アンデルセンは笑っている   作:小千小掘

33 / 62
設定資料室

〇高度育成高等学校学生データベース《入学時点》

【氏名】浅川恭介(あさがわ きょうすけ)

【クラス】1年D組

【学籍番号】S01T00....

【部活動】無所属

【誕生日】2月28日

<評価>

【学力】A

【知性】B

【判断力】B⁻

【身体能力】A

【協調性】C⁺

<面接官からのコメント>

全体的には自己の長所と短所を的確に分析できる生徒である。しかし、発言の節々に自分を卑下する場面が度々見られ、必要以上に塞ぎ込む癖やコンプレックスの一種を抱えている傾向がある。将来に展望を持ち合わせていないことも不安材料である。

当初は総合的な評価がトップクラスであったことからAクラスへの所属を検討していたが、中学三年を目前にして放火事件に巻き込まれ、心身共に後遺症によるものと思われる著しい能力低下が見受けられた。別途資料による事情等も踏まえ、異例の措置として全面的に評価を改めDクラスへの配属とする。今後の高校生活で元来の能力を取り戻し、中でも対人コミュニケーションが克服できることを望む。

 

〇オリジナルキャラクターの現時点で閲覧可能なプロフィール

・浅川恭介(あさがわ きょうすけ)

中学校時代は文武両道かつ学年の人気者で、中学二年の後期から生徒会に携わっていた。静と純とは小学校、六助とは中学校からの友人。双子の弟である慎介のことをかけがえのない宝物のように思っていると同時に、親から寵愛を受けていることに軽度な嫉妬心を抱くこともあった。

放火事件当日の動向について一部虚偽の証言をしていた。事件後は周りを自然と惹きつけるような明るさがなく、表面的な接し方は変わらずともどこか一線を引いたような雰囲気を醸し出している。一時真面な会話もできなくなる程にまで陥ったが、雨宮の厳しくも献身的な介抱やリハビリによって想定よりも早くに回復する。

彼たっての希望で高度育成高等学校への進学を目指し、病床での療養と並行して雨宮から中学三年の学習内容の指導を受ける。外を出歩けるようになってからは彼女の提案に乗って武道も習い、身体能力の回復・向上に努めた。その姿は事件前よりもずっと積極的で、ひた向きな努力は冬の終わりまで続いた。

 

・雨宮由貴(あまみや ゆき)

警視庁に勤める女刑事。年齢非公開だが、勤務期間は約十年。彼女の中で失敗や挫折といった惨めな経験は一度もない、らしい。強気な性格や破天荒な態度から「孤高の女鬼」と陰ながら渾名づけられていた過去を持つが、風見と仕事を共にする三年間で先輩としての威厳を多少身に付け軟化していった。

放火事件の後は彼女なりな信念に基づき恭介たち四人の精神ケアに努めた。その際六助の鼻に付く態度だけは気に入らず、以降は「クソガキ」と呼んでいる。冷酷な判断を二の足踏まずに下すこともあるが情に厚い一面を持ち、落ち込む恭介から証言を引き出すことを躊躇う様子を見せることもあった。

ホワイダニットの精神を掲げ、心を解き明かしかた上での解決を理想としているが、これは彼女が幼少期の頃に故郷の岐阜で出会った現在の「師匠」からの教えが影響している。表向き事ある毎に文句を垂れているが、その実彼女がいの一番に頼ろうとする尊敬の対象である。彼女と邂逅するちょうど前後の時期には苦楽を共にした仲間と死線を潜り抜けてきた、という話をされたことがあるが、詳細は語ろうとしないために雨宮は強く興味をそそられている。ただ、警察で働くと宣誓した際に怪訝な顔をされたため、政府の事情が関わっているのではないかと睨んでいる。

 

・風見喜助(かざみ きすけ)

現在二十八歳の刑事。初めは雨宮の厳しい指導に難色を示していたが、彼女の現実との向き合い方を知っていく内に敬意が芽生え、雨宮自身の内面の改善も相まって信頼を寄せ始めていった。今では彼女から「フジ」というひねくれた呼称を付けられているが、意図を知らされてからは大いに気に入っている。

彼の緩い態度は時々周りから問題視されることもあるが、度々ペアで活動する雨宮のキツイ性格と上手く釣り合いが取れており、実際に成果もあがっているため、注意喚起の範囲に収まっている。

実は文系の道に進んだにも関わらず理系の分野も意外と知識を蓄えており、雨宮もその隠れた博識さに驚いていた。彼曰く、「僕たちみたいにベストマッチな科学者が友人にいたから」らしい。因みに当然のことながら、この発言の直後雨宮から華麗な鉄拳制裁を喰らっている。

サブカルチャーにも関心が強く、最近は若手のアイドルグループのライブに行く時間がないのが悩みなのだとか。

 

・浅川慎介(あさがわ しんすけ)

故人。恭介の双子の弟であり、度々静と純と六助とも交流を重ねていた。

放火事件当日は特徴的な謎の少女と密会した後、何らかの事情(雨宮はバレンタインと予想)で調理室にて料理の練習中に事件に巻き込まれたと見られている。

 

・深山静(ふかやま しずか)

恭介の友人の一人。活発でクラスに元気を与えるような存在だった。しかし、雨宮と風見が同級生たちに話を聞いた際話題として挙がったのはどれも小学三年生以降のもので、その頃に恭介たちと知り合ったようだ。

 

・新塚純(にいづか じゅん)

恭介の友人の一人。静とは異なり小学校入学から間もなく恭介と二人きりでいる姿が頻繁に見受けられていた。

大胆不敵な性格で身振り手振り口振りも豊か。学校は一部例外を除いてほぼ毎日始業前五分以内に登校するというマイペースなのか真面目なのか測りかねる一面もある。

 

・???

放火事件当日、慎介と共にいた謎の少女。わかっているのは中学生なのにも関わらず白い髪をしていて目も灰色であるという外見のみ。雨宮と風見はこれ以上の情報に少なからず心当たりを持っている。

 

・???

未だ不明な、放火事件の犯人。

オリ主の過去話について(どれになっても他の小話もやるよ)

  • 止まるんじゃねぞ(予定通り,10話超)
  • ちょっと立ち止まって(せめて10話以内)
  • 止まれ止まれ止まれ…!(オリだけ約5話)
  • ちょ待てよ(オリキャラだけ,3話)
  • ムーリー(前後編以内でまとめて)

▲ページの一番上に飛ぶ
Twitterで読了報告する
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。