東静工業(株)

当社は1968年に創業し、主に車載用コイル部品の製造販売を行っています。カーオーディオ用のノイズフィルターを採用頂いた事を始まりに、EVやPHVなど他の分野でも依頼を頂ける様になり、現在では重要保安部品といった非常に自動車の安全に関わる部品もお受けしています。昨今では自動車の電動化が進んでおり、自動運転の話も聞く様になりました。電動化をするとその分ノイズが発生し、ノイズフィルターが必要になります。自動運転の際はより厳格な安全管理が必要となるでしょう。そこに我々の新たな勝機があるのではと考えています。

これから新しいものを作っていこうという「技術革新」と、我々の作っているものを世界に広めるための「グローバル化」の二つをキーワードに経営をしています。当社の製造拠点は既に海外(中国・タイ・ベトナム)に置いています。開発の拠点は日本(本社)の他に上海、営業拠点は日本以外に韓国にも作りました。拠点エリアを生かし東南アジアにも力を入れ、欧州やアメリカでの販売も着手しています。製造だけでなく販売も世界中に広めていきたいと考えています。

私達の業界はニッチな分野であり、コイルを本当に理解している人は国内でも非常に少ないと思います。お客様にとっても、コイルに必ず必要性があることは分かっても、具体的にどんなものが必要なのかはあまり把握されていないのが現状で、この相互理解が必要と感じています。Panasonic様や三菱電機様などの大手企業とも直接取引きをしており、得意先の技術者と話をしなければなりません。時代に対応し進化するプロフェッショナルを自社の中でしっかりと育ていきたいと思っています。ニッチな分野だからこそ、自分で設計する事のやりがいは大きいのではないでしょうか。

社員には「挑戦する心」を持ち続けて欲しいと思っています。現状のままで終わらず、常に変化をしていく必要があります。世の中は常に変化を続けていて、自分も変化を求めないという事は時代に取り残されていく事です。
日本は先進国で素晴らしい技術を持っているという意識が強いですが、昨今では他国に追いつかれ逆転されるのではという所まで来ています。戦後からここまで頑張って日本の技術を作り出してきた先人達に報い、未来に繋げていく為に。当社は舞台を世界に広げ、新しい戦いに挑みます。
＜代表取締役社長　福島和典＞