主にポケモン。初代・金銀の開発史考察多し。
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ポケモン開発史考察 金銀編 #03 氷タイプのマシン技を習得できなかった水ポケ達

「水タイプのポケモンなら、(コイキングのような例外を除けば)必ずと言っていいほど冷凍ビームや吹雪といった氷タイプのマシン技も習得できる」…………。
これは初代の頃から存在している「ポケモンのお約束」のようなモノです。


…ところが、その「お約束」が崩れかかった時期も何度かあったんですよね。僕が思い付く限りでは2度ありました。


ひとつは第5世代「ブラック・ホワイト」(通称「BW」)。これは多くのポケモントレーナーの方々の記憶に新しいでしょう。
オタマロ系列とケルディオの4種が、どういう訳か水タイプのポケモンであるにも関わらず冷凍ビームも吹雪も習得出来ないのです。
535 オタマロ@536 ガマガル@537 ガマゲロゲ@647 ケルディオ@
※左から順に、オタマロ・ガマガル・ガマゲロゲ・ケルディオ。オタマロは単水、ガマガルとガマゲロゲは水・地面、ケルディオは水・格闘タイプ。ケルディオは所謂「幻のポケモン」。

続編の「ブラック2・ホワイト2」では教え技として凍える風を(ガマゲロゲは冷凍パンチも)習得できるようになりましたが、技マシンの方は相変わらず。その後の第6世代……現行世代「XY」になっても同じ調子です。


そしてもうひとつは…。意外に思われるかもしれませんが、実は第2世代「金銀」
金銀で新たに登場した水ポケのうちの一部は、前述のガマゲロゲやケルディオのように氷のマシン技に対応していなかったんです。



BWの件は、当時の公式大会「イッシュダブル」が氷技が刺さりやすい環境だったためそのバランスを取る調整だったのでは…?ともっぱらのウワサなのだそうで。

では、金銀の件は…?今回はそれをやんややんや考察していきます。



まず、金銀当時の水ポケと氷技の習得関係をまとめておきましょう。


技マシン14
吹雪
技マシン16
凍える風
技マシン33
冷凍パンチ
クリスタル版限定 教え技
冷凍ビーム
備考
氷技調査01 ワニノコ系列
氷技調査02 チョンチー系列×××
氷技調査03 マリル系列
氷技調査04 ウパー系列××一応、冷凍パンチはウパーの時点で習得可能
氷技調査05 ハリーセン×
氷技調査06 サニーゴ×××
氷技調査07 テッポウオ系列×××レベルアップでオーロラビームと冷凍ビームが習得できる
(=冷凍ビームは金銀の時点で習得可能であった)
氷技調査08 マンタイン×
氷技調査09 スイクン×クリスタル版ではレベルアップでオーロラビームを習得できるようになった



図鑑No.001~151内の水ポケ(要するに初代出身の水ポケ)は、コイキング以外の全員が吹雪及び凍える風を習得出来るので省略。ニョロトノ・ヤドキング・キングドラの3種(=後付け進化系)も同様の理由により省略。

当時の氷タイプのマシン技は14「吹雪」・16「凍える風」・33「冷凍パンチ」の3種類。冷凍パンチは習得の是非が容姿に大きく依存する技ですが、一応これも載せておきました。



…さて、いかがでしょうか。
普通に歴代のポケモンシリーズをプレイしていると「水ポケは基本的にもれなく氷技も習得できる」というイメージがどうしても強くなるので、意外に思われる方は多いかもしれませんね。

金銀当時(クリスタル版が未発売の時期)、マシン技である吹雪と凍える風を習得出来ない水ポケがなんと4系列・7種類もいたのです。
そのうち、「めざパに頼らなければ氷タイプの攻撃技はゼロ」という、本当の意味で氷技が皆無だったポケモンはチョンチー系列とサニーゴ。
ウパー系列は冷凍パンチはイケるのに吹雪と凍える風はムリ、テッポウオ系列はレベルアップでオーロラビームや冷凍ビームが習得できるのにマシンとなると壊滅……と、何だかおかしな事になっちゃっています。

ところが、マイナーチェンジであるクリスタル版で教え技として登場した冷凍ビームは、何故か上記の連中もひっくるめコイキング以外の全ての水ポケが習得できます。
…一体どういうこっちゃ……?www



このような第2世代当時の氷マシン技事情を見て、個人的に以下のような推測が浮かびました。

金銀を開発していた当時のゲームフリークは、初代で形成された「水ポケならほぼ必ず氷技も習得できる」という流れを断ち切りたかったのでは…?

何というか、「水ポケだからといって全員が全員氷技を習得できる訳じゃないぞ!」という感じにしたかったように思えます。人選ならぬポケ選がなかなか謎ですが…www

本来のタイプ相性上では水ポケに対して有利なはずの草ポケが氷技のせいで逆に容易に撃退されやすい(対策されやすい)……ってのは、やっぱり理不尽ではありますよね。
(初代の対戦環境(当時のそれは「環境」と呼ぶ事自体がナンセンスな気もしますが)で氷技が異常に強かったってのも一因として無い訳じゃ無いかも…?)
そもそも何故水ポケが当然のように氷技も覚えられたのかと言うと、赤緑開発時に後になってから一部の水技を「氷」という新たなタイプに分離したっぽいという痕跡が内部データ上にあるのですが、まぁそれは別の機会に。

故に、金銀で興ったこの流れは個人的には面白い試みだったのではと思うのですが…。


金銀版でせっかくそのような流れを形成したにも関わらず、クリスタル版で冷凍ビームを安易にバラ撒いてしまったのは……。やはり不評だったからなのでしょうか…?
「初代の頃は水ポケならみ~んな吹雪の技マシンがイケたのに、なんで金銀の水ポケには出来ない奴がいるんだ!理不尽じゃないか!」…みたいな感じで。完全に想像ですが…www

ちょうど、BWの頃に起こっていたガマゲロゲやケルディオが氷のマシン技が習得出来ない件に対する不満みたいな感じだったんでしょう。たぶん。



結局クリスタル版で冷凍ビームがバラ撒かれ、続く第3世代「ルビー・サファイア」以降では、初代の頃のようにコイキング以外の全ての水ポケ達が吹雪や冷凍ビームの技マシンに対応しているのです。
あのチョンチー系列やサニーゴでさえも、まるで金銀時代のアレが無かったかのように普通に習得出来ちゃいます。


果たしてこれが良い事なのか否かは、僕には分かりませんが……(適当な〆)





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  1. 2014/08/08(金) 22:52:27|
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