昨日のぞろ目
>無題Nameとしあき 22/01/12(水)01:27:09No.16902833+
>ぞろ目なら明日のエリオのおっぱい枕は雷帝っぱい
ラスレス
>無題Nameとしあき 22/01/12(水)01:30:02No.16902840+
>ラスレスならウェンディの衣装がセクシーランジェリーになる

こんばんわ部長

俺はフェイカー1枚のみでフィニッシュです！
闇のコヤンの傷がまだ癒えてないのに！

リンネの凄まじいラッシュを受けヴィヴィオはリングの上に沈む
元々打たれ弱いヴィヴィオにとってこのラッシュはまさに致命的であった
特に左足はフリッカージャブを繰り出す為の軸足
それが折られてしまい立て続けに重たい連打を食らってしまっている
　「…………こ、これか」
VIPルームでもその凄惨な光景に皆が言葉を失っていた
　「えぇ、直撃を耐えきるタフネスと
　　ガードの上からでも薙ぎ倒す腕力」
ヴィクターは冷静に、そして冷淡に語る
　「技術に蹂躙される…先天的強者の才能」
逆にアツェレイは冷静にリングの上を見つめていた
慌てる事も、声を張り上げる事もせずに
その視線はリングの上に倒れるヴィヴィオへ向けられている

エリオと喝とスイッチと＜兄の言葉＞

　「（ﾀﾞﾝｯ!）ヴィヴィオ！しっかりしろ！ヴィヴィオー！」
ノーヴェは大声でヴィヴィオに呼び掛けるが反応は無い
そうしている間にもダウンカウントは一つ一つ重ねられていく
　「高町選手が努力で積み上げた技術は見事なものだわ」
一方のジルはそれが当然の流れかの様に落ち着いて状況を見ていた
　「だけど…悲しいのはその非力さと打撃の軽さ…打たれ弱さ…
　　軽い打撃ならリンネは何発食らっても耐えられる
　　だけどリンネは一発当てれば流れを変えられる
　　それが覆す事の出来ない才能の差なんですから」
リンネも、そしてジルも
これで勝負は決まったと思っている
何せ一発でも当てればKOになりかねないリンネの攻撃を何発も食らったのだ
リングにダウンしたヴィヴィオは意識が戻らずそのまま負ける
そう信じていた、それが自然の流れなのだと
　「また一つ…リンネは高みへと昇ったわね」

分かってたんだ…私の身体は…格闘技にはあんまり向いてないんだって
『パワーが無い』『打たれ弱い』ってずっと言われ続けてきた事だもん
本当は私だって欲しかったよ？
ミウラさんみたいな凄い打撃とかアインハルトさんみたいな頑丈で強い身体
努力じゃどうにもならない壁があるって何度も思い知らされた
　？『――――だからここで諦めるのか？』
誰？私に呼び掛けるのは……
　？『お前の…高町ヴィヴィオはこの程度で諦める程度の人間だったのか？』
酷いなぁ…倒れてる人にそんな事言うなんて…
　？『悔しいのなら起き上がれ、立て、まだ決着はついていないだろ』
私の足…多分折れてるし…何度も打たれて体力も削られてるよ？
　？『それでもまだ出してないものがあるんだろ？
　　　残したものがあるまま半端な所で負けてもいいのか？』
そこまで言われたら…立ち上がるしかないじゃないか
　00『そうだ…立ち上がれ…お前も…俺の妹分なんだからな』

　（ｻﾞﾜｯ....）
次の瞬間会場全体にざわめきが起こった
　「くっ……（ｸﾞｸﾞｸﾞｯ...）」
ヴィヴィオが立ち上がったのだ、痛む足を庇いながら必死に
これにはリンネもジルも信じられない様なものを見る目でヴィヴィオを見ている
それだけではない、会場の殆どの観客がこれで決まったと思っていたのだ
だからこそここでヴィヴィオが立ち上がった事に驚きを隠せない
　「（ｸﾞｯ）やれます！」
レフェリーに続行可能な意思を示すとそのまま試合再開となる
だがリンネは思わず聞いてしまったのだ
　「何故……何故あなたは立ち上がってこれるのですか
　　足は負傷してダメージも相当なはず…本来立ち上がるのも辛いはずなのに」
　「…………兄の1人に……叱られた
　　ここで立ち上がらないと承知しないぞって」
一瞬、ほんの一瞬だけヴィヴィオは視線をVIPルームへ向けた

　　「ん？今ヴィヴィの奴こっち見たか？」
　　「まさか？気のせいでしょう？」
　00「…………」
　　「もしかしてヴィヴィに何かしたの？レイ？」
一瞬だけヴィヴィオが視線を向けたのはヴィクターも気付いていた
だがその視線はヴィクターでもハリーでもエルスでもない
アツェレイに向けられたものだと直感したのである
　00「別に…いつまでも眠ってる妹分に喝を入れてやっただけだ」
ヴィクターはほんの僅かではあるがアツェレイがどこか安心した様に見えたのだ
　　「残り1分！倒しきるわよ！リンネ！」
ジルの声と共にリンネが突っ込む
対するヴィヴィオは左腕からのフリッカージャブで応戦するが
　　（威力が落ちている？）
その威力は最初と比べると格段に落ちていた
　　「当然よ、左足が潰れているんだもの」

威力が落ちたフリッカージャブはもはやリンネにとって脅威ではなくなった
距離を詰めボディに一撃を食らわせる
その直後に更なるラッシュをかけすぐさまロープ際へと追い込んでいった
　（何で！？何で倒れないの！？
　　何で私の邪魔をするの！？
　　あなたは全部持ってる！恵まれてる！格闘技なんかなくたっていいじゃない！）
リンネは内心苛立ちを覚えていた
その苛立ちは段々とヴィヴィオへと向けられる
拳を握り締める力が一層強くなり連打の速さも増していく
まるで憎しみを全てヴィヴィオにぶつけるかの様に
　（私は強くならなきゃいけないの！強くならなきゃ何も得られない！
　　だから邪魔をしないで！早く沈んで！）
リンネが次の一発で沈めようと構えた直後
ヴィヴィオはリンネの予想していない反撃を見せる
　「ッ！はぁ！（ﾄﾞｶﾞｧﾝ!）」

リンネの攻撃を右腕からのカウンターで一撃食らわせた
しかもしっかりと威力が乗った一撃である
何故と思いながらヴィヴィオを見るとそこには
　「ッ！？右足が前に……スイッチした！？」
今までは左足を前に出し左腕でフリッカージャブを放っていた
だが今は右足を前に出すスタイルチェンジを行っている
これにはリンネも予想が出来なかった
ヴィヴィオが試合中に戦法を変えてくる事は前例が無かったからｄ
　（ご先祖様から受け継いで…ママ達に育ててもらったこの身体は
　　いつだって私の無茶を聞いてくれる
　　思った通りに動いてくれる！）
ヴィヴィオが右腕からのフリッカージャブを連発する
その猛攻にリンネは防戦一方であった

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ゾロ目
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