2020年8月、ファインディはシリーズBで7.7億円の資金調達を実施、更なる事業拡大に向け、短期的な営業成績と中長期的なプロダクト投資の両方にコミットしています。
なかでもマーケティング部では、広告運用によるユーザー獲得施策から、ユーザーやクライアント企業のサクセスも見据えたプロダクト企画、イベント・プロモーション企画など幅広く取り組んでいます。
今回は、そんなマーケティング部の業務内容や今後チャレンジしたいこと、どのような人にジョインして欲しいかなど、小川さんにインタビューしました。
登場人物
小川 さん
2011年にアドテクノロジー企業に入社し、大阪・名古屋で4年間自社プロダクトの拡販に従事したのち、インドネシアに赴任。現地法人の責任者として5年間経営企画・事業戦略の策定などを行いインドネシア市場での事業拡大に従事。エンジニアと組織の間にある壁をテクノロジーで壊すというFindyのビジョンに共感し、2020年に入社。
ゼロからビジネスを創るフェーズに関わる面白さ
—はじめに、小川さん自身がファインディに入社した理由を教えてください。
一つは「テクノロジードリブンな事業成長を増やす」や「技術立国日本を取り戻す」というビジョンに共感したことです。
前職でインドネシア法人の責任者として働くなかで、日本のIT・テック企業が進出してきても、数年で撤退する姿を何度も目にしました。
背景には、現地の責任者やプロダクトの課題だけでなく、構造的な課題もあると思っています。日本市場では、海外サービスをローカライズしてシェアを獲得すれば、ある程度勝ててしまう。しかし、海外市場ではその優位性が失われますから、技術やプロダクトのユニークさで勝負しなければいけない。そこで戦える企業は決して多くはありません。
ファインディは、エンジニアと組織の間にある壁をテクノロジーで壊すことで、技術やプロダクトで勝負できる企業を増やそうとしています。その考えに共感するとともに、今後海外で事業を展開してみたい自分もコミットしたいと思いました。
もう一つは、ファインディがこれから海外展開を検討していて、ゼロベースでビジネスを創っていく段階にあったこと。前職で5年ほど働いていたので、そろそろ新しいことをしたいというタイミング。今後の展開に可能性を感じ、入社を決めました。
—どの辺りに可能性を感じていたのですか?
エンジニアと組織の間にある壁という根本的な課題を見つめている点。その上で、エンジニアの転職サービスから、エンジニア組織の生産性向上をサポートするサービス「Findy Teams」など、ソリューションを横展開している点ですね。
あとは、年収予測やスキル偏差値など、市場価値を定量化するような機能は独自性があって面白いと感じていました。
to Cとto B、プロダクトとコミュニケーションを越境する
—では具体的にマーケティング部の業務内容について教えてください。
to Bとto C両方のマーケティングに取り組んでいます。
to Cは、Findy転職とFindy Freelanceの登録ユーザーの獲得目標の達成に向け、GoogleやTwitterなどの広告運用が基本の業務です。
しかし、それだけではハイスキルなユーザーの獲得や関係構築は難しいため、プロダクト企画やイベント企画、プロモーション企画など、目標達成のために幅広い施策を実行します。
to Bは、広告運用の部分は同じで、加えて企業向けの採用関連のウェビナーや転職・採用に成功した人のインタビューコンテンツ作成などを行います。ウェビナーからナーチャリングし、問い合わせ、商談につなげていく仕組みづくりをメインで行っています。
—ファインディにおけるマーケティングの特徴は、どのようなものがあるでしょうか?
ファインディはプロダクトマーケティングが強い会社だと思っています。年収予測やスキル偏差値など、機能としても差別化できている。
ユニークな機能を広告やキャンペーンに落とし込むことで、他の転職サービスとは異なる訴求をしたり、潜在層にもライトに使ってもらったりできる。
もちろん転職サービスですから、転職を検討しているエンジニアに使って欲しいのですが、転職を考えるかどうかは、ユーザーのタイミング次第ですから、まずは特定の機能を使ってもらう。
何より、スキルを定量化し、開発やスキルアップのモチベーションにすることは、ファインディが共通してエンジニアへ提供できる価値でもあります。そうしたプロダクトの思想やマーケティングのやり方は特徴の一つかなと思います。
—to Bのウェビナーも、そういった思想で行っているのでしょうか。
そうですね。ただ、ウェビナー自体をプロモーションにしてプロダクトを知ってもらうというよりは、出会いのきっかけという立て付けですね。
エンジニア採用は売り手市場が続いているのに加え、一般職とは異なるノウハウも必要。悩まれている採用担当者の方が本当に多いんですね。そのため、まずはウェビナーを通して、抱えている課題を知り、必要としている情報を提供できればと思っています。
—ファインディのマーケティング部だからこそ積める経験は、どのようなものがありますか?
フレキシブルなチーム体制のため、領域が限定されないことです。集客の部分だけ切り出して担当するといったやり方ではなく、何でもできる。先ほど述べた通り、新しい機能を企画してもいいし、イベントを主催してもいい。
良くも悪くも成長過程のプロダクトだからこそ、幅広くチャレンジしやすいと思います。自分の知っている範囲ではありますが、マーケティング部のなかで、ここまで領域を越えて何でもできる環境は貴重だと思っています。
—マーケティング部には、どのようなメンバーが所属しているのでしょうか。
マーケティングの責任者の下に、to Cの担当者1人と、to Bの担当者1人という体制です。
バックグラウンドでいうと、私も含めて全員、デジタルマーケティングの経験があります。二人ともエンジニアではありませんが、LPやサイトを自分で開発するなど、テクノロジーやモノづくりに関心が強いです。
ユーザー獲得から転職成功まで、“線”でつながる戦略を描く
—今後マーケティング部の組織を拡大し、チャレンジしていきたいことを教えてください。
よりプロダクト領域に関わっていけたらと思っています。
理由は大きく二つあります。一つは広告の訴求軸を広げたいからです。広告運用の精度を高めるのも重要ですが、スキル偏差値のように広告に落とし込める機能を充実させていきたい。
もう一つは、エンジニアの方が求めている機能や情報をより精度高く作っていきたいからです。特にスキルの可視化や定量化だけでなく、スキルアップに繋がるような機能を拡充したい。例えば、FindyのなかでOSS活動をサポートする情報や小さなミッション機能を提供するなど、学習的な要素を組み込んでいきたいです。
そうすれば、能力を可視化・定量化し、学習によってスキルアップし、転職や独立に成功するという、Findyユーザーの体験が1本の線として繋がるのかなと考えています。
—そうしたマーケティングを実行していくにあたり、課題だと感じていることはありますか?
色々なデータを集め始めているのですが、ハッキリとした勝ちパターンが描けるほど収集はできていないことです。
Findyでは、登録したユーザーが転職をするまで、1、2年かかることも珍しくありません。入り口から実際に転職するまでのデータを、分析可能なくらい集めるにはもう少し時間がかかると思っています。
今でもいいね数やプロフィール閲覧数など、中間KPIを置き、最適化に取り組んではいますが。もっと深い分析に取り組み、入り口から転職まで1本の線で繋がる戦略を描きたい。そこが今後のチャレンジです。
関連して、Findyには転職だけでなく、偏差値や年収の可視化のために使っているユーザーもいます。モチベーションやペルソナが多様なので、どうデータを分析し、戦略に落とし込むかは引き続き課題ですね。
培った力を活かし、キャリアの幅を広げたいマーケター求む!
—今後どういう人にマーケティング部にジョインしてほしいですか?
具体と抽象の反復活動ができる人です。
一般的に広告運用は、具体的かつ一定の解がある課題に向き合いますから、ロジカルシンキングやデータ分析の力が問われます。一方、プロダクトやプロモーションについては、どこにも答えがない。エンジニアが何を求めているのかをリサーチして、集めた情報からどうアイデアを発想するのか。企画やデザインの力が求められます。
もちろん大変難しいと思うのですが、その具体と抽象のバランスを取って柔軟な考えができる人には、非常にマッチする環境だと思います。
—最後にファインディへの応募を検討している人にメッセージを!
ファインディは、まだまだ伸びきっていないフェーズですから、今ジョインするのは非常に面白いと思います。
なかでもマーケターとして次のステージに進みたい方には、ぜひ検討していただけたら嬉しいですね。例えばエージェントや広告代理店、あるいは一定規模の事業会社で、広告運用やウェブ解析など特定領域のスキルが身についたから、幅を広げてみたいとか。そういった人には最適なポジションを用意できるのではと思います。
入社前の私と同じように「新しいことしたい」と思っている方とお会いできるのを楽しみにしています!
—ありがとうございました!
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