タイのタクシン元首相、ドイツへ
【バンコク=共同】2006年の軍事クーデターで失脚し、汚職罪で実刑判決が確定したものの服役を拒み、海外生活を続けるタイのタクシン元首相は4日、ドイツに向かった。関係者が明らかにした。渡航目的は不明だが、ドイツ側から招待されたという。
7月の総選挙でタクシン派が過半数を獲得し勝利、近くタクシン氏の妹のインラック氏が首相に就任して新政権が発足することから、ドイツはタクシン氏の入国禁止措置を解除したとされる。
タクシン氏はタイ政府により09年に旅券を無効にされたが、関係者によるとモンテネグロの旅券を所持しており、ドイツにはその旅券で入国するようだ。