HIGHLIGHT本展の⾒どころ

本展 3つの見どころ

  1. 1 日本初!イスラエル博物館が所蔵する印象派の名品選。
  2. 2 印象派の光の系譜をたどる珠玉の作品群。
  3. 3 モネ、ファン・ゴッホ、ゴーガンetc...。画家たちのピーク時の傑作が一堂に。

展⽰構成

  1. CHAPTER.01 水の風景と反映
  2. CHAPTER.02 自然と人のいる風景
  3. CHAPTER.03 都市の情景
  4. CHAPTER.04 人物と静物

CHAPTER.01 水の風景と反映 Waterscape and Ref lection

移ろいゆく自然の瞬間をとらえた印象派は、工業化と都市化が進む19世紀後半のフランスで活躍しました。当時の画壇において権威を誇ったアカデミーのヒエラルキーでは下位に位置付けられていた風景や室内、近代的な日常生活など、身近な主題を好んで描きました。続くポスト印象派は、印象派の主題を踏襲しながらも、独自の表現を達成しました。本章では印象派の画家が特に好んだ、水と水鏡の反映を通して、印象派の風景表現の特質を浮き彫りにします。

睡蓮の池

初来日クロード・モネ
《睡蓮の池》
1907年 油彩/カンヴァス 101.5×72.0cm
イスラエル博物館蔵 
Gift of The Jerusalem Foundation from the Sam Spiegel Collection
Photo © The Israel Museum, Jerusalem

  • 睡蓮の池
  • 港に近づくフリゲート艦
  • 海景⾊
  • ロワン川のほとり、秋の効果
  • 川沿いの町、ヴィル゠ダヴレー
  • 川のそばのカントリーハウス

CHAPTER.02 自然と人のいる風景 Nature and Figural Landscapes

1850年代半ばに活躍したバルビゾン派をはじめとするフランスの風景画家たちは、風のそよぎ、梢の揺らぎといった、自然のささやかなエピソードに画趣を見出しました。印象派の画家たちは、バルビゾン派が得意とした身近な自然の営みの表現とともに、野外での労働という主題も受け継ぎながら、セーヌ川やオワーズ川の流域にモティーフを求めました。印象派の主題は、ポスト印象派も継承しました。本章では自然、そして人のいる風景を取り上げます。

陽光を浴びたエスタックの朝の眺め

初来日ポール・セザンヌ
《陽光を浴びたエスタックの朝の眺め》
1882-83年 油彩/カンヴァス 60.5×92.5cm
イスラエル博物館蔵 
Photo © The Israel Museum, Jerusalem
by David Harris

  • 陽光を浴びたエスタックの朝の眺め
  • エラニーの⽇没
  • ⻨畑とポピー
  • ⽝のいる⾵景
  • 花咲くリンゴの⽊
  • マルティニークの村
  • ウパ ウパ(炎の踊り)
  • プロヴァンスの収穫期

CHAPTER.03 都市の情景 Cityscapes

バルビゾン派の風景画家たちは、冬になると村を去り、都会で生活していましたが、街を主題とすることはほとんどありませんでした。対照的に印象派とそれに続く画家たちは、しばしば都市景観そのものを描き出しています。作家のエミール・ゾラは、「先人たちが森や川の詩を発見したように、今日の画家たちはいま、鉄道駅の詩を発見せざるを得ない」と述べました。本章ではゾラが指摘した変化を敏感に取り入れた印象派と、その後継者たちが描き出す、都市の容貌を展観します。

テュイルリー宮庭園、午後の陽光

初来日カミーユ・ピサロ
《テュイルリー宮庭園、午後の陽光》
1900年 油彩/カンヴァス 74.4×91.9cm
イスラエル博物館蔵 
Photo © The Israel Museum, Jerusalem

  • テュイルリー宮庭園、午後の陽光
  • 夜のポツダム広場
  • ポントワーズの⼯場

CHAPTER.04 人物と静物 People, Portraits and Still Life

印象派は、同時代の人の表情、しぐさなど、日常生活の何気ない瞬間までもとらえようとしました。かつて詩人のボードレールが、日常生活のさりげない表現を「造形的スラング(俗語)argot-plastique」と名付け、アカデミーの芸術家が追及した堅苦しい公的表現との差異化を図ったことが想起されます。日常の瞬間を切り取る印象派の特性は、ポスト印象派にも受け継がれ、肖像画そして静物画においても、日々の暮らしを表現することが好まれました。

レストランゲの肖像

初来日ピエール゠オーギュスト・ルノワール
《レストランゲの肖像》
1878年 油彩/カンヴァス 54.6×66.2cm
イスラエル博物館蔵
Gift of Alain Coblence, New York, to American Friends of the Israel Museum,
in memory of Jean Davray
Photo © The Israel Museum, Jerusalem by Max Richardson

  • レストランゲの肖像
  • ⻑椅⼦に座るミシア
  • 花瓶にいけられた薔薇
  • ⾷堂

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