今回はジョニーウォーカーの限定ボトル、ソング・オブ・ファイアを飲みます。

ファンタジー系ドラマとのコラボ商品のひとつ

_DSC4122_01ソング・オブ・ファイアは、アメリカで制作されたファンタジー系ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」とのコラボレーションとして限定販売されました。

このドラマは、ジョージ・レイモンド・リチャード・マーティンが書いた「氷と炎の歌」というファンタジー小説が原作となって、第8シーズンまで放送されました。

ドラマは現在ブルーレイビデオとして販売されているほか、Amazonプライムなどでも視聴できます。

さて、このボトルに描かれているドラゴンは、劇中に登場する諸名家のひとつ、ターガリエン家の象徴になっています(紋章には三つ首のドラゴン)。

このコラボボトルとしては、このソング・オブ・ファイアとソング・オブ・アイスという二種類があり、日本にはソング・オブ・アイスのみが正規輸入販売されました。



ソング・オブ・アイスはクライヌリッシュを中心とした北ハイランド地方のモルトが中心になったブレンデッドモルトウイスキーでしたが、ソング・オブ・ファイアは、カリラを中心にしたブレンデッドモルトウイスキーになっています。

見た目と裏腹なマイルドさ

グラスからの香り、液色

グラスからは紅茶、ブドウ、リンゴの香りが感じられます。しかしアイラモルトならではの正露丸を思わせるピートは感じられません。
液色は中庸な琥珀色です。

ストレート

レーズンの香りと共に正露丸のようなスモーキーさが香り、後からバニラ、栗、カラメルの香りが続きます。

味わいは、アルコールからの辛みがそれなりにあり、その後は甘みと柔らかい酸味が続きます。

ロック

ピートのスモーキーさが強まり、シナモン、ライム、バニラの香りが前に来るようになります。レーズンもラム酒に漬けたような香りを帯びるようになります。

味わいは、少々苦みが出るものの、甘さがメインであることに変わりは無く、酸味も奥から感じ取れます。

ハイボール

栗、ブドウ、リンゴ、麦チョコの順に香りが訪れ、奥からは軽いピート由来のスモーキーさも感じられます。

味わいは、酸味を軽く感じながらも、後から甘味が広がります。

まとめ

カリラがキーモルトとはいえ、それほどアイラモルトの癖の強さはなく、うまく抑えられていて、むしろ甘味とフルーティさが目立つように思えます。
ドラゴンのボトルとは裏腹に上品にまとめられた印象があります。
このボトルが何故日本で売らなかったのか不思議に思えてしまいます。

700mL、アルコール度数40度、価格は4000円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B: 正露丸のようなピートがあるもののそれほどきつくはない。レーズン、リンゴ、栗、バニラ。
  • 味わい B: 甘味が主体で、苦みは抑えられ、加水で酸味が少々前に出てくる。
  • 総評 B: 荒々しさを感じさせるラベルとは裏腹に、マイルドで上品に仕上がったボトル。