社会

鉄道係員への暴力439件 コロナ禍で減少、高止まり続く


 国土交通省=東京・霞が関

 国土交通省は24日、全国の鉄道で2020年度に発生した駅員や乗務員への暴力行為は439件で前年度から172件減少したと発表した。6割に当たる264件が飲酒した乗客だった。6年連続の減少だが、新型コロナウイルス禍で乗客数や飲酒機会が減っており、依然として高止まりの傾向が続いている。

 国交省によると、都道府県別の最多は東京の135件。神奈川88件、大阪35件、埼玉29件、兵庫26件と続いた。

 駅コンコースで酔って寝ていた客に対応した係員3人が殴る蹴るの暴力を受けた事例や、自由席券で指定席に座っている客に移動を求め、胸ぐらをつかまれてネクタイをしめ上げられたケースがあった。

 国交省は各鉄道事業者や関係機関との連携を強化し、迷惑行為の防止に取り組むとしている。

2021年12月24日 16:51
記事提供:共同通信

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