巨大な犬歯が特徴のサーベルタイガー=瑞浪市明世町、市化石博物館

 今年のえとのトラに似た古生物「サーベルタイガー」展が、瑞浪市化石博物館(岐阜県瑞浪市明世町)で開かれている。とら年にちなみタイガーの名が付く巨大な犬歯を持つ肉食動物を紹介している。2月27日まで。

 同館によるとサーベルタイガーは、約2千万年前から1万年前のアメリカ大陸に生息した肉食動物の総称。体長約2メートルで動きが遅く、上顎の犬歯でマンモスのような大型の生物を襲って食べていたという。

 展示している標本は、1993年にフランスの国立自然史博物館から寄贈されたスミロドンの頭骨レプリカとサーベルタイガーに似た犬歯を持つホプロフォネウス、ティニクテスの3点。トラはネコ科ヒョウ属に属しているが、サーベルタイガーはトラの仲間ではなく、マカイロドゥス亜科という絶滅したグループに属する。

 同館学芸員の安藤佑介さん(39)は「えとのトラにちなみ展示している。ぜひ見に来てほしい」と話している。問い合わせは同館、電話0572(68)7710。