Rakuten Linkアプリは国内通話が無料になる半面、意図しない国際通話での間違い電話がかかってしまうことがあります。もちろん国際通話料は利用者負担で楽天モバイルは我関せずです。
そして最大の問題点はRakuten Linkにはバックドアがあり、楽天モバイルから自由に遠隔操作できることです。
高齢の方でも好んで「らくらくホン」などを使う人はいないでしょう。とはいえ、複雑な携帯プランの契約や設定など自分でやりたいとは思わないでしょう。
そのため契約と設定は私が行い、親にはiPhoneを渡して使うことに徹してもらっています。それなら「iPhoneなど使えもしないのでは」と思われるかもしれませんが、最近はメールやインターネット通販はiPadで行っており、パソコンも使わなくなったほどです。
なのでiPhoneでの通話などは問題なくこなせていました。
これまではdocomoで契約していたのですが、安く済ませるために昨年の春にRakuten UN-LIMIT VIに変えて、通話もRakuten Linkを使ってもらっていました。
半年ほどは大きな問題も無く使っていたのですが、昨年末に知人の携帯にかけたのに外人につながったと連絡をもらいました。
よく聞いてみると、Rakuten Linkの連絡先で知人の携帯番号にかけたはずなのに外人が出て、何かわめいて切られたとのことです。操作を間違えたのかもともう一度かけると同じく外人が出てすぐに切られたそうです。
状況からみて国際通話がかかってしまったようなので、Rakuten Linkの連絡先を確認してもらいましたが特におかしな点はありませんでした。
Rakuten Linkの連絡先はiPhoneの連絡先を読み込ませており、iPhoneの連絡先はiCloudと同期をとっているため、私の方でもiCloud上で確認したのですが問題はありませんでした。
連絡先には、電話番号の通知が必要な人だけに特番の「186」を付けており、今回かけた相手の携帯電話番号にも「186」が付いた番号で連絡先に登録されていました。
問題が起きた翌日、「my楽天モバイル」の「利用状況」で確認すると、しっかり「Rakuten Link(国際)」として実績が上がっていました。
システムの不具合で課金されてはたまらないと楽天モバイルに問い合わせました。
問われるまま、相手先の電話番号や問題発生日時を回答したり、端末情報を収集するためとかでRakuten Linkから「ご意見・ご要望」を使ってデータを送信したりしました。
2日後、以下のような趣旨の回答がありました。
発信時に「+」を付けて発信したため国際通話となった
iPhoneの連絡先に「+」は付けていないし、それを読み込んだRakuten Linkの連絡先にも「+」は付いていません。連絡先から選択してかけているのだから「+」が付くことはないだろうと思いました。
ところが、Rakuten Linkの連絡先を見ると、「186」が付いた電話番号すべてが「+186」で始まる電話番号に改変されていました。
こんな感じです。
iPhoneの連絡先を読み込ませているのだから、そんなはずはないとiPhoneの連絡先を確認すると「+」が付いた電話番号などありませんでした。
推測となりますが楽天モバイルでは、
などと考えたのでしょう。
画像を見て頂ければ分かると思いますが、「+」が付いていれば異様なのですぐに気付きます。当然、かけた時も外人がでるのはおかしいと思い、注意しながら2回目をかけていますので「+」が付いていれば気付きます。
こちらも馬鹿ではありませんので、書き換えられた旨を伝えて文句を言ったのですが、それならば書き換えられた連絡先すべてのスクリーンショットを送れと言ってきました。100件近い改変の証拠など撮るのも大変ですし、被害を被っている側がやることではありません。
利用者のiPhone内の情報を書き換えて偽装工作をするような対応を取る楽天モバイルには頭にきて、国民生活センターの下部組織?の多摩市の消費生活センターに相談しました。
しかし、iPhoneを操作したのが高齢者であると分かると、操作間違いや勘違いを疑い始めるという大変失礼で差別的な対応を取られたため、これ以上相談しても無駄と判断しました。
「+」が付けられたままではRakuten Linkが使えませんので、Rakuten Linkを改変された連絡先ごと削除して、再インストールすることにしました。
一例ですが、Rakuten Linkの連絡先はこのようになっていました。
その時のiPhoneの連絡先は、このように「+」など付いていません。
Rakuten Linkを削除して再インストール後にiPhoneの連絡先を読み込ませると、このようになりました。読み込ませただけでは「+」など付かないのです。
Rakuten Linkの連絡先を見て、すべての連絡先に「+」が付いていない本来の電話番号に直ったことを確認しました。
しばらくして、楽天モバイルからはスクリーンショットを送れと催促してきました。
念のためにRakuten Linkの連絡先を確認するとまたも改変されていました。
今回は、2件だけですが以下のように改変されていました。
1件目:同じエントリーの追加
↓↓↓↓↓
2件目:電話番号の追加
↓↓↓↓↓
こうなると、iPhoneの連絡先を読み込ませているだけでは起こりえない状況ですので、遠隔操作でRakuten Linkの連絡先を改変しているのは明らかです。
楽天モバイルの対応にも嫌気がさしたので、過ちを認めて返金する気が無いなら、これ以上こちらのiPhoneを遠隔操作するのを止めてクローズするように伝えました。
先日もiPhoneに着信しないなどのシステム上の問題を放置していた楽天モバイルですが、Rakuten Linkでもシステムの問題であろうことか国際通話とされる場合があるということは知っておくべきでしょう。
楽天モバイルは「+」を付けて発信したからと言い張っていますが、「+」を付けなくともRakuten Linkは勝手に海外につなげてしまいます。防ぐ方法はありませんので、かかってしまったらできるだけ早く切るようにしましよう。
そして、もう一つの問題は、Rakuten Linkにはバックドアがあるということです。
少なくともRakuten Linkの連絡先は楽天モバイルから遠隔操作で自由に書き換えることができます。「186」から「+186」の改変ではプログラムなどで行われた可能性がありますが、2回目の2件の改変は明らかに特定のエントリーに対するものですので、楽天モバイルの担当者が、連絡先を見て、選んで、改変しています。
単にRakuten Linkの連絡先に「+」を付けただけではなく、使われていない時間帯に遠隔操作で発信のテストを行っていた可能性も考えられます。
スマホを覗かれているという事実は、非常に気持ち悪いです。
したがって、iPhoneの連絡先を改変されないように次の設定はしておいた方がよいでしょう。
Rakuten Linkの連絡先は、常にiPhoneの連絡先と同期しているわけではなく、アクセスを許可するとすべてコピーしてアプリ内に保持しますので、コピー後ならプライバシーで「オフ」にしても問題ありません。
これでRakuten Linkが設定を無視したとしても、iPhoneの連絡先が書き換えられることはありません。
iPhoneの連絡先変更した場合など再度読み込ませたい場合は、「設定」アプリの「プライバシー」「連絡先」「Link」を「オン」にした状態で、Rakuten Linkの左上の三本線から「ログアウト」して再度ログインすれば読み込まれます。
結局、親は楽天モバイルの対応に嫌気がさしたようで、変えたいというので別のキャリアに変えることにしました。
ここで説明したことはネット上の話なので嘘と思われることは承知しております。
しかし、大企業で大手キャリアであろうとRakuten Linkは所詮、サードパーティアプリです。連絡先など個人情報のかたまりですので、遠隔操作される可能性を考慮しての対策は必要ではないでしょうか。