やらなかった後悔が辛い理由
本当は行きたかった大学に受験しなかった、好きな人に告白しなかったという経験は、やらなかった後悔となり、いつまでも自分を苦しめてしまいます。
人生を左右するほどの大きな決断でなくても、私たちは日常的にやらなかった後悔を繰り返しています。たとえば洋服屋さんのセール。欲しいけど買わなかったジャケットがいつまでも気になり、後悔してしまうことがあります。
なぜ「買って損した」よりも「買わずに後悔」するほうが辛いのでしょうか。その理由はやらなかったことで「結果」が見えないため。片想いの人に告白していたら、両想いになってカップルになれたかもしれません。逆に断られてショックを受けるかもしれませんが、やらなかった後悔がいつまでも残るのは、自分の可能性を捨ててしまうからなのです。やっておけばこうなっていたかもしれないという仮定は、時間が経つにつれてどんどん大きくなっていきます。
自分が決定権を持つことが大切
やらなかった後悔を忘れるのが大変なのは、周囲からもそのように言われるためではありませんか。たとえば「今やっておいたほうがいいよ」「これは買っておいたほうがいいよ」という他人の価値観で、自分の意志が決められてしまうことがあります。
すると「やるべき」という固定観念が土台にあるため、やらなかった時はさらに後悔しやすくなるのです。人生、あらゆる選択を求められる瞬間があり、自分で決めているようで選択させられていることがよくあります。
「こんなにお得な値段なのは今だけですよ」というセールストークのように、興味がなくてもやるべきだと選択させられる場面はよくありますよね。大切なことはやらない、やる、どちらの選択をするにしても、自分が決定権を持つこと。やらなかった後悔をしないためには、やらない理由を認識してやらないと決めた自分に自信を持ってください。
捨てることも選択肢のひとつ
やらなかった後悔を忘れるためには、やった場合をイメージしてみましょう。好きな人に告白せず終わってしまった青春時代。もしかしたら人生は変わっていたかもしれませんが、行動に移すことで必ず好転していたとは限りません。
場合によっては取り返しがつかないことになるケースもあり、やらないでよかったことは存在するのです。やらずに後悔した時は、逆に手放した勇気をモチベーションにしてみませんか。やらなかったという選択肢を選ぶことは、場合によってはやるよりもエネルギーが必要です。やるリスクとやらないリスク、リカバリーできるのは「やらない時」。多少不安に感じることは、やらなかった後悔を恐れるよりも捨てる選択肢で安心することも方法ですね。
後悔を忘れる必要はない!
やらなかった後悔を忘れるが辛いのは、いつまでも「悔しい気持ち」が残っているため。やらなかった自分に腹を立ててしまい、いつまでも忘れ難い記憶に残ってしまいます。
すると「やらない」ことに過敏になり、本来はやりたくないことまでも無理にやってしまうかもしれません。やらなかった後悔を忘れようと無理せず、これからはその気持ちをポジティブに転換してみましょう。
やらなかったおかげで今こうなれた、他の選択肢が見つかったと将来自分が有利になればそれでいいのです。可能性を捨てたわけではなく、悔しい思いからさらに自分がたくさんのことを得たと思考転換してみましょう。
嫌な経験を忘れるのは大変。断ち切ろうと無理せず逆に受けいれてください。なぜ悔しいのか、二度と同じ思いをしないためにも教訓として積み重ねてみましょう。
やりたいか、やりたくないかで決める
やらなかった後悔をモチベーションに変えるためには、今後はやるべきか、やらないべきか考えるよりも、やりたいか、やりたくないかで判断してみませんか。後悔の念から逃げることは難しくても受け入れることができます。その際に自分の意志で決断したことなら、結果がどうあれ納得がしやすくなります。
やりたくないからやらなかったというシンプルな発想が、次のモチベーションにつながるはず。他人に決められたことだといつまでも悔しい思いが続きますので、素直に生きることがあらゆる後悔を減らすポイントになりますね。
まとめ
やらなかった後悔を忘れるために今できることは、自分を成長させることです。自分自身に厳しく接してしまうと、後悔はさらにネガティブな気持ちになってしまいます。やっておけばよかったと感じた時は、今度はやっておこうと気軽に考え直すこともいいかもしれません。