「サポート詐欺」でフィリピン人ら3人逮捕 警視庁が全国初立件
広告機能を悪用しウイルス感染の偽警告をパソコンに表示し、サポート費用名目で金銭をだまし取ったとして、警視庁サイバー犯罪対策課などは詐欺の疑いで、フィリピン国籍の住居不詳、アライ・イメルダ・ナガ容疑者(52)ら男女3人を逮捕した。
3人は容疑を否認している。「サポート詐欺」は全国で被害が拡大しているが、立件は全国で初めてという。
サイバー犯罪対策課によると、3人は広告機能を悪用し「コンピューターへのアクセスが無効になります」「5分以内にご連絡ください」などの偽警告を表示。「サポートエンジニアがお電話で削除方法を教えます」として、フィリピンにあるコールセンターに誘導し、遠隔操作で警告を解除してサポート契約名目で約3万~4万円を料金を請求していた。平成30年10月から令和元年7月までに全国400人以上から2千万円以上を詐取していたとみられるという。
逮捕容疑は元年5月16日、50代の女性が使用するパソコン画面上に偽のウイルス感染警告画面を表示させることでウイルス感染したように装うなどしてサポート契約を結ばせ、約3万円を詐取したとしている。