データとランキングで見る首相100代64人
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自民党の岸田文雄総裁は4日召集の臨時国会での首相指名選挙を経て第100代の首相に就任した。1885年(明治18年)に初代の伊藤博文が任命されてから、首相は100代で64人になる。在職日数や就任した時の年齢などランキングで歴代首相を振り返る。
首相の就任代数は、任命されて内閣を組織してから総辞職するまでを1代と数える。吉田茂が5回就任したように1人で何回も首相に就く場合もあり、就任代数は実際の首相の人数よりも多くなる。総辞職する例としては、自ら職を辞すほか、衆院選の後に初めて国会が召集されたときなどがある。
首相に就いた年齢の最年少は初代の伊藤博文で44歳だった。100代に至るまで最年少記録は破られていない。戦後で最も若いのは安倍晋三氏の52歳。岸田氏は64歳で、若い方から数えて39位になる。最高齢は太平洋戦争を終戦に導いた鈴木貫太郎首相の77歳だ。
首相官邸のホームページにある歴代内閣データなどをもとに歴代首相の出身地を都道府県別に見ると、山口県が8人で最も多い。岸田氏は衆院の選挙区が広島1区。広島県出身の首相としては加藤友三郎、池田勇人、宮沢喜一の3氏に続く4人目となった。広島は山口、東京に次いで3番目にランキングされる。
通算の在職日数が最も長いのは安倍晋三氏の3188日。最短は太平洋戦争の終戦直後の東久邇宮稔彦内閣の54日だった。
グラフィックス 鎌田健一郎、藤沢愛