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Q：終盤から登場する兼子という役を演じることになり、現場に入ってみていかがでしたか？

夢だった大河ドラマに出演できると聞いたときには、とにかくうれしかったです。ただ、渋沢栄一の妻と知り、また、重要なラストスパートで登場するとわかってからは、プレッシャーで胃が痛くなるほどでした。うれしさを感じる反面、急に怖くもなってきて……。
撮影には、終盤から参加したので、それまで皆さんが作ってきた『青天を衝け』の映像に自分がなじんでいるか、そこが一番不安でした。声のトーンや話すスピード、このシーンではどのくらい年齢を重ねていて、どのくらいの距離感で栄一さんと歩いているのかなど、ひとつずつ監督と話しながら作っていきました。それまでドラマの千代さんを見ていたので、栄一の妻として、自分はどういう身の振り方をして、どう違いを出していくか悩みました。「これでいいのかな？あっているかな？」と、1シーン1シーンすごく考えながらやっていましたね。