2022年01月02日
天皇にとって最も大事な祭事の簡略化が謀られている
畏くも陛下の一年は「四方拝」で始まる。年初の未明から、陛下は潔斎し、古式に則った黄櫨染御袍の装束を身に纏い、伊勢神宮や陵墓、四方の神々に拝し、国の安寧や豊作を祈る。これこそが歴代天皇が行ってきた秘儀である。
平成の御代の後半から、陛下の負担軽減を理由に黄櫨染御袍正装ではなく、元旦の新年祝賀の儀を優先してモーニングを着ての拝礼で済まし、年始の祭典である「歳旦祭」もまた同じ負担軽減という理由から掌典職が代拝している。
こうしたことは、天皇にとって最も重んじるべき祭祀や祭事は現憲法下で「天皇の私事」とされてしまい、元旦に行われる「新年祝賀の儀」が憲法で規定されている「国事行為」である為にそれらを最優先しているからに他ならない。
「陛下の負担軽減」とは単なる屁理屈に過ぎないのだが、あろうことか、陛下の高齢を理由にして祭事の簡素化が謀られ不敬極まる退位法案までもが可決されてしまった。令和の御代になっても祭事の簡素化が続いていることに違和感を禁じ得ない。
正月三日は、国と国民の繁栄を祈る「元始祭」。四日は「奏事始め」。七日は「昭和天皇祭」など、宮中祭祀は年に二十件前後斎行されるが、現在は国事行為や公的行事が優先され掌典職に拠る代拝や短縮など更なる簡略化が謀られている。
皇極元年(六百四十二年)より受継いできた重要祭祀の「暁の儀」が取り止めとなっている。今後何らかの影響を齎すのは避けられない。天皇にとって大事なものは国事行為に非ず「祭事」であり、国事行為より優先されなければならない。
天皇の祭事の必要性を訴えず、祭事の簡素化を実行した宮内庁は正に獅子身中の虫であり、皇統断絶を謀る国賊と断じて好かろう。天皇が現憲法下の傀儡と化す。
天皇は国王ではないし、皇族は王室ではない。天皇とは祭主であり祈る存在である。国民の多くが天皇とはどの様な存在であるかを知らず、開かれた皇室論からタレントの如く扱われていることは日本国民の精神的未熟さを露呈している。
歴代天皇が司ってきた祭事を最優先し、国事行為や公的行為こそ軽減すべきである。また、女性皇族では天皇が重んじる神事を執り行うことが憚れるのだ。
こうしたことは別に女性差別ではなく、これが伝統というもの。女性皇族が行えるのは国賓・公賓への接遇や会食とイベントに華を添えることくらいなもの。
「女性宮家」の創設議論あ「女性天皇論」に見られる様に、宮内庁や共産主義者、無自覚左翼に因って皇統断絶が謀られていることに危機感を抱いている保守派や愛国者というのは限りなく少ない。そんなんだから左翼の策謀に嵌るのだ。
以前、高松宮寛仁親王殿下が会長を務める福祉団体「柏朋会」の会報「ざ・とど」で、「国民一人一人が、我が国を形成する『民草』の一員として、二千六百六十五年(当時)歴史と伝統に対しきちんと意見を持ち発言をして戴かなければ、いつの日か『天皇』はいらないという議論にまで発展するでしょう」との言葉を思い出す。
殿下が「ともさんのひとり言」として提言したの論点は二つ。一つは「二千六百六十五年(当時)年間の世界に類の見ない我が国固有の歴史と伝統を平成の御世でいとも簡単に変更して良いのか」と疑問。二つ目は、男系継承を維持する為の方法として、皇室典範を改正して、歴史上の幾つかの方法論を提起している。
1.臣下降下された皇籍離脱した旧皇族の皇籍復帰。
2.現在の女性皇族(内親王)に旧皇族(男系)から養子を取れる様にし、その方に皇位継承権を与える。(差当たり内廷皇族と直宮のみに留める)
3.元皇族に廃絶になった宮家(秩父宮・高松宮)の祭祀を継承して戴き、宮家を再興する。(将来の常陸宮家・三笠宮家もこの範疇に入る)
4・として、嘗ての様に「側室」を置くという手も有りますが、国内外共に今の世相からは少々難しいかと思うと述べられ、余談として明治・大正両天皇共に側室との間に出来た子供であることも記している。
殿下は「万世一系、百二十五代の天子様の皇統が貴重な理由は、神話の時代の初代神武天皇から連綿として一度の例外も無く『男系』で続いて来ているという厳然たる事実です」とし「歴史と伝統に対しきちんと意見を持ち発言をして戴かなければ、いつの日か『天皇』はいらないという議論にまで発展するでしょう」と結んでいる。
年末、安定的な皇位継承策を検討する政府の有識者会議(清家篤座長)は、国会が求めた女性・女系天皇の是非など皇位継承に関する方策に関し「将来議論を深めていくべきである」として結論を先延ばしする報告書を岸田首相に提出した。
この報告書には「臣下降下された皇籍離脱した旧皇族の皇籍復帰」は記されていないばかりか、「養子縁組を可能にする」としながら「皇位継承権を持たない」としている摩訶不思議な内容を、マヌケな保守派が苦言を呈さずに迎合する始末。
賢くも天皇は憲法以前の御存在であらされる。現憲法は歴史的な国家としての継続された「祭祀」に関する天皇の役割を否定し、天皇を憲法下での都合の好い傀儡として利用しているのだ。こうした逆臣どもらに因る不敬をいつまで赦すのか。
神武肇国から続く万世一系の皇統が、平成と令和の御代を境に崩れて行くのを拱手傍観してる訳には参らない。皇統断絶を謀ってる元凶は獅子身中の虫である宮内庁か、それとも皇統を軽んじる政治家どもなのか。剔抉粛正せねばならない。
※コメントは煩わしいので会員のみにさせて頂いております。メッセージやコメント入力希望の方はmr.cordial@live.jpへ御気軽にメールを寄せられたい。
〈会費&御支援〉みずほ銀行 郡山支店 普1464729 ニッポンロンダンクラブ
平成の御代の後半から、陛下の負担軽減を理由に黄櫨染御袍正装ではなく、元旦の新年祝賀の儀を優先してモーニングを着ての拝礼で済まし、年始の祭典である「歳旦祭」もまた同じ負担軽減という理由から掌典職が代拝している。
こうしたことは、天皇にとって最も重んじるべき祭祀や祭事は現憲法下で「天皇の私事」とされてしまい、元旦に行われる「新年祝賀の儀」が憲法で規定されている「国事行為」である為にそれらを最優先しているからに他ならない。
「陛下の負担軽減」とは単なる屁理屈に過ぎないのだが、あろうことか、陛下の高齢を理由にして祭事の簡素化が謀られ不敬極まる退位法案までもが可決されてしまった。令和の御代になっても祭事の簡素化が続いていることに違和感を禁じ得ない。
正月三日は、国と国民の繁栄を祈る「元始祭」。四日は「奏事始め」。七日は「昭和天皇祭」など、宮中祭祀は年に二十件前後斎行されるが、現在は国事行為や公的行事が優先され掌典職に拠る代拝や短縮など更なる簡略化が謀られている。
皇極元年(六百四十二年)より受継いできた重要祭祀の「暁の儀」が取り止めとなっている。今後何らかの影響を齎すのは避けられない。天皇にとって大事なものは国事行為に非ず「祭事」であり、国事行為より優先されなければならない。
天皇の祭事の必要性を訴えず、祭事の簡素化を実行した宮内庁は正に獅子身中の虫であり、皇統断絶を謀る国賊と断じて好かろう。天皇が現憲法下の傀儡と化す。
天皇は国王ではないし、皇族は王室ではない。天皇とは祭主であり祈る存在である。国民の多くが天皇とはどの様な存在であるかを知らず、開かれた皇室論からタレントの如く扱われていることは日本国民の精神的未熟さを露呈している。
歴代天皇が司ってきた祭事を最優先し、国事行為や公的行為こそ軽減すべきである。また、女性皇族では天皇が重んじる神事を執り行うことが憚れるのだ。
こうしたことは別に女性差別ではなく、これが伝統というもの。女性皇族が行えるのは国賓・公賓への接遇や会食とイベントに華を添えることくらいなもの。
「女性宮家」の創設議論あ「女性天皇論」に見られる様に、宮内庁や共産主義者、無自覚左翼に因って皇統断絶が謀られていることに危機感を抱いている保守派や愛国者というのは限りなく少ない。そんなんだから左翼の策謀に嵌るのだ。
以前、高松宮寛仁親王殿下が会長を務める福祉団体「柏朋会」の会報「ざ・とど」で、「国民一人一人が、我が国を形成する『民草』の一員として、二千六百六十五年(当時)歴史と伝統に対しきちんと意見を持ち発言をして戴かなければ、いつの日か『天皇』はいらないという議論にまで発展するでしょう」との言葉を思い出す。
殿下が「ともさんのひとり言」として提言したの論点は二つ。一つは「二千六百六十五年(当時)年間の世界に類の見ない我が国固有の歴史と伝統を平成の御世でいとも簡単に変更して良いのか」と疑問。二つ目は、男系継承を維持する為の方法として、皇室典範を改正して、歴史上の幾つかの方法論を提起している。
1.臣下降下された皇籍離脱した旧皇族の皇籍復帰。
2.現在の女性皇族(内親王)に旧皇族(男系)から養子を取れる様にし、その方に皇位継承権を与える。(差当たり内廷皇族と直宮のみに留める)
3.元皇族に廃絶になった宮家(秩父宮・高松宮)の祭祀を継承して戴き、宮家を再興する。(将来の常陸宮家・三笠宮家もこの範疇に入る)
4・として、嘗ての様に「側室」を置くという手も有りますが、国内外共に今の世相からは少々難しいかと思うと述べられ、余談として明治・大正両天皇共に側室との間に出来た子供であることも記している。
殿下は「万世一系、百二十五代の天子様の皇統が貴重な理由は、神話の時代の初代神武天皇から連綿として一度の例外も無く『男系』で続いて来ているという厳然たる事実です」とし「歴史と伝統に対しきちんと意見を持ち発言をして戴かなければ、いつの日か『天皇』はいらないという議論にまで発展するでしょう」と結んでいる。
年末、安定的な皇位継承策を検討する政府の有識者会議(清家篤座長)は、国会が求めた女性・女系天皇の是非など皇位継承に関する方策に関し「将来議論を深めていくべきである」として結論を先延ばしする報告書を岸田首相に提出した。
この報告書には「臣下降下された皇籍離脱した旧皇族の皇籍復帰」は記されていないばかりか、「養子縁組を可能にする」としながら「皇位継承権を持たない」としている摩訶不思議な内容を、マヌケな保守派が苦言を呈さずに迎合する始末。
賢くも天皇は憲法以前の御存在であらされる。現憲法は歴史的な国家としての継続された「祭祀」に関する天皇の役割を否定し、天皇を憲法下での都合の好い傀儡として利用しているのだ。こうした逆臣どもらに因る不敬をいつまで赦すのか。
神武肇国から続く万世一系の皇統が、平成と令和の御代を境に崩れて行くのを拱手傍観してる訳には参らない。皇統断絶を謀ってる元凶は獅子身中の虫である宮内庁か、それとも皇統を軽んじる政治家どもなのか。剔抉粛正せねばならない。
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cordial8317 at 08:56│Comments(0)
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