それからのキャンディ～なつかしい丘に立つまで

５章の途中ですけれど、語ります！

どこかのシーンでアルバートさんが
タートルネックを着てたのを見た気がします。
でも手許の原作漫画では、見つかりません。
記憶ちがい？あるいは収録時に手直しされた？

アルバートさんは、スカーフを巻いていて
襟元が見えないことが多いですね。

ですが、もしもタートルネックだとしたら
ソレがニットのセーターでなくカットソーなら
ちょっと大変です。
何気に最先端スタイルです。

当時のカットソーは、
ファッションアイテムと言うより
下着用素材が主流。

それで、アルバートさんが
日常着へのこだわりとして
カットソー生地で、長袖ロールネックの
伸縮シャツを特注した話を書いてみました。

当時、用途が限られていて
好みに合うカットソー生地がなかったかも。
それなら色指定して合糸してから編み立ててもらって。

１巻２０ｍとか５０ｍとかになったかも知れない。
でもオートクチュールのドレスに比べれば
カジュアルなシャツを数十着仕立てる位、
特注生地でも、高い買い物ではないと思います。

大おじ様は、キャンディに
華やかなドレスを次々に贈ってますが
きらびやかな贅沢品って、
アルバートさん自身の好みとは、違う気がします。

アップル社を創業したスティーブ・ジョブズさんは
同じデザインの服をそろえていて
毎日、同じスタイルで過ごしたそうです。
（イッセイ・ミヤケ特注ですって！）

脳のリソースを
余計なことに費やさないために。

キャンディの時代は１００年前。
特権階級のオシャレは、装飾過剰気味でした。
物量誇示がハイファッションの役割だった頃の名残でしょうか。

だけどアルバートさんなら
物量や流行よりも
独自の観点で無駄を排し
機能性重視で、シンプルながらもバランスの良い、
そういうスタイルを求めてほしいです。

カットソーを、オシャレ素材として採用したのは
シャネルだそうです。
彼女はシンプルで機能的なスタイルを提案しましたが
ジャージー素材の可能性に注目したのは
実は、偶然パリの街角で見かけた
若きアードレー家総帥の影響だった、かも・・・？