まっすぐな棒を一本刺してくれ 脳のだるさにねじれるぼくに
成○山の断食道場に行ってきました。
断食道場中、まーじーで暇すぎて日記ばかり書いていたのでそれをピックアップしてここに掲載し、皆さんと見ていきたいと思います。
「成田山の断食修行に行きます!!しばらく連絡とれません!!」
と高らかに宣言したのは2日前でしたが、割りかし早めに連絡とれてますね!
なーぜだっ?(*^^*)
真相は後ほどっ!☆
では断食道場当日の記述から。
<出発前 2013.8.25 早朝03:30>
『朝だ!!今日から断食!!血踊り肉沸き上がる朝だぜフゥ〜!!↑↑
今から荷物のしたくするよ!!!』
のっけからもの凄く鬱陶しいです。なんだこのテンション。
そして04:30には家を出たいのに1時間前からしたくする余裕っぷりを見せてます。
旅行の準備は早い方なので当日の朝でいいだろフッフー↑↑と思っていたメンヘラ神ですが、当日調べたところによると成○山は持ち物検査が結構厳しいらしく
・薬
・携帯
・その他電化製品
・寺で配給される水以外の飲み物、食べ物
は持って行っちゃいけませんし、その上
・入浴禁止
でもあります。
オイオイ境界性パーソナリティ障害であり、うら若き華の女子大生(21)でもあるメンヘラ神さんから薬と携帯とパソコンとお風呂を取り上げるたあ、成○山やるじゃあないの???
その挑戦!!!受けて立つよ!!!!!
とはならず、準備に手間取りすぎてこの後普通にパニックになります。
<出発前 2013.8.25 早朝04:30>
『荷物の準備終わらないし、始発もう出ちゃったし、成○山の断食道場には薬とか一切持って行ってはいけない決まりになっているのも今知ったし、これからの断食中の飲みだめしておこうと思って安定剤をたくさん飲んだらめっちゃ眠くなってきた。行くのやめようかな。』
おい馬鹿ODしてんじゃねえ!!!!!
さっきの「フゥ〜!↑↑」とか言ってたテンションはどこ行ったよ!!心が弱いよ!!!
この後ちょっと記憶がなくなるのですが(100%薬飲み過ぎたせいである)、気付いたらちゃんと集合時間(08:30)に間に合いそうな電車に乗ってました。そして電車内で書いたらしきこんな記述が。
『断食・寺籠もりでメンヘラまで治っちゃったらどうしよう。
もし治った場合、今まで私をコンテンツとして面白がってくれてた人たちになんて顔合わせしたらいいんだろうか…
こわい…痩せて美人になった上にメンヘラでもなくなった私がこわい…!!』
こわいのはその発想だよ!!!!!
あたしの無意識に眠るお花畑では、たかが数日の断食道場で痩せて綺麗になってメンヘラまで治る算段になっていたみたいです。
自らのポテンシャルに恐怖を抱く21歳。頭大丈夫か。
そして無事成○駅に着きまして(こっから記憶あります)、断食してもいいよ!という診断書を貰いに指定された病院へ。
病院へ向かいながら書いた記述がこちら。
『朝マックおいしい(*^^*)』
食ってんじゃねえよ!!!!!!
断食道場に行くんだろが!!!
痩せて美人になることに恐怖を抱いていたお前はどこに行った!!!
『朝食べちゃったことは皆にはナイショなのだ!(ウインクしてるうさぎのイラスト付)』
とかわいらしく書かれていましたが戒めの為に書きます。食べました。ソーセージマフィンをおいしくたいらげました。これから当分食べられないと思うと普段より数千倍おいしかったです。
この時点で、断食をすることで得られると言われている「食べ物へのありがたみ」は随分と得られてる感あったのですが、よりありがたがるために診断書を持って成○山新○寺へ。
入堂手続きを済ませ、これから数日間生活する大部屋に通されたのが09:30。
同室になった2人(30代前半ぐらいの人)は断食の常連さんらしく、「わー新入りだー!」とはしゃいでくれました。でもそのはしゃぎもそんなに時間が持つはずもなく、成○山の大本堂などを見て回ってきても2時間程度ですべてを見終え、13:00。
『暇である。』
もうやることをなくしました。
ネットないってほんと暇しますね。
逆に言えば私は毎日どれだけの時間をこのインターネットに割いていたのか、ですよ。
他人と繋がることがそんなに大事なのか?
LINEの通知に追われ、暇があればTwitterのタイムラインを覗き、Facebookにアップする写真を必死に探す毎日。
果たしてそれは幸せなのか?
『ネットできる環境ってそれだけで幸せだったんだなあ』
幸せだそうです。
今も色んなSNS覗いててすごく楽しいです。
これに関しては賛否両論あるかとは思いますが、本人が幸せなんですからネット依存とかつながり依存とか言わずにほっといてやりましょう。
本当にすることがなくなった時用に持参した本5冊(さくらももこ2冊・三浦しをん・大泉洋・宮沢章夫のエッセイ)を早くもぱらぱらとめくりはじめます。さくらももこの エッセイにハズレはない!と思って中身も見ずに持ってきた「さくらえび」と「またたび」がもう超ド級のハズレでした。
『ただのババアのチラ裏日記じゃないですかー!アホー!カスー!』
空腹のせいかイライラも募り、さくらももこ大先生に対してババアとかほざいています。
このイライラもあってか「さくらえび」と「またたび」の2冊を読み終えた時点では、もはや活字を追う気力すらなくなっていました。
考えてみると食事の時間っていうのは偉大で、○時にご飯!っていうのを決めておくだけで人はそれに従って時間を区切り、スケジュールを整理し、体力気力のペース配分をしていたんだなあとぼんやりした頭で考えているらしい15:00。暇すぎて精神論とか語っています。割愛。
<1日目 消灯前 21:30>
『頭痛がしてきた。目もちかちかする。
同室のベテランさんに聞くと塩分が取れないことによる脱水症状らしい。
空腹だ空腹だと書いてきたけど、もはや空腹もどうでもよくなってきた。
今はとにかく水以外の味のついているものをほおばりたい。口をものでふくらましたい。
さっきタオル口に入れてもごもごしてたら少し満たされた。タオルって、ちょっと甘いんだなあ』
もはや極限です。初日にしてタオル食ってます。大丈夫かよ。
<1日目 消灯後 23:00>
『さっき空腹はどうでもいいと言ったけど撤回しますおなかすきました。
一緒に来た先輩は「あたしは空腹とかあまり感じないし体調も良好だけどなー?」と言い残してさっさと寝てしまった。後輩の私がこんなに頭痛と吐き気と目眩に襲われているというのに、なんて白状な先輩だ!!』
ここまで登場しませんでしたが、実は大学の先輩も一緒に断食しにきました。
そして消灯だから寝ただけの先輩を白状呼ばわりしています酷い
空腹って人を凶暴にさせるわ。
2日目は特筆することもなく、ただおなかすいたおなかすいたと書き殴られ、なんだか余裕そうな先輩が私をなだめすかす、という感じの日記が続くのですが、変化は3日目。
<3日目 正午12:00>
『先輩が倒れた。』
せんぱーーーーーーい!!!!!!
おーーーい!!!あの「えっ断食全然イケるけど??」みたいな雰囲気醸し出してたせんぱーーーーい!!!!えっこれどうなっちゃうの?!?!せんぱーーーーい!!!せーーんぱーーーーい!!!!
<3日目 14:12>
『私たちは今帰りの電車に乗っている。快速らしく、 すぐ東京に着きそうだ。
先輩はサンドウィッチ食べたら速攻で元気になった。
食べ物のありがたみというか、断食の厳しさを味わった3日間だった。
さよなら、断食。さよなら、成○山。
今、私の鞄の中には、出店でこっそり買ったけど一度も使われなかったインスタントカメラが静かに眠っている。』
帰ったーーーーーーー!!!!!!
おわり。
最高の夏制作委員会実行委員長
整形しました。
OD、リストカット、自殺未遂などメンヘラっぽいことを極めてきたメンヘラエンターテイナーメンヘラ神、次にやるべきは何だ!?と考えたときに、やはり歳を重ねるごとに生きることに前向きになってきているのでしょうか、整形という今までと比べたら超絶ポジティブな結論に至りました。もう歳なのかもしれません。
というわけで、湘○美容外科クリニックです。
そうです「好きな言葉は、情熱です」「好きな言葉は、向上心です」という医師たちがなぜかいい顔で好きな言葉を並べ立てていく謎CMで有名なあのクリニックです。CMがおもしろい、という理由だけでそこに行ってきました。私の人生には深刻さが足りない。
小さい頃から目が小さいことがコンプレックスだった私は、事前にネットで整形について色々と調べ、資料請求を行い、中村うさぎのエッセイを読み、マイケルジャクソンを聞きながら意気揚々と病院に向かって、カウンセリング室で「二重にしてください!!」と叫びました。
「わかりました!!『フォーエバートゥエンティ二重』をしましょう!!」
ふぉ、ふぉ、フォーエバートゥエンティ二重!!!!!?!
どうやら施術名のようです。
まぶたを縫って上に持ち上げるという、プチ整形ではなく半永久的に二重のままでいられるこの施術のことをこの院ではこう呼ぶそうです。
フォーエバーはわかったけどどこらへんがトゥエンティなんだろう?という私の素朴な疑問は解消されぬままあれよあれよと手術の手続きは進んでいきます。
知らなかったんですけど、整形って当日手術ができるんですね。
心の準備もままならないまま「では手術室にご案内します〜」と看護師さんに言われたときには思わず「今日!?!?」って言っちゃいました。マジで何しに来たんだ。
そして手術室に通されたのですが、手術室、なんかズンズン系の音楽がかなりの音量で流れています。なにこれ。めっちゃズンズンしてる。看護師さんなんですかこれは。
「湘南の風いいですよね〜!」
えっあたし湘南の風聞きながら手術受けるの!?
マジで!?こんなサーファー系の曲の中であたしの顔面が変わっていくの!?!
「ホントいいよね〜!」
とここで手術担当のお医者さんがこれまたノリノリで手術室に登場です。
どういうこと!?!
なんでお医者さんが身体揺らしながらリズム刻んでんの!?!
大丈夫なの!?!そのテンションでの手術、大丈夫なの!?!!
「CM見て来てくれた子だよね?ちゃんとかわいくするから安心してね!!
ちなみに僕の好きな言葉は『豊胸』…かな?」
オイ医者!!!聞いてないよ!!!!そんなこと今聞いてないよ!!!!!
ていうか豊胸かよ!!!!情熱とか向上心とかそういう熱い系じゃないのかよ!!!!
「ここの院では豊胸手術のことを『小悪魔ピュア豊胸』って言うんだよね〜!かわいくない?」
だから聞いてないよ!!!!!
まず「小悪魔」と「ピュア」は両立しねえよ!!!!!どんなネーミングセンスだよ!!!!オイ!!!!
「豊胸手術してるときが一番、生きててよかった…!って感じ、する」
知るかよ!!!!!!!!
頼むから今はフォーエバートゥエンティ二重に集中してくれよ!!!!!
とここまでつっこんだところで笑気麻酔が効いてきて意識が遠のいていきました。
手術は成功しました。
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、きらきらとラインマーカーまみれの聖書
お久しぶりです。
今日までゼミ合宿だったのですが、緊張しすぎて合宿中に睡眠薬を大量服薬したり窓から飛び降りようとしたりと身体をはったメンヘラヂカラを発揮してたら最終日の今日ついに話しかけてくれる人がいなくなりました、どうもメンヘラ神です。
まったく生きづらい世の中です。生きづらい世の中ですがこの件に関しては100私が悪いです。こりゃ一体どうしたことでしょう。
そんな3泊4日の緊張からやっとこさ解き放たれたのでブログでも書こうという気になりました。しかし筆無精の私のブログ記事作成はリアルに5時間ぐらいかかるので、一旦過去記事をアップしてアクセス数を伸ばしモチベーションを保とうと思います。手口が汚い。
というわけで以下はメンヘラ神が精神科病棟に入院してた時に書かれた文章です。
この日は、あのTwitter界では伝説となった全国一斉「バルス!!」ツイートで有名な金曜ロードショーで天空の城ラピュタが放送された日で、しかし病室の消灯時間は21時と小学生か!!という早さだったため、それをどうにかしてでもラピュタを観ようとする隔離病室メンヘラ神によるハートフルストーリーです。ハートはあれだよ、傷のほうだよ。ではどうぞ。
昨晩のこと、消灯時刻である21時をすぎても隣の部屋から笑い声が聞こえてくる。
ここで聡明なあたしはピンときた。
電話の用件が21時過ぎても言い終えられてなかった場合、少しぐらいのオーバーは許してくれる!!!!!
もう、ね。21時なんてお子様みたいな時間には絶対に寝られないあたしにとっては大大大発見だよね。
もう看護師さんが見過ごしてくれるすべてのことをやってのける所存だよね。
20時ぐらいから色んな人に電話かけまくって、看護婦さんが部屋に入ってきたときだけ
「いや~やっぱその件に関してはさ、なんていうの?上の了解と国の協力が必要なわけじゃん?」
とか壮大なこと言ってのけるよね。
それで色々とうやむやにしながらどうにかやりすごして、今日の金曜ロードショー21時から23時までの『天空の城ラピュタ』をどさくさにまぎれて全部見るよね。
土に根を下ろして、風と共に生きるよね。
種と共に冬を越て、鳥と共に春を歌うよね。
これは勝てる!!!!!!!!!
Twitterのみんなが今日はラピュタだラピュタだなんて言って大騒ぎしてる中、あたしひとり涙を飲みながら眠りにつくなんて哀しいことはさせないんだからッ!!!
私の名前は、ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ!!!!
言葉をつつしみたまえ!!!!!君はラピュタ王の前にいるのだ!!!!!!
あっはっはっはっはっはっはっは!!!!!!!!!!!
「看護婦さん!!!隣の人っていつも消灯時間オーバーしてても電話してますけど、つまりはちょっとぐらいのオーバーはありなんですね!!?」
「あ~、隣の患者さんはねえ、アレ毎日壁に向かって話しかけてるから、電話じゃないのよ~」
バルス!!!!!!!!!!!
目がぁ~目がぁ~!!!!!目がぁ~あ~あ~!!!!!!!
というわけで完全敗北してきました。
もう完膚なきまでに叩きのめされたよね。
壁に向かって話しかけてる人にはもう何も言えないよね。
今日も泣く泣く21時に寝るよね。
超健康優良児になって帰ってくるよね。
皆さんはせいぜいあの雲の峰の向こうに見たことのない島が浮かんでいる確認作業でもしとけばいいよね。
森を犯した人間が我が牙を逃れようと投げいて寄こした赤子がサンだよね。
人間にもなれず、山犬にもなりきれん、哀れで醜い、可愛い我が娘だよね。
お前にサンが救えるか!!!!作品違えよバカ!!!!!!
ちなみにやっぱり21時には寝つけなかったあたしはこっそり明かりをつけて本を読んでいたのですが、すぐさま看護婦さんが来てすばやく本を取り上げ迅速に睡眠薬を投与していきました。
ぐっすり眠れました(⌒∀⌒)
これからどんどん生長しても、 少年たちよ、容貌には必ず無関心に、 煙草を吸わず、お酒もおまつり以外には飲まず、 そうして、内気でちょっとおしゃれな娘さんに 気永に惚れなさい。
会話が苦手である。
友達にそう言うと、会話なんて話したいことを自然に話せばいいんだよ、と不思議がられるのだが、私はまさにその「自然に」話すことが、いちばん苦手なのである。
会話が始まるにはまず相手がいなければならない。しかし、相手にとって自分がどういう人なのかを読み間違えるととても恥ずかしいことになる。こっちは親友だと思って話していても相手にとっての私はただのクラスメイトでしかない場合、「いやーほんとここまで踏み込んだ話ができるのはお前だけだよー!」と心開いた証として最高の称賛を送ったとしても、あっちは「そっか、じゃあおやすみ!」と素知らぬ顔で寝てしまう可能性は非常に高い。そのとき私はどうなるか?酷く傷つくのである。誰でもそうであろうが、私は、傷つくのが大嫌いだ。そうならないように常に一歩、いや千歩ぐらい引いて、相手が見えるか見えないかぐらいのところからでないと安心して会話を始められないのだ。そのとき会話はどうなるか?聞こえないのである。そこまで引いてしまうと、最早相手は他の誰かと話していたり、近付くのに時間がかかりすぎて「今日暑いね~!」「暑いねー。」「いやーマジ暑い。」「超暑いねー。」とひたすら自分たちの体感温度を披露し続けるマシーンとなって会話を終えるのである。不毛すぎる。
そしてどうにか会話が始まったとしても、まだ緊張は解けない。会話をしているときに、どこを見ていたらいいのかがわからないのだ。小学生の頃に親や先生から「人の目を見て話しなさい」と習ったはずだが、こんにちの日本でそれを実践している方はあまりお目にかからない。いや、お目にかからないのは私がいつも会話するときに地面にいる蟻ばかり数えているからなのかもしれない。本当は相手は私の(蟻を数えているせいで)泳ぎに泳いでいる目を必死に見ながら話してくれているかもしれないし、更に言えば「あの子って、喋るときいつも目がうろうろしてるよね~」「あっわかる~!あれ超キモくな~い?」「マジキモいよね~~!!」「「アハハ!!」」という会話が私のいない場で毎日繰り広げられている可能性だってなきにしもあらずだ。嫌だ!こわい!!私だって好きで地面ばかり見てるわけじゃないさ!!ただ顔をあわせて話すとなると表情筋という表情筋が緊張でこわばって、いまにも泣き出しそうになってしまうんだ!!助けて!!否定しないで!!愛して!!愛してよ!、と私が蟻を数えながら脳内で見えない敵と戦っている間にも会話は進んでいるのだが、私自身話の内容よりも目線ばかりが気になってしまって、最終的に訪れるのは沈黙である。私と目があうと、こちらの異様な緊張が伝わるせいか、相手も他の人に対するようには言葉が出てこないようだ。その一瞬の緊迫感が永遠の地獄のように感じられて、思わず私の口から一つの言葉が零れる。
「……今日マジ暑いね!」
再び私は悲しき体感温度披露マシーンと化してしまうのであった。
あと、相槌。あれも本当にわからない。「うん」という相槌を入れるだけでも、「うん」と発するときの声の強弱、タイミング、表情、全てが謎に包まれたままもうすぐ成人を迎えようとしている。「会話のキャッチボール」とはよく言ったものだが、私はそのキャッチボールする場所や使うボール、投げる速度や方向、全てに緊張してしまうのだ。これが初対面の相手だけに起こる緊張ならばまだいい、しかし私の場合どれだけ長い時間をかけてもこの緊張が取れず、いつまでも誰に対しても「自然な」会話ができないままでいる。20年間何をやっていたんだ。
「自然さ」が持てないために世界の中に入れない苦しみは他にもある。
例えば、私は毎年、半袖に着替えるのが人よりも一日だけ遅れる。町に出て人々が半袖になっているのを発見して、初めて自分も半袖を着るからだ。たった一日の差はたいしたことではないと思われるだろうか。そうではない。その一日は「人間」と「人間外のもの」を分ける一日なのである。人間たちはみな「自然に」衣替えも行う。私は彼らの真似をして半袖を着るのだ。私はそこに「人間外のものには見えないルール」の存在を感じる。
自由に楽しむだけの会話にさえも見えないルールはある。「人間」たちは皆そのルールに対するバランス感覚を生活していく中で獲得し、それに「自然に」従えるようになっていくみたいだが私は駄目だ。どんなに努力しても「自然さ」が獲得できないのだ。「自然さ」が得られなかった者は、世界の中に入れない。世界の自由さの中に含まれた自然なルールがわからない私は、朝日に溶けた幽霊のように、いるのにいないような存在になってしまうのだ。そこまでいくと、人はあるとき私の「不自然さ」に必ず気づく。それがたまらなくつらいんです。魔女狩りのない時代で本当によかった。
だからこそ、同級生やサークルの人やTwitterの人に話しかけられたり、ご飯に誘われたりすると、涙があふれ出るほどうれしい。呼ばれた理由が何であってもうれしい。
「あれっメンヘラ神!?まだ生きてたんだ!!」
と勝手に死んだことにされてたとしても本当にうれしい気持ちでいっぱいになる。
この世界に、ほんの一瞬でも、さわれたことがうれしいのだ。
!緊急企画!女性専用風俗ってどんなところ?最終回
もうお腹いっぱいだよ!
女性用風俗についてはわかったからもう別の話してよ!
と嘆く読者もいらっしゃるかもしれません。
そんな読者は振りほどいて、さて、最終回です。
~あらすじ~
みよこちゃんはすっかりデリバリーされてきたヘルスなじいさんのマッサージに虜だよ!やっぱり性感マッサージって気持ちがいいんだね!受け身なうちは!
~20分後~あーーやべーーー普通に気持ちいいわーーーーーなんだこれーーーーー
あーーーーーそこそこーーーー……あれ?動きが止まった?
どうしたんすかじいさん?
ん!!?
「みるかね」じゃないよね??何一緒に気持ちよくなろうとしてるのこのオッサン??あれ???
え、ちょっと、マチコさん、マチコさーん???
大丈夫、ちゃんと見てるわよ。
ちがうちがうちがう、見てるか見てないかを問題にしたい訳じゃなくて、え?これ何?どういう流れ?
セックスの流れよ。やっぱり?
薄々そんな気はしてたけどさ、にわかには信じたくなかったんだけどやっぱりかー。
えっ、これ回避できないの?
女ひとりの自宅、助けを呼ぼうともこの状況を説明するには自分自身だいぶ恥ずかしい目にあわなければならない、老人とはいえ男、逃げようにも服を着ていない、……この状況が意味することは?
お前、謀ったな
!おしまい!
!緊急企画!女性専用風俗ってどんなところ?②
続きです。
あ、そんなこんなしてるうちにデリバリーが来たみたいね。
どうぞ入って~!
ガチャ
ご老人だ
※女性専用風俗を使う女性の年齢が高かったのと同じで、そこで働く男性の年齢もまた高く平均40~70歳だ。
若い男性はほぼいません。若い男性と遊びたい方はホストクラブへ。
はじめまして、藤原と申します。
本日は性感マッサージ90分コースでよろしいですか?
※性感マッサージとは?
全身及び陰部の性感帯を刺激することにより性交時の快感を高めるために行うマッサージのこと。
は、はい……。
じゃあお洋服全部脱いでもらって、ベッドにうつぶせに寝ててもらえる?
ちょっと準備してくるから。
あっ、はい、わかりました、ただのマッサージなんだし何も怖がることはないわよみよちゃん、
ちょっと身体を触ってもらって、気持ちよくしてもらうだけだから。
あたしもここで見ててあげるし。
※見学は誰が何人いても無料のところが多いです。
1人で呼ぶのがこわい人は友達に見守っててもらいましょう。
私的には自分が喘いでいるのをただひたすら見守ってもらうことのできる友達がいるという人の方がこわいですが。
確かにマッサージなんだからずっと受け身でいればいいんだし、
ご老人だからってみよと彼がセックスするわけじゃないんだから、大丈夫!だよね!
すみませーん
全裸だえっもうこれみよの体触るだけにしてはおかしいやつじゃん。全裸じゃん。違うじゃん。
どうしよう。なんだかんだ考えてる間にマッサージ始まっちゃったよ。おい。何だこれ。おい。
……あれ。普通に気持ちいい。
※マッサージは普通に上手い。
さすがはこの道20年だけあります。
まだまだ続きます。
!緊急企画!女性専用風俗ってどんなところ?①
!緊急企画!
「女性専用風俗ってどんなところ?」
風俗、と聞いて普通の人が真っ先に思い浮かべるのは、ピンサロ、ソープ、デリヘルなどの男性向けのエッチなお店だと思います。
男性が「ちょっと風俗行ってくるわ」というのと
女性が「ちょっと風俗行ってくるね」というのとでは全然重みが違っていて、
前者はお客として、後者は従業員として言っている風に聞こえてしまう人も多いでしょう。
今回は「女性でもプロの技で気持ち良くなりたい人はいる!」というどこから探してきたのかよくわからないニーズにお応えして「女性専用風俗」についてわかりやすく説明したいと思います。
<登場人物>マチコさん
都内に住む21歳女子大生だよ。
おとなしそうな黒髪清楚系ほどビッチはいないを体現したようなビッチだよ。
いつもアンニュイな顔をしているしまたそれが可愛いと思っている。みよちゃん
マチコさん家の隣に住む幼稚園生。
性的好奇心に満ち溢れすぎているせいで最近幼稚園でちょっとした問題になった。
好きな果物はバナナ。嫌いな政党は民主党。
--------------------------------------------ねえねえマチコさーん!
どうして人間は異性への興味や性行為そのものは恥じ隠し軽蔑するのにその異性との交配により誕生した生命は神聖化され尊ばれるのー?ハナから幼稚園児っていう設定活かす気ない体で来たね?
まあ、様々な矛盾を時と場合によって出したり引っ込めたりしながらも厚かましく生きているからよ。今日はそんな人間たちが最も低俗でかつ最も崇高な職業だと言っている「売春業」について教えてあげるわ。わーい!さすがはマチコさん!
でも風俗って男の人が行くところでしょう?そんなのってずるいよね!
みよも男の人みたく風俗に行ってプロの人に最高のオーガズムを与えてほしいよー!!そう、女性が社会進出を果たし家を守る必要性がなくなった今、みよちゃんみたいに考える女の人は増えてるの。
だから今日はそんな女性たちのための風俗、「女性専用風俗」について一緒に見ていくわよ。
女性専用風俗~?
※女性専用風俗とは?
女性の欲求を満足させるための風俗のこと。
男性専用の、いわゆる普通の風俗だと、ピンサロ、ソープ、デリヘルなどの様々な形態から選べるが、女性専用の風俗は性感マッサージという形態で市場の9割を占める。その中でも、女性自身がお店に出向いてサービスを受ける店舗型は数が少なく、大体がデリバリー型である。相場は90分10000円~15000円あたり。
というわけであと10分ぐらいしたらデリバリーが届きます。
えっ何呼んだの!?
えっマチコさん何考えてるの!?あたし幼稚園生だよ!?!あっその設定生きてたのね!?
でも確かにこういうお店の年齢の下限は20歳、上限はないって場合が多いんだけど、プライバシー保護のために余計な詮索はしてこないから、バレないわよ。さすがに幼稚園生はバレるよ馬鹿じゃねえの???
あれっマチコさんKO大学でしょ?頭いいんでしょ?不安になってきたよ大丈夫??
ちなみに何歳ぐらいのお客さんが一番多いの?
50~70歳ですって。へえ~やっぱりおばさまが多いん………70!!?
いやそれもうおばさまじゃねえや!!!!おばあさまだわ!!!!!つか70だったらもう枯れ時だよ!!!!ピンピンしてんじゃねえよ!!!!!
ピンポーン
あ、そんなこんなしてるうちにデリバリーが来たみたいね。
どうぞ入って~!
続きます。