魔女狩(読み)まじょがり

精選版 日本国語大辞典「魔女狩」の解説

まじょ‐がり マヂョ‥【魔女狩】

〘名〙
① 一三世紀から一八世紀にかけてのヨーロッパで、国家キリスト教会魔女の疑いのもとに僧侶や子どもをもふくむ多数の民衆をとらえ、審判によって処刑したこと。
粛清とはなにか(1957)〈平野謙〉「ヨーロッパでもあの魔女狩りがあれくるい」
② 転じて、異端分子とみられるに対して多数者側が、感情的に批判、排斥すること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「魔女狩」の解説

まじょ‐がり〔マヂヨ‐〕【魔女狩(り)】

13世紀から18世紀にかけて、ヨーロッパの国家とキリスト教会によって行われた異端迫害。魔女として告発された者を宗教裁判にかけ、多くを火刑とした。カトリックプロテスタントを問わず17世紀が頂点
権力者や多数派が、思想宗教信条などを異にする者を、迫害の対象に仕立てて排斥すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

まん延防止等重点措置

新型インフルエンザ等対策特別措置法において定められた措置。2019年に中国で初めて確認され、その後世界中に感染が拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID(コビッド)-19)対策の推進を図るため、2...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android