「そういやカ」「姐御ならまだ来ないッスよ。今日はちょっと遅くなるって言ってたっス」
「…そうかあ」
ウチのチーム一のインフルエンサーにして実力者、カレンチャンだ。コイツはカレンの姐御のストーカーみたいなもので、最近はここに居つくことが多くなった。口を開けば姐御のことばっかりだが、コイツなりに最強スプリンターとして重圧が激しいのかもしれない。ちょうどあの人のように…噂をすれば影とやらで、ドアが開いた。
「みんなーお待たせプイー」「早かったッスね」「今日は行事あんまなかったから楽だったプイ」
トレセン学園屈指のスターにして英雄、ディープインパクト先輩。なぜか知らないがしばらく前からこのプレハブに居着き、普段の凛とした振る舞いから考えられないほどだらけた姿を見せている。あとプイプイ言う変な口癖もある。
「あっそれハッピーターンプイ？私も欲しいプイ」「食いたいんか？やったらやるで😃」「あーっそれ私のハッピーターン！！」「俺の分だぞゴラァ！！」「ふっふっふ～トレーナーさんがいいって言ったプイもらっちゃうプイ～」「「キーッ！！！」」

ここでの先輩はまるで子供のように好き勝手に振る舞う。しかし本人は度重なる世間や社交界での重圧から逃れられる場所だからこうしてるんだと言っていた。まあアタシも曲がりなりにも先輩と同じ三冠ウマ娘だから気持ちはわかる。ただ走るのが好きなだけの先輩にとっては、お飾りのスターを演じるのは退屈でしかないだろう。

それにしてもカナロアの様子は落ち着きがない。さっきから誰か来て玄関を開ける度に腰を浮かしてはまた床に尻を沈めている。あまりしゃべらないものの尻尾は常に揺れていたり、窓の外を頻繁に見たりとどこかそわそわした様子だ。どうせ姐御が待ちきれないんだろうけど、あんなヤバ強な先輩のどこに惚れるのだろうか。と、また玄関が開いた。今度こそ姐御だろうか…

「探したぞロードカナロア！さあ私と一緒に来い！！」違った。
くるくると回転しながらプレハブに襲来したのはアタシの一つ下でカナロアのライバル、ハクサンムーン。最近カナロアの周りに付きまとっているらしいと本人がこぼしていた。案の定カナロアがサッと立ち上がり飛びのいた。
「また君かよ！だから僕はめんどくさいから関わりたくないんだって！」
「そう言うなカナロア！散々付き合った仲だろう…♥」
「だからそういう言い方するな！なんかいやらしい！」
「またそいつかよ～…カナロアそいつうるさいから黙らせとけよ」
「あーもうまたか！いいからこっち来い！」
カナロアは割合すんなり立ち上がり、ハクサンムーンを捕まえてプレハブを出ていった。最近はよく併走に付き合ってやっているようで、こうやって出ていくと大抵その日は帰ってこないのでこっちとしても厄介払いできてありがたい。まあ目当てのカレンの姐御に会えていないのは少しかわいそうかもしれないが…
「それはどうでしょう」「うわっ！！！……ジャスタいつの間に入ったんスか！」「芦毛の在る所我在りですよ。まあこれから現れるところも含みますけど」

この芦毛キチはジャスタウェイ。芦毛のことばっかり追いかけており当然芦毛なカレンの姐御も標的である。意外にコミュ力が高く、どこにでも気配を消して入り込んでくるのがアタシからするとなんとも不気味だ。ところで、「何がどうでしょう何スか、つーか人の心読むなッス」
「いえ、同志カナロアは本当にカレンチャンさんのためにここに来ていたのかなと」
「不思議なこと言うッスね。昔からずっと来てるし本人もそう言ってるじゃないッスか」
「私がなぜここにいるかわかりますか？芦毛がいるからですよ」と言うなり、カレンの姐御が帰ってきた。「ただいまー！ごめんね打ち合わせが長引いちゃって！あっジャスタちゃんも…カナロアちゃんは？」「ついさっき出ていったッスよ、入れ違いッスね」「そのことなんですが…」今日のジャスタはやたら喋る。カナロアがなにか気になるのだろうか。
「私はさっき見ていたんですが、さっき外でカレンチャンさんとカナロアさんはすれ違っていたんですよ」
「え？私は見かけなかったけど…」

「妙なのはさっきカナロアさんとハクサンムーンが連れ立って歩いているとき、明らかにカレンチャンさんを視認していたことです。なのに二人してカレンチャンさんを避けて校舎の陰になっている方に歩いて行ったんです」
「どうでもいいけどカレンチャンさんっていちいち言うのやめてね♥…でも確かに不思議かも。いつもならカナロアちゃん私の方に寄ってくるのに」
「それにさっき室内にいたときカナロアさんはやたらそわそわしていました。カレンチャ…カレンさんを待っているのかと思いましたが、明らかにハクサンムーンが来た時にそれまでの待機動作を止めて彼女に注意を向けていました」
「待つッスお前いったいどの視点から見てたんスか？」
「そんなことは些事です。それより…二人は併走をしているとなんとなく私もみんなも思っていましたが、校舎の陰にそんなスペースはないですよね。何をしているんでしょう？」
いつの間にかプレハブの面々が(居眠りしているトレーナーとお菓子の残りを貪っているブラワンちゃんを除き)揃ってジャスタの話に聞き耳を立てていた。

「んー、言われてみれば…ウチらあいつのプライベートとか全然知らないッスね」
「そう言われてみれば思い当たる節がないでもないプイ」突然プイ先輩が参加してきた。
「割とカナロアちゃんとは七面倒臭い式典みたいなのでご一緒することが多いプイけど、最近帰りが早くなった気がするプイ。なんだか家に好きなものが待ってるみたいプイ…前はぼーっとしてるだけだったのに」
プイ先輩の情報でますます謎が深まった。ウチらは結局夜に解散するまで、この話題でとりとめもない議論を戦わせるハメになった。窓際でカレンの姐御が
「…カナロアちゃん、ちょっと変わっちゃったのかな」
と、柄にもなくセンチメンタルなため息をついていたのがなんとなくアタシの印象に残った。

「んむっ、んっ…はぐっ」
「～～～っ♥」
夕日も差し込まない校舎の陰、壁に囲まれた小さな空間で二人のウマ娘が抱き合っている。ロードカナロアとハクサンムーンだ。ハクサンは精一杯背伸びしながら、二人が唇を貪り合っている。しばらくしてお互いが息を継ぐ。二人の間で唾液がつつーっと糸を引く。
「バカ…みんなの前であんなこと言って…バレたらどうするの…」
「でもああでもしないとシてくれないでしょ？もう限界なの♥」
「ムーンと会いたくないわけないだろ？僕はカレンチャンに…」
「じゃあこれは何？」ハクサンは手をカナロアの下腹部に伸ばし、隆起した熱をさする。カナロアは身体を曲げてうめく。その頬は紅潮している。
「私で興奮してたんだよね♥ずっと待っててくれてたんだ…嬉しい♥」
「…仕方ないだろ？ムーンがこんなにエッチなんだから…♥」カナロアの手がハクサンの尻を撫で、肉を持ち上げるように揉みしだく。小さな喘ぎ声が漏れる。
「今日は寝かさないから…♥」耳元への囁きでハクサンの腰が砕け、その場にへたり込む。カナロアは恋人の細い身体を軽々と抱き上げ、寮の建物に消えていった。

この夜、二人は外泊届を出した。

ウワーッ！

ウワーッ！うちのプレハブがデートの待ち合わせ場所として利用されてるっス！

カナロアついてるじゃないですか

ウワーッ！こいつらう

最後の最後でド直球のエッッッな展開初めて見た

🐲待てゴラァ！

🐲イメ損は駄目なんだが？

姉御はそれまで塩対応だったのに離れていったら寂しそうにすんのはズルいっスね

ハクサンムーンの2022（父ロードカナロア）

>🐲待てゴラァ！
>🐲イメ損は駄目なんだが？
🌀素直じゃないね…♥️

>🐲イメ損は駄目なんだが？
🌀私を十回もマワしたあとあんなに突いてきたじゃないか♥

>>🐲イメ損は駄目なんだが？
>🌀私を十回もマワしたあとあんなに突いてきたじゃないか♥
しまったなほぼ事実だ

🐉僕にはカレンチャンというものがネ…

>「今日は寝かさないから…♥」耳元への囁きでハクサンの腰が砕け、その場にへたり込む。カナロアは恋人の細い身体を軽々と抱き上げ、寮の建物に消えていった。
どうしよう
今夜はこの一文だけでもシコれてしまうかもしれん

はーいカレンはハクカナキテると思いまーす

>🐉僕にはカレンチャンというものがネ…
カナロア。おめでとう☆

>はーいカレンはハクカナキテると思いまーす
🐲違うんだカレンチャン話を聞いてくれ

龍王はカレンチャンには高すぎるからしょうがないね

幻覚が幻覚呼んで遂には幻覚同士で盛りだした
これマカサト怪文書より恐ろしい事にならないか！？

いつも絵を描いてる「」のやつだったか…カナハクいいよね…

あなたでしたか...

自分に振り向いてくれない子よりも自分の事見てくれて追いかけてくる子の方が愛しくなるのは当然か

おてがき「」だったか…
いつもありがとう

コレはもしかしなくてもハクサンムーン（ウマ娘）のえっちな絵も出てくる可能性が…? Fate

龍王と回転王のデザインです
fu739945.jpg[見る]

取り敢えず、この世界のカレンチャンは龍王にストーカーされなくて済むということね

いつものプレハブ
…と思いきや鋭角でコースを逸れてかっ飛んで行きやがった
おめでとう

>幻覚が幻覚呼んで遂には幻覚同士で盛りだした
>これマカサト怪文書より恐ろしい事にならないか！？
幻覚大好きなので個人的にはどんどん盛り合ってほしいですね！
あとギャグみたいな組み合わせなのに本当に真剣に成立してるカップリングが好物です

幻覚変則CPいいよね…ピサロズとか…

静かな夜を過ごせそうでよかったねカレンチャン
…カレンチャン？

ちょっとそれ解凍してみない？

>取り敢えず、この世界のカレンチャンは龍王にストーカーされなくて済むということね
なんで喜ばしいはずなのに寂しげな顔してるんスかね姉御は

>カナロアは恋人の細い身体を軽々と抱き上げ、寮の建物に消えていった。
寮は
ラブホや
ない！

>寮は
>ラブホや
>ない！
>この夜、二人は外泊届を出した。

濃厚なカナハクだと思ったらいつもの手書き「」だったのか…！
いいぞもっと色んな変則カップリング期待してるぞ

カレンチャンに取ってはストーカーでもあるがかわいい後輩でもあるもんな龍王…

>新潟は
>ラブホや
>！

>No.889964406
お手書きありがとうございます！！
もっと広まってほしいですね…

竜王の式で号泣するカレンチャンか…

>シオン×舎弟強ぴょい
最高体重538kgのテクニシャンと466kgのねちこい前戯大好き野郎のうまぴょいですか…ふむ…

>竜王の式で号泣するカレンチャンか…
失って初めて大切なものに気付くカレンチャンは美しい…

>竜王の式で号泣するカレンチャンか…
竜王が2人と結婚すれば良いのでは？

>>竜王の式で号泣するカレンチャンか…
>失って初めて大切なものに気付くカレンチャンは美しい…
🐲消えなさい！ボクが好きだったと気づいたカレンチャンを美しいと思うボ

消えた

消えたッスね
消えたね♥

基本的にうまぴょいの主導権は龍王ががっつり握ってるけど白山を１０回転させる（ご想像におまかせします）と負けるんでしょ

イメージを手描きに落とせるのは強いな…