拾ってましたよね?

それが何か?

《ここに ごみ箱ありますよ》

《あっ はい》

僕は それを ごみ箱に捨てると
思ってたんですよ。

でも あなたは…。

カーペットの下に押し込んだ。

何度も押し込んで そこに隠した。

はい。

片付けました。 見えないように。

それだけじゃありません。
他にも…。

子供は
そういうことがあるんです。

そのものが視界から消えて
見えなくなれば

その存在自体がなくなったと思う。

だから 嫌なものを隠して
安心する。

あなたが隠した金魚に
誰も気付かなかったときも きっと。

まさか…。

煙草森さん あなたは
人を殺したんじゃなくて

ただ片付けただけなんですよね?

はい。 そうです。

分かってもらえますか?

(煙草森)私 いつもは
ちゃんと確認するんです。

終点で全員降りたか
忘れ物はないか。

なのに あの日は
なぜか うっかりしていて。

車庫に帰る途中…。

(ブレーキ音)
(煙草森)たまたま 急ブレーキを

踏んだら…。
≪(物音)

(煙草森)あの人が。

《あっ! お客さま…!》

(煙草森)全員 降りたと思ったのに
ついたてで見えなくて。

《どうしよう…》

もし 私のせいで
気を失ったのなら

おまけに どこか
ケガでもしていたら

会社に怒られます。

怒られるのは嫌です。
困りました。

しかたがないので いったん
死体を草むらに隠してから

バスを車庫に戻し
夜中に取りに行って

山に埋めました。

埋めたらなくなります。

見えなくなればOKです。

《ハァ… ハァ…》

《ああっ!》

(煙草森)ところが
なぜか生き返ったんですよ。

《あ~!》

《あっ あっ あっ あっ…》

《あ~! あっ あっ あっ…》

《あ~! あ~! あ~!》

(煙草森)でも しばらくして
思い出して。

最後に押さえつけたときの

伝わってくる あの体の震えが
気持ち良くて…。

それで またやろうと思いました。

終点で
お客さまが1人だったとき

忘れ物を届けるふりをして
後を追って

薬で気を失わせました。
あとは同じです。

君も分かってたんだね。

ああ。

いつから?

あのとき…。

《あんなに若い女性が
生き埋めにされたなんて

あまりにも かわいそうで…》

えっ? どういうことですか?

連続殺人の情報は
極秘捜査中だから

まだ関係者しか知らない。

(風呂光)ええ。 でも 煙草森さんは
事情を知っていたんですよね?

俺たちは 妹が山の中から

遺体で見つかったと言っただけだ。
なのに お前は

「生き埋めにされた」と言った。

なぜ生きたまま
埋められたと思ったのか。

普通 殺してから
埋めたと思うもんだろう?

僕も同じこと思ってました。

ハヤさんは「生き埋め」とは
言ってなかったのに

どうしてだろうって。

まあ 煙草森さんが協力してたなら
知ってる可能性も

あるとは思ったけど
もし そうなら 翔君…

ガロ君は
あんな反応はしないはずだよね。

フッ よく観察しているね。

淡路君が犯人だなんて
ホントは思ってなかったんでしょ。

ああ 何か隠してると思ったから
白状させただけだ。

署まで ご同行願えますか。

(池本)
皆さんも ご同行願えますか。

はい。

あの! あの…。

バスジャックなんて嘘ですよ。
(池本)えっ?

私たち バスハイク… ねっ
バスハイクで ここまで来ました。

ねっ ねっ バスハイクだね。
(めぐみ)そうです!

だから 犬堂さんたちは
何も悪いことしてません!

悪くないんです。 ねっ。
(奈良崎)さすが 嘘つき。

うるさいな!
(めぐみ)ホントに悪くないんです。

(池本)はいはい はいはい…。
分かりました。

あの 全部 署に行ってから
話 聞くんで。

取りあえず 行きましょう。

い… いいっすか?
≪はい。

♬~

ガロ君 君は人質の中に交じって
みんなを観察してたんだね。

それと 犯人から犯人じゃない人を
守ろうとしてたんだよね。

あとは警察に任せて
証拠固めしてもらうよ。

何で最初から気付かなかったのかな
俺たちも探偵も。

運転手の言葉を
疑いもなく信じた。

妹は まだ生きていて

バスを降りた後の続きがあると
思い込んでいたんだろうな。

だから 協力を頼んで…。

フッ バカ過ぎる。

制服を着てる人は
一人の人間として

認識しづらいから
盲点になりがちなんです。

どうしてバスになんか
乗ったんだろうな。

普段 バスを使うような人じゃ
なかったのに。

妹さんと仲良かったんだね。

ハハ… とんでもない。

愛珠は 小さいころから病弱で
甘やかされてたせいか

わがままで乱暴で

人を支配したがる
はた迷惑な女だった。

こんなやつ 死んじまえって
何度思ったことか。

(ガロ)でも…

愛してた。

妹さんにだったんだ。

一度だけ口にした
「死んじゃえ」って。

エンジェライト。
許しを願う石だよね。

整君。

君 人の癖をまねるとこ あるよね。

相手を怒らせるかもしれないから
気を付けた方がいい。

えっ?
気付いてないの?

そういうのって普通 子供が
構ってほしいときにするんだけど。

小さい整君は
誰の気を引きたかったんだろうね。

そろそろ行かないと。

今度 うちに遊びに来てくれる?

(ガロ)不起訴になったらね。
あっ そうだ。

『印象派展』
東京の次は大阪に行くらしいよ。

行ってみれば?
大阪? うん。

ねえ 「ガロ」って どんな字?

♬~

「我が路」

♬~

♬~

今日は ひき肉で
キーマカレーにしよう。

≪(チャイム)

(配達員)どうぞ。 冷凍便です。

えっ 我路君!?

え~ なになに?
カニ? カニかな?

カニ丸ごとは困っちゃうよ~。
カニ味噌 苦手だし。

ホタテかな?

やっぱシーフードカレーに
しようか…。

我路君の手?

駄目だ…。
もう子供じゃないんだから。

ダンゴ虫になっちゃ駄目。

(青砥)あれは
犬堂 我路の腕じゃなかった。

ハァー。 ハァ…。

じゃあ 誰の…。

(青砥)これは 俺の独り言だが

昨日 移送中に
車ごと 煙草森 誠が さらわれた。

あれは 煙草森の右腕だ。

われわれに証拠を集めさせ

確定させ 起訴 裁判を
待つだけだったが

精神鑑定に
持ち込まれそうだったので

一線を越えた。

犬堂 我路 いとこ2人ともども
行方知れずだ。

もし連絡があったら知らせろ。

♬~

エンジェライトは
もういらなくなったんだ。

これから許しを願わなきゃ
いけないのは 煙草森さん。

♬~

我路君 僕のことを
うざいって言わない珍しい人。

もっと話がしたいから
こっそり うちに来ていいよ。

春になったらね。

《それ 地毛ですか?
いいですね 直毛で》

《そこ 気になるとこ? 今》

《夢に見る髪ですよ》

買ってしまった。

♬「サラツヤ~」

はあ!

♬「サラツヤ~」

はあ!

サラツヤにしたからといって
イケメンになるわけではない。

返品しよ。

≪(青砥)さえない顔だな。

どうだ? 初手柄を立てた気分は。

(風呂光)思ってたのと
ちょっと違いました。

何ていうか
犯人を捕まえたら事件は解決で

もっとすっきりするものかと。

それに

怖くなりました。

あっ 犬堂 我路の行方は?

証拠不十分で
指名手配もできない。

(風呂光)そうですか。

今ごろ どこにいるんでしょうか。

♬~

♬~

(ハヤ)後悔してるのか?
(我路)後悔?

フッ するわけない。

ただ1つだけ 心残りがあってね。

約束したんだ 整君と。

不起訴になったら
家に遊びに行くって。

フッ ずいぶん彼のことが
気に入ったんだな。

そうだね。

何でかな。

ちょっと似てる気がするんだ
俺たち。

そうか?

また会いたいな。

(バイブレーターの音)

(我路)はい。
(叔母)我路? 私よ。

(我路)叔母さん どうしたの?

あのね 愛珠の部屋を
片付けに行ったんだけど

ポストに変な手紙が入ってて…。

手紙? 誰から?

名前は書いてないの。
画像で送るね。

分かった。

(バイブレーターの音)

(我路)
「犬堂 愛珠さんのご遺族の方へ」

「香川県 粟島にある漂流郵便局を
ご存じでしょうか」

「先日そこで 犯罪被害者として
報道されていた

犬堂 愛珠さんが書いたと思われる
はがきを見つけました」

「ご家族の方が
読みたいのではないかと思い

はがきに書いてあった住所に
お知らせします」

「一度
訪ねられてはいかがでしょうか」

(ハヤ)漂流郵便局?
(我路)うん。

亡くなった人に宛てた
手紙を出せる所らしい。

何で愛珠が そんなとこに…。

はがきの内容は?
(我路)書いてなかった。

愛珠のことだから

どうせ誰かの悪口とか
書いてたんじゃないの?

確かめに行こう。

マジ? 香川まで?

何が書いてあるのか読んでみたい。

(オトヤ)いや でも…。
(ハヤ)我路

しばらくは このまま
身を隠しておいた方がいい。

そうだよ。
やっと全部終わったんだからさ。

(我路)終わったのかな 本当に。

もう! これ以上
何があるっていうんだよ。

どうしても気になるんだ。

愛珠は なぜ あの日
バスになんか乗ったのか。

普段は
タクシーしか使わないのに

どこへ行って
何をしようとしてたのか。

どうしても納得がいかない。

行こう。
(オトヤ)えっ でも お前

もし警察に見つかったら…。

ちょっと はがきを取りに
寄るだけだ。

大丈夫だよ。

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

(局長)漂流郵便局は
受け取る人のいない手紙を

出せる場所です。

(我路)受け取る人のいない手紙?
(局長)はい。

例えば 亡くなった家族や恋人

他には過去や未来の自分に向けた
メッセージなんかが多いです。

誰でも読めるんですか?
(局長)もちろんです。

自分宛てだったり
ご家族のものだったりしたら

持ち帰っていただいても
構いません。

♬~

♬~

こんな場所があるなんてな。

(我路)《愛珠に手紙を書いたら
あの世で読んでくれるだろうか》

(ハヤ)あった。 我路!

(オトヤ)おお… この汚い字

間違いなく愛珠だぜ。

(ハヤ)消印は
亡くなる2週間ほど前だ。

(ハヤ)「もうすぐ亡くなる私へ」?

どういうことだ?
(オトヤ)何で?

何で自分が殺されるって
分かってんだ。

(愛珠)「もうすぐ亡くなる私へ」

「ずっと不自由だった。
思うように生きられなかった」

「腫れ物に触るように扱われた」

「わがままを言っても
かわいがられた」

「そんなのは 全部 嘘だ」

「今 いきなり自立しようとしても
かなわない」

「私は ただの女でいたかったけど
許されない」

「生きる資格がない。 何もない」

「言われるとおりだ」

「私は 駄目な人間だ」

「だから ゆっくり死んでいく」

「もし できなかったら

ジュートに頼もう」

何だ これ。

まるで遺書じゃん。

あっ ごめん!
(ハヤ)いや 確かに これは遺書だ。

(我路)[妹の愛珠が
行方不明だと分かったのは

持病を持つ妹が通院してこないと
主治医から連絡があったからだ]

(オトヤ)《ひっでえな これ》

《家政婦も首にしたらしい》

《何で また急に》

(ハヤ)《心臓の薬 そのままだ》

《3カ月分も飲んでない》

《どうして…》
《まずい 発作を起こすぞ》

まさか 「ゆっくり死ぬ」って
わざと薬を飲まずに

自殺しようとしていた?
(我路)そんなわけない。

愛珠は こんな泣き言を言う
人間じゃない。

《私を病弱に生んだのは
両親なんだから

あの人たちに責任があるの》

《だから
私のために生きるべきなの》

《そうでしょ?》

《フッ そうだね》

《我路も私のために生きるの》

《兄さんは私のもの
私のために働くの》

《そしたら
私は我路を守ってあげる》

(ハヤ)確かに あの女王様が
遺書なんて…。

いや ちょっと待てよ。

愛珠は自殺じゃなくて
殺されたんだぞ。

何で遺書があんだよ。

愛珠は たまたま乗ったバスで
たまたま殺された。

だから 俺たちは
その犯人を捜して復讐して

それで終わったと思ってた。

でも
そうじゃなかったのかもしれない。

どういうことだよ!?

(我路)愛珠は

自殺しようとしたけど
できなかった。

だから…

ジュートに殺してもらうつもりで
バスに乗った…?

(オトヤ)じゃあ あの運転手が
ジュート?

(ハヤ)いや 違う。

やつは 愛珠に
頼まれたわけじゃない。

(オトヤ)だから
いったいどういうことなんだよ!?

ジュートを捜す。

えっ?
(ハヤ)捜してどうする。

愛珠を殺したのは
あの運転手だろ。

(我路)やっぱり あのバスに
乗ったのには意味がある。

それが何なのか知りたいんだ。

俺は 必ず

ジュートを見つけ出す。

[全て終わった]

[そう思ったのは
大きな間違いだった]

[このはがきを きっかけに

俺は思いがけない事実を
知ることになる]

♬~

♬~

買ってしまった。

[そして
彼と再び会うことになる]

[でも それは

彼の長い長いおしゃべりの後

まだ少し先の話だ]

♬~

♬~

えっ!?

あっ 我路君?

(我路)久しぶりだね 整君。