山内 翔太
ヤマウチ ショウタ (Shota Yamauchi)
更新日: 2021/09/27
基本情報
- 所属
- 甲南大学 共通教育センター 非常勤講師
- 学位
-
文学士(2013年3月 九州大学)修士(2015年3月 京都大学大学院)
- J-GLOBAL ID
- 202101007921276441
- researchmap会員ID
- R000015591
福岡県福岡市生まれ。九州大学文学部仏文学研究室を卒業後、京都大学大学院文学研究科思想文化学専攻宗教学専修にて氣多雅子教授・杉村靖彦准教授(当時)の指導を仰ぎ、修士号を取得する。修士論文では、ベルクソンの習慣論について『物質と記憶』を中心に研究した。その後、ベルクソンに止まらず、メーヌ・ド・ビラン以来のフランス・スピリチュアリスムと呼ばれる系譜、とりわけフェリックス・ラヴェッソン、ジュール・ラシュリエ、エミール・ブートルー、モーリス・ブロンデルなどの研究に手を広げ、現在博士論文を執筆中である。同博士後期課程指導認定退学後、甲南大学非常勤講師(現職)を務め、現代思想を教えている。
前述のフランス近現代哲学の他、ビラン、ラヴェッソン、ベルクソンと浅からぬ関係を持つ西田幾多郎を中心に、京都学派の哲学も研究してきた。近年は、彼等が或る種の前提としていた近代的「宗教」概念が歴史上制度的にも大きな問題となった、近代日本の道徳教育における宗教的情操概念についても深い関心を寄せ、研究を続けている。19世紀から20世紀のフランスにおいては哲学と国民教育が宗教との関連で大きな論争の的となり、また、天野貞祐、木村素衛、高坂正顕、高山岩男、下程勇吉など京都学派関連の人物は皆、近代日本の道徳教育を巡る議論に深く関わってきた。以上三つの研究を、近代的「宗教」概念の系譜学、そして更に、そこから零れ落ちる残余としての「実在」ないし「生の事実」の探求において、有機的に関わらせていくことが大きな課題である。
経歴
3-
2018年4月 - 現在
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2019年4月 - 2020年3月
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2016年4月 - 2017年3月
学歴
4-
2015年4月 - 2018年3月
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2013年4月 - 2015年3月
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2009年4月 - 2013年3月
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2006年4月 - 2009年3月
委員歴
2-
2021年5月 - 現在
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2019年9月 - 2020年9月
論文
4-
宗教哲学研究 35 75-89 2018年 査読有り筆頭著者
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西日本哲学年報 25 75-94 2017年10月 査読有り
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宗教学研究室紀要 13 84-106 2016年12月 査読有り筆頭著者
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宗教学研究室紀要 12 149-171 2015年12月 査読有り筆頭著者責任著者
MISC
3-
フランス哲学・思想研究 (24) 245-249 2020年 招待有り筆頭著者
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西田哲学会年報 16 154-157 2020年 招待有り
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想文 1 91-95 2018年
書籍等出版物
5-
ミネルヴァ書房 2021年4月
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慶應義塾大学出版会 2020年7月 (ISBN: 9784766426908)
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ミネルヴァ書房 2020年7月 (ISBN: 9784623084982)
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書肆心水 2018年12月 (ISBN: 9784906917860)
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青土社 2016年12月 (ISBN: 9784791713349)
所属学協会
6メディア報道
1-
キリスト新聞社 キリスト新聞 http://www.kirishin.com/2018/11/16/20644/ 2018年11月16日 新聞・雑誌