セミナーの感想です。

 YouTubeで英語学習に関する動画を多数配信している「イングリッシュおさる」のオンラインセミナーに参加しました。

 2022年1月に2回目となるオンラインセミナーの募集があるようです。検討されている方々にとって、少しでも参考になればと思い、私が参加した第1回オンラインセミナーに関して、ブログを書くことにしました。

 

✅参加費:547,800円(税込)

 支払い方法は分割(確か24回)と一括の両方が選べました。

 高いか妥当かは各人の感覚に依るところが大きいと思います。

 クーリングオフのような、解約・返金可能期間はありませんでした。理由は、申し込みをすると、英語学習に関する動画を公開している専用のURLが送られてくるので、「商品」だけを貰って返金されることがないようにするためだったと記憶しています。

✅参加者数:約600人

 約600人の参加者に対して、指導者はおさるさん一人でした。アシスタントを雇っている様子はありませんでした。

 参加者は、中学生〜70代くらいの方まで、老若男女問わず、幅広い層の方々が参加されていました。皆さんの英語力は英検3級に満たない方からTOEIC900点保持者、海外での勤務経験がある方まで様々でした。

 セミナー初日は500人くらいの方がオンラインで参加されましたが、最終日には半分以下の人数に減っていました。おさるさん曰く「思ったよりも多くの人が残った」という趣旨の発言をされていました。

✅開催期間:2021年3月6日(土)〜2021年8月28日(土)

✅開催日時:毎週土曜日の20時〜

 一度だけ金曜日に開催されたことがありました。

✅所要時間:概ね2時間程度

 開催当初は参加者からの質問でおおいに盛り上がり、日付が変わりそうな時刻まで続いたこともありました。

✅開催回数:全26回

✅開催頻度:1回/週

 セミナーの映像は毎回必ず録画されたので、都合が合わずに参加できない方も後で視聴することができました。録画された動画は、セミナー参加者専用のページで公開されました。この他にもyoutubeでは公開していない動画を視聴することができます。いずれも公開期限は無期限です。

 セミナーとは別に月に一度、オンライン飲み会が開催されました。英語学習に限らず、おさるさんへの質問、情報交換、コミュニケーションの時間として活用できました。オンライン飲み会の録画はありませんでした。

✅サービス内容:英作文(独り言)の添削、作った英作文の音声添削

 英作文は「5〜7文まで」と制限があり、添削を依頼できるペースは1週間に1回です。添削結果については、基本的な文法事項や単語の選定にミスがない限り、修正はありませんでした。「自分が作った原文をそのまま活かした方が覚えられる」というのが指導の方針として挙げられていました。毎回、添削を依頼すると48時間以内に添削結果が戻ってきました。

 これらのサービスに期限はありません。セミナーが終わった現在でも、添削依頼をすれば受けていただけます。

✅参加条件:「コーチングセッション」への参加

参加費:3,000円

開催期間:2021年1月下旬頃〜2月23日(火)

開催回数:61回

オンラインセミナー開始前に開催された説明会?相談会?みたいなものでした。

✅用意したもの:

①市販の文法書と単語帳を1冊ずつ

②参加者本人の「やる気」

③メモ用紙とペン

①いずれの2冊も、おさるさんから指定されたものです。Youtubeでも紹介されています。

✅使用したアプリ:Chatwork、zoom、Line

Chatwork:セミナー参加者同士の学び合い、おさるさんへの質問や英作文の添削依頼

Zoom:オンラインセミナー

Line:おさるさんへの音声添削の依頼

ChatworkやLineは、セミナー終了後も継続しています。現在も皆さんと近況を共有することができますし、過去の内容を振り返って読み返すこともできます。

✅参加者の成果

 参加された多くの方々が成果を出されました。

 TOEICの点数が100点以上も上がった方や800点以上を取得した方、中学英語が全くダメだった人が英検3級に合格した方、「海外の方を前にして堂々と英語で話せた」という方、映画を字幕無しで聴き取れたという方、転職に成功した方等々、人それぞれ目標は異なっていましたが、皆さんが何かしらの成果を出されていました。

✅発音セミナー

 このセミナーの後半に差しかかった頃、9月から開始される「発音セミナー」への案内がありました。「発音セミナー」に関する説明会(無料)が9月の上旬に3日間にわたって行われました。発音セミナーへの参加費は498,000円とのことでした。私は正直、そこまでお金に余裕がありませんでしたし、喉発音を学べたので、参加しませんでした。

✅ビジネスおさる

 おさるさんは、「ビジネスおさる」としてもYouTubeに動画を公開しています。一人で億単位の額を稼いでいるようです。

 

 あくまで、2021年に開催された第1回オンラインセミナーについてのことですので、第2回目とは異なるかもしれませんが、ご了承ください。

 

✅感想

 最後に、全体を通しての感想です。

 上でも触れましたが、作文の添削を期待している方、特に、IDIYのような有料の英文添削サービスと同等の添削を期待されている方にとっては、物足りなさを感じると思います。発音については、喉発音を学べたおかげで上達しました。

 セミナー終了後、毎回、アンケートがあり、解説してほしいことを記載する欄がありました。解説してもらえることもあれば、2週間遅れのときや解説がないこともありました。

 中学や高校の英語の授業とは異なり、おさるさんが1から英語の授業をしてくれるわけではありませんでした。英語を学ぶのではなく「学習の方法」を学ぶというものでした。自ら学習を進めていく中で質問して、他の生徒の皆さんと共有するといった形式で毎回のセミナーが行われていました。また、各生徒さんの成果報告についてはセミナーの冒頭、かなり時間を割いて共有されました。私自身も上に書いたような成果を出すことができました。セミナーに参加しなければ、達成できなかったものと思います。

 ただ、深層心理の中には「50万も払ったのだから元を取るために勉強しなければ」という思いが何処かしらにあったのかもしれません。とは言え、指導法が間違っていれば、どれだけ勉強しても成果を出せないわけで、これだけ多くの方が成果を出されたことも事実です。

 おさるさんのYouTube動画「必ず使う!自己紹介で使う英語フレーズ50選」(2021/08/28)では、おさるさんが「スクールのたった3ヶ月という期間で英検1級2次試験に一発合格している方もでてきています」と発言しています。確かに、2021年8月28日の時点で英検1級を取得した方が一人だけいらっしゃったのは事実です。ただ、この方は国立大学の外国語学部を卒業され、海外での勤務経験もあるため、決してスクールの期間だけでゼロから英検1級の合格に至った訳ではありません。その後も英検1級に合格された方がおられましたが、その方もオンラインスクールに参加する以前から毎日、1日に何時間も英語学習に取り組んでいた方です。

 また、気になったのは時折出るおさるさんの言い方や考え方でした。セミナーで使われた英文法の本が難しく感じられた生徒さんが「私のレベルに合っている本を見つけました。それで学習してはダメですか?」と質問した際、おさるさんは「逃げですね」「英文法を覚えるなら、この1冊しかないですよ」と言い、その生徒さんは渋々、「分かりました」と言っている様子でした。おさるさんが指定した教材以外で学習することを頑なに否定している印象を私は受けました。オンライン飲み会にて、ある生徒さんが「なかなか単語が覚えられないのですが、どうすればいいでしょうか?」と質問されたときのことです。その質問に対して、おさるさんは「努力不足ですね」と一言で片付けていました。「失礼ではないですか?」といった意見や「私はおさるさんの指導方法、好きですよ」といった意見など賛否が分かれていました。70代女性の生徒さんが、パソコンやChatworkの使い方などについて困っている趣旨の質問した際には「甘えないでください」「他の方も使い方に困っているなら僕も考えますけど」といった趣旨の発言をして、他の生徒さんが使い方を教えるということもありました。次に、「発音セミナー」の説明会でのことです。発音セミナーでは、どんなことを学ぶのか説明がありました。「参加対象者は英検3級以上」となっていましたが、説明を聞いた方からの「準1級を持っている人でも難しそうですね」との言葉に対して、おさるさんは「だったら、やらなくていいですよっ!」と語気を強めて言っていました。最後のオンライン飲み会では、「人数が半分も減ったことについて、どのように考えていますか?」という参加者からの質問に対して、おさるさんは「思ったより残った」という趣旨の発言をしていました。

 最後になりますが、正直、生涯でこれほど英語を勉強した半年間はありませんでした。この先も、こんな経験は得られないと思います。自分一人ではなく、多くのセミナーの仲間と共に励まし学び合うことができたからこそ、半年間やり切れたのだと思います。今回のセミナーをきっかけに英語学習に励む仲間もできました。一部の生徒さんとは連絡先を交換し、セミナーが終了して3ヶ月が過ぎた現在でも、個別に連絡を取り、近況を報告しあっています。皆さんからは教わることばかりですが、これからも、共に学び合っていければと思っています。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。