事業内容

人工知能技術を用いた感染症診断用AI医療機器の開発

アイリスでは現在、咽頭の画像をもとに画像診断技術を用いて感染症の診断を行うという、これまでとは異なる新しい検査法の開発に取り組んでいます。

咽頭を撮影するために特化した専用カメラの開発

医師が長年の経験をもとに行っていることの一つに、のど(咽頭)の診察があります。咽頭は医師が直接目視できることから、これまで胃カメラ等のように画像データベース化がなされていない部分でした。
アイリスでは、AI化に適した咽頭撮影ができる自社製カメラを開発し、上市しています。このカメラを用いて、のべ100以上の医療機関と共同で咽頭画像を収集・蓄積し、AI画像診断の開発に繋げています。

咽頭画像から感染症を見極める画像診断技術

例えばインフルエンザの場合、インフルエンザ濾胞と呼ばれる腫れ物が咽頭にできます。しかし、インフルエンザに限らず多くの風邪や全く健康な人であってものどの奥には似たような膨らみがあります。表面の色調や艶やかさ、大きさや盛り上がり方など様々な特徴の組み合わせからインフルエンザ濾胞を見極めることは、長年の経験を積んだ医師にしかできません。
私達はその「匠の目」をはじめ、様々な医師の判断技術をAIの力で再現しています。

感染症データベースの構築とさらなる社会課題の解決へ

アイリスでは、1万人の患者さんのご協力のもと、50万枚の咽頭画像付き感染症データベースを構築しています。このデータベースを生かし、インフルエンザを皮切りにAIで判定できる対象感染症を広げていくとともに、ここで集積された公益性の高いデータは、国や自治体と連携した流行予測、医師会や企業と共同での感染対策等を通じて、社会課題を解決していく源泉となります。