(株)姫野精工所

●社内一貫生産体制で競合他社をリード

　当社の創業は1950年。この地区で盛んだった繊維産業の一端を担う縫い針工場としてスタートしました。その後、高度経済成長による機械需要に伴い、自動機械を導入。それまで培った技術力を生かして精密部品や金型部品の製造を開始しました。現在は自動車や工作機械、油圧機器などの製造に不可欠な平行ピン、テーパーピン、マシンキーといった精密部品を製造しています。
　受注は主に機械商社を介しており、JIS規格品、自社規格品、オーダーメイド品まで柔軟に対応。これまでたくさんの困難を乗り越え、培ってきたノウハウがあるからこそできる提案力もあります。これも技術者集団である当社の強みといえるでしょう。

●海外現地法人を立ち上げ、競争力を強化

　機械部品メーカーはたくさんありますが、複雑かつ高精度な平行ピンやマシンキーの専門メーカーは稀少。当社の立ち位置としては比較的競合の少ないニッチ産業と言えるでしょう。しかしながら、中小企業が勝ち続けるには技術だけでなく、スピード（納期）とコスト（価格）の競争力が必須です。
　当社では価格競争と人材不足の問題を解決するべく2014年、ミャンマーに現地法人を立ち上げ、生産工場を稼働させました。6年目となる現在は現地スタッフが100名を越え、安定した生産量を確保できるようになりました。
　今後の展望としては、本社をマザー工場として技術力と営業力の強化に取り組み、ミャンマー工場の生産力をさらに強化していきたいと考えています。

●モノづくりの喜びを実感。真面目で向上心のある人を求む
　
　小さな部品を完成させるにはいくつもの工程があり、モノづくりの喜びが実感できる仕事だと思います。社員の中には機械の専門知識に詳しい人材もいますが、新人を求めるにあたって知識や経験は問いません。当社はOJT（実践による社員教育）が充実していますので、やる気さえあれば習得できるでしょう。昨日できなかったことが今日できるようになる。そんなやりがいのある仕事だと思います。
　職場は年次や役職を越えて何でも話しやすく、活気のある社風だと思います。近年は働きやすく休みやすい職場づくりにも取り組んでいます。

代表取締役社長　姫野裕一