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優等生を堕落させたい

1 :名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 23:09:36 ID:JiU66dZH
悪堕ちに近いけど、こういうシチュってちょっと違う気がする。
真面目っ子、優等生をケバ女とかギャルとかヤンキーとかビッチに堕とすシチュに激しく萌える方々のご参加お待ちしております。

MCだろうがなんだろうが、真面目っ子を落とせれば、それでいいのさ。

601 :堕ちて:2012/06/05(火) 09:47:47.23 ID:muTDz4/t
恭子先輩からもらったタバコを吸い終わると、始業の鐘がなったので教室に行きました。
いつもと同じ授業が始まりましたが、タバコのことが気になり集中できませんでした。
そんな愛の様子を慶子は後ろから薄ら笑いを浮かべ、見ていました。
授業が終わり、ホームルームの時間になると担任の先生から林間学校のグループ毎の計画表を今日中に提出するように言われました。
放課後、愛は一人で計画表を作り、担任に提出して帰りました。

家に帰っていつものように宿題をし始めましたが、なかなかはかどりません。
「一本だけ吸おうかな?」自分に言い聞かせるように言うと制服のポケットから恭子先輩にもらったタバコを取り出すと火をつけました。
「不~、落ち着くわ。」吸い終わり、宿題に取り掛かると頭が冴え、あっという間に終わりました。
それから愛は隠れてタバコを吸うようになりました。

「愛、最近あなたの制服タバコのにおいがするんだけど?」お母さんから疑われるようになりました。
「そんなことはないと思うけど、今日林間学校の打ち合わせで慶子ちゃんの家に行ったから、そこでにおいが付いたのかな?慶子ちゃんのお母さんはいつも吸ってたから。」
「そう、慶子って子問題児でしょ。どうしてあなたが?」
「人数の関係で、同じグループになったの。先生に学級委員だからと頼まれて。」
苦しい言い訳をしながら、今後はどこでタバコを吸おうか?次のタバコはどうやって買えばいいのか?そのことで頭がいっぱいでした。

次の日、慶子に会うとタバコの買い方を聞きました。
「あれ、学級委員の愛ちゃんがタバコの買い方も知らないんだ、未成年が買ってもいいのかな?」と意地悪く言いました。
タバコがないと勉強も手に付かないこと、お母さんにバレそうになっていることも話しました。
「愛はまじめだから、コンビニでお父さんのお使いで買いに来たことにして、カートン買いにすれば怪しまれないよ、多分ね。」「1カートンだと10箱なんで4,400円要るけどね。」
学校の帰りにコンビニで買ったら、家に来なよ!自由に吸えるし、帰りにファブリーズしてあげるし。」

慶子に教わったとおりにタバコを買うと、慶子の家に急いだ。
「やった。これで当分困らないし、慶子の家なら見つからないし。」うきうきした気持ちで向かった。

602 :堕ちて:2012/06/05(火) 10:06:10.52 ID:muTDz4/t
慶子の家に行くと、恭子先輩と同じグループの美穂と夏樹もいた。
「買ってきた。慶子の言うとおり、ぜんぜん怪しまれなかったし、おまけのライターも余分にくれたよ。」
そう言うと包みをあけ、1箱を取り出すと、早速吸い始めた。
「へ~、愛タバコ吸うんだ」美穂が驚いたように言った。
「この間ここで吸わされてから、はまっちゃったの、ないとイライラして勉強も集中できなくて。」
「まさか、学級委員の愛ちゃんがタバコ吸うとは思わないしね?」
「親バレは時間の問題かな?」夏樹が心配するフリをして言った。
「いずれカミングアウトするしかないよね。」恭子先輩が笑いながら言った。

こうして愛は林間学校まで、慶子たちのグループとつるんで遊ぶようになった。
学校からの帰りも遅くなり、宿題もしないようになり、授業もうわのそらで慶子たちと遊ぶこととタバコの事しか頭になかった。

慶子の家では3年の男の先輩も出入りしていて、その中の一人、徹が愛に興味を持っていた。
他のみんなはそのことを知っていたが、愛だけは知らなかった。

林間学校の前日、愛は事前の準備があるから慶子の家に泊まるといって出かけた。

603 :堕ちて:2012/06/05(火) 10:42:24.26 ID:muTDz4/t
慶子の部屋はタバコの煙で充満していた。
美穂と夏樹は明日からの林間学校に備えて、テンションが上がっていて、髪形を変えるといって二人で毛染めをしていた。
そこに慶子の彼と徹が差し入れと言ってお菓子とタバコを持ってきた。
慶子は彼と奥の部屋に消えると、愛と徹先輩の二人になった。
「最初見たときから、俺のタイプだった。俺の彼女にならないか?」
単刀直入に徹が言うと、キスをしてきた。
「やめてください、私、徹先輩の事知らないし、いきなり彼女になれといわれても・・・」
「いいから、せっかく知り合ったんだから、これから仲良くすればいい。」
そう言って強制的にキスをされ、胸を揉まれた。初めての経験で何もできない愛は、されるままだった。
長いキスの後、徹は「行くぞ!」と言って愛を連れ出した。
バイクの後ろに乗せると、そのまま徹の家に連れて行かれた。
徹の家に着くと、部屋に連れ込まれ、またキスをされた。
「俺の女になれ、悪いようにはしないから。」そう言って愛をベッドに連れて行った。
もちろんSEXも初めてだった。こんな形でするとは思わなかった。
朝になっても、徹は愛を帰してくれなかった。
「林間学校に行かなくちゃ、集合時間に送れちゃう。」そう言う愛に徹は、
「学校には風邪を引いたから、欠席すると電話しておいた。今日から2泊3日俺と一緒だ。」
すべて徹に仕組まれたことだった。
学校では慶子たちが口裏を合わせて、担任にうそを言って、ばれないようにしていた。

林間学校の間中、愛は徹と一緒だった。SEXしてはタバコを吸い、カップラーメンを啜り、日に何度もSEXした。
最初は痛がっていた愛だが、2日目からは自分から腰を使うようになっていた。
林間学校で着る体操服やトレーナーを着て3日間過ごした。
3日目、徹がバイクで家の近くまで送ってくれた。
「愛、もうお前は俺の女だからな!」徹が言った言葉が耳から離れなかった。

こうしてみんなが林間学校に行っている間に、愛は徹の女になってしまいました。
家に帰ると、母親はまさか林間学校をサボったとも知らずに、体操服等を洗濯しながら、しきりにどうだったか聞いてきました。
愛は風呂に入ると、ぐっすりと寝てしまいました。
翌日学校に行くと、慶子たちから3日間のことを聞かれ、徹の彼女になったことも言いました。
徹は3年のボス格の人で、夏樹と美穂はうらやましがっていました。二人は林間学校の前日に茶髪にして、慶子と同じ様に制服もミニスカートにしていました。
「これからは、愛も徹の彼女らしくしないとね?」慶子が意味ありげな言い方で、愛の頭をなでました。

604 :堕ちて:2012/06/05(火) 11:05:07.66 ID:muTDz4/t
昼休みの時間、恭子先輩に呼ばれ体育館の裏に行きました。
「徹の女になったんだって、徹マジ、あんたを気に入っていたからね。」
「徹の好きな女のタイプは、学級委員の愛じゃなくて、私みたいな派手なタイプだからね。まあ、教えてあげるけど」
「徹から頼まれているの、授業が終わったら慶子の家に来なさい!」
そう言うとさっさと行ってしまった。一人残った愛は、ポケットからタバコを取り出すと慣れた手つきで吸い始めた。

慶子の家に行くと、恭子先輩も来ていた。
「徹先輩の好みの女に本当になれる?」慶子が聞いてきた。
答えずにいたら、恭子先輩が「タバコも吸えるし、SEXもできたんだから、後は見た目だけだよ。簡単簡単!」
「髪の毛、色抜いてみようか?」そう言って用意していたブリーチ剤を頭に塗り始めた。
「しみる?」
「うん、臭いキツイね!」20分おいて洗面台で髪をすすぐときれいな金髪になっていた。
「以外、似合うね。」「ホンと!断然かわいい、キャリーぱみゅぱみゅみたい。」
恐る恐る鏡を見ると自分でないもう一人の自分がそこにいた感じだった。
「ついでにメイクとネイルもしてあげる。」恭子先輩が自分と同じように化粧をしてくれた。
「明日からは自分でしなよ!」
「その格好、徹先輩に見せてきなよ!絶対先輩惚れ直すから。」
慶子は自分の派手な服を愛に渡すと、着替えを促した。
「いいねえ、行ってらっしゃい。」恭子先輩に肩を押され、慶子の家を後にした。

続く

605 :名無しさん@ピンキー:2012/06/05(火) 12:20:49.66 ID:32zztTOo
ビッチ化、ヤリマン化よりもヤリチン化を読んでみたい
真面目な男子中高生→腰パン、染髪、細眉→ヤリチン化みたいな


606 :名無しさん@ピンキー:2012/06/05(火) 23:20:22.90 ID:Z5U8MI5E
>>605
お前馬鹿シチュにもいたやつだろ
このスレでもお前の需要はない、供給もない。欲しけりゃ自分でスレ立てろ

607 :名無しさん@ピンキー:2012/06/09(土) 01:57:10.34 ID:DX+PXRLm
>>601
順調に堕ちてますね
成績もみるみる下がってかつてのトップクラスが
ヤンキーグループの落ちこぼれの仲間入りか…


608 :名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 15:03:56.47 ID:wwhcLvfn
>>604 「堕ちて」
感謝感謝!俺にとっては、堕ちる過程が萌えるというかポイントだな。
急にケバくなったり、馬鹿になったりするわけではないから、周りに影響されたり、強要や調教されるのがいい。
ねっとり堕していってくれ。

609 :堕ちて:2012/06/10(日) 19:16:19.14 ID:4MhDmLN7
>>607、608ありがとうございます。こんな駄文ですがもう少し続けます。

嵐のような3日間が過ぎた。徹に送ってもらった林間学校の最終日、愛は風呂から上がると自分の部屋で鏡を見ながらつぶやいた。
「どうしてこうなったんだろう。林間学校にも行かずに徹先輩とずっと一緒だった。もう今までの愛じゃないよね?」
そう言いながら股間に手をやるとまた濡れていた。
「どうしちゃったんだろう?SEXって気持ちいい!徹先輩・・・」
いけないことだと思いながらまたオナニーをして、気をやってしまった。
「ふ~、」オナニーの後はタバコをふかしていた。あの3日間の出来事が愛の体に染み付いていた。SEXの快楽とタバコの至福のひと時。もう戻れないと感じていた。
翌日、恭子先輩に徹先輩の好みの女になれと言われ、慶子の家に行った時から愛の気持ちは決まっていた。
「徹先輩の女なんだ私は!先輩にもっとかわいがってもらえる女子になる。」
恭子先輩が「髪の毛の色抜いてみる?」と言った時、正直びびった。茶髪や金髪の子のことを見下していた自分が、同じになるからだ。
「徹は茶髪の派手な子が好みだから!」恭子先輩の声に押され、されるままに任せた。強がりにタバコを吸い、時間の経つのを待った。

鏡に映った金髪の自分に不安がよぎった。その不安も慶子の「すごっく似合うじゃん!」の言葉で和らいでいった。
化粧の仕方を覚えるのは勉強より楽しかった。アイラインを強く引き、付けまつげを重ね、濃い目のシャドーを重ねる。
慶子や恭子先輩に引けを取らないギャルメイクができるようになった。






610 :堕ちて:2012/06/10(日) 19:51:37.11 ID:4MhDmLN7
慶子にもらった胸元の開いたラメのニットとパンツが見えそうなデニムの超ミニスカート、ピンヒールのミュールを履いて徹の待つ公園に行った。
「待った?どう、恭子先輩たちに教えてもらったんだけど?」はにかんで徹のほうを見た。
「決まってるジャン!こっちのほうが断然いい!!黒髪の優等生もいいけど俺には釣り合わないから。」
「よかった!徹先輩に気に入ってもらえて、ここに来るまでドキドキしてた。本当に似合う?徹先輩の彼女に見える?」
徹は愛を抱きしめると長いキスをした。そして股間に手を入れてきた。
「先輩、ここじゃ見られちゃう。」二人は公園の隅の公衆トイレに行くと身障者用の大きな部屋に入り、立ったまま嵌めまくった。

家に帰ると母親が玄関で愛の帰りを待っていた。
「愛!どうしたの?その格好は?」
「彼の好みなの?どういう格好したって私の勝手でしょ!これからは自分に素直に生きるから!」
愛はそう言うと自分の部屋に駆け上がった。
この日を境に愛は見た目も、行いも、成績も落ちていった。

学校に行っても徹や恭子の3年のグループといつも一緒で、当然授業にも出ず、タバコを吸ったり、エッチをしたり、堕落した生活をしていた。
3年のグループにいることで2年の同級生からも一目置かれた存在になり、徹先輩の彼女ということで慶子より格上に扱われた。

制服は恭子先輩のお下がりのギャル校生仕立ての制服となり、お決まりのルーズソックスや黒タイツ、耳には徹とお揃いのピアスが輝いていた。
元々手先は器用だったので、自分でネイルをするだけでなく、慶子や恭子先輩にもしてあげた。
家に帰ることも少なくなり、慶子の家や徹の部屋に泊まることも多くなった。

こうして愛は成績もどんどん落ちて、高校に進学できないレベルまで落ちていった。中学を卒業しても制服を着て繁華街をたむろしていた。

これで終わりです。最後がまとまらなくてすみません。

611 :名無しさん@ピンキー:2012/06/12(火) 00:57:42.64 ID:beFt9GU0


612 :名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 06:47:03.64 ID:iaR2YTF5
>>610
乙でした

3年の先輩と誰でも入れるような馬鹿高校くらいには進学させて
さらに堕落の展開が広がればもっと良かったかも。

613 :名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 07:38:15.72 ID:Eudh1Dab
>>612
でも、それだと馬鹿スレ向きじゃない?

614 :名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 07:40:18.51 ID:Eudh1Dab
>>610
あ、ごめんなさい、GJでした。
徹に嵌まっていく愛の姿、優等生だったはずなのに母親に反抗する姿最高でした

615 :真面目な彼女:2012/06/23(土) 20:15:44.75 ID:GpUTUMs+
彼女は25歳、東京の有名女子大学を卒業して地元に帰り、地方銀行で働いている。入社3年で窓口担当だ。
髪はストレートの黒髪で、決まりか一つに束ねている。
ネームプレートには「吉田 かおり」と名前があった。
僕は真面目で利発そうな彼女のファンとなり、毎日会社の入金をわざわざ窓口で入金している。それまではATMで入金していたのに、彼女との会話がしたくて・・・・

半年が過ぎ、夏も終わりのころ、外回りから帰る途中の僕は、彼女の帰宅するところと遭遇した。
彼女は隣町の銀行の寮に住んでいるらしく、買い物袋を提げていた。
「こんばんわ。」
「すずき建設の伊藤さん。お仕事の帰りですか?」
「はい!集金の帰りなんです。明日また窓口に行きますから。」そう言って別れた。

この日から、窓口でもいろいろ話すようになった。

俺は毎日彼女のことを「かおり~!」と呼びながらおかずにしていた。もちろん俺も30歳の独身だった。

俺の趣味は最近ギャル路線だった。特に黒ギャルと言われる派手な女が好みだった。
だから妄想の中で、かおりを黒ギャルに仕立てて、バックで突きまくっていたのだ。
そんな俺の妄想はエスカレートして、かおりを本当に自分の好みに堕とすことを考え始めた。

まず、デートを申し込んだ。通帳にメルアドを書いた紙を挟み、デートに誘った。
以外にもその日のうちにメールが来て、他愛もないメール交換から、次の休みの日に食事に行くことをOKさせた。
彼女は、彼氏と別れて半年過ぎ、ちょうど人恋しくなってきたところだったみたいだった。



616 :名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 02:56:51.75 ID:rLvl2CYI
続きはよ

617 :真面目な彼女:2012/06/24(日) 19:29:34.19 ID:a4NTZokq
>>616 ごめんなさい。書き溜めしてないんでそんなに早く書けません。ゆっくり行きます。

真面目な彼女と付き合うためには、自分を殺して時間をかけて大切に攻めていった。
毎日の入金で、一言と二言さりげなく交わし、メールでフォロー。週に一度は食事をかねてデート。まさに優等生の付き合い方だった。
一ヶ月が過ぎ、初めて手をつなぎ、二ヶ月目に初キス、そしてクリスマスを控え、クリスマスを泊まりの旅行に誘った。
「クリスマス暇?」
「特に予定はないけど。」
「じゃぁ、泊まりで夜景を見に行かない?3連休だから2泊3日でどう?」
「うん。いいけど。」
「じゃあ決まり、詳しいことはメールするから。」
こうしてかおりとお泊りデートまで漕ぎ付けた。

六甲山の頂から見る夜景はきれいだった。ホテルも港が見える一番いい部屋にした。
「わぁ、きれい。クリスマスを彼と過ごすことが夢だったの。」「ずっと勉強と仕事で、彼氏も出来なかった。紹介で会社に入って出来た彼はチャラくて好きになれなかった。」
そっとキスをして、彼女が目を閉じたところで舌を入れた。初めてのディープキスだった。
かおりの力が抜けていくとみたら、ベッドに倒れこみ、胸やお尻を愛撫した。
「あっ、・・うん・・、やめて、変になる・・・」
男性経験のなかったかおりは、初めての快感に戸惑っていた。
「ここからが本番だよ!もうお前は優等生じゃなくなる、俺の好みの女になるんだ!お前の嫌いな軽薄で尻軽な女にな!!」そう心の中でつぶやくと一気にかおりに自慢のマラをあてがった。
「やめて、はじめてなの!」
「かおり、今日からお前は本当の俺の彼女になるんだよ。」「いいだろう!!」
「あっ!、いい!こんなの初めて!」
処女にしては驚くほどの愛液で受け止めてくれました。おかげで二人は一晩中SEXにはまりました。

昼近くに起きると、初めて彼女の前でタバコを吸いました。
「かおり、お前も吸うか?俺の女なら吸えるよな?」そう言って躊躇うかおりにタバコを吸わせました。
「ゲホッ、無理!」
「1箱吸ったら大丈夫だから!帰るまでにこれ1箱吸うんだ!いいな!!」
俺様モード全開でかおりへの調教が始まりました。優等生のかおりを堕落させる、俺好みの女に仕立てる夢の計画がスタートしたのでした。

618 :真面目な彼女:2012/06/24(日) 20:13:38.90 ID:a4NTZokq
クリスマス休暇は嵌めまくり休暇になりました。かおりは25年間処女を守ってきたのではなく、機会がなかっただけでした。
一度セックスの味を知るや、自分から腰を振り、キスにフェラ、イマラチオも平気でこなす雌にあっという間に成り下がりました。
与えたタバコはセックスの合間に吸い合い、タバコ臭い唾液をやり取りすることに快感を覚えているようでした。
「どうだ、タバコの味は?」
「うん、おいしい。セックスがこんないいものだとは知らなかった。学校では教えてくれなかったし、友達も教えてくれなかった。祐二ありがとう、教えてくれて。」
翌日から年末の仕事が佳境にはいり、会える時間も少なかったが、毎日SEXしてからかおりを寮に届けた。

大晦日、二人は正月休みを一緒に過ごすことにした。かおりは銀行の人とスノボに行くと言って帰省をせずに俺の部屋に来た。すべてが計画通り、いやそれ以上だった。こんなにエロい女だとは思わなかった。

俺のマンションで、正月の真似事をしてデパートの閉店間際に買ったおせち料理を食べ、酒を飲み、タバコを吸いやりまくった。
2日の日、俺はかおりにコスプレを迫った。
仕事柄いろいろなユニホームや制服が倉庫にあるので、二人で取りに行き、その場でコスプレ大会&SEXだった。一度きた服は持って帰った。
家に帰っても俺好みのナース服や事務服を着せてバックからやりまくった。
休憩の時、タバコを吸いながら黒ギャルのAVを見せてみた。
「どう、こういうの?ケバい馬鹿な女ってエロいだろ、こんなの見るとすぐビンビンだぜ!」
そう言ってかおりを挑発してみた。
「黒髪重いよな、染めちゃえば!」
「銀行で毛染めは禁止されてるの。」
「支店に何人か茶髪の子いるじゃないか?」
「あのくらいなら、でも叱られる。」
「俺は茶髪や金髪が好きなんだ。いやならいいよ。他の女捜すから。」
「いや!私を捨てないで、言う通りにする。あなたの好みの女になるから。」
「堕ちた。」俺はそう思った。純情で真面目なかおりが言いなりになっている。外見も内面も俺色に染めてやる。
こうして正月休みの間に、かおりの調教は第二ステップを終わり、銀行員らしくないケバい安めの女になりました。
1月4日かおりが銀行に出勤すると、すぐに支店長から髪の毛を元に戻すように注意されました。しかしかおりは無視し続けました。

619 :真面目な彼女:2012/06/24(日) 20:16:38.88 ID:a4NTZokq
今日はここまでです。
時間のあるときに書きますので、気長に待っていてください。
この後の展開は、どこまで堕ちるかが鍵です。希望があればお願いします。

620 :ひろ:2012/06/25(月) 00:19:22.32 ID:iK658qXp
とてもいい感じに堕ちてきましたね
注意されるたびに、派手にするとかはどうですかね?
あと、注意されない様に支店長と・・・になるとか
堕ちたルートでサ○金に飛ばされるとか
続きが待ち遠しいです^^

621 :名無しさん@ピンキー:2012/06/26(火) 03:45:19.23 ID:E040ji/W
プレッシャーにならない程度にのんびり続けてくれればいいよ

622 :真面目な彼女:2012/07/01(日) 04:09:27.78 ID:65tWtXYD
>>620ひろ さん ありがとうございます。
ヒントをいただきましたので、かおりの堕ちていくところを詳しく書きます。

きれいなストレートな黒髪、かおりのお気に入りだった。祐二がこの髪を茶髪にしろと迫った。
「祐二、本当に染めなきゃいけないの?」「私、銀行で叱られるし、怖いな。」
「俺はこういう黒ギャルが好きなんだ。かおりはきれいだし、この方が似合う!いいから俺の言うとおりにしろよ!」
そういうと私を連れてドンキに行った。明るめの色のへアマニュキュア、安っぽいアクセサリーに派手な下着、あれこれ買って祐二の部屋に帰った。
部屋に戻ると祐二が優しくキスしてくれた。
「さあ、俺の好きなかおりになってくれ」そういって二人で風呂場に行き、説明書を見ながら初めての毛染めをした。
「どう?変じゃない?」
「きれいだよ。俺の女に相応しくなったよ。本当はもっと明るい髪色が好みなんだけど、最初だから許す。」
「この下着に着替えて」そう言ってさっき買ってきた派手な金色のブラとTバックを渡された。
「エロくない?この下着」
「この髪にはこの下着が似合うんだよ!服はこっちのミニだ」
さっきのDVDのパッケージにいた女の子ような格好にさせられ、遊びに出かけた。
町を歩いても、今までと違った感覚で、あそこがうずいた。祐二はお尻や胸をさわり、街行く人の視線を感じた。これが刺激だった。
「もっと胸を張って!」
冬だというのに生足でブーツ、ゼブラ柄のコートも前を開け、胸を強調したいでたち、でもちょっと今までにない自信が出てきた。「みんなが私を見てる」
コーヒーショップに入り、人前で初めてタバコを吸った。
「どうかな?似合ってる?」
「ああ、化粧ももっと派手にして、付け爪も必要だな?」
「誰か教えてくれる人いないかな?化粧もあんまりしたことないし、25歳のおばさんがコギャルには聞けないし。」
「そうだ!これから日サロに行こう!あそこならそういうこと詳しい子いっぱいいるから。」
店を出ると祐二と腕を組んで日サロに向かった。


623 :真面目な彼女:2012/07/01(日) 15:32:49.53 ID:65tWtXYD
日サロに行くと若い黒ギャルが2人と黒ギャルの店員、チャラい店長がいた。
「こいつをギャルにしてやってほしいんだけど。」
「年いってるみたいだけど、大丈夫?」
「彼が黒ギャル好みなんで、私もなりたいんです。でもずっと真面目で通してきたから、どうしていいのかわからなくて?」
「こいつは東京の有名お嬢様女子大学でて、銀行で窓口やってるんだ!確かに25だけど、なんとかなるよな?」
「任して!あたいらでびっくりするほどいい女にしてあげるから。」
「先ずはこっちに来て、メイクやり直すから。」
こうしてかおりは日サロの店員に連れられ、奥の部屋に行った。そこで全裸になると日焼けマシーンに入らされ、20分焼かれた。
「今日は最初だから、明日から毎日来てよね!いろいろ教えてあげるから。」
メイクを直してもらい、きれいにネイルもしてもらった。
「この服着ないからあげる、これで彼のところに行けば?きっと喜ぶから。」渡された洋服は、背中が丸見えの豹柄の短いワンピースだった。
待合室に彼の姿はなく、伝言で先に帰ったことを聞かされた。
タバコを取り出して吸ってみた。鏡に映った自分の姿は真面目な銀行員のかおりではなく、女の色気を振りまくギャルだった。
「これなら彼も喜んでくれるだろうな。でも明日から銀行にどうやって出勤しよう?」

彼の家に戻ると、DVDを見ていた彼がすぐに抱きしめてキスをしてきた。
「あっ、気持ちいい。どうしたのかしら?」外見が変わったら内面も変わってきたようだった。
キスをされ、耳に息を吹きかけられ、茶髪になった髪をなぜられ、股間に頭を埋め、彼のチンポを取り出すと、それだけで軽くいってしまった。
「私どうしたんだろう?すごくスケベになってる。早くしたい。入れてほしい。」
外見が変わったことで、自分に素直になれたようだ。ただ快楽を追求する淫らな雌=黒ギャルのように。
「お前変わったな?見た目ギャルになったら、すごくエッチになったぞ!俺の求める女だ、気持ちいいだろ!」
「うん!もっと気持ちよくして、祐二の言う通りにする。明日からもあの日サロにいってもっと黒くなる!」

翌日銀行に出勤すると、更衣室でみんなに茶髪にしたことを聴かれた。
「イメージチェンジ、イメチェンよ!」
「でも支店長に叱られるよ、ちょっと明るすぎるから。」同僚の言葉が気になった。

自分の席に着くと支店長が私を呼んでいると聞かされた。

「どうしたんだ、その髪の色は?規則を知っているだろ!銀行はお客様商売だから、元に戻してきなさい。」

こうして私は自分の居場所がなくなったと感じたのでした。


続きは銀行でのかおりの話の続きです。しばらくお待ちください。

624 :真面目な彼女:2012/07/07(土) 20:20:56.88 ID:Id8kWLRf
その日は窓口に出ることも許されず、早退させられました。

「こんな屈辱初めて、支店長は自分の保身のために私を切り捨てるつもりなんだわ。」
寮に帰ると、今日のみんなの言葉を思い出しては一人むかついていた。
「折角彼ができて、おしゃれのわかってきたのに・・・、退屈だから日サロ二にでも行こうかしら?
そういうとメークをし直して、祐二に買ってもらったボディーラインのはっきりわかるミニワンピにワインレッドの皮のコートを身にまとい出かけた。

「こんにちは。」
「あれ?仕事は?」
「実は・・聞いてくれる?」そう言うと今日の出来事を話した。
「そりゃ無理だよ。その頭と化粧じゃ、銀行の窓口じゃなくてキャバクラだよ!」
「祐二はこうゆうのがいいって言ってくれるのに?」

メールの着信音があった。祐二からだ。
「窓口に行ったけど、いなかっな?どうしたんだ?」
「支店長に追い帰らされた、サンビーチにいます。」と返信した。
日焼けマシンに入り、ジュースを飲んでくつろいでいると祐二が来た。
「やっぱだめだったか?支店長堅物だな?」
「そうなの、同僚はかわいいとか私もしてみたいとか行ってくれたのに、あの判らずや!」

「明日から髪の毛黒染めして、真面目なかおりに戻して銀行に行けよ!そこで支店長の弱みを見つけるんだ。」
「いいの?祐二 こういう黒ギャルが好きだと言ってたのに?」
「ちょっとの我慢だ、支店長の弱みを握ったら、好きにできるさ。」

翌日、かおりは以前のかおりに戻して出勤した。

「おはようございます。」優等生のかおりの表情に支店長はうなずいて、
「わかればいいんだよ、お客様第一!しっかり頼むよ。」

「はい!」かおりはそう言いながら支店長室を後にした。

「ふー~、仕事疲れる。」休憩所で一人タバコをふかし支店長の弱みは何か考えていた。
「仕事終わったら尾行してみようかな?」タバコを2本吸い終わると営業室に戻った。

「お疲れ様でした。失礼します。」かおりは銀行から出ると駅前のファストフード店で支店長が通るのを待っていた。
20分ほどすると支店長が駅の方へ行くのが見えた。あわてて尾行を開始した。
家に帰るのかと思ったら、自宅とは反対方向の電車に乗っていった。
「どこへ行くのだろう?」3つ目の駅で降りるとネオンの灯りの中に支店長の姿は消えた。
「しまった!見失ったか?」そう思ってあきらめた時、支店長とセーラー服の高校生がラブホテルに向かって歩いているのが見えた。
「チャンス、写メで撮っておこう。」支店長は出会い喫茶で女子高生を捕まえたのだった。

翌日かおりは支店長室に行くと昨日の写メを見せた。
「支店長、これ淫行じゃないですか?本部に言いますよ!」
「それは止めてくれ!どうしてだ?」
「内緒にしておきますから、私に口出ししないでいただけますか!」
こうして立場は逆転した。かおりはこの後、支店長と飲みに行くようになり、不倫関係にもなった。
支店長もすっかり黒ギャルのかおりのことが気に入り、何でも言うことを聞くようになった。
淫靡な立ち振る舞いがうわさになり、男性の来店客も増加して、色仕掛けで預金の成績もうなぎ昇り、支店長も栄転していった。

終わり方が中途半端でごめんなさい。(完)

625 :変身:2012/07/08(日) 16:07:31.89 ID:CFl0y+MG
私は未来(ミク)14歳、中学3年の受験生。成績は学年で10番以内のいわゆる優等生。生徒会の役員もこなし先生からの信頼も厚い。
同じクラスに、有紀という成績は底辺だけどませたコギャルがいた。学校の中でも有名なギャルサーのヘッドで、毎日学校には来るけど教室にいることは少なかった。
私と有紀は実は幼馴染で、小学校5年までは家も近所でよく遊んだ仲だった。でも6年になった時、有紀の両親は離婚して、お父さんの実家に引っ越していった。それから音信不通だった。
中学に入って有紀の存在には気づいていた。でもそのころから有紀はコギャルの格好で普通の生徒から浮いていた。クラスも違っていたので言葉も交わすこともなかった。
3年になって同じクラスになって、初めて声をかけた。
「有紀、久しぶり。元気だった?」
「うん。未来は生徒会の委員で、私なんかとは別世界の人だから口も利けないよ。私なんかと一緒にいるとまずいでしょ。」
「そんなことないよ!私たち友達だったじゃないの?有紀もいろいろあったと思うけど、同じクラスになったんだしまた仲良くしようよ。」
未来は生徒会の役員として、有紀を普通の生徒にしたかった。そんな思い上がりがあった。有紀にはそれが優等生のお節介としてウザく思った。
「未来も私みたいになればいいのに。」有紀は自分の不幸を恨んだ。
元々有紀の母は派手でスナックでアルバイトをしていた。だから小学校の頃は家で一人ぼっちで、未来と遊ぶことが楽しかった。
母親が男と駆け落ちして、離婚。父親の家で祖父母と同居するようになっても自分の居場所はなく、祖母からは出て行った母に似ているといびられ、ますます家に居るのがいやになった。
そんな時、小六の有紀がコンビニにたむろしていたギャルサーと出会い、メンバーに入った。
パシリみたいな存在から、化粧も洋服も整えギャル道を上り詰めた。もちろんいろいろ悪いことも経験した。SEXや円光はしても、でも母親のこともあってか、彼氏は作らなかった。
そんな自分の境遇を知らない、優等生の未来には無性に腹が立った。表面は小学校のときの友達のフリをしながら、いつか未来にも自分と思いをさせてやると、黒い気持ちが高まっていった。

夏休みが始まる前、有紀が未来に提案した。
「塾の夏季合宿休んで、私とつきあってくれない?私のこと心配なんでしょ!どうして私がこうなったのか知りたくない?」
「本当の友達なら、私のことしっかり解ってほしいの。口先だけど心配なら要らないわ。」

「解ったわ!1週間の合宿キャンセルして有紀と合宿する。」この選択が未来の人生を変えることになろうとは、このときは思いませんでした。



626 :名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 12:00:10.57 ID:nlEsAy5l
>>625
どんな風に堕落するのかを期待させられます!

627 :変身:2012/07/15(日) 19:19:58.09 ID:M5btbs+X
「未来の偽善者振りが気に入らない。思い知らせてやる。」

有紀が提案した偽合宿、未来は少し心配したけど、有紀が立ち直るなら1週間は短いと思っていた。

「おはよう!」合宿の用意のまま未来派有紀の家に行った。
「上がって、ここが私の部屋。散らかっているけど。」
有紀の部屋は祖父母の家の離れだった。一人で使っているようだったが、中はギャルの部屋だった。未来の部屋はまじめな中学生の部屋で好対照だった。
「荷物置いて、何か飲む?」
「まだいいよ、有紀、宿題やろうか?」
「宿題よりも、この合宿で未来に私のことをわかってほしい、なぜ私がこうなったのかを。」
「わかったわ!じゃあ、有紀の話を最初から聞くわ。話して。」
有紀は両親のこと、母親が男と出て行ったこと、この家に来て祖父から性的暴行を受け、祖母からはいびられたことを赤裸々に話した。
そしてギャルサーとの出会い、ギャルへの目覚め、今の自分を話した。話しながら何本もタバコを吸い、未来にもタバコを勧めてきた。
「吸ってみなよ!私の気持ちがわかりたいんだろ。ほら!」
そう言われ、未来は1本タバコを持つと咥えた。
「ごほっ、煙い。」
「ゆっくり吸いなよ!、ほら、こうやって、ふ~っ」有紀が煙を未来に吹き掛けた。未来の負けん気に火がついた。
「こうすればいいのね?」「ふ~、は~、ふ~」
「できるじゃん!合宿期間中は私と同じようにタバコも吸うのよ、いい!わかった。」
「うん、でも身体に悪いんでしょ、うちの家族は誰も吸ってないし、そう言うから。」
「こんなおいしいもの、食わず嫌いなだけだよ。すぐ慣れるし、大丈夫だよ。」

そんなこんなでお昼近くになり、外にご飯を食べに行くことにした。未来の格好はセーラー服のままだったので、有紀に着替えるように言われた。
「有紀、合宿の用意だから、普段着は待ってきてないよ!」
「仕方がないな?私の貸してあげる、背格好同じだし、ここにあるの好きなの着て!」
有紀の洋服はすべてギャル服で未来には抵抗があった。
「これ着れば!」勧められた服は有紀の服装と良く似た胸元の開いたタンクトップにホットパンツだった。
セーラー服を脱ぐとスポーツブラの未来の姿があった。
「そのブラにこの服は合わないよ!見せブラにしなきゃ!これも貸してあげるから下着も換えて。」
渡されたブラとパンティーはサテン地のパープルに黒いフリルのついた派手なものだった。
「え!これを着るの?恥ずかしいよ!」
「ついでに髪の毛も私とお揃いの金パにしよう!そうすれば恥ずかしくないし、似合うから。」
有紀は用意してあったブリーチを取り出すと未来の髪に塗っていった。



628 :変身:2012/07/15(日) 19:55:11.10 ID:M5btbs+X
何がなんだかわからないまま、有紀の言うままに未来は有紀によって書き換えられた。

「鏡見てごらん!私と一緒だよ、化粧もバッチリ似合ってるよ。」
「これが私?ほんと有紀みたい。でもどうしよう?こんな格好じゃお母さんや先生に叱られる。」
「大丈夫!合宿終わったら黒く染め直せばいいから、そうしたら元の未来に戻るから。」
「そうね。1週間有紀になって、有紀のことわかってあげるんだったもんね。」
(わかってあげる?何?その上から目線の言い方!むかつく!!あなたは私になるのよ!もう優等生じゃないようにしてあげるから。覚悟しなさい)
有紀は益々未来を落とし込んでやると思った。

「じゃあ早く着替えて、出掛けよう!」
二人は繁華街へ繰り出した。
「お金あんまり持ってきてないけど、どうしよう。」
「大丈夫!ご飯はタダで食べれるから、お化粧直しに行こう。」
有紀にそう言われ、[出会い喫茶]と書かれた店に入った。
「ここは女の子はタダだし、氏名の男の人と食事やカラオケも奢ってもらえて、お小遣いも貰えるから。便利な場所だよ。」
女の子のフロアに入ると、周りは同じような女の子が何人もいた。
「チワ~、元気~」
「この子新人?ユキのトモ?」
「そう、幼馴染のミクだよよろしく!!」何人かと挨拶して、すぐに友達になった。
タバコは吸い放題、ネイルやコテも使い放題!指名を待ちながら、アイちゃんにネイルをしてもらった。ネイラー見習いと言ってたけどプロの出来栄えだった。
「良かったね、これで見た目完璧かな?」
「そうかな?有紀には足元も及ばないよ、何にも知らないんだから?」
「この1週間で経験してわかってもらえばいいんだって、こっちのほうがいいことを。」

「3番の子指名は入りました、個室までお願いします。」店員に呼ばれ有紀と未来が出た。本当は未来の指名だったが、初めてなんで店員にお願いして2人で会った。
有紀の仕切りで、ファミレスに行き、その後カラオケに行った。
カラオケの個室に入ると、男の人が下着を要求した。
「これがブルセラ?」出会い喫茶の待合室でいろんなことを聞いたが、実際にやってみると怖いと思った。ただ有紀がいるし、有紀のやることを真似るだけだったんでできた。
パンティーを売って、初めて男の人のおちんちんを口にした。有紀と一緒だったから言われるままやってみた。正直臭かった。
フェラ付きパンツ売りで一人1万円もらった。
「このお金で未来の洋服でも買いに行こうか?」
後ろめたい気もしたが、有紀に勧められるまま従った。
「有紀はいつもこんなことをしているんだろうか?」
こうして未来の一日目が過ぎていった。

629 :わたぐも:2012/07/15(日) 22:06:35.78 ID:df6ShAi4
―――1月15日、受験生が人生を賭ける一日。
閉め切ったカーテンの隙間から漏れる日の光は喘ぐ少女の白い背中に警告を鳴らす。
しかし少女はその警告を聞き入れることなく腰を振り続ける。
少女の頭にもはや未来など見えていなかった。見えるのは目の前の快楽のみ。
少女の名前は「弥生」。不正・怠惰を嫌う全校生徒の鏡。容姿はモデル並み、学力は常に学年トップ。なんと満点以外採ったことがない
絵に描いたような才女…だった。2年の夏までは。
男に手渡された白い錠剤を水で流し込みながら彼女は汗と精子でベトベトになった身体を見た。
――しあわせ。
まもなく流し込んだ錠剤は彼女の身体に再び性欲を甦らせ始める。
――そういえば今日って入試の日か。みんなごくろうなことね・・・
彼女はそんなことを思いながらまた男の待つベッドへ向かった。

630 :わたぐも:2012/07/15(日) 22:58:35.09 ID:df6ShAi4
弥生は張り出された塾の模試の順位表の前である違和感を感じていた。
1位はオール満点、いつものように弥生の名前が印刷されていた。そこに違和感はなかった。
しかしその後ろ、2位の席に親友である「美紀」の名前がないことが違和感の正体だった。
美紀は常に弥生を数点の差で追っており、弥生にとってもいい刺激になっていた。
でも今回その名前はいつもの場所に無かった。その名前はいつもよりほかの名前に埋もれたところにあった。
「15番?風邪でもひいていたのかしら?」
案の定、その日の授業に美紀は出ていなかった。
しかし1か月後、それは風邪が原因ではないことがわかった。
とうとう美紀は上位のみが貼り出される順位表から姿を消したのだ。
代わりに、美紀の名前は隣に不名誉に飾られているクラス変更通知書にあった。
弥生は普段決して近寄らない下のクラスの教室に入るとバカそうな生徒のやり取りを掻き分け、美紀に詰め寄った。
「いったいどうしたのよ!? 最近休みも増えたし・・」
返却された美紀の答案用紙は驚くほど真っ白だった。数行あがいた形跡はあるものの解答まで辿りつかないものばかりだった。
「ほっといて。」
おおよそ親友から放たれた言葉ではなかった。
弥生は驚きながらもさらに詰め寄ろうとした。そのとき。
「みーきー」
その声は葵。今にも下着が見えそうな短いスカート、毒々しい金髪、濃い化粧。弥生とは正反対の女だった。
「今晩この間の禿親父がまたアンタとヤリたいってサw 8時の約束だし授業いいからいこーぜw」
弥生が混乱する中、美紀は葵と共に教室を出て行った。
それからの美紀はひどかった。1か月も経たないうちに一番下のクラスに落ちた。
髪の色は見るたびに明るくなり、日サロに通ったのだろう。真っ白だった肌はすっかり黒くなっていた。
その容姿は一番下の落ちこぼれの教室によく馴染んでいた。

631 :わたぐも:2012/07/15(日) 23:22:41.61 ID:df6ShAi4
弥生はそんな親友を見ていられなかった。
なんとか真実を知りたかった。なんとか親友を救いたかった。
弥生は葵を呼び出した。
「美紀に何をしたの?」葵をにらみつけた。
「べーつにー」
「とぼけないで!」
「勉強よりも楽しいことがあるよって教えただけ。」
「っ!!」
後一歩のところで弥生はその手を降ろした。
「美紀を返して」
「ばっかじゃないの。誘拐してるわけじゃない。美紀が自分で判断して私らとつるんでんだよ?」
「ま、でもどうしても…って言うなら…そうね、明日の模試、一問間違えて☆」
たった一問。その一問で順位が下がるわけでもない。記録なんてどうでもいいし、美紀のが大切。
「わかったわ」
結果発表の日。弥生の無傷伝説は終わりを告げた。898点。それでも美紀が落ちぶれた今、弥生はぶっちぎりで一位だった。
その結果を見たとき、弥生はほっとした自分に驚いていた。ずっと満点を採らなければならないというプレッシャーに置かれていた
彼女にとってそれは「解放」を意味した。――満点じゃなくても一位じゃない。なんにも変らない。一位。
その晩、美紀が葵達に連れて行かれることはなかった。
もっとも、美紀は不満げな顔をしていたが。



632 :わたぐも:2012/07/15(日) 23:50:44.02 ID:df6ShAi4
数日後、やはり、というべきか美紀は葵達に近寄り始めた。
葵達の言った通り元々本人には連れまわされている感覚なんてないからだ。
一方の弥生はスランプに陥っていた。もう満点を続ける必要が無くなったため、彼女に難題をなんとか解ききるという執念のようなものが
薄れてしまったのだ。今解いた問題で90点以上は確定。どうせだれも解けない。一位は揺るがない。
全国規模の模試で満点を採るとなるとそういった執念も必要になる問題がある。
彼女の心のゴールが「全ての問題を解ききる」から「一位をとる」ということにシフトしてしまった時点でそれは解けなくなる。
そしてそのことは彼女の心にわずかな隙を生み出し始めた。
今日は2時まで、と決めて勉強しても1時30分を越えるころには時計ばかりを気にする。結局1時50分には切り上げる。
たった10分。それは彼女に最近生まれたたった2点という考えそのままだった。
そういった感覚というのは浸食が早い。いつしかそれは今日1日ぐらい、という感覚に育った。
それは突然だった。今やすっかり遊び人になった美紀が塾帰り弥生をカラオケに誘ったのだ。
弥生は今やすっかり美紀のその容姿や行いを見ることに慣れてしまい親友としての関係を取り戻していた「今日一日くらい変わらないよ」
にこやかに友人は提案した。そう、たった数時間。息抜きしたっていいじゃん。帰ったらその分勉強すれば。
弥生はついていくことにした。

633 :わたぐも:2012/07/16(月) 00:05:11.52 ID:I/WkD03R
――いつ以来だろう。勉強に明け暮れた弥生にとって持つマイクの感覚はとても新鮮だった。
――楽しい。 彼女はとりあえず聴いたことのある曲を必死に夢中に歌った。
その度に周りは盛り上がる。その快楽は彼女から時間感覚を奪った。
そのうち「このままオールしちゃう?」誰かが提案した。
その時はじめて彼女はケータイを見た。――1時。メールボックスには親からのメールが溜っていた。
「美紀の家に泊まる」彼女が最も嫌っていた「嘘」「不正」。それらを生れてはじめて受け入れた瞬間だった。
ケータイを閉じると彼女は再び歌う曲を探し始めた。
―― 一日ぐらい。

634 :名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 00:08:52.16 ID:FDLC/+v+
超常現象により低脳化もいいけど、こういうリアルでもありそうな理由で堕ちていくのも味わいがあっていいねえ


635 :わたぐも:2012/07/16(月) 00:18:57.23 ID:I/WkD03R
密室のため何時かわからない中、弥生は目を覚ました。
ソファーで無理な体勢で寝たため身体がだるい。使いに使ったのども痛い。
けだるさの中、彼女は時間を確認し驚いた朝の10時だった。遅刻。遅刻遅刻遅刻。
生まれて初めての失態に頭が混乱した。美紀を起こす。だが美紀は驚くほど冷静だった。
そして昨日弥生に生まれた言葉を口にする。「いーじゃん『一日ぐらい』。今から行ったら遅刻しただらしない子と思われるよ? 休んじゃいな。」
弥生の歌い疲れた声は電話対応の先生の同情をひくのに十分だった。「お大事にね。」
電話を切ると弥生は眠さからまた横になった。
あれ?べんきょうしなきゃ・・・そう思いながら弥生はまぶたを閉じた。

636 :わたぐも:2012/07/16(月) 01:00:13.60 ID:I/WkD03R
塾に行く時間だな。・・・と思いすぐに思い直す。
そうだ。今日私は風邪で休んだんだ。塾には学校の友達もいる。わるいことしたのがバレちゃう。
「皆俺んち来ねえ?」一人の男の提案。今家に帰るわけにもいかないしな。
弥生はついていくことにした。今日ぐらい。そう思う裏でなにかひっかかる。(あれ?これ昨日も同じことを…)
だがそんな考えは目の前の楽しそうな選択肢にあっさり消された。

その男の家はアパートの一室だった。
男は冷蔵庫からチューハイを取り出すと一人ひとりに配った。
「ごめんなさい、私未成年なんで・・・」だが。気づく。ここに成人はこの男一人だけ。
みんなうまそうに飲んでいる。もちろん美紀も。
以前ならこの状況、すぐに気づき、飛び出して警察か学校に通報していたはずだった。
しかしここにいるのは楽しい一日を過ごしたともだち。そうしたイケない甘さが弥生には生まれていた。
そして、ついに手を伸ばした。未成年が手を出したらおまわりさんにつかまってしまう、そんな小学生でもわかる
イケないものに。この数日で優等生から一般人、そして弥生はついに法律を守らないイケない子にまで身を落とした。
――おいしい。頭がふわーってなって気持ちいい・・・
弥生は当たり前のように置かれた2本目に何の躊躇なく手を伸ばした。
昨日の晩から着ている制服。着心地悪い。スカーフを外し弥生はボタンを2つ外した。靴下をだらしなく足の指で脱ぎ、いままで折り目ひとつ付かなかった
スカートをその白い太ももが見えるまで折り込んだ。
入学以来完璧に着こなされていた制服達は見る影もなかった。


637 :わたぐも:2012/07/16(月) 01:28:05.76 ID:I/WkD03R
「いいじゃん!」周りは褒めた。大げさなぐらいに。
アルコールからくる酔いにイケないことをしている快感。この二つは今まで経験したことのない感覚。
そしてそんなイケないことをしていてもニコニコしていてくれるともだち。もう踏みとどまる必要性を見出すことはできなかった。
「たばことか持ったら様になるかも!」美紀の提案。
「火つけないし持つだけでいいし!」とまるで弥生が迷うことをはじめからわかっていたように逃げ道を差し出す。
――もつだけなら…場の雰囲気壊したくないし…
弥生は咥えた。なにか大人になった気分だった。
「かっこいい!」周りはまた褒める。「これ火ついてたらほんとかっこよくなるだろうね。煙吐きながらねw」
1時間が経った。もちろん弥生は気づかないが。
アルコールの酔いと場の雰囲気が完全に弥生の判断力を奪っていた。そこにあったのは脚をだらしなく広げ、
だれかにいたずらでめくられ白い下着が見えていることを気にせず、下品にケタケタ笑い煙を吸い込み咳き込む弥生だった。
もうすべてが楽しかった。
そして2時を過ぎる頃、男にその豊満な胸を弄られながらかすかな思考の中で弥生は思う。
――あれ?きょうもべんきょーしなかったなあ?それでもたのしかったし…いいや。

638 :わたぐも:2012/07/16(月) 01:30:12.93 ID:I/WkD03R
読んでるひといたら書き続けることにします(^^;
独りだとわりと眠かったりw

639 :名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 01:32:29.10 ID:wsMEG6Dq
読んでいます。お願いします。続きが楽しみです

640 :わたぐも:2012/07/16(月) 01:50:43.63 ID:I/WkD03R
もう、負のスパイラルだった。
なんとなく空が明るくなりはじめたころようやく弥生は眠りについた。
起きたのは11時。ガンガンと痛い頭を押さえながら昨日と同じ要領で学校に電話。
昨日と違うのはその格好。ブラジャーが片側の肩にかろうじてつり下がり、胸があらわになり、パンツは団子状になってその辺に投げ捨てられていた。
もうだれがこの女を優等生と呼ぶだろうか。
電話が終わると大の字で寝始めた。
――そういえば今週模試だっけ?ま、なんとかなるでしょ。

641 :わたぐも:2012/07/16(月) 02:14:11.18 ID:I/WkD03R
弥生は泣いた。テスト用紙を目の前にして。
それは周りからすれば異様だった。わかっていたが、泣いた。
解けない解けない解けない。元々知識の詰まっている弥生だ。解けないはずがない。
しかし、一年中頭を動かしていたと言っても過言ではない弥生の脳はマグロのようなもので動き続けなければ働かない脳になっていたのだ。
その訓練を一週間怠った。そこまで来ている答えがあと一歩で出ない。さらに時間が経つにつれタバコが吸いたくなってくる。
もう、だめだった。弥生は試験まっただ中、席を立った。そして残された時間、用紙に向かうことなくトイレの個室でタバコを吸った。

結果は葵や美紀にとってすばらしいものだった。
小学校から居座り続けた1位の座に弥生の名前はなかった。いや、正確には順位表に名前がなかったのだ。
この瞬間弥生はすべてのプレッシャーから解放された。まんてんも1いもとらなくていいせかい。
その夜、親は泣き、怒鳴った。――もうここにいばしょはない。弥生はその日以来家に帰ることが少なくなった。
たばこに火をともした後、弥生はそのライターで使い込んだ問題集や教科書を焼却した。
「やるねーやよいちゃん☆」「かっこいいー!」


642 :わたぐも:2012/07/16(月) 02:34:04.05 ID:I/WkD03R
堕ち続ける日々。
さいこーにしあわせだった。
万引きも今やゲーム感覚。みつかりゃ逃げるなりものわかりのよさそうなおっさんなら
この体で買収w
そーそー最近彼氏が白いクスリを飲ましてくれる。すっごくきもちよくってさ、
一晩ぶっ通しで腰降っちゃった☆
せっくす漬けの毎日。最初は抵抗あったけど知らない人とやるのもきもちいい☆
べんきょーやらなくなってえーっと・・・5か月?もー1月か~
まあもともと全国1位だよ?満点だよ?受験前にちょっとがんばれば…あれ?じゅけんっていつだっけ?
いいや。今を楽しもう。 んっ・・・あっあっ♡ちょっと疲れてきちゃった。おクスリちょーだい♡

643 :わたぐも:2012/07/16(月) 02:45:16.11 ID:I/WkD03R
かんっぜんに初投稿です。
小説書くこと自体はじめてだったので読みにくかったらすみません(_ _;
また感想とか書いてもらえるとうれしいです(^^)


644 :名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 03:01:40.28 ID:XG/jmshw
続き期待
薬のせいでさらに頭が悪くなってる勉強しても全然だめなかんじになるのか

645 :わたぐも:2012/07/16(月) 03:04:40.90 ID:I/WkD03R
あ、最初の「2年の夏」ってとこ「3年の夏」に直して読んでください;;
すいません><


646 :わたぐも:2012/07/16(月) 03:09:38.48 ID:I/WkD03R
うーんもう勉強することは一生無い感じです(^^;
教科書も燃やしちゃったし、1月ってことでもうセンター終ってる設定なんで☆


647 :わたぐも:2012/07/16(月) 04:12:50.99 ID:I/WkD03R
ちょっとおまけ。
あれから1年・・・
塾のチラシに合格という文字の横に笑顔で載るバカどもにムカついて
もっかい勉強してみようとした時期もあった。…でも、ムリw
そもそも字が読めないんだもんw 日に日にばかになってくのがわかる。
それでもわかることが二つ。クスリはきもちいい、せっくすはさいこーってこと。
もうこの快楽から抜けようなんて絶対考えられない…
べんきょーなんてじかんのむだ。だって稼げるじゃん。こんなにきもちいい世界で。
色んな人相手にしているうちに刺青とか入っちゃったし、最初の彼氏がくれた白いクスリより
もっと強いクスリも貰っちゃったw 髪の色もださいし金にしてみたら大うけw
あとぉ最近ハマってんのが私が行ってた塾の賢い賢い子をえっち漬けにすることかな☆
あははw見てw今私のおっぱい必死に埋もれながら腰振ってるの学年1位だった鈴木君だよw
ま、もちろん「だった」だけどねw
そのうちクスリもあげる予定☆


みんなこっちの世界にくればいいのに…



648 :名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 08:45:20.58 ID:9KhrOZOG
乙でした
アイデア自体は突飛なものじゃないのに読んでいてすごく興奮した
頭のいい子が堕ちていくのを丁寧に描けばそれだけで読み応えがあるもんなんだなあ

649 :わたぐも:2012/07/16(月) 14:49:49.58 ID:I/WkD03R
今回一番のテーマだったのでそういってもらえてうれしいです(^^)

ありえそうなシチュエーションの中で堕ちていって、ありえないだろってところまで堕ちる。
今回話の中で他人からの強要は葵の900点の中のたった2点を落とせというものだけでした。
たばこ・酒・セックス・クスリといった直接的に悪とされるものに対しては何一つ強要されてない。
全て自ら判断し手を出し堕ちてゆく。私が一番好きなパターンですb 
楽しんでかけました♪

650 :変身:2012/07/16(月) 17:48:20.47 ID:G8tNSA+T
>>628の続きです。

一度経験したら、慣れるのは早い。翌日有紀の部屋で目を覚ますと、自分から化粧をしてタバコを吸った。
「おは世!」「今日は何して遊ぶの?」すっかりギャル化した未来が有紀に言った。
「今日は彼氏と出掛けるから、未来は一人で遊んできて。」
「つまんないなあ~?」
「じゃあ、あの喫茶店でも行ってくるよ。」そう行って未来は出掛けていった。
(いろんな人と交われば、未来もどんどん染まるから、一人で行ってくればいいの)有紀の策略がそこにあるとも知らずに...

出会い喫茶に行くと、昨日のアイちゃんや美貴ちゃん、そのまた友達のトモちゃん達といっぱい知り合いになった。
いろんなことを教えてくれた。日サロやキャバクラの体験入店もした。その日はオールで遊び呆けた。
美貴は肩と腰に刺青を入れていた。その刺青に見入っていたら、
「タトゥーに興味あるの?」
「うん。美貴のとってもきれいだから。憧れるな、でも私には無理、1週間の体験だから。」
「それなら、タトゥーシール張ってみれば、1週間ぐらい持つし、気分も変わるよ!」
「やってみる!どこにあるの?」そう言ってタトゥーシールを買いに行き、美貴に張ってもらった。
「肩にはバラ、腰にはサソリ、左の乳房にもバラの花、出来たよ。」
「きれい、本物みたい。有紀に見せたらびっくりするかな?」
こんな毎日を過ごして、あっという間に1週間が終わった。

「有紀、帰りたくないよ?」
「一度帰らないとまずいでしょ、それからまた遊びにこれば。」

「わかった。帰る」金髪のギャルの格好のまま家に帰ったのでした。

ここから、家での一騒動、本当に家出、堕落が加速します。こうご期待?
いつになるかわかりませんが?  待っててください。

651 :名無しさん@ピンキー:2012/07/17(火) 02:36:09.37 ID:IgtZDrs5
いいですね!
ゆっくりと、いい作品に仕上げてください
次も楽しみにしてます

652 :名無しさん@ピンキー:2012/07/17(火) 12:34:12.56 ID:XDYbjdLG
なんか違うね・・・

653 :名無しさん@ピンキー:2012/07/17(火) 21:06:57.63 ID:RaM1CZXG
ttp://capann.blog105.fc2.com/blog-entry-10313.html
清楚な女子アナが取材でギャルメイク体験とかするのが一番好きだ

654 :名無しさん@ピンキー:2012/07/19(木) 10:15:35.95 ID:Q8g138Jw
>>375と隣の席の少女って同じ人が書いてるんだな
隣の席の少女の金髪化描写を読んでから>>375麗奈ちゃんがどんな感じで金髪化したか想像するといろいろヤバイ

655 :名無しさん@ピンキー:2012/07/20(金) 08:35:44.23 ID:cN/BB9h1
やっぱ金髪化描写が細かいのってなかなかないのな
隣の席の少女はマジで貴重だ

656 :名無しさん@ピンキー:2012/07/20(金) 23:27:13.79 ID:cEc3FUKA
ニッチだからな・・・
不良化とかそういう意識変化が微細に記されているものなんてほとんどないし。
ましてや金髪にするとか制服改造するとかそういう俺らにとって大事な部分があるものそのものが少ないし・・・

要約すると隣の席の少女は神

657 :名無しさん@ピンキー:2012/07/21(土) 00:05:19.47 ID:cN/BB9h1
隣の席の少女もいいけど>>375もすごいな
黒髪の可愛い系お嬢様がパツキンポニテ化って想像するだけで興奮する
麗奈ちゃんがどんな風に金髪化したのか読んでみたいね

658 :名無しさん@ピンキー:2012/07/21(土) 09:23:58.93 ID:U2VSsYj6
傷みきった金髪ポニテで無邪気に嬉しそうな麗奈ちゃんがなんとも…ふぅ

659 :変身:2012/07/21(土) 13:33:26.48 ID:Ie/5hPpq
合宿の1週間が過ぎ、未来は家に帰った。有紀によって金髪にされたままの姿で、服装もとてもあの優等生の未来とはかけ離れたギャルのいでたちだった。

「ピンポーン!」
「はい。」(ガチャと鍵が開き、ドアが開く)
「ただいま。」
「どちら様ですか?」
「私だよ!未来だよ。」
「はあ?冗談はよして、未来は塾の夏季合宿に行っているの。」
「その合宿から帰ってきたんだよ!娘の顔忘れたの?このくそババア!」
そう言うと未来は自分の部屋に上がっていきました。
「たった1週間遊んだだけじゃない。みんなと同じ髪色にしただけなのに?」
宿題をやろうと問題集を取出して、机に向かったものの、何が書いてあるのか?問題すら理解できないようになっていました。
「あれ?どうして、こんなの簡単なはずなのに??」「イライラしてきた、タバコタバコ・・・」
ボストンバッグからタバコを取出すと火をつけた。
「どうしてだろう、勉強したくなくなってる。わかんないし、」
「未来、入るわよ。」「何、この煙。あなたタバコ吸ってるの?どうしちゃったの?」
「有紀のこと立ち直らせるために、有紀の家に合宿に行ったの。そこでいろいろなことお勉強したの。タバコもお化粧も、SEXも」
母親はその場にへたり込みました。
「疲れたから寝るよ!」「話は明日にしてね。」そう言って母親を追い出すと、鍵をかけたのでした。
母親は何がなんだかわからないまま、ただおろおろするばかりで、遅くに帰ってきた夫に相談しても、夫も無関心で途方に暮れたのでした。
翌日お昼近くに未来は下りてきました。
「宿題やってたの?」
「うん。でも飽きたから、遊びに行ってくる。」そう言うと未来は出て行ったのでした。

有紀の部屋に戻ると、有紀は彼氏とエッチの最中でした。外でタバコを吸って時間を潰してから、出直しました。
「有紀、ここにいてもいい?家は疲れるし勉強もしたくないの。」
「いいけど、親は大丈夫?」
「あきれ返ってた。こんな風になったから。でもこの方が楽しいし、こう勉強つかれたもん。」
「いいよ、毎日一緒に遊ぼう、未来も彼氏作れば?」「裕也、未来に彼氏紹介してあげてよ。」
「おう、イケメンの亮二知ってるだろ、あいつ彼女と別れたばかりだから、紹介してやるよ。」
「よかったじゃん、未来。亮二はイケメンだからお似合いだよ。」
こうしてまた未来の環境が大きく変わり始めたのでした。

続く・・


660 :変身:2012/07/22(日) 15:55:13.47 ID:VZgUuhwh
紹介してもらった亮二はイケメンの18歳、高校を中退してホスト見習いなことをしていた。
その日から、亮二の部屋をねぐらとする生活が始まった。お金は持たずにに出てきてしまったので、また出会い喫茶でアルバイトをしまくった。
今までの未来なら絶対に許さなかったことを当たり前のように遣りこなす、有紀よりも積極的な未来だった。
亮二はなかなかの悪で、そんな未来に美人局までさせて、恐喝まがいの行為をするようになった。

「未来、今度のカモは当たりだったな?財布に20万もあったぞ!これで当分遊べるな。」
「やったね!私も男を見る目が上がってきたみたい!」
「帰って、飯にするか?」
「うん。今日はから揚げ弁当がいいな?」

こんな感じで毎日が過ぎ、夏休みも終わろうとしていた。
「未来、明日から学校行くの?」
「本当はいきたくないけど、有紀が行くならいく。」
まったく立場が入れ替わった二人だった。翌日有紀は黒髪に染め戻し、合宿の時に未来が残していった未来のまじめな制服を着て学校に行った。
未来は円光のために有紀から借りた有紀のギャル校生仕立ての制服で学校に行った。

「未来さん、職員室に来なさい!」ホームルームで担任の教師から言われた。
「有紀はどうして呼ばれないの?」
「見りゃわかるでしょ、私はあなたのおかげで更生したの、あははっ・・・」

すべて有紀の描いたシナリオ通り、未来はまじめで出来のいい優等生から、単なるアホ馬鹿ギャル校生に堕とされた。
そして有紀は見事な変身振りで、未来に代わって優等生の会談を上って行った。

相変わらず亮二と同棲をして、学校にもめったに来なかった未来も卒業式を迎えた。
「どうしてこうなっちゃったんだろう、本当は今頃志望校に合格しているはずなのに?」
そう考えながら、卒業式の校門の前で、亮二のバイクが来るのを待っていた。
その横をみんなと楽しそうに歩いていく有紀の姿があった。



あまりエロさがなくて、文章も稚拙で深みが足らなかったことをお詫びします。
修行して出直します。

661 :名無しさん@ピンキー:2012/07/22(日) 20:41:31.66 ID:PaBEZcJV
>>660
まずは乙でした。
最後に未来が馬鹿ギャル校生になって代わりに有紀が優等生へと立場が
逆転する展開は好きです。特に制服取り替えちゃうっていうシチュはツボでした。

662 :名無しさん@ピンキー:2012/07/25(水) 21:28:10.90 ID:qr7WinCG
GJです。
以前見た「GALと女子校生」というAVもよかった。真面目なJKがGALと出会って外見からそして内面までGAL化するストーリー
髪の毛を金髪かわかりやすい茶髪にするとドストライクだったんだが?
構成的にはこのスレ向きかも?

663 :名無しさん@ピンキー:2012/07/26(木) 01:58:33.83 ID:MpejV9YV
それってシーズン何?

664 :名無しさん@ピンキー:2012/07/31(火) 22:43:22.61 ID:24yXb9hJ
今日DLsiteに俺ら好みの作品が2本も入ってたぜうひうひ

665 :名無しさん@ピンキー:2012/08/01(水) 19:00:47.83 ID:PLdni/4V
>>663
シーズン1です。
まじめなJKがギャルと偶然出会ってギャル化する。
外見が変わり、エッチになりエロくなる。もっとギャルギャルしてほしかったけど。

666 :名無しさん@ピンキー:2012/08/01(水) 19:45:07.07 ID:SoKdlp54
ギャルに染められてギャルになるっていいよな。
レズならなおさら

667 :名無しさん@ピンキー:2012/08/01(水) 20:16:44.68 ID:jKu4h+dh
>>664
情報㌧
アプリで個人情報を書き換えるって奴を購入してみるわ

668 :名無しさん@ピンキー:2012/08/02(木) 01:33:36.70 ID:KafC8U4y
>>664
なんてやつだ?

669 :名無しさん@ピンキー:2012/08/02(木) 17:05:11.80 ID:jQJSbwOM
>>665
ありがとう
>>668
零落令嬢 ~清廉な彼女が家畜に身を堕するまで~
女が全て下品なビッチになった日常 中編


670 :名無しさん@ピンキー:2012/08/02(木) 18:54:53.10 ID:bnxxStvG
>>669の奴買ってみたが、堕落していくのが数値で表されるってのはいいな。
数年前に某TSサイトであった「際限の無い遊び」を思い出してかなり興奮した。

671 :名無しさん@ピンキー:2012/08/02(木) 19:46:42.83 ID:eVFUUN15
そういう育成ゲーを作ったら間違いなく神認定なんだが

需要が俺らにしかないよな多分。

672 :名無しさん@ピンキー:2012/08/03(金) 01:06:22.62 ID:km0cKnPd
ていうかタイトルがたまらんw

673 :名無しさん@ピンキー:2012/08/03(金) 20:30:46.57 ID:2DZ1AZC4
>>671
このジャンルに限らずパラメータ表示のあるエロゲ自体がもう稀になっちまったからな
DEEPシリーズのあった頃がその手のゲームの短い全盛期だったのかもしれん

674 :名無しさん@ピンキー:2012/08/04(土) 00:11:19.90 ID:OnWVQIMH
プリメならぬギャルメとかあの頃どうして出してくれなかったんだろうか

675 :名無しさん@ピンキー:2012/08/08(水) 06:53:58.78 ID:9T4nDOrM
SS来ないな?
暑さでみんなダウンしてる?

676 :わたぐも:2012/08/08(水) 16:23:48.97 ID:XsXNioE+
需要あれば^^;

677 :名無しさん@ピンキー:2012/08/09(木) 17:31:08.23 ID:uU9tR5xE
>>676
全裸待機してます

678 :名無しさん@ピンキー:2012/08/10(金) 21:15:43.24 ID:hRdHty+e
「東大を出たけれど」2巻

彼氏が麻雀好きなんで麻雀覚えたくて雀荘でバイトはじめた素直そうな可愛い子が、
数年後にはタバコふかしながら携帯片手に麻雀打つようなすれた女に。
優等生が堕落ってのとはちょっと違うけど、なんとなく通じるようなモノがあったので報告。

679 :名無しさん@ピンキー:2012/08/11(土) 00:23:08.98 ID:MOZx/C/A
いや、それは堕落といって差し支えないでしょう

680 :名無しさん@ピンキー:2012/08/11(土) 13:45:04.25 ID:CHssbmlV
いまさらながら>>570が気になる

681 :名無しさん@ピンキー:2012/08/11(土) 13:55:15.16 ID:MLE0h2R/
あのエピソードは興奮しましたなあ

682 :名無しさん@ピンキー:2012/08/12(日) 13:26:49.00 ID:qjGelgp3
黒髪ロングのおしとやかなお姫様が娼館送りになって見た目を金髪の安娼婦にされて次第に堕ちていくってシチュはいいな
外見が思いっきり変わっても内面は変わらないままで、その金髪になった髪に羞恥で悶えるお姫様とか興奮する

ってスレ違いか

683 :名無しさん@ピンキー:2012/08/12(日) 23:40:00.91 ID:sLA8HjMB
わたぐもさん。

おれは凄く楽しみに待ってます。

684 :名無しさん@ピンキー:2012/08/13(月) 00:37:14.92 ID:R5Fpa7d6
>>682
SSがあるんなら貼ってほしいなって思ったり
やっぱ金髪化して恥ずかしがってるシーンとかあるといいな

685 :名無しさん@ピンキー:2012/08/13(月) 01:44:43.72 ID:p4NWDvKE
わたぐもさんお願いします。載せて下さい。楽しみにしています

686 :名無しさん@ピンキー:2012/08/14(火) 03:35:36.06 ID:oKTYk6TQ
黒髪で才色兼備な優等生を
縛って嬲って制服を滅茶苦茶にして肉奴隷にするシチュって
このスレ的にどう?

687 :名無しさん@ピンキー:2012/08/14(火) 03:42:57.54 ID:IfXIJtLP
>>686
その後プライドを失って、襲った男と同類の下衆になるとかならいいんじゃない?
襲われてもプライドを失わずとか、襲われて茫然自失とか、襲われた悲しみに暮れるとかだと違うと思うけど。

688 :名無しさん@ピンキー:2012/08/14(火) 04:52:52.37 ID:koPeKLZf
まず外見が無理やりギャル化して少しずつ内面がギャル化するってシチュがいいな

689 :わたぐも:2012/08/14(火) 14:57:41.93 ID:smi8D+Y+
婦警堕落パターンってここじゃありなんでしょうか??
ただの悪堕ちですかね??><

690 :名無しさん@ピンキー:2012/08/14(火) 15:12:26.20 ID:SfoZwoO8
ここで大丈夫です。お願いします

691 :わたぐも:2012/08/14(火) 15:39:54.32 ID:smi8D+Y+
婦警さん。どんなイメージを持つだろうか。
着こなされる制服、小さな違反も許さない正義感、素行は市民の模範。
そんなイメージを裏切らない、というよりその中でも特別優秀な部類に入るであろう
女性、それが小百合であった。彼女は幼少の頃より優しく真面目で正義感の溢れる父
に憧れていた。そのことは彼女のここまでの人生に大きな影響を与えている。
高校時代は剣道においてインターハイ出場を果たす一方勉学にも励み、日本で一番の
難関大学とされる東○大学において主席を獲得。満をじして今年、警察に入った。
さらに彼女の完成された人柄はここでも発揮される。彼女は本庁勤めを蹴り、かつて
の父と同じ派出所勤務を選んだのだ。
・・・「かつての」という言葉が意味するのは父親が今はそこにいないということだ。
どこかへ転勤になったワケでもない。では死んだのか?..それも違う。
いや、そうであったならどれだけ良かったか。小百合の父は今、ある病院の一室で指
一本動かすことのないまま未来を待っていた。俗に言う「植物人間」である。
違反車を追いかける最中事故を起こしてしまったのだ。その時不審なふらつきがあっ
たともされているがパートナーは死亡、違反車も乗り捨てられていたことから今では
確かめることもできない。
そんな忌々しい事件の影響も受け、彼女はこの職場を選んだ。

692 :わたぐも:2012/08/14(火) 15:56:40.75 ID:smi8D+Y+
そんな彼女が、である。
今、喫茶店の端にある禁煙席でタバコに火をつけた。
もちろん今まで吸ったこともない、持ったこともない。その手つきにはぎこちなさ
が見られる。だがその震える唇が咥えていたのは間違いなくタバコ。
小百合を知る者知らない者無関係にそのルール違反者に視線を向けた。信じられな
いといった顔で。無理もない。その服装は紛れもなく正義の象徴、警察の制服だっ
たのだ。小百合はかつてないほどの屈辱感と恥ずかしさから顔を真っ赤にしていた。
やがてウェイターがやってくる。
気まずそうな顔をしながら「申し訳ありませんがここ禁煙席なので・・・」
謝って席を立とうとしたとき耳元から。

「そのまま座ってろ。 ウェイターが行ったらもう一本だ。」

693 :わたぐも:2012/08/14(火) 16:15:14.81 ID:smi8D+Y+
数時間前、彼女に一本の電話が入った。
「? どちら様ですか?」
『・・・。』
「あの・・」
『・・・。』
「切りますよ?」
『…お前の父親の命は預かった。』
「!?」
イタズラかと思った。こんな真昼に病院から患者を運び出すなんて不可能
極まりない。しかし切れた携帯画面にメールが一通。
そこには紛れもない父の姿。背景は..明らかに病院ではない。
なにがなんだかわからない。とりあえず病院と警察に連絡をと思いメール
画面を閉じようとした時、もう一つファイルが添付されていることに気づく。
そのファイルには先ほどの小百合が起こそうとした行動など犯人が不利に
なるような行動の禁止について事細かく記載されていた。


694 :わたぐも:2012/08/14(火) 16:41:43.59 ID:smi8D+Y+
20分後、指定された遊具も撤去され廃れた公園に小百合はいた。
男性トイレの一番端の個室に二枚の封筒。生まれて初めて入る男性トイレに恥ずかしさを
覚えながら、またベンチに座るホームレスの好奇な目に屈辱を覚えながら彼女は入っていった。
一枚に小百合の連絡手段となるものや警察手帳等の小百合の持ち物を入れ、もう一枚に入った
トランシーバーをつけた。

そしてまだ封筒には膨らみが。    ---たばこである。



ウェイターが行ったあと、彼女は指示通りタバコを咥えた。
「ゆっくり吸い込め・・・」
耳元の指示に従う。
「咳き込むなよ?ゆっくり吐き出せ。」
ふーーーっ

--・・・できてしまった。
彼女はとてつもない罪悪感によって気づけなかったが、実はこの時かすかに先ほどのトイレで
の練習が実った達成感が生まれていた。
その時、再びウェイターがやってきた。今度は神妙な顔つきで。
「お帰りください。」

695 :わたぐも:2012/08/14(火) 17:05:30.32 ID:smi8D+Y+
--「お帰りください。」
軽蔑の眼差し。とびきりの優等生小百合に向けられた初めての冷たい眼差し。
耳元からはひどく下品な笑い声。小百合はおかしくなりそうだった。ちょうど
小さい頃迷子になったときのあの足が地面についていないようなあの感じ。

小百合はパトカーの中で泣いた。
涙を拭こうと擦る袖はかすかにタバコの臭い。
さっきトイレであれだけ練習した賜物だ。

耳元から。
「おつかれさん。ルールも守れない婦警さん♪」
「落ち込んで引きこもってもらうのも結構だけどまだ契約は1週間あるからね♪」

「私たちになんの恨みがあるのよ!!!!」
普通の反応である。一般的には。だがさゆりに限ってこのセリフは大きな意味を
持つ。
--怒りから声を荒げるなんていつ以来だろう。
届きもしないことをわかって叫んだとき彼女は思った。彼女は幼少から本当に敵
を作らなかった。周りも彼女が声を荒げる姿など剣道以外では見ることはなかった。
それだけにこのことは彼女にとっての大事件だった。もちろん彼女自身は気づいて
いないが。

696 :わたぐも:2012/08/14(火) 17:29:15.91 ID:smi8D+Y+
2日目。
巡回と称して小百合はまたあの公園に来た。
昨日と同じように2枚目の封筒からタバコとトランシーバを取り出した彼女は
ノルマのタバコ2本をこなした。昨日より慣れてしまった自分に驚く。
その日も要求は同じだった。
昨日とは違う喫茶店で禁煙席へ。
今日も向けられる軽蔑の眼差し。そして今日も言われる「お帰りください」。


697 :わたぐも:2012/08/14(火) 17:53:43.85 ID:smi8D+Y+
三日目。
全く同じことをこなした。
ノルマが3本になり、ちょっとウェイターへの態度が
変わっただけ。あと泣かなくなった。

--なんでよ!私は被害者なのよ!?事情もしらないくせに!!



-このタイミングを犯人は待っていた。
その夜、彼女の耳のトランシーバから新しい命令が言い渡された。



店員も少なくなったスーパーに彼女は立っていた。
いつものように買い物・・・ではなかった。
しきりに周りを気にしてオロオロする姿は普段の堂々と立ち振舞う彼女とはかけ
離れていた。その姿はさながら 

                

                 --万引き犯のそれであった。

彼女は普段絶対に手を伸ばさないただの10円菓子を手にとった。
おろおろと目をやりながらそれをポケットに突っ込んだ!
そのあとふたたび周りを見渡す。    

--成功だ。
ここでも味わってしまうかすかな達成感。
必死に否定しようとするがもう遅い。
指示の聞き間違えを理由にもう一つ、と手を伸ばした。

698 :わたぐも:2012/08/14(火) 18:35:55.33 ID:smi8D+Y+
なーんかイマイチ・・・orz
前の作品に比べて強引すぎる気が…

ちょっと悩んできます((( --)

699 :名無しさん@ピンキー:2012/08/14(火) 18:44:12.64 ID:nTgQVzZ0
>>698
いえ、素晴らしいですよ。
仕事中だというのに膨らんでしまいましたしw

700 : 忍法帖【Lv=13,xxxPT】 :2012/08/14(火) 19:15:38.93 ID:AYIA/2VA
素晴らしい勤務ですよ!?♪。

701 :名無しさん@ピンキー:2012/08/14(火) 23:04:45.06 ID:OgcV+NKb
いろいろ突っ込みどころはあるけどエロだけ考えるならありじゃないかな

702 :わたぐも:2012/08/14(火) 23:32:29.07 ID:smi8D+Y+
はい。帰ってきました。

結論:大雑把でもブッ飛んでもいいじゃないか!

・・・ということで開き直っていきます。
そういう作品として見てください。
前のやつでわりと細かく詰めるSSに挑戦したつもりなので今回は
自由に気楽に頑張ります(--)b←

703 :わたぐも:2012/08/15(水) 00:00:25.32 ID:smi8D+Y+
ということで続きです↓


自宅に帰った後、小さな駄菓子3つを前に小百合はまだ残る見つかるんじゃないのかというドキドキ感と
後から押し寄せる罪悪感に押しつぶされていた。

--なにやってんだろ。わたし。

同時に周囲への怒りが込み上げる。
なぜ親戚はだれも父の異変に気づかないのか。なぜ私だけこんな目にあわなければならないのか。
いよいよ彼女の精神は限界を迎えていた。


次の日の朝。その精神はさらに追い込まれることになる。
いつもの封筒に入っていたのは大量の写真だった。そこに映るのは禁煙の札とともに
映るタバコを持つ自分、トイレでタバコを吸う自分、そしてどうやって撮ったのか、
ポケットに駄菓子を入れる自分まで。

--限界。

--それでも父のために行かなくては。

・・・こうして彼女の4日目は始まった。

704 :名無しさん@ピンキー:2012/08/15(水) 20:29:33.11 ID:vTZiXbcm
わたぐもさん頑張ってー

待ってまーす

705 :名無しさん@ピンキー:2012/08/16(木) 15:18:35.70 ID:cr9WS/ZP
GJ
この先どうなるのか?ワクワク


706 :わたぐも:2012/08/16(木) 20:27:38.39 ID:5/AwioYS
派出所に入ろうとした彼女は気づく。ひそひそ話に。
「あの人タバコくさくない?」
「だよね?そうだよね!・・・気のせいじゃなかったんだー」
「まさかあの小百合がねー優等生みたいな感じだしといて・・・人ってわからないものね・・・」

頭が真っ白になる中、彼女の頭はそれでも必死に間違いであることを証明しようと記憶を探り出す。
まず、対象が「私」ではない可能性。--ない。確かに聞いた「小百合」という人間の名前。
次に、匂いなんてするはずがないという可能性。--・・・・ここで彼女は自分の失敗に気づく。
3日目の派出所に帰る前の記憶があいまいだった。
それもそのはず。疲れきった精神に強い怒りの感情がのしかかる彼女が今まで経験したことない負荷が
かかっていたのだ。

--その際。

彼女は確実ににおい消しという行動をとっていなかった。
そこまで彼女は追い込まれていたのだ。

そうしてこの話が自分のものであると不本意ながら悟った小百合は自分の制服の異臭に気づく。
完全に忘れていた。
今日吸った4本のタバコのにおいは彼女に纏わりついたままだった。

707 :わたぐも:2012/08/16(木) 22:50:15.53 ID:5/AwioYS
小百合はあわてて引き返そうとした。
が、

――「パトロール一つでどれだけ時間かかってるのよね~最近ダレてきてるわあの子。」


――引き返せない。
実際そうでもなかった。ただの一動作、徒歩2~3分のコンビニで消臭剤を買うだけ。
自棄になったか、少しでも評価を下げないようにと思ったのか。
それはわからない。
だが彼女はそのまま派出所に入っていくことを選んでしまった。



708 :名無しさん@ピンキー:2012/08/16(木) 23:11:23.14 ID:rJeTjFeD
>>688
それだよな、外見から中身が浸食されるのが一番興奮する

709 :わたぐも:2012/08/16(木) 23:20:25.55 ID:5/AwioYS
この日、彼女に起きた事件はこれだけではなかった。

仕事が進まない。
書類の文字は目が滑るばかり。
すーっと4~5行を流した後、理解できていないことに気づきまた初めから。
本来ノルマを達成してなお他を手伝うほどの余裕が生まれる彼女の才女っぷりは消えうせていた。
この日彼女は初めて上司に怒られることになる。
次第にイライラが積もってくる。
彼女はカバンを探る。目当ての物に手が触れた。


              ――たばこの箱だ。
(だめよ!!)
(なにしてるのよ私・・・)
ノルマはもう達成している。吸う必要なんてない。
しかし再びその手は伸びる。
箱の中には意地悪くたばこが1本だけ残っていた。
(1本だけ・・・)
(効率を上げるためだし・・・)
彼女はとうとう握りこんだ。
そして誰も入っていないことを確認し、トイレへと入って行った――

トイレから帰ってきたあと、彼女は本来の作業効率を取り戻した。

――30分だけ。
次第に集中力が切れ始める。
しかしもう吸えない。
箱の中はカラ。気が狂いそうだった。

昼休み。
彼女は生まれて初めてその手にたばこの箱を持ってレジに並んでいた。
周りに気遣う余裕もなかった。制服姿のいかにも純朴な女が持つのはたばこ。
周りの好奇の眼は喫茶店のときのそれとおなじであった。


結局その日の小百合の作業内容は散々であった。
午前中に仕上げるように言われていた書類はなんと昼の3時に半分も手が付けられていない状態だった。
彼女が4回目に席を立とうとしたとき、上司と目が合った。怒りの目だった。


710 :わたぐも:2012/08/16(木) 23:47:56.34 ID:5/AwioYS
ちょくちょくID変わってるの実家、一人暮らし先、ネカフェと書いてるシチュが違うからです^^;
特に今は九州を自転車で周っててネカフェから投稿中です;;
その関係もあって
・ちゃんと寝なければならない
・借りた個室のパソコンが投稿できない場合がある
・ネカフェ見つけた時にはくたくた

ってことでどうしても安定的ではないです;;ごめんなさい><


711 :名無しさん@ピンキー:2012/08/17(金) 03:06:22.86 ID:1SRVucki
>>708
純情なお嬢様がスタイリストに騙されて外見をギャルにされて次第に堕落していくってシチュが興奮するな

712 :名無しさん@ピンキー:2012/08/17(金) 07:51:55.35 ID:EPsHmg7c
>>710
GJ!
これからどんな風に堕ちていくのか楽しみですね。

投下はご自分のペースで全然大丈夫ですよー。

713 :名無しさん@ピンキー:2012/08/18(土) 00:44:24.15 ID:pSSLmFwT
>>375なんかは>>708>>711のシチュエーションになるのか
金髪になってはしゃぐお嬢様とそれに引いてる視点のギャップがたまらない
続きがあるのなら読んでみたいね

714 :名無しさん@ピンキー:2012/08/18(土) 08:16:53.44 ID:zAkeyEz4
某漫画で「優等生が家の借金を返すために水商売の世界に入って
エロイ化粧して客引きを…」なんてシチュがあったけどこれは全然興奮しなかったな
内面が堕落せず、家族や生活のためにやっているという健気さが残っていると
外見がビッチだろうとただのいい話として脳が処理してしまうようだ

715 :名無しさん@ピンキー:2012/08/18(土) 16:11:55.11 ID:CuSH7mOW
>>714
詳細を…

716 :突発的妄想:2012/08/18(土) 21:08:44.41 ID:z1brGYXj
「これで…良かったのでしょうか」
「ああ」
彼女は黒いジャケットを脱ぎ、真っ白なブラウス姿になった。
入社して半年が経つ彼女であるが、未だに大学生のようなリクルートスーツを
着ているのである。
年配のパート社員の目が気になるのも理由の一つだろうが、
「私、お洒落な格好は似合いませんから…」という言葉も
単なる方便ではないのかもしれない。

彼女:伏見璃子は、東京の大学を出ているとは思えないほど清楚で素朴な容姿をしていた。
癖のない黒髪を質素なヘアゴムでまとめ、ポニーテールに結い上げている。
化粧も薄く、近くのショッピングセンターに溜まっている女子高生たちの方が
ずっとメイク術に長けているほどであった。
顔立ちそのものも派手ではない。
しかし、目鼻一つ一つのつくりの上品さと、崩れたところのないその配置からは、
彼女の聡明さと誠実さを十分に感じ取ることができた。

前述した通り、目の前にいる璃子はシンプルな白いブラウスを纏っている。
それだけならば、オフィスで懸命に仕事をこなしているいつもの姿と何ら変わりがない。
しかし、今日の璃子の服装には一点だけ普段と違う点があった。

「恥ずかしい?」
「…いえ…」
白い布地の下に、漆黒のレースで編まれた下着が透け出ているのだ。
「やっぱり似合う。俺の思った通りだよ、璃子ちゃん」
璃子が自らこのような下着を身に着ける訳がない。
上司である俺が命じて、そうさせたのである。
「よくも俺なんかのために」
「安達さんの、お願いですから」
璃子は紅色に染まった頬を伏せたまま、薄い唇を動かした。

「もっと、俺に好かれたい?」
「…はい」



717 :名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 04:32:34.32 ID:LFTqcgSi

test


718 :名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 16:33:02.51 ID:RuurLw1F
近所のコンビニに半年前に新しく入った女の子がいてさ
地味ーな感じだったのが、いつの間にやらほかの店員に感化されたのかヤンキー臭くなってしまって・・・
あのコンビニ、店長とかサブマネですら鼻ピしてたり金髪だったりしてるヤンキー女店員ばっかりだから仕方ないのかなぁ


俺にはごちそう様なんだけど。

719 :名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 16:47:02.27 ID:MOj/pHhp
隣の席の少女みたいな髪レイプものとか読みたいなーって思ったり
さすがにニッチすぎるか

720 :名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 22:11:27.40 ID:BoN/WKwz
AAだけど萌えたので一応報告
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1342965042/269-270

721 :名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 23:20:56.22 ID:MOj/pHhp
澪ちゃんって1期と2期で髪のボリュームが違うな
1期が終わった後の春休みで勇気を出してライブのオシャレのために若い人が行くような美容室に行く澪ちゃん
しかしそこはギャル専用といっても過言じゃないような美容室で美容師に言いくるめられながらきれいな黒髪を改造されてていく澪ちゃん
黒髪を強いブリーチで何度も脱色されて派手な金髪に染められてパーマを何度も掛けられてギャルみたいな髪にされちゃう澪ちゃん
その後元の髪に戻そうと四苦八苦してストパーを何度も掛けて金髪を黒染めする澪ちゃん
やっと黒髪ストレートになったけど何度も髪にパーマを掛けたり脱色染髪を繰り返して髪が溶けて髪のボリュームが激減しちゃった澪ちゃん
そして2期のような髪になってしまった

って妄想した

722 :名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 23:36:17.21 ID:UTR0DeTd
>>720
これってありすの宝箱のアレだよなぁ・・・

723 :名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 02:25:40.83 ID:sOYqUrh7
お嬢様女子高校に通う成績優秀な女の子が
3年生の夏に指定校推薦を決めて、小学校時代を過ごした地元に里帰り

夏祭りの雰囲気に流されて、かつての同級生に説得されるまま夏休みの間だけの約束でギャル化
地元の男たちと遊び、まわされているうちに、いつしかギャルに染まっていく

こんなのって、このスレ的にはありですか?

元々はこのスレとは離れた嗜好のものだったのですが、ここでインスパイアされてだいぶ変わったので、
良ければここに落としたいのですが

とりあえず本筋から2年後を描いたプロローグを貼りますので、ご意見を。
タイトルは「夏菜子のなつ」です。

724 :名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 02:27:14.38 ID:ypMplClw
いいと思いますよ
ぜひお願いします

725 :夏菜子のなつ:2012/08/20(月) 02:28:55.23 ID:sOYqUrh7
プロローグ

「ええっ?こんな、かっこうです……か?」
W大政経学部2年生の石田夏菜子は、20歳の誕生日を迎えた5月13日、
以前スカウトされたアダルトビデオの制作会社に、正式契約と、最初の現場撮影のために訪れていた。

彼女は自分の通う大学名は伏せたまま、キャバ嬢並みのウェーブのかかった金髪に大きなベルトのついた
ギャルファッションに丸いサングラスで現れた。
それは、本来は疑いのないお嬢様でである自分自身への、そしてお嬢様というレッテルを嫌がってのことだったが、
今はこのギャルファッションこそが自分のほんとうの姿だと信じていたからであった。

「紗織ちゃんは、このほうが似合うと思うよ。」
制作会社が用意した、フリルのついたクリーム色のブラウスと桜の花柄の柔らかい巻きスカートをはじめとする衣装は、
ダボッとしたサマーニットにキャミソール、デニムのホットパンツにきんきらの飾りがついたミュールという夏菜子の、
「普段の姿」からはかけ離れたものだったが、現場の監督はお嬢様ルックを主張して譲ろうとしなかった。

毎年、東大にも2桁の合格者を出す私立のお嬢様女子高から指定校推薦でW大に入った夏菜子は、
子どもの頃からお嬢様街道をまっしぐらに進んでいた。
入学先がお嬢様にふさわしいと一般的に思われがちなK大ではなくW大だったのは、
K大に「本塾の常任教員の二親等以内の者は、推薦入学の対象とならない」という規則があるからのことだった。


726 :夏菜子のなつ:2012/08/20(月) 02:29:40.90 ID:sOYqUrh7
「同級生にばれちゃったりするのがいやなのかな?」
「そ、そんなことないです。でも……」
これは自分のほんとうの姿じゃない……と心のどこかで呟きながらも、夏菜子は……いや、新人AV女優の新谷紗織は
あっという間に金髪を黒に染め直され、目の大きさを強調するようなギャルメークを洗い落とされ、
日焼けしにくい体質も手伝って、あっという間にお嬢様女子大生のいっちょ上がり、となった。

「それじゃ、現場に向かいます」
「は、はい……」

もはや、契約書にサインもしてしまった。風俗やキャバ嬢、グラビアアイドルやモデルといった、
AV女優に至る「お決まりのコース」を経ずにいきなりAVに飛び込んだことは、お嬢様というレッテルに対する、
遅れてきた反抗期のようなものだったのかも知れない。

しかし、ギャルとしてAVの世界に入ろうとしたことも、また負けん気の強い夏菜子らしいことではあった。

だが、AVの世界においては、いかにも「やらせてくれそうな」ギャルの風貌よりも、
手の届かなそうな「お嬢様の風貌」のほうが断然受けることを説明されると、生来の頭の良さからか、
すぐに夏菜子は納得してしまうのだった。

この2年弱、それまでのお嬢様としての生活だけではなく、新しい友達をつくることで、ギャルたちの生態を見聞きし、
その生き方にいつしか染まっていった。女子高時代の同級生たちは、そんなギャルたちを蔑むが、
夏菜子にとっては、同級生のお嬢様たちよりもギャルたちのほうが今の一瞬を正直に生きているように思えた。

「AV女優になる」という思い決意。それは、強気な性格の夏菜子が「職業に貴賎はない」という想いから選択した、
世の中の役に立つ道であり、お嬢様として育ってきた自分を変えることであった。その一方で、
その選択が遊ぶ金ほしさの向こう見ずな決心だったことを心のなかで否定しながらもどこかで気づいてもいた。


727 :夏菜子のなつ:2012/08/20(月) 02:30:31.49 ID:sOYqUrh7
「新谷紗織、20歳です」
スタイリストの手で、すっかり、お嬢様の風貌にもどった夏菜子は、
ベッドの上で、カメラを前にそう話しだした。彼女の頭の中には、
高校3年生の時の期末試験で出題された「土壇場という言葉の意味を100語以内で説明せよ」
という英作文の問題が思い出されていた。

ギャルとしての自分、清楚なお嬢様としての自分、淫らな女としての自分
……そして、AVの女優としての自分……幾つもの自分が今、一つになって、
「石田夏菜子」という生き方を否定して、AV女優「新谷紗織」としての一歩を踏み出してしまった。

カメラの前で裸になる時、カメラの前でセックスをするときはすぐそこまで迫っていた。
上半身裸の男優が後ろに回ったのが分かった。

あの英作文は期末テスト最後の科目だった。

夏菜子は、2年前の夏、自分がこうして「新谷紗織」になる初めのステップとなった、夏祭りのことを
――故郷の街の夏祭りのことを――思い出していた。



728 :名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 02:33:15.90 ID:sOYqUrh7
>>724
早速ありがとうです。
とりあえず、まだ書き上がったわけでもないので。今日はこれで。

プロローグは自分なりに結末と筋を決めてからその後の主人公について書いたので、
これを読んで彼女の歩んだ道に興味を持ったかどうかを教えていただけらと思います。



729 :名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 02:50:00.96 ID:ypMplClw
お嬢様が金髪ギャルになるっていうシチュでたまりません
夏菜子ちゃんがどのようにギャルになってAVに出演するようになったのかとても気になります

730 :名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 04:53:54.36 ID:Yrf4348q
これは新しいね
一度ギャルになって、元に戻されるってのがたまらん
心情を細かく描いてくれてるのもGJ

731 :名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 21:05:43.22 ID:3lVBfTUN
感謝感謝
SS投下してくれる人が多いのはありがたい

732 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 00:36:35.81 ID:54QrnXgP
>>375の麗奈ちゃんが>>721見たいに金髪になったって想像すると興奮が止まらない
髪レイプ物も読みたいなぁ、めったにないけど

733 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 02:47:06.04 ID:9jkcovg1
「夏菜子のなつ」作者です。

>>729
ありがとうです。お嬢様で優等生の夏菜子がどうしてAVにまで出るようになったのか、そこが面白ければいいのですが
すこしこのスレの嗜好からずれることもあるかもしれませんあ、そこは気になったらご指摘ください。
>>730
読みにくいかも知れませんし、おかしなことも出てくるかも知れませんが、よろしくお願いします。

否定的な違憲が出ていないようなので、本筋を投下しようと思います。

現時点で3万字をはるかに超えていてちょっと不安なのですが、やはりチラホラと間違いや書き漏らしが出るみたいなので
一日にちょっとずつ投下できれば、と思います。

734 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 02:50:35.49 ID:9jkcovg1
「先生、ありがとうございました!!」

東京の都心にあるT女子学園高校は、いわゆる女子御三家に次ぐ進学実績と堅実な女子教育で、名門として知られる。
そこに通うのは良家、とは言わないまでもそれなりに名の通った企業に務める親を持つ、いわばお嬢様の通う私立高校である。

その立地柄、どこか洗練された香りのする女の子が多いながら、名門の女子たる節度を失わない校風に大部分の生徒が染まり、
純潔を保ったまま一流大学に進む生徒が多い。

「これから夏休みだが、限りなく100%に近いとはいえ決定じゃないんだから、油断しないで勉強もしておけよ」
そのお嬢様高校の、3年B組でもいちばんの美少女が、大きな瞳をキラキラとうるませながら、
担任の日本史教諭、池田に何度も深々と頭を下げていた。

細い首と水たまりができそうな鎖骨周りの向こう側で
ポニーテールがエアコンの風になびいて、シャンプーの香りが池田の鼻にも届いた。


735 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 02:53:52.74 ID:9jkcovg1

「ありがとうございました」
もう一度感謝の言葉を繰り返して職員室を後にしてかけ出した本作の主人公、石田夏菜子の後ろ姿に、
日常的に嫌というほどお嬢様、美少女と接しているはずの池田も心を奪われずにいられなかった。
小さくな顔とくっきり細い顎のライン、ポニーテールと耳の横に垂れる黒髪が揺れて、白い首の間からうなじがのぞく。
夏服のブラウスは、華奢な肩のラインも、キュッと引き締まった腰へのラインも惜しげも無く晒すようにきちんと着こなされていて、
半袖からは白く透き通るような二の腕が見えて、そこから伸びた可憐な指で少しスカートにはいる風を気にするような仕草を見せた。
細くしまった腰からヒップへと続くラインは、少女が大人に変わっていく一瞬しか見ることのできないしなやかな線を描いて、
みずみずしい太腿の裏に二本の筋がほんの少し、ひざ上に見え隠れしている。

ほのかな恋心を抱かずにはおれないような、壊したくても壊せない、ガラス細工のような美少女がそこにいた。
高校を卒業すれば、大学に入れば、この、活発で運動神経も抜群の美少女が、
驚くべき早さで大人の女へと変貌を遂げていくことが、これまでの経験から想像出来るだけに、
池田は少しだけ切ない想いを禁じ得なかった。

「もしもし、お母さん。推薦もらえたよ。うん。そう、W大学。文学部じゃなくて政経だったけどまあ、それは仕方ない。うん、これから帰るね」

夏菜子は一気に高校の最寄り駅までかけていって、そこでまず家に電話をして、自分の進路に関しての報告をした。
進路が決まったことは嬉しかったが、もう一つ別の意味合いが込められていた。


736 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 02:57:00.53 ID:9jkcovg1
「うん、ありがとう。これで、夏休みは、おばあちゃんのところに行ってもいいよね」
推薦がとれなければ当然受験のために夏休みは潰れるはずであったが、
受験勉強の必要がなくなった暁には、夏休みを祖母の住む街で過ごす、という約束だった。
夏菜子は小学校6年生までその街で育った。だから、いわば里帰りである。

実のところ夏菜子にとって進路が決まったことはまだ実感を伴わないところがあって、
それよりも2年ぶりに夏祭りに参加できることのほうがはるかに嬉しかった。

「うん、わかってるよ。お母さんも、お父さんと水入らずの一ヶ月だから楽しみでしょ」
夏菜子の父親は、故郷の街の大学の教員だった。東京の私立女子大を卒業して田舎に帰った母とその街で出会い、
結婚して、夏菜子が生まれた。

夏菜子が12歳の時、東京のK大学に移籍する話がまとまって、中学校から夏菜子は東京にやってきた。
母親の実家、柴崎家は故郷の町では名家だったので
小学校の頃からお嬢様扱いを受けていた。
お嬢様扱いで夏祭りにも参加してきた夏菜子にとって、ちやほやされたあの日々は楽しい記憶でいっぱいで、
中学二年生以来4年ぶりの夏の故郷へ行くことは、それだけで胸の踊ることだったのだ。

「うん、今から帰るね。それじゃあね」
電話を切って改札に向かった夏菜子は次の電車まで3、4分あることを確認すると、
バッグにしまった携帯を取り出して、メールを打ち出した。


737 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 03:03:54.07 ID:9jkcovg1
「あ、あっ、あぁ♥いやぁ、はずかしい・・・かずくん、だめぇ」
「何がダメだって?ここか?やめちゃうぞ」
「あぁん、だめぇ♥・・・いゃめ・・・ないで・・・」
「ん・・・あれ、真希、メールみたいだぞ」
「ん~~いじわるぅ」

ひゃっひゃっ、と声を立てて、今野和宏が笑う。

特に強豪というわけでもない私立高校の野球部で2年生ながら3番打者を務めていた彼だったが、
今年は甲子園の常連校と運悪く初戦で当たってしまい、少し早い夏休みが訪れていた。

「あ、夏休みに夏菜子帰ってくるって」
街の外れの寺院街の一角、江戸時代から続く寺の離れにある和宏の部屋を訪れていた桐乃真希は、裸のままで、
タオルケットでその豊満なバストとみずみずしい肢体をを隠したうえでメールを確認した。

県立の進学校の3年生で、夏菜子とは幼稚園からの親友だった。つい一昨日、夏菜子よりも一足先に、
夏菜子の母が卒業した女子大への推薦入学が事実上決まったことを、夏菜子に報告していた。

彼女は、小学校の頃から夏菜子と同じように優等生で、クラスの人気を二分していた可愛い女の子といって間違いなかった。
今は清楚そのものの夏菜子に対して、元気印の活発な少女といったふうな真希だったが、美少女であることにかわりはない。
2人の身体を比べるなら、スレンダーな身体が形の良いヒップと意外に大きなバストを隠している夏菜子に比べて、
制服の上からでも巨乳と分かる真希は、ハダカにするとよりその女らしさが際立つタイプだった。

二人は、それぞれにレベルは違うのだが期末テストの前には「頑張って推薦取ろうね」と励ましあった。
夏菜子にとっては、親友の真希が受験勉強ともなれば、せっかくの帰郷の意味が半減してしまう、そんな仲だった。


738 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 03:07:34.29 ID:9jkcovg1
「夏菜子、って、石田夏菜子?」
「そう、あの夏菜ちゃんだよ。推薦でW大に入ることが決まったから、夏はこっちで過ごすって」
「すげえなあ。って、えっ?じゃ、祭りにも来るの?」
「うん、夏菜子は夏祭り大好きだもん。何年ぶりだったかな?とにかく楽しみにしてるって」
「へぇー……」

和宏は、さっきまで真希を悦ばせていた右手の指を左手で軽く握った。
心に秘めてこそいたが、1つ年上の夏菜子は和宏にとってもアイドルそのものだった。

彼女が東京に言ってしまった後も確かに夏祭りで何度か見かけたが、中学1年の時の和宏にとっては
まさに高嶺の花というべき手の届かない少女だった。
だが、最後に夏菜子を見かけた時には、まだ夏菜子と変わらないほどだった背丈も今は180を超えているし……

もしかしたら……・という想像が一瞬にして頭を駆け巡った。
「なに~?何考えてるの?」
「えっ?」
「和くんにはあたしがいるでしょ?夏菜子になんか相手にされないよ~」
「そ、そうだな……」
真希の一言に、和宏は心のどこかを刺されたように感じた。

「あ、あぁん♥すごい……」
そんなことはない、今の俺なら……大体、桐乃真希だってこうやって落とすことができたんだから……
目の前の真希を特の指技で悦ばせながら、和宏は、男としての自信を高めていくようだった。



739 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 03:09:32.85 ID:9jkcovg1
一応、今日のぶんはこれで終了です。
3,000字くらいですので、これでも長いかも知れませんが。
主人公の濡れ場はまだしばらくあとになると思います。

何か気になることがありましたらよろしくお願いします。

740 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 05:36:32.05 ID:7OuzQR1E
乙です 次回も楽しみにしています 気付いたことではなく要望なんですが冒頭に「日にち」付けてくれると個人的にうれしいです 夏休み始めなら7月20日とか夏祭の回なら8月12日みたいに 5月13日に向けて着々と進んでる感が表れてエロ良いです

741 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 06:35:26.91 ID:Lqx+MDS/
後でじっくり楽しみに読みたいからまだ読んでないけど、
乙乙であります

742 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 07:23:51.30 ID:sQ951QtK
乙乙
うっかり出勤前に読むと抜きたくなってくるから困るw

743 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 14:07:14.56 ID:Q2xg5ff7
いいね。もっとガッツリ投下してほしいくらいだ
>>740
日付いいね、リアルで

744 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 21:19:59.38 ID:9jkcovg1
「夏菜子のなつ」作者です

投下は深夜になるかと思いますが、返信だけ。
>>741,742
完全にこっちの都合で、まだまだ使えるようなところではないと思いますので
後からゆっくりご覧になって下さい
容量が心配ですが・・・

>>740,743
日付の件ですが、今日後で投下する部分に、はっきりでは無いのですが日付をある程度特定できる部分があります
舞台裏を先に説明するのも無粋なのですが、夏菜子が故郷の街に新幹線で向かう日を
「隅田川の花火の日」としているのです。
これは、7月の最後の土曜日という意味で、日付をつけてもいいのですが
それをやっちゃうと、なんとなくその年が何年なのか特定できちゃうようになるんですよね。

加えて、夏菜子が楽しみにしている「夏祭り」が行われる故郷の街なんですけど、その日から計算すれば
祭りの日程とか内容とかで、何となくどこの祭りを想定しているかっていう話になるので、
その意味で日付は明記したくないです。ごめんなさい。

ざっくりとするようですが、夏菜子が新幹線に乗るのが7月の最後の土曜日、夏祭りは7月の最後から8月の1週目にかけての期間
と、お考えください。

それでは後ほど。

745 :名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 21:44:31.50 ID:7OuzQR1E
>>744 日付の件 丁寧な受け答えありがとうございます 理由があっての事と気付かずすみません 今後もがんばってください 楽しみにしてます

746 :夏菜子のなつ:2012/08/22(水) 03:03:27.37 ID:7cnkzKPm
「あ、きたきた、夏菜子―、こっちだよ」
東京は隅田川の花火大会で華やぐ土曜日の夜、浴衣姿のカップルと何度もすれ違いながら
東京で新幹線に乗った夏菜子は、夏の訪れを全身で感じながら、故郷の駅に降り立った

「あぁー、真希ちゃんー」
白いノースリーブのブラウスの上から水色のカーディガンを着て、
それよりも少し濃い青のスカートで現れた夏菜子は、この街では見たことがないほど清楚な雰囲気を全身から振りまき、
かつこの街では見たことがないほど洗練されているように、和宏の目には映った。

もちろん、その清楚さは計算して造られたものではない。はっきり言えば、私服のバリエーションがないだけなのだ。
東京に引っ越してからの夏菜子は、勉強に追われ、習いごとに追われた日々を5年とちょっと続けていた。
東京の有名私立女子高は殆ど高校入学時の募集をしない中で、
公立中学に入学せざるをえなかった夏菜子がT女子学園高校に入学して、内部進学者を押しのけて、
私立の最難関の推薦を取るには、相当な努力があったことは容易に想像がつく。

家と学校の往復に、週2回の習いごとだけで終わってしまう彼女の日常生活に、「東京の女子高生」の華やかな要素はどこにもなかった。
それでも、普段の身だしなみに対する周りの厳しさもあって、やはり田舎の女子高生とは根本的に違う雰囲気だった。

華奢な体も、細い腕も、どういうわけかそこら辺の女の子とは格の違う香りを放っていた。


747 :夏菜子のなつ:2012/08/22(水) 03:05:18.38 ID:7cnkzKPm
「えっと……こんばんは」
夏菜子の方は、駅で待ち合わせた真希が男連れで現れるとは思わなかったので、意外で、なにか気まずい思いを持った。

「わかんないでしょ、これ、今野和宏だよ」
「今野くん……?ほんとに?」
夏菜子はそう言うと少し緊張した顔はとたんに崩れて、天使の様なほほ笑みを見せた。
ちんちくりんの和宏しか知らない夏菜子にとって、見覚えがあるとはいえ、まったく男らしくなったその人は、
なんだか時の流れと懐かしさを増幅させるような気がして、満面の笑顔ができてしまったのだ。

「そう、見違えたでしょ。荷物持ちにと思って連れてきたんだけど……」
「ああ、ごめんね。殆どおばあちゃんのところに送っちゃったから」
夏菜子は小さなキャリーバッグを一つだけしか持っていなかったので、荷物持ちのはずの和宏は気勢を削がれた。
「やっぱり、こっちは涼しいね」
7月の終盤ともなれば、東京は夕方でも蒸し暑い。その蒸し暑さはこの街にはなかった。

「練習、間に合うね」
北の街とはいえ、夏の暑さはあまり変わらないと思っていた夏菜子は、意外なほど冷たい風にすこし戸惑ったが
「うん、笛とはっぴだけもってすぐ行くね」
と、言ってタクシー待ちばへ向かった。和宏は、まだこの一つ年上の美少女の何事にも清楚な挙動に目ばかりか心も奪われ、
その空気の中に隠れ潜む特有のエロティシズムに知らず知らずのうちに引き寄せられていって、口を開くことすらまともに出来なかった。

「清楚」というと、「お嬢様」につく枕詞のようであるが、彼女の場合、何も飾らなくとも、化粧のひとつもせずとも、
夏菜子その人の周りの空気が清々しく洗われるという言い方が最も適切であろう。ちょうど一輪挿しの花が、
たった一輪で他に何も飾らなくともでも周りの空気を清らかにするように、夏菜子は「清楚」であった。


748 :名無しさん@ピンキー:2012/08/22(水) 03:08:43.35 ID:7cnkzKPm
とびきりの美少女ではあるが地味な格好の夏菜子に比べれば、真希の方は、
いかにも、地元のギャルといった風貌であった。

ストレートの茶髪に、アイラインを施したメークで飾られた顔は、
色白の女の子が多いこの街でもトップクラスの美少女のおしゃれというふうで、
肩の広く開いた白いTシャツの胸にはキラキラとしたアルファベットが飾られていて、
そのTシャツに隠れたデニムのホットパンツからみずみずしい太腿があらわになっていた。

その姿は、贔屓目なしに見ても「ギャル」と形容するのに相応しいものだった。
となれば、この二人を親友と思うことは傍目からはなかなか難しいだろう。

「真希ちゃんさあ、なんか、お祭りの前って感じだよね」
夏菜子が、思い切って聞いた。今年の春休みに、真希が東京にやってきた時には、こんなふうではなかった。
親友の変貌は、彼女が男連れでやってきたことも手伝って、夏菜子を少しどきどきさせた。

「うん、今年で女子高生も最後だから、はじけようと思って。夏菜子も一緒にはじけようよ」
「えっ?」
少し戸惑った夏菜子を、真希が説得する。
「友梨さんとこの美容室でね、やってもらったんだ。これ」
「友梨さん、って坂本友梨さん?」
「そうだよ。東京にいる夏菜子にはわからないだろうけど、この街で友梨さんは大人気なんだよ。
とくに、お祭りの前になると、みんな、あたしみたいに、祭りモードのメークをしてもらいにいくんだ。
まあ、つっても、あたしも今年が初めてなんだけどね」


749 :夏菜子のなつ:2012/08/22(水) 03:10:44.64 ID:7cnkzKPm
そうやって夏菜子を説得する真希のきらきらとした笑顔が、とても眩しかった。

今、この街につくまで、まさか自分が夏祭りのために髪の色を変えたり、化粧をしたりなどと、
考えられないことだった。思いつきもしなかった。
だが、夏休みの開放感と、東京駅に至るまでの少し華やいだ空気が、故郷の街でほんの少し夏菜子の背中を後押しした。

「ねえ、夏菜子、どう?」
夏菜子自身、この夏は、この女子高生として最後の夏は、この街の女の子として過ごすことを心に決めていたし、
夏休み、東京からも学校からも遠く離れたというその開放感からだったのだろうか、少しドキドキしながら
「う、うん。はじけたいー」
と、答えてしまうのだった。

真希のこの説得は、実は、和宏の提案だった。和宏にその提案を受けた時、
真希は「あの夏菜子がそんなことするわけない」と思ったのだが、いざ本人に会って聞いてみると
意外なほどあっさりその提案を受け入れた。

夏菜子の祖母の家に向かうタクシーの中での出来事だった。


750 :夏菜子のなつ:2012/08/22(水) 03:15:01.14 ID:7cnkzKPm
「こんばんはー」
4年ぶりに通る、祖母の家から小学校の門へ続く道、
東京から来た服装に町内の半纏と笛だけをもって、夏菜子が足取り軽くかけていった。
途中、見知ったおばさんと挨拶を交わしながら。

「あ、夏菜子―こっちだよー」
小学校の校庭に立つ祭り小屋には、今日の「練習会」のためにもうみんなが集まっていた。

7時開始の「練習会」に、急いで夏菜子が駆け込んだのは6時45分を少し過ぎたところだった。

「おお、夏菜子ちゃん。わざわざ遠くからすまねえな。おばあちゃんとおじさんにもありがとうな」
入り口のところで、町内会の会計を務め、古くからある居酒屋の三代目、守谷誠が夏菜子に声を掛けた。
夏菜子の祖母とおじは、祝儀と称して毎年、この町内の祭り小屋にいくばくかの寄付をし、大きな樽酒も贈っていた。

「あ、どう致しまして。守谷さん、あたし、久しぶりだけどよろしくお願いします」
「いやいや、夏菜子ちゃんならいつでも歓迎だよ。今年は、お母さんは?」
「父が秋から2年間アメリカに行く事になったので、その準備やらなにやらでバタバタしてるので……」
「ふうん、そうか。そりゃ大変だな」

守谷は夏菜子の母よりも4歳下の38歳で、夏菜子が子供の頃から、
近所のお兄さんというふうであったが、あまり母のことを気にしたことはなかったので、守谷の質問は少し意外だった。
そうこうしていると、

「あらあら、どこのお嬢さんかと思ったら」
その後ろから出てきて話しかけたのは、町内の真ん中で美容師をしている友梨だった。


751 :夏菜子のなつ:2012/08/22(水) 03:18:27.03 ID:7cnkzKPm
「まあ、もうすっかり東京の人だね。夏菜子ちゃん」
嫌味を言ったつもりではなかったのだが、よそ者とみなされたようなセリフに、夏菜子は少し強気なところを見せる。

「あたしは、この街の子ですよ、ひどいこと言わないでください」
「えっ……?あ、ごめんね。」
「そうそう、今年は夏菜子もあたしたちと一緒にはじけるって決めたんだもんね」
「ねー」

話に加わってきた、真希が後ろから夏菜子に抱きつくようにしてじゃれあう。
「友梨さん、明日あたしと夏菜子が行くから、祭りモードで、よろしくね」
「うん、いつでもどうぞ。真希ちゃんじゃなくて、つまり、夏菜子ちゃんも……?」
「あ、お願いします。郷に入りては郷に従えっていうか、このままじゃ、あたしちょっと浮いてるような気もするし」
「おんなことないけど、でも、じゃ、夏菜ちゃんにピッタリのを考えておくわ」

28歳になる友梨は東京で修業を経て、23歳の時にこの街に戻って、母親の美容室を手伝っているのだが、
東京で美容師の修行だけでなく、ファッションについてもかなり真剣に勉強してきたことが功を奏して、
この街で10代から20代前半の娘たちに評判だった。とくに、この街の1年でも大きな行事である夏祭りの時期に、
夏休みの少女たちを「祭りモード」という装いに仕立てる彼女の考案したコースは、評判だった。

ようするに都会のギャルの化粧や髪型を、祭りの時に少女たちが身にまとうサラシや半纏、あるいは浴衣に映えるような
「格好いい」ギャルメークを施すのだが、それを「祭りモード」というパッケージで提供したのが、当たったのである。

752 :夏菜子のなつ:2012/08/22(水) 03:21:19.66 ID:7cnkzKPm
その好評さは、髪の色を抜いても、夏休みが終わる前にすっかり黒く戻してくれる彼女の技術が支えていた。
田舎とはいえ、派手に色を抜いたまま二学期を迎えることは考えられない高校もいくつもあるからである。
祭り前に、真希をはじめとする、このあたりの女の子たちは、
彼女の手で「祭りモード」に入ることが年中行事の一つになりつつあった。

夏菜子も4年前に、一度だけ軽めに化粧をしてもらったことがあるが、
正直母親がいい顔をしなかったので、若干苦い思い出になっていた。
でも、今年は母もいないし、おもいっきりはじける基礎は整っている。また、少し夏菜子の胸が高鳴った。

「えー、それでは、今年の夏祭りの練習会を始めたいと思います」
町会長の挨拶が始まると、小屋の中だけではなく、外にいた者もそちらに注目する。

「おい、夏菜子もギャルメークにするのか?」
守谷がヒソヒソと友梨に聞いた
「えっ?それは見てのお楽しみよ。それと、ギャルメークじゃないし」

「へぇ……その言い方だと、お仲間入りか。今年の目玉は真希だけかとおもってたけど」
「なに言ってるの。あんまり好き放題やらないでよ」
ちょっと不機嫌そうにむこうを向いた友梨の表情が、何かを否定するときのそれではないことを、守谷はわかっていた。

「ふふ、お前だって楽しむんじゃないか」
「もう、ちょっとだまりなさいよ」
夏祭りには、いろんな側面がある。守谷と友梨はこの町内会で若者たちを仕切る存在なのだが、祭りの期間中、
祭りの後のことも仕切っていた。そして、この会話が事実上、
夏菜子を若者たちがどう扱うかという決定になったことを、夏菜子は知らなかった。

ダン、ダ、ダーン、ダーン
町内会長の挨拶が終わると、地に響き渡るような太鼓の音が小屋のいちばん王から聞こえてきた。
少し肌寒かったが、夏の匂いがぷーん、と夏菜子の鼻に、全身に香ってくるようだった。
北の街に、短い夏の始まりを告げる音が、その場にいた者みなの心の奥底に響き渡った。



753 :名無しさん@ピンキー:2012/08/22(水) 03:26:31.08 ID:7cnkzKPm
今日のぶんはこれでおわります。

展開が遅いように思われる方もおられるかも知れませんが、とりあえず一区切りのところまで仕上がっていはいますので、
ある程度このスレの皆さんにも楽しんでいただけるのではないかと思います。
気長にお付き合いください。また、気になることがありましたら、おっしゃっていただけると幸いです。

>>744
期待にそえずすみません。でも、日付について洗いなおす事ができて、こちらとしても助かりました。
以後もよろしくお付き合いください。

754 :名無しさん@ピンキー:2012/08/22(水) 03:57:22.84 ID:VsI/4w85
乙です
続きが楽しみです

755 :名無しさん@ピンキー:2012/08/22(水) 04:26:39.25 ID:DPxjHSOC
乙乙です
おお、清楚とか美少女とか高いところから始まるってのは堕落展開としては王道かつ最強
楽しみすぐる
大人たちも陰謀めいててワクワク

756 :名無しさん@ピンキー:2012/08/22(水) 15:09:06.04 ID:wu6w2REH
最高です!
清楚な夏菜子が周りに流され、周り以上に派手になり、考え方も変わる。
頭がいいだけに、簡単に戻れると思ったことが命取り。的なことはよくあるよね。
毎日投下が尚いいです。
がんばってください。待ってます。

757 :名無しさん@ピンキー:2012/08/22(水) 20:05:09.17 ID:WnKwUJfu
登場キャラ全員がまるでこのスレ住民じゃないっすか
すばらしい設定です

758 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 00:56:08.51 ID:wMU+jA7c
いい前フリでこれからがすごい楽しみだわ。
気長に待ってるよ。

759 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 02:54:23.84 ID:a46jM5nd
「夏菜子のなつ」作者です

感想ありがとうございます。設定の段階でハードルを上げてしまったような気もしますが
夏菜子が周りの思惑に翻弄されていく話だというのは伝わったようでなによりです。
こっちとしては設定だけ丁寧にして、どこまで落とすかは皆さんの想像に委ねたいぐらいなのですが
そういうわけにもいかないので、すこしずつ投下します


やっぱり結構な頻度で誤植が出てて申し訳ない限りです。完全には消せないような気がします。


760 :夏菜子のなつ:2012/08/23(木) 02:57:20.03 ID:a46jM5nd
「おばあちゃん、いってきまーす」
夏祭りの2日目の朝、祖母の家から街の図書館へと夏菜子は歩き出した。
夏祭りは7日間続くが、夏菜子の参加する町内会は、1日目に町内に山車を披露して、
2日目に中心街での運行に繰り出して、審査を受けるのが恒例だった。

夏菜子が参加するのは主に笛による囃子で、その囃子の出来も、山車や踊りの出来と同じように審査に関わってくる。
だから、少しだけ今日は朝から気合が入っている。

「今年は、一番が取れるといいね」
「うん、きっと取れるよ。みんながんばってるもん」
昨日の巡行が終わった後、真希とそう言いながら目を輝かせた夏菜子は、
未だに残るその高揚感に任せて、歩きながら携帯を取り出した。

朝起きて、顔を洗ったとき、真希たち過去の同級生、その他の自分と同い年以上の女子たちに比べて、
自分が地味すぎることがどうしても気になっていたのだった。

「もしもし、あ、友梨さんですか」
「あぁ、夏菜子ちゃん、昨日はお疲れ。今日もがんばろうね」
「あ、ありがとうございます。それで……あの……」

恥ずかしがり屋の美少女が、お嬢様で優等生という殻を自ら破ろうとしていた。
「ん、なに?」


761 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 02:59:58.03 ID:a46jM5nd
「今日……その、午後に……お願いできますか?」
そうやって、少し話題をぼかしながら、
昨日はリップすら使っていなかった夏菜子が、新しい一歩を踏み出した。

実は、3日前に一度、真希とともに友梨の美容室を訪れた夏菜子だったが、
その時は髪の色に手を加えること無く、帰ってきてしまったのだ。
「気が変わったらまたおいで」という友梨の優しい言葉が、その後ずっと夏菜子の耳に残っていた。

「ああ、いいわよ。で、どうしようか。3時くらいには女の子が次々に来るから、
そうだなあ、1時に来てくれれば、綺麗に仕上げてあげるわ」

「あ、お忙しい中済みません」
しどろもどろになってしまう夏菜子が、友梨にはとても可愛く思えた。

「で、どんな感じにする?」
「え……あの、お任せします」
「ふふ、じゃあ、わかったよ。1時にね」

お任せします、と夏菜子が言ったのは、髪をどう変えるかということだった。
黒い髪を染めたことのない夏菜子は、周りの女の子たちと同じように、
「祭りモード」の色に染まりたいと思っていても、

3日前に友梨の美容室に行った時には最後の一歩が踏み出せなかった。
だが、遂に一歩を踏み出した。ろくに化粧もしたことのない少女の、大きな決意だった。
「お、お願いします」


762 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 03:02:14.04 ID:a46jM5nd
夏祭りのためにこの街に着いてから5日め、夏菜子は午前中は図書館に通い、
午後は真希や和宏たちと会って遊ぶ日々が続いていた。

真希が「夏祭りだから」という理由で髪を茶色にマスカラが塗られたまつげとピンクのアイライン、ボロボロのデニムのホットパンツに
キャミソールがはっきりとのぞくピンク色のTシャツで遊びまわるのを、夏菜子は羨ましく思っていた。

図書館は寒いこともあるからと、上に着るカーディガンから考えてスカートにミュールまで
お嬢様色で統一して今日も外出してしまう、自分の殻を破って、夏祭りモードの友達たちと同じ色に染まりたかった。

迷いながら一歩を踏み出した、その日のうちに――いや、正確には日付が変わった次の日ではあるが――
18年間守ってきた純潔を失い、わずか5日のうちに、自分がHな女の子であること
――男なしでは生きていけない、淫らな雌犬であること――を思い知らされ、
淫らな色に染まっていくことなど、想像もできない夏菜子であった。



763 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 03:04:13.83 ID:a46jM5nd
まだ少しドキドキしながら友梨の美容室に向かう夏菜子の背中を押したのは、親友の真希だった。

「なに、そんなに心配してるの?大丈夫だよー。
去年もお祭りが終わったらソッコー戻してくれたから。友梨さんに任せてれば」

「う、うん……」
ときめきと不安が入り混じった宙を歩くような感覚で、
友梨の美容室についたのは12時56分のことだった。

「いらっしゃい、夏菜ちゃん。さあ、どうぞ」
夏菜子と真希に気づくと、友梨が自分から戸を開けて2人を迎え入れた。
カララン、と鈴の音が涼しげに響いて、手動のドアがしまった。

「あ、はい……あ、あのー……ほんとに大丈夫ですよね」
「うん?すぐに戻せるってこと?心配なら髪はやっぱりメッシュにしとく?」
4日前、「祭りモード」の髪型とメークの為にここを訪れた時、
夏菜子が髪を染めることをためらった理由は、夏休みが終わった後のことを考えてのことだった。
友梨は代案として、表面の髪だけ金髪にして、最悪夏祭りが終わったら色の変わった髪は切る、
とかエクステですませるというようなことも言ってくれたのだが、結局夏菜子は踏み切れなかった。

だが、親友の真希を始めとして、高校生以上の女の子はみな、「祭りモード」と友梨が呼ぶような、
ギャルメークに色を抜いた髪を飾って参加していたので、夏菜子は自分だけがひどく子どもであるような気がした。
そして、同級生や歳の近い男の子たちからもそういうふうに思われるのが、
小学生の頃の優等生の自分がおとなになれずにいることを晒すようでとても嫌だった。

髪を染めて、パーマをかけて、大きなピンクのリボンで髪を飾り立てて、派手なメークで綺麗になってみたい……
「祭りモード」をもっともっと楽しみたい。そんな衝動を抑えられなかった。


764 :夏菜子のなつ:2012/08/23(木) 03:06:16.24 ID:a46jM5nd
「どうせなら、まっキンキンの金髪にしてみる?
夏菜ちゃん、顔立ちが結構はっきりしてるし、素材が天下一品だから、似合うよ」
「金髪……?え?」

すこし茶色に染めるだけだと思っていた夏菜子は、友梨の思いつきのような一言に、
動揺していることが友梨にも、真希にも丸わかりだった。

「い、いや、まぁ、まさかそこまでしないとは思うけど」
「戻せるんですか?」
間髪入れずに夏菜子が話に乗ってきたことは友梨にとっても予想外だった。
そして、このお嬢様然とした美少女が心に秘めた、
「はじけたい」という曖昧な願望の深さを思い知らされるようだった。

「戻せる、けど、いきなりそこまでする?」
「でも、似合うん、ですよね」
「うん、それは保証するわ。あとはちょっとメークも教えてあげる。
夏菜ちゃんなら、ハリウッドの女優さんみたいに、美人になるわよ」
ハリウッドの女優さん……その言葉が夏菜子の決心を固めた。

「じゃ、まっきんきんでお願いします。まっきんきんで」
鏡のなかの黒髪の少女をじいっと見つめたまま、夏菜子がそう答えた。
「金髪にするの?夏菜子、マジで?うわー、大冒険だね」

真希はまるで自分のことのようにはしゃいだ。
「だ、大丈夫?夏菜ちゃん、なんか目がまんまるだけど」
「いえ、だ、大丈夫です。友梨さんにお任せします」


765 :夏菜子のなつ:2012/08/23(木) 03:08:51.60 ID:a46jM5nd
「わかったわ。大丈夫よ。どうしようもないときはショートにして何とかごまかせるようにするからね」
「あ、ありがとうございます」

東京で修行してきた友梨には、ギャルは一日にしてならないということがよくわかっている。
お嬢様そのものの夏菜子がいきなりギャルになりきるのはどだい無理な話なのだ。

女の子がギャルになるには、服も揃えないといけないし、アクセサリーも必要である。
それは何も夏菜子だけではなく純朴な田舎の女の子たちも同じだった。

その点、「祭りモード」と友梨が呼ぶようなやり方なら、服は浴衣やサラシに半纏と決まっているので、
髪とメークと簡単なアクセサリーだけで十分ギャルになりきることができて、
まだ校則にうるさい学校に通う田舎の女の子たちには魅力的だった。

浴衣でも、サラシでも、すこし目をパッチリにして、大げさにチークを盛って……
とちょっとした工夫で新しい自分を発見してしまう女の子が年に10人以上は現れ、
その子たちは友梨のリピーターになっていた。

去年、初めて友梨に「祭りモード」を施してもらった真希は、2学期が始まる時には綺麗に抜けた茶髪を黒く戻して、
健康的な優等生に戻ったのだった。その信頼感が、友人を連れてくるきっかけにもなった。



766 :夏菜子のなつ:2012/08/23(木) 03:11:31.69 ID:a46jM5nd
「そうそう、うまいじゃない。」
「エェ?そうですか?」
髪の色が変わる間、友梨は夏菜子にメークの方法を教えていた。
アイラインとマスカラで目を大きく、まつげをカールさせて、瞳を切れ長に見せる。

少女漫画の主人公のように映える自分の顔に、
驚かずにはおれない夏菜子であった。

「夏菜ちゃんはやっぱり可愛いわね。どんなメークでも映えるもの」
「そ、そんなことないですよー」

普段、清楚で落ち着いた雰囲気を醸し出す美少女でも、
こうやってあらためて可愛いというふうにほめられることはあまりない。
夏菜子は、すっかり舞い上がっていくようだった。

「本当にいいの?根本まで金髪にするなんて」
友梨がそんな夏菜子に確認する。
「いいんです。あたし、決めたんです。今年の夏祭りは、真希みたいに、
この街の女の子たちらしく、はじけるんだって。どうせだったら、いちばん目立つような髪にして、
思いっきり楽しんじゃおうって。それに、終わったら黒く戻せるんですよね」

「うん、それは任せておいて」
「じゃあ、安心です。思いっきり金髪にして、思いっきりくるくるにしてください。」

やるからには徹底的にやるのが夏菜子の性分だった。何事に対しても精一杯臨み、
何者に対しても容易に媚びたりしない。一流大学への推薦が決まって、
口うるさいママの軛からも逃れることができた時、美少女の願望は、
今までなったことのない自分への変身を求めた。


767 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 03:12:40.46 ID:a46jM5nd
「夏菜ちゃんが祭りに気合入れてるの見たら、おじさんたち喜ぶだろうねー」
真剣に目を見開く夏菜子を見て、友梨はつい、そんなことを口にしてしまう。

「な、なんですか、それ?」
しまったと思い、取り繕おうとする友梨だったが、いらないことを更に口走ってしまう
「い、いや、結構評判いいのよ。女子を気合入った顔にしていくと。おじさんたちにはね。
守谷さんなんか、喜ぶんじゃないかなー」

「守谷さん?なんで守谷さんなんですか?」
夏菜子は胸のどこかをきゅん、とくすぐられたような気がした。
「いやー、別に守谷じゃなくてもいいんだけどね」
「守谷さんって、あんまりおじさんって感じしないよね。あたしたち子どものころから、おにいさんって感じで」

真希が話に加わってきた。
「まー、あいつも若作りだからねー」
話をどこかにそらそうとするのは、友梨だった。そこへ、思いもよらない助け舟が現れた。




768 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 03:14:25.42 ID:a46jM5nd
「うぃーっす」
不意に、男の声が店に響いた。
「あっ、和宏。来てくれたんだ。だめー、まだ見ちゃだめだよ。
夏菜子が可愛くなっても浮気なんかしちゃダメなんだからね」

「あ、夏菜子さん、こんにちは」
「こ、こんにちは」
メーク中の顔を、男の子に見せるのが嫌で夏菜子は鏡越しに伏し目がちな挨拶を和宏と交わした。

和宏は、友梨の美容室にいることを、真希のメールで知らされてやってきた、ということになっていたが、
その実、今日からの祭りのあとに行われる、夜の祭り――「宴」とか「若者会」とかそういう隠語で呼ばれることも多い――に饗されるであろう、
二人の女の子の様子を見にやってきて、祭りのあとの段取りを友梨と話しあうためにやってきたのだった。

和宏は、一昨年、中学校3年生の頃から「宴」に参加していて、その男としての成長を友梨を始めとする
町内会の女たちに晒すことで、夏菜子がいなくなって以来、中学校のアイドルとして君臨し、
高校でも学年一の美少女だった真希を容易に篭絡するテクニックを叩きこまれた。
その意味で筋金入りのギャル系男子だった。

浅黒い肌も、坊主の髪の毛も、野球部と言われれば納得してしまうが、
女の扱いに関しては、真希が想像もつかない怪物だった。



769 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 03:15:55.97 ID:a46jM5nd
「それじゃ、真希さん、後でまたメールください。夏菜子さんも、今日も頑張りましょう」
「は、はい。じゃ、じゃあね」

和宏が怪物であることは、この何日か、真希とともに逢っただけで、
いつの間にか夏菜子がときめきを覚えてしまっていることでも証明されているようだった。
伏し目がちに別れの挨拶をする夏菜子の鼓動がはやくなり、顔が紅潮する一瞬を、友梨は見逃さなかった。

「あんたも、その頭、何とかしなさいよ」
そんな夏菜子を見ながら、若い男が好きな友梨も和宏にはときめかずにはいられないのだった。

野球が終わってから2週間、伸びっぱなしになっている和宏の坊主頭を、しっかりと男らしく剃ってこい、という意味だった。
また、後でね、といやらしい誘いの視線を投げかけると和宏は、はいはい、というように流し目で友梨に返事をした。

「じゃあねー」
無邪気に、携帯を見ながら答える真希。二人の優等生が町の男たちの慰みものになる時が、すこしずつ迫っていた。




770 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 03:18:06.36 ID:a46jM5nd
今日はこれでおしまいにします。

実は、推敲を重ねてるうちに、濡れ場がずいぶん遠くなってしまったような気がしてます。
それでも、2,3日中には、いい場面がでてきて、話が展開しだすと思いますので
気長にお付き合いください。

それでh,何か気づいたことがありましたらお願いします。

771 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 03:52:27.31 ID:Ku4E+SGU
正直素晴らしいです
しかしディティールの細かい作品は途中で力つきて失踪される方が多いので
なんとかこのモチベーションを保ったまま最後まで書き上げて頂きたいです

772 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 05:05:39.84 ID:UBKrJ7zN
ヴァージンの美しい黒髪から金髪パーマ頭だなんて…すごくいいです
金髪になった夏菜子ちゃんのの反応がすごく楽しみ

773 :わたぐも:2012/08/23(木) 15:15:49.65 ID:mgvydi4l
やっと帰ってきました_(_ _;)_←
4日間奇跡的な勢いでネカフェがなく、ケータイもトラックに踏み潰され(TT)
ということで投稿遅れてすみませんでした;;
夜からがんばって書いていきます! 遅れた分今日はがんばります!!
新たにSS投下してくださる人も現れたようなのでそろそろ巻きにかかります(^^;

少数の見てくださってる方に質問なんですが、今のとは別に思いついたネタがありまして・・・
天使の堕天的な感じなんですが、
1.しょた
2.天使=優等生
ていうのを認めていただけるでしょうか??><;
1はキャラを男の子・女の子にするかで悩んでる感じです。
2は…根本ですね(^^;

774 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 20:18:07.40 ID:a46jM5nd
「夏菜子のなつ」作者です
いつもよりだいぶ早いですが、これから投下します。

>>771
何をもって書き上げるというのか難しいところですが、まあ頑張ります
>>772
鏡を見て「うわっ」みたいな場面はないですが、微妙な心理の変化と周りの反応を
楽しんでいただければ幸いです。



775 :夏菜子のなつ:2012/08/23(木) 20:19:54.39 ID:a46jM5nd
「こんにちはー」
小学校の校庭に設営された祭り小屋に現れた夏菜子の姿に、
その場の誰もが一瞬目を疑った。夏菜子は、浴衣も昨日よりも派手な、
水色を基調に桜の花柄がたくさん入った派手な浴衣を着こなして上に、
何よりも驚いたのはその髪だった。

光り輝くような金髪の、綺麗なウェーブの入った巻髪を、少し左寄りのアップにまとめて風に泳がせていた。
よく見ると細い編みこみがいくつもできていて、その一つ一つをピンクの小さなリボンでまとめ、
前髪の右側には大きなピンクのリボンがついている。

清楚だった顔は、鼻のラインが強調され、目もパッチリと強調されて、まゆは細く、髪と同じ色だった。
アイラインを二重のまぶたの裏にまで入れ、マスカラが塗られたまつげをカールさせていた。
目元はキラキラと光り、微かなピンク色の頬が恥じらっているようだった。
同じピンク色に濡れる口元が、美少女のバランスを保っていた。

町内会の男たちがこの数年見慣れていた、「祭りモード」の中でも、
徹底してはじけて、ギャルになりきっているようだった。
昨日までの夏菜子とは別人のように、その雰囲気がはしゃいでいた。

夏菜子一人がいるだけで、周囲の空気も華やかになるようだった。
その姿を見て、守谷誠は、「いける」と思った。


776 :夏菜子のなつ:2012/08/23(木) 20:21:09.26 ID:a46jM5nd
「うわ、夏菜ちゃん。それ、すごいね」
「いいでしょー。かわいいでしょー」
寺田唯と新崎梨絵が夏菜子に話しかけると、夏菜子は得意満面に答えた。

2人とも、夏菜子と真希の小学校の同級生で、この町内の女の子だった。
二人も「祭りモード」に染まったギャル風の少女だったが、
夏菜子ほど徹底するにはためらいがあった。

決して偏差値の高くない私立女子高の3年生をして、夏菜子のギャルメークと金髪は、
気合の入ったものに見えるのだった。

そして、小学校の頃、何かにつけて常に主役だったあの
石田夏菜子が、この町に戻ってきたという実感を、2人がそれぞれに持った。
この2人とも、祭りの後の「会合」に参加することを随分前から了解していた。


777 :夏菜子のなつ:2012/08/23(木) 20:24:10.59 ID:a46jM5nd
日本の夏祭りといえば、ナンパと夜這い、
端的に言えば不特定の相手とのセックスがつきものだった時代があるのは周知のことだろうが、
社会の変化に応じて、そういったこともなかなか許されなくなってきているのも事実だろう。

だが、そういった風習というか慣行が形を変えて細々と生き延びているのも否定出来ない事実である。
夏祭りや盆踊りが1日2日で終わるような場合は、個人同士のナンパで、
一夜限りの相手と結ばれて、それが続くかどうかは別問題、という単純な図式になるのだが、
この街のように夏祭りが1週間も続くような場合、
若者の間にそんな行為を仕切るものが現れるのも自然な成り行きであった。

とはいえ、町中の若者がみんな参加できるかといえばそんなことはない。
伝統的な町では、元締めというかリーダーが居て、
夏祭りに参加する中からめぼしい少年少女を、毎年少数だけ、祭りのあとの集まりに誘うのであった。

そして、時にはそれぞれの家や川沿いのラブホテルへ、
時には寺院外の一角のお堂で罰当たりな乱交大会に及ぶのであった。
元締めは性病や妊娠を始めとして、隣近辺の町との関係や、
祭り期間が終わった後の男女関係の始末に至るまで、様々な事に気を使わなければならないが、
そのかわり初参加者との初夜権を持つのだった。

この町内の元締めが今は守谷と友梨だった。
実に18年にわたって元締めに君臨する守谷と、帰郷とともにその座についた友梨の二人は、
携帯電話のあるこの時代の特性を生かして、効果的に「宴」を盛り上げ、管理していた。

2年前から、男の参加者には祭り期間中に携帯でのGPS追跡を可能にすることを義務付け、
ことがすんだ後には、必ず女の子を家まで送ることを徹底させた。

なかなか引退を許される状況が訪れない中、女だてらに行き届いた管理を見せる友梨と、
お寺の跡継ぎである和宏は守谷にとって期待すべき存在だった。

この先、一時的に和宏が家を離れるであろう間は友梨に宴を預けて、
その後和宏が元締めにというのが守谷の思惑だった。
だからこそ、彼には桐乃真希という最高の獲物への、祭り前の接近を許したのである。

778 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 20:26:15.44 ID:TE0xVpFc
>>773
お疲れです
楽しみにしていました
OKですよ

779 :夏菜子のなつ:2012/08/23(木) 20:30:01.22 ID:a46jM5nd
そのことが、守谷にとって大きな副産物を呼び込んだ。
まさか、夏菜子のような最上級の美少女が罠にかかってくるとは思わなかった。
今朝、友梨から、夏菜子の動向についての連絡を受けた時には、
守谷は久しぶりに舞い上がるような心持ちを覚えた。夏菜子が「祭りモード」に装いを変えることは、
彼女の、日常からの開放感を示していたように思えたからである。

同じ感触を感じとった友梨からは、「あんまりはしゃぎ過ぎるなよ」と、メールにもかかわらずに釘を刺された。
その日、太鼓を叩く役だった守谷は、それでもこの日の祭りの巡行中から、笛を吹く夏菜子から目を離そうとはしなかった。

うなじを丸出しにして左側にアップでまとめた、綺麗なウェーブのかかった真新しい金髪も、
大きなピンク色のリボンも、帯の下から見える形の良いヒップからももへと続くラインも、
桜の花柄の浴衣の裾からのぞく脚線も、今まで守谷が味わってきた女の中でも間違いなく最高級だったが、

「祭りモード」という名のギャルメークでも隠しきれない本来の清楚で美しい顔立ちと、
あとひと押しでこの上なくいやらしい女への変貌を遂げるであろう、
引き締まった腰つきと形の良いヒップ、きっちりとしまった胸元でも覆いきれない豊かな胸は想像力をかきたて、
清楚な美少女と派手なギャルが一人の女に同居しているバランスの良さはこの世のものとは思えなかった。

まさに、どこから食べても美味しそうな少女だった。
真剣に笛を吹きながら雪駄でさっそうと歩く少女の姿に、常に目を引かれていた。
元締めとして、守谷が相手にした処女は10人を超えた時から数えるのをやめてしまったが20人は超えているはずだ。
元締めになった頃は中学3年生でも平気で宴に参加させていたが、
最近は初参加者の若干の高齢化が進んだ。それでも夏菜子が最上級の美少女であることに疑いはなかった。

東京のお嬢様学校に通う、成績優秀、運動神経抜群の特別な美少女……
そうしたブランドを一切廃して見ても、この男をして、興奮を抑えきれなくさせるのに充分だったのだ。
元締めとしての苦労を忘れさせるほどの興奮を覚えずにはいられなかったのだ。


780 :夏菜子のなつ:2012/08/23(木) 20:31:45.55 ID:a46jM5nd
祭りの初日、前年までから引き続いて「宴」に参加する者が集まり、
その年の新規参加者について、場所の確保について、性病と妊娠の予防についてのミーティングが開かれる。
高校2年生の和弘が参加していることからも伺える通り、
どういうわけか女子の参加者の方が近年では容易に決定できるようになっており、
男子は中学3年生の畠山佑都が一人、女子は事前に参加を了承している二人の高3女子と、
明日、二日目の会合に誘うということで、和宏の1つ年上の彼女である「桐乃真希」と、
その親友で東京から里帰りをしている「石田夏菜子」の参加が承認された。

夏菜子と真希が参加した場合、今年の参加者は男子が9人、女子が15人となるのだが、
男子が絶倫揃いなことに加えて、2日、3日、4日と会合が続くと女子は欠席率がどうしても増えるので、
守谷の見立てではバランスとしてはこのぐらいが最適だった。

781 :夏菜子のなつ:2012/08/23(木) 20:33:50.79 ID:a46jM5nd
もちろん、桐乃真希と石田夏菜子という2大美少女の参加――その中でも思いもよらぬ石田夏菜子の参加――の可否が、
男子のやる気を大きく左右するのは、説明もいらないほど明らかな話だった。
黒髪に地味な化粧で1日目の巡行に現れたときに少しがっかりした男子の参加者は皆、
今日の巡行の集合場所に現れた夏菜子の「祭りモード」に喜びを隠せず、鼻の下を伸ばさずにいられなかった。

それは、初めて参加する畠山佑都ですら同じだった。

放っておいても、夏祭りでは恋の花が咲く。そこかしこで咲き誇る。
巡行待ちの最中から夏菜子は、周りの参加団体の少年たちの噂の的になっていたし、
夏菜子の町内会の性根質も、「宴」に声がかからないオタク系の高校生から、ませた小学校高学年の男の子たちまで、
みんなが夏菜子の美少女ぶりに注目していた。

その夏菜子が、昨日とは全く違う雰囲気を放って現れた。
つやのある長い金髪に、綺麗なウェーブがかかっていて、よく見ると前髪をはじめとして、
いくつも細い三つ編みが作ってある。その髪は夏菜子の左上にアップでまとめられていて、
セミロングの髪は綺麗なウェーブを描きながら宙を泳いでいる。
そしてピンクのリボンがその夏ギャルらしい髪型を強調している。もともとぱっちりして潤みを帯びている瞳は、
アイラインでばっちりと決められていて、控えめなマスカラが夏菜子の美少女ぶりを引き立たせる。

綺麗なあごのラインはそのままでも小顔がアピールできていて、
少し小さめな鼻はラインが強調されるようにメークされ、頬は少しピンクがかっていた。
後ろから見ると、うなじが丸出しのようでもあり、歩くと少し髪が隠すようでもある。

大人の女への脱皮を図って、もがく美少女の変身した姿は、バリバリのギャルと、
正統派美少女の両方の要素を絶妙なバランスで保ち続けていた。エロい、かわいい、美しい、
それでいてバカっぽくはない、知性をしっかりととどめていた。

その姿には、「祭りモード」をギャルメークと少し嘲笑気味に笑う守谷も驚くばかりだったし、
友梨はまるで芸術作品のような夏菜子の姿を自分が作り上げたことを誇らしくさえ感じていた。
もちろん、とびきりの素材あってのこととわかってはいたが。


782 :夏菜子のなつ:2012/08/23(木) 20:36:28.68 ID:a46jM5nd
そんな中、夏菜子が気になっていたのは、
常に近くにいた真希の隣で同じように笛を吹いていた和宏だった。

歩きながら、何度も、和宏に目が言った。そのたびに、かっこいいな、
って思って一瞬笛を奏でる指が止まってしまうのだ。
あの、小さな体でちょこまかと駆け回っていた少年が、今、サラシに町内の半纏と股引きをを着こなして颯爽と歩いていた。
真剣に笛を吹きながら歩くのを見ると、どうしても目が釘付けになってしまうのだ。

だが、彼は、親友真希の彼氏である。そのことを思い出すと、必ず軽い罪の意識に襲われる。
そして、どこかを見るふりをすると、なぜか必ず目が合うのが、
2つ年上の、都内の大学に通う、藤井北斗だった。
まだこっちに来てちゃんと話をしてはいなかったが、北斗は、真希の高校の先輩でもあり、
一浪して今年、W大の一年生になっていた。だから、夏菜子の先輩になるのだった。

そんなこともあり、一度はちゃんと挨拶しようと思っていたのだが、
初日まではそのチャンスがなかった。
北斗と一緒にいることの多い、都内の私立大学の二年生、大島雄一とも、よく目があった。
そして、その大島雄一の傍らには、夏菜子よりも1つ年上の地元の女子大生、山田美沙紀が常に寄り添っている。

皆、夏菜子や真希と同じ小学校の出身だから見知った顔である。
雄一と美沙紀は遠距離恋愛なのかとおもいきやそういうわけではない。
この夏祭りの一瞬、気が合うどうしで一緒にいるだけなのだ。

そのことを知ってか知らずか、夏菜子も、ああ、寂しいな、と感じはじめるといつの間にか北斗の方に近づいている。
そして、はっと我に戻って、また真希の隣に戻る。
2日めの巡行は、行きも帰りもそんなことの繰り返しだった。
処女で、彼氏も持ったことのない夏菜子にとっては、それだけでも刺激的な体験ではあったが。



783 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 20:38:24.15 ID:a46jM5nd
今日はここまでにします。

延々と設定が続いているようで恐縮です。
それでは、いつもと同じですが、気づいたことがありましたらよろしくお願いします。


784 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 21:47:45.07 ID:BHuShhpv
もつ!
とっても乙!略してもつ!

785 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 22:20:12.46 ID:UBKrJ7zN
乙です
ぎりぎりまで調理寸前って感じなのがたまりません

786 :名無しさん@ピンキー:2012/08/23(木) 22:33:28.68 ID:sfagod8f
>>629
久々にこのスレにきたから今更だけど、これすごい好みだわ
勉強で1番とかとっちゃう女の子が、解きたくても解けなくなる状況が大好物

787 :わたぐも:2012/08/23(木) 23:07:42.27 ID:mgvydi4l
786さん、ありがとうございます!!

ではでは、すごい作品が書かれる中、恐縮ですが・・・^^;
↓↓


--その夜。
小百合は今までにないイライラ感にまとわりつかれた状態であった。
怒られた、怒られた、怒られた。
長らく、ほんとに長らく怒られたことのなかった彼女にはこの一日は耐え難いものだった。
事情も知らぬ上司(バカ)にプライドを傷つけられ、その揺れ動きつつあった怒りの矛先は
この日完全に周りに向いた。正常な状態であればそのことがおかしいことに気づく。
本来の矛先を向ける相手は犯人一択なのに。
だがその心はまるでおかしな宗教の信者のように正常な視界にモヤをかけていた。

--冷たい?
午前3時になろうかという頃、彼女は自分の周りの状況に気づく。
そこには無数の空き缶。
冷たさの正体は彼女がテーブルを蹴った際にこぼれた酒であった。
帰りに買った灰皿にはタバコと灰の山。

ぼーっとしながら当たり前のようにタバコの箱に手を伸ばす。
しかしその箱はすでに空だった。


788 :わたぐも:2012/08/23(木) 23:13:48.72 ID:mgvydi4l
コンビニについた彼女は店員が品出しのため一人で雑誌を並べていることに気づく。






---盗った。

あっさりと。そこに感情の動きはなかった。
そして何事もなかったように店員を呼ぶ。「13番、○○スターで。」


789 :わたぐも:2012/08/23(木) 23:30:11.52 ID:mgvydi4l
コンビニから出た彼女は男に囲まれた。
「オネーサン、盗ったよね?^^」



空が薄暗くなる頃、彼女は乱れた服、そこから見える下着そのままに帰路についていた。
何もかもがどうでもよかった。

ベットに倒れた彼女が次に目を覚ましたのは11時30分。
着信履歴にはおびただしい上司の名前。勤務先。
だが、彼女は何一つ驚く様子もなく私服に着替えた。
彼女がこんな態度なのには理由があった。

--だって、犯人が要求したもの。
前日の仕事終わり、彼女は新たな要求を受けた。

無断欠席だ。
だからしょうがない。どうせ休むなら飲もう。嫌なことから逃げたいもの。
そうした過程の結果、あの夜中に終着した。


790 :わたぐも:2012/08/23(木) 23:43:13.44 ID:mgvydi4l
いつものトイレの個室。
もう封筒にはタバコは入っていなかった。
しかしその個室にはタバコの煙、香りが所狭しと犇めく。

封筒には錠剤が一粒。
同封された紙に書かれた文章はもはや命令口調ではなかった。
小百合もある程度その薬がどういう効能を持つか想像できた。
小学生の教科書にも載るその錠剤。
だれに聞いても首を横に振り、逃げ出すその錠剤。

小百合はためらわず口に運んだ。
コクっと喉を通った時、彼女はなにかが終わった気がした。


トイレの前に車が止まった音がした。

791 :わたぐも:2012/08/23(木) 23:45:32.40 ID:mgvydi4l
ちょっと休憩します^^;

792 :わたぐも:2012/08/24(金) 00:17:46.25 ID:BY7T8Shg
初めての100点、初めての1位、インターハイ出場、司法試験合格。
それら彼女が経験してきた最高レベルの快楽達はたった一粒のもたらすそれに敗れ去った。

彼女は立っていられずしゃがみこんだ。
意識は朦朧としているが、その心地よさははっきりわかる。わかりすぎる。
ストレスでいっぱいだった彼女の頭は空っぽになった。


                        --理性とともに。

--ああ、こんな世界があったのか。
彼女は恍惚な表情を浮かべながらその快楽に身を任せていた。

そんな中それを男の声が邪魔をした。
「開けろ。」



793 :わたぐも:2012/08/24(金) 00:32:32.56 ID:BY7T8Shg
その声に彼女は聞き覚えがあった。


--犯人だ。
しかしクスリのもたらす快感は怒りが生まれるスペースすら作り出すことを許さ
なかった。
開けられたドアの向こうに犯人が見たのはタバコの臭いと共存するただのヤク中。
キマりきった目は焦点が定まらず、狭いスペースに目いっぱいだらしなく広げら
れた脚。その付根からは下着が顔を覗かせている。
男は彼女のワンピースの肩紐を強引に下ろした。反応を見たかった。
その反応は期待通りだった。

「やめろぉ」

呂律も回らず表情も緩んだまま。とても怒っているようには見えな
かった。

男はニヤッとすると他の男共に彼女を車へと運ばせた。

794 :わたぐも:2012/08/24(金) 00:41:21.76 ID:BY7T8Shg
だめだーねむいー><
ごめんなさい、今日はここまでで;;

多分明日で完結までいくと思います。

795 :名無しさん@ピンキー:2012/08/24(金) 00:53:28.41 ID:KyZr+/Pt
なんだこのスレは…同時に二つ進行中だと!?
夢のようなSSありがとうございます!

796 :名無しさん@ピンキー:2012/08/24(金) 21:00:40.97 ID:oXq157to
なんかこのスレ最近妙に活気づいてる気がする

797 :名無しさん@ピンキー:2012/08/24(金) 22:11:16.23 ID:AzHvNosT
まとめて読みたいけど
ついつい読んでしまう。。。

798 :名無しさん@ピンキー:2012/08/24(金) 23:45:33.08 ID:roh14vj2
ワロタ

799 :わたぐも:2012/08/25(土) 00:37:29.32 ID:W/ys91+o
--頭が、髪の毛が痛い。

彼女にかすかに正常な感覚が戻ろうとしたとき、鼻をつままれる。
--苦しい
彼女はたまらず口を開ける。
そこに流し込まれる水と新たなクスリ。
痛いという感覚、違和感が再び薄れる。

だが目の前の鏡に確かに映る自分の現状。
だらーんとした自分は大きな椅子に座らされ、髪の毛につけられる何やら怪しい液体。
揉みこまれた部分からくる鈍い痛み。(もちろん彼女はそれを「痛い」と認識していないが)


800 :名無しさん@ピンキー:2012/08/25(土) 00:45:34.66 ID:zrw/OAMh
そろそろまとめが欲しいな

801 :名無しさん@ピンキー:2012/08/25(土) 02:38:24.23 ID:pnIXJb8y
しばらく見てないうちに大量投下きてたー
これであと一週間は戦える

802 :名無しさん@ピンキー:2012/08/25(土) 14:00:36.22 ID:eZCSq+Cx
埋もれさすにはもったいないよなー
正直に言うと自分が読み返しやすくなりたいだけだがw

803 :夏菜子のなつ:2012/08/27(月) 00:50:58.49 ID:dZpggwLG
石田夏菜子は5月13日生まれの18歳の女の子。
彼女を表現するには、3つの言葉で足りる。彼女は、お嬢様であり、優等生であり、美少女である。

まず、夏菜子はお嬢様である。
お嬢様というのは、その資質の大半が生まれ持った環境で決まる。
夏菜子の母、菜津子は、この街の資産家、柴崎家の娘で、父はK大の教授である。毛色に疑いはない。
この町で育っていた時代から、蝶よ花よと大切にされ、それでいて甘やかされるというわけではなく誰にも負けない教育を与えられて育った。
自ら着こなす和装も特技の一つで、この日の浴衣の着こなしもさすがであった。
和装の教室を開く祖母の手を借りずに見事に結ばれた帯はおなかの乗ったりすることがないのはもちろん、
少女らしいしなやかさを失わず、上品に着こなされていた。
その時点で夏菜子は他の少女とは全く毛色が違った。

次に夏菜子は優等生である。単に通知表の上での成績がいいというのではない。
作文、自由研究、書道……おおよそ彼女の作品はいつも学年で壱弐を競うレベルであった。
中学校の時には読書感想文で知事賞を獲得したこともある。勉強の成績は100人いれば2番、3番というほどで、
誰から見ても圧倒的という程ではなかったが、そのソツの無さが彼女を絶対的な優等生たらしめていた。

最後に、夏菜子は美少女であった。器量の良さは母譲りであったが、男を前にしても媚びず、
先生を前にしてもへつらわない彼女の凛とした佇まいは美少女の価値を高めていた。
清潔感、制服の着こなし、そしてさらさらの黒い髪……その日の午後、自らの意志でその髪を見事な金髪に変えるまで、
彼女は、その清楚さにおいて右に出る者のないほどの美少女だった。


804 :夏菜子のなつ:2012/08/27(月) 00:54:02.29 ID:dZpggwLG
2日めの巡行が終わって、町内会の山車が小学校の小屋に帰ってくると、審査の速報が町内会長から発表された。
「今年は、一番をとれました。参加して下さった皆さんに心から御礼申し上げます」
その吉報に参加者たちが、大人も子どもも関係なく、どっ、と湧いた。

すると、祭り小屋の雰囲気はもう一度祭りが始まったかのように華やいだ。
あちらこちらで万歳の声がかかる。水を掛け合ったりしてふざけあう者もいる。
子どもたちにはおやつが振舞われ、大人たちは山車や発電機の片付けを始めながら、
一方で次々にコッピにビールや樽酒が注がれていく。
祝宴の準備がはやいか、乾杯の声がはやいかといったふうに、今日の祭りの二次会がなし崩しのうちに始まる。

「あー、よかったー。明日からもがんばろー」
「そうだねー。今日も楽しかったねー」
そんな中、夏菜子と真希はひと通り挨拶を済ませると、帰路につこうとした。
真希は男達の輪の中にいる和宏の方に目をやって、かえるよー、と合図をしている。

「宴」の参加者はみなその光景に注目していた。
和宏が、真希の求めに応じて近づくと同時に、サラシ姿の友梨が3人に声を掛けた。
「夏菜ちゃん、真希ちゃん、これから、守谷さんのところで、お祝い会なんだけど、あなた達も参加しない?」
「えっ?これからですか?」
ちょっと迷った夏菜子だったが、真希と和宏が行くというので……ついていくことに決めた。
祖母にメールで断って、少し夜更かしすることに、決めた。



805 :名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 00:55:44.75 ID:dZpggwLG
守谷の家の居酒屋は、町の商店街を一本折れた道を少し入ったところにある、いわゆる町の居酒屋であった。
カウンター席、テーブル席で20人ほどが座れる他に、奥にふすまで仕切られた掘りごたつの個室が2つあった。
加えて2階に、普段は使わない座敷が存在し、宴会があるときや祭りの時はそのスペースが登場する。

夏祭りの期間中は、通常の夜の営業はなしになって、大人たちの早めの夕飯の場となったり、
今日のように祭りがはけたあとにみんなが集まる場になっていた。
今日は「宴」が催されることになっていたが、明日は、大人たちがここで会合を開き、
「宴」は別の場所へ移動する。大人たちは夏祭りの期間中、夜な夜な酒に溺れ、若者たちは恋に溺れ、
気づいたときは明け方になっている。昼まで、午後まで寝て、また祭りに出かける。
この一週間がこの街の人間にとって、特別である一つの理由だった。

「おう、友梨。手伝ってくれ」
「ああ、おそくなってごめんねー」
守谷の居酒屋に入るのは、夏菜子にとって初めてのことだった。
そもそも酒など飲んだことのない夏菜子にとって、居酒屋と名のつく場所すら初めてのことだったかもしれない。

「あたしも手伝います」
「いいんだって、夏菜ちゃんたちはそこ座ってな」
カウンターの席に座らせられた夏菜子と真希の隣には、
寺田唯と新崎梨絵が座っていた。私立の女子高校の三年生で、夏菜子と真希の小学校時代の同級生であった。

「ほらほら、夏菜ちゃん、マッキー、写メとろうよー」
「あはは、その呼び方、懐かしい」
唯は自画撮りで4人の写真をとって、それを早速SNSにアップする。
これは、夏菜子が「宴」に参加している最初の証拠になる。


806 :名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 00:59:31.72 ID:dZpggwLG
「夏菜ちゃん、真希ちゃん、お酒飲めるんだっけ?」
「あ、あたしはなんか甘いお酒がいいなー、カシオレおねがいします」
真希が夏菜子よりも先にそう答えた。

「夏菜ちゃんは?」
「あ、あたし……お酒は……」
「飲んだことないの?」
「そっかーさすがはお嬢様だなー」
炊きつけるように、唯と梨絵が囃し立てる。

「まあまあ、強要はしないよ。ジュースにする?」
場を制する友梨の言葉は、きっと夏菜子の負けん気に響いただろう。
「い、いや、の、飲んでみます。」
「ええっ?飲むの?」

「それじゃあ、あんまり普段は出さないんだけど、今日はカルアがあるから、カルアミルクでものむ?」
守谷が口を挟んできた。
「お願い……します」

お嬢様、と言われると激しく反発してしまう夏菜子に、守谷の言葉は優しく響いた。
カルアミルクが何かも知らないのに。手際よく、守谷がまるでアイスカフェラテか何かをつくるように
氷と、酒、そして濃いミルクをグラスに注ぐ。

「あっ……おいしい……」
ちゃっちゃっとすぐに眼の前に出されたカルアミルクに、夏菜子は一口くちをつけた。生涯初めての酒だった。
「ちょっと、乾杯前に飲まないでよ」

真希が突っ込むと場が盛り上がった。
「ご、ごめん……」
酒の席も知らない初心なお嬢様に、男たちは一様に鼻の下を膨らませるのだった。
やるじゃない、と友梨が守谷に目線を送った。カルアミルクは甘いが、酒としては強い。
まあな、と視線で送り返した守谷が次の瞬間、号令をかける


807 :名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 01:02:29.51 ID:dZpggwLG
「それじゃ、まあ、今日は一番もとれたし、若者だけで飲みましょうと、
まあ、私は全然若者じゃないですけど、うちの店でやるということで特別参加です。
それでは今年の一番おめでとう、カンパーイ」


真希と夏菜子以外のこの場にいる者は皆、会合の趣旨を知っていたので、
白々しさに吹き出しそうになる者もあったが、女子のほうが多いこの会合では、全ては黄色い歓声にかき消された。
「カンパーイ」

自虐的な文句の混じった挨拶で、笑いも混じった会合に威勢のいい掛け声があちこちから響いた。
美少女で、お嬢様で、優等生の夏菜子も、場の雰囲気に飲まれるように
高々と「かんぱーい」と

夏菜子も真希も目一杯はじけていた。「宴」はこうして始まった。



808 :名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 01:05:23.64 ID:dZpggwLG
この日の「宴」のルールを確認しておこう。
今年の「宴」は今日が初日なので、元締めの二人が、新規参加者についての初夜権を持つ。
男子の新規参加者、佑都については友梨が筆おろしすることが決まっており、
唯、梨絵、真希、夏菜子の4人についてはいずれも守谷に優先権があった。
しかし、さすがに38歳の守谷が同時に4人を相手にすることはキツイので、守谷はその中から最初に一人を選ぶことにした。

次に、日常生活で付き合っている人間同士は最初にセックスしては行けないという不文律があった。
だから、「宴」での真希の最初の相手は、和宏以外ということになる。
加えて、女子のほうが5人多いので、一人が二人を相手にしたり、二人で三人を相手にしたり、ということが出てくる。
そのことを考えて、一対一でやる場合は、なるべくこの店の個室や座敷を使わずに、家に帰るなりホテルに行くなり、
寺や神社の一角でやるなりというふうに店から出ていくことが了解されていた。もちろん、三人、四人と
連れ立って店から出ていくことも可能なのだが



809 :名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 01:07:48.03 ID:dZpggwLG
「ああ、夏菜ちゃん、大学、決まったんだって?」
乾杯から20分ほど過ぎたところでW大の一年生、夏菜子よりも2つ年上の北斗が話しかけてきた。

「あ、はい。すみません。ご挨拶が遅れて……」
「いやいや、学校は広いとこだけど、別に来年になれば同じ所に通うんだから、
挨拶なんてその時でいいよ。せっかくこっちに帰ってきたし、東京じゃ会えない人と話さなきゃな」

普段からつるんでいる雄一が美沙紀と良い感じになっているので、今のところ北斗はフリーだった。
「東京じゃ会えない人と……」という彼の言葉は実のところカウンターの向こうにいる守谷に向けて発せられたもので、
最初に夏菜子に手を出すつもりはないという、意思表示だった。

「おお、そしたらぁ、こんなにこっちの女子高生がいるんだからさ、相手してやれやぁ」
「そうですね。まあ、守谷さんと話すのに飽きたら、みんな俺はあっちにいるから来てくれよ」
と、言い残して北斗は自分のもといた席に戻っていった。
守谷が4人の中から夏菜子と最初にセックスしたがるのは想像がついたので、
なんとなれば残りの3人は自分が引き受けるという意味だった。
こんなやりとりで、この日の展開は徐々に方向が定まっていく

「真希ちゃん、東京に行くんだったら先輩の話でも聞いてきたらどうだ?」
和宏の彼女で、参加を承諾したわけではない真希をどう扱うかは、守谷にとっても難しいところだった。
一方で夏菜子以外の3人全部を北斗にあてがうのは38歳とはいえ、男のプライドが許さない。
そこで夏菜子を除けばとびきりの上玉の初夜権を北斗に与えることで、彼の行動に答えたのだった。


810 :名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 01:09:20.25 ID:dZpggwLG
和宏は真希以外のお姉さんを見つけて、良い感じになっている。
それを見て少し不機嫌な真希は、当てつけのように北斗の席に近づいた。

「北斗さん、いいですか?」
「さて、ちょっと上を片付けてくるか」
カウンターの向こうにいた守谷が席を外す。それが口火となった。真希の席には佑都が座った。
この後、友梨に筆おろしをしてもらうことが決まっている佑都は、
そのあと、セックス出来るかもしれない高校3年生のお姉さんたちを前に少し興奮していた。

「佑都くん、大丈夫?」
少し酒が回り始めた夏菜子がそう聞いた。
「大丈夫ですよ、夏菜子さん……やっぱかわいいなぁ……」

「いやぁ、だめよ。」
腕を握ろうとした佑都に冗談めかして夏菜子が答えた。

「こらあ、やめな」
その日の最初のセックスの相手の行動は、友梨にしてみればこんなことは慣れっこであるとはいえ、
気持ちのいいことではなかった。なにせ、自分の半分しか生きていない少年が相手なのだからしかたのないことではあったが。

「もう、佑都くんにはお姉さんがいるでしょ」
そういうと友梨は佑都に後ろから抱きついた。そして、そのまま、キスをした。


811 :名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 01:11:59.96 ID:dZpggwLG
「ん……んふぅ……」
少年の口から吐息が漏れた。
夏菜子は「祭りモード」のギャルメークで大きく見える目をもっと大きく、丸くして驚く。
だが、次の瞬間、堰を切ったように、部屋中から喘ぎ声が聞こえ始めた。あぁん、いやぁん、と。

「なに、これ……」
声はふすまの向こうの個室からも聞こえていた。目に見えるところでも雄一は美沙紀とキスを交わしながら、
左手で他の女の子の胸を揉んでいる。そして、和宏も二人の女の子に抱きつかれていた。

「ちょっと、なにして!あぁん!」
真希は和宏を見て、飛びかかろうとしたが、その瞬間、北斗が真希を優しく、力強く、抱きとめた。
「だ、だめ、北斗さん……あぁん……」

あっという間に北斗はギャルメークの美少女の浴衣の上から、弾力のある膨らみをゆっくりと揉んで、
左手は帯を弄り出していた。簡単に解ける帯だと気づいた北斗は一気呵成に真希を攻め立てる。

「な、なんなの……」
もう、既に相手がいないのはカウンターに居る唯と梨絵と、そして夏菜子だけだった。

そこに、守谷が帰ってきた。
「おう、おまえら、これちゃんと使えよ」
守谷はそういうと、箱に入ったコンドームをカウンターにおいて、その中からいくつか手に持って、
和宏や雄一や北斗にトスして渡した。

「守谷さーん、あたしたちはー?」
梨絵が物欲しげに守谷に問いただす。


812 :名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 01:13:12.06 ID:dZpggwLG
「うん、待ってな」
「な、なんなんですか、これ」
すっかり酔いもさめたようで、夏菜子が問いただす。

「何って、これがこの街の夏祭りさ」
すっとぼけたように守谷が答える。
「この街の若い衆は、こうやって交友をあたためあって、祭りで団結するんだ。
夏菜ちゃんもそのために来たんじゃないのかい?」
「な、なにそれ……」

「あぁ、あぁん!!だめぇ」
気づくと、既に親友の真希の浴衣ははだけて、北斗の執拗な愛撫に声を上げて感じていた。

「あ・・あぁん、ああん……」
「あ、あたし、帰ります」
親友の痴態を前に、そう言って飛び出そうとする夏菜子を止めたのは、
佑都の肉棒を服の上から弄んでいた友梨だった。
「この街の可愛い女の子は、みんなこうやって大人になるのよ。
せっかく、祭りモードでこの街の女の子の雰囲気だけだしてあげても、
所詮は東京のお嬢様だね。あたしたちとは住む世界が違うみたい」

この言葉が、夏菜子の反発心をくすぐることを、既に友梨はよく知っていた。
「そ、そんなことありません!」
夏菜子が、また罠に落ちた瞬間だった。



813 :名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 01:22:59.90 ID:dZpggwLG


「夏菜子のなつ」作者です
今日はここまでにします。

2日ほど開けてしまいましたが、再開します。また少しずつではありますが、お付き合い下されば幸いです。
そろそろ容量的にもきつくなって来ました。まだだ少し先ですが、この後どうするかについても含めて
何かお気づきの点がありましたら、感想かたがたレスを下さると幸いです。



814 :名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 18:07:29.79 ID:MnAWuhXO
おお、更新着てた!乙です!
間隔が開くのは気にしてないので、ゆっくりでもいいから完結まで頑張って欲しいな。

815 :名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 23:26:03.16 ID:2DDXzU27
超おつです!

816 :名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 14:43:41.10 ID:ncYC4NYQ
乙!!
夏菜子のギャル姿が詳細にわかると、なお乙です。日に日にギャルに馴染んでいく過程がたまらない。
初めてのSEXからどう開花していくのだろう・・・
気長に書いてください。楽しみに待ってます。

817 :名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 17:10:53.23 ID:FqFk3/R9
おお乙!テンポよくいいところまで一気に書き進んでくれてすごい嬉しい。
成績はいいのに脇が甘くて煽りに弱いとか、実にこのスレの趣旨に合うヒロインですね。

容量は今は435KBだから確かに1000まで持たないかも。
作者さん、もし次が大量投下になるようでしたら事前にご案内くださればスレ立てしますよ。

818 :名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 19:03:14.66 ID:V8EoVz2/
保管誰かしてくれる神はおらんのか。。。

俺?俺そういうのできない、ごめんなさい。

819 :名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 19:30:39.50 ID:AmyBiY44
そうだよな。
強制喫煙、優等生、馬鹿の三つをまとめて欲しい
誰か!

820 :名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 20:05:04.29 ID:KFFX+gf0
素材としては完璧すぎる…
後はどこまで堕ちるのか……
大々期待!乙乙です!

821 :夏菜子のなつ:2012/08/28(火) 21:21:47.50 ID:J04GTnIy
「それじゃ、みんな、こっち来いよ」

夏菜子は、守谷に誘われるままに二階に上がった。浴衣の裾を気持ちきゅっとしめて、
みさおを守ろうとしていた。もちろん、そんな仕草は守谷にさらなる興奮を呼び込むだけの効果しか生まなかった。
夏菜子にとって、その瞬間、親友を置いて、夏祭りの輪から抜けだして、
帰ることが、悪いこと、だったのだ。いつもの夏菜子なら選ぶはずのない選択肢である。
この場の雰囲気がそうさせたのか、ただ親友の真希を置いて帰れないと思ったのか、
それとも……夏菜子の身体の中で、一瞬にして何かが燃え上がったのか……
それは本人にしかわからないが、いずれにしても、彼女はこの、守谷の居酒屋に、残ったのである。


「あ、あたし、どうすれば……」
テーブルが片付けた後のある二階の部屋には、3揃の布団が敷いてあり、窓のところに長いソファが置かれていた。
「まあ、こっちにおいで。リラックスしなよ」
ソファに沈みこんだ守谷が、布団の向こう側で立ち尽くす夏菜子にそう促す。


822 :夏菜子のなつ:2012/08/28(火) 21:23:00.46 ID:J04GTnIy
「あ、あたし、どうすれば……」
テーブルが片付けた後のある二階の部屋には、
3揃の布団が敷いてあり、窓のところに長いソファが置かれていた。

「まあ、こっちにおいで。リラックスしなよ」
ソファに沈みこんだ守谷が、布団の向こう側で立ち尽くす夏菜子にそう促す。

「あぁん、北斗さぁん……」
続いて、2階に上がってきたのは、唯と梨絵、下半身ハダカの佑都と友梨、そして帯をほどいた真希とその真希を攻め立てる北斗だった。
「夏菜子ぉ……ごめんねぇ……こんなことになるなんて、しらなか、あぁん……♥」
真希はあまり違和感なくその場に溶け込んでしまっていた。夏菜子に対しての遠慮を見せるが、
夏菜子はただ戸惑うばかりだった。

「ねえ、もりやさん、決まりなんでしょー。はやくあたしとしようよー」
唯は、守谷の隣に座って肩に腕をかけてねだる。
「ずるーい、梨絵。あたしが先―」
唯も同じように反対側から守谷にしなだれかかる。

「ふ、不潔……」
部屋の奥の布団ではもう友梨が佑都に自分の胸を揉みしだかせて、
目の前の布団では北斗が親友の真希をあられもない姿にしていた。
少なくとも、夏菜子の常識、夏菜子の慎みで言えば、人前でこんなことをすることはできない。
いつ決めたとか誰が決めたとかではなく、ただただ信じがたいことだった。


823 :夏菜子のなつ:2012/08/28(火) 21:25:37.95 ID:J04GTnIy
「あ、あぁん……すごい……」

和宏の力強い、力任せの愛撫とは違って、優しく、弱いところを探し当てるように体中をまさぐる北斗の愛撫と、
で口の中を荒らしまわるキスに、真希はとろけそうになっていた。
3つ並んだ真ん中の布団の向こうに、唯と、梨絵と、守谷がこっちを見つめていた。

「その割には、逃げようとしないな」
「そ、それは……」
階下から聞こえる喘ぎ声を言い訳にしようと思ったが、その実、
親友の痴態に心を刺激されてしまったことは否定出来なかった。
つまり……興味を持ってしまっていたのだ。そのことを見透かしたように守谷が続ける。

「ごめんな、唯、梨絵。まずは処女をこの集まりに参加させてあげないといけないんでね」
「えっ?夏菜子、ひょっとして処女なの?」
「マジで?東京だから進んでると思ってた。お嬢様なんだねー」
「あ、あたしは……」
18歳で処女であることに、コンプレックスがないわけではなかった。
東京では周りの同級生たちも多くはまだ処女だったし、ふだん乗り換えに使う大きな駅で見かけるような
男を連れ歩く女子高生ギャルにはむしろ軽蔑さえ感じていたのだが、この街に帰ってみると、
やっぱりコンプレックスを感じざるをえなかったのである。

「こっちに来いよ。夏菜子」
守谷の真剣な視線が夏菜子の小さなハートを刺す。
この街の、可愛い女の子はみんな、こうやって大人になる……
私は、この街で生まれた、この街の女の子……この街の少女であることにこだわる夏菜子のそんな想いが、
頭をかけめぐって、おかしなことを言わせてしまったのかも知れない。


824 :夏菜子のなつ:2012/08/28(火) 21:29:28.08 ID:J04GTnIy
「はい……」
その、たった一言を口にした時の空の上をふわふわと歩いているような感覚を夏菜子は一生忘れないだろう。
それは生まれ持った才能と自らの努力で築き上げてきた優等生、美少女、お嬢様という足場が崩れた瞬間だった。
高く積み上げて、固く整えたはずの足場が一気に崩れても、なぜか宙を歩くことのできるような感覚だった。

プライドを保ちつつ、布団の上を歩くのははしたない、と真ん中の負担の上に膝をついて、
座り歩きで、守谷のもとに向かった。だが夏菜子がプライドを誰かに見せつけようとしても、なんの意味もなかったのである

右側では北斗が真希の股間をまさぐりはじめて、左側では佑都が友梨の上から胸を隠すサラシを剥いていた。
お嬢様が自ら選んだ、転落の橋は、わずか2メートルにも満たない、しかし永遠のように長い距離のようにも思えた。

「それじゃ、誓いの言葉を立ててもらおうか。真希、唯、梨絵、お前たちもだ、友梨、ちょっと頼むよ」
「あぁん……いいとこなのに……わかったよ」

友梨は夢中になっている佑都の手をやさしく払いのけて、ぷるんとした胸をあらわにしたまま、正座した。
「梨絵ちゃん、唯ちゃん、真希ちゃん、夏菜子ちゃん。
今からこの会に参加する女子として、誓いの言葉を述べてもらいます。いいわね」
「あ、あたしも……?」
北斗との行為に熱中してい環は少し驚いたように、ほとんど脱げていた浴衣を着直そうとする。

「そのままでいいわよ、いい、みんな」
「は、はい」
4人が一斉に返事をした。
促されるように浴衣姿の4人のギャルメークの少女が、守谷の前に並んだ。
真希だけは、ブラジャーも外れて、裸同然であったが。


825 :夏菜子のなつ:2012/08/28(火) 21:30:36.65 ID:J04GTnIy
「私、坂本友梨は、あ、ここは自分の名前ね」
「わ、私、石田夏菜子は……」
「夏祭りの若者会参加者として、元締めの意に従い」
「なつまつりの、さんかしゃとして……」
「元締めの意に従い、祭りの期間中、毎夜、参加者を平等に愛し、そして愛されることを誓います」
右手を上げて、まじめに宣誓する友梨をみて、少女たちの空気が少し引き締まった。

「私、桐乃真希は、夏祭りの若者会参加者として、元締めの意に従い、
祭りの期間中、毎夜、参加者を平等に愛し、そして愛されることを、誓います」

記憶力のいい真希はスラスラとすぐに反復してみせた。はやく、続きをしたかったのだった。
「わ、たし、寺田唯は、えーと……」
「私、新崎梨絵は、夏祭りの、なんだっけ」

つっかえながらも、唯と梨絵も反復した。
「さあ、あとは夏菜子、お前だ」
その場のみなが、夏菜子に注目する。

「わ、わたし……石田夏菜子は……」
「石田夏菜子は、どうした?」
「……」

しばしの静寂が部屋を包む
「なつまつ……り……の……うっ……」
夏菜子は、うるませた瞳から、黒い涙を流した……メークが取れて涙と一緒に頬をつたっていた。

「どうした、夏菜子?」
「い……いえません……んぐっ……」
「はあ?どういうつもりなのよ何回も何回も」
「まあ、待て、友梨」

「だって、この娘、お嬢様だと思って優しくしてりゃ、やっぱりこの街の子じゃないのよ」
「待てって言ってんだろ!」
緩んだ空気を一括するような、一段とドスの利いた低い声で、守谷が友梨を制した。


826 :夏菜子のなつ:2012/08/28(火) 21:32:43.96 ID:J04GTnIy
「ご、ごめん」
守谷に睨みつけられた友梨は、今度は友梨が泣きだしてしまうのではないかというくらい気まずそうに、顔を伏せた。

足を組んで、反り返るようにソファにふんぞり返って3人の少女の宣誓を聞いていた守谷が、
前かがみになってさっきとは打って変わった小さな声で、囁くように、夏菜子に語りかけた

「夏菜子、浴衣の裾をめくりなさい」
「えっ?」

その小さな声は、小さいながらも部屋にいる、夏菜子と守谷以外の6人全員の耳にも、よく届いていた。
「……」

友梨の罵倒と、守谷の強い視線に、何か心を見透かされたような心持ちがした。
瞳をうるませたまま、もう反抗せずに、夏菜子は、そっと、左手を、固く閉じられていた浴衣の裾にかけた。
部屋中の皆が見守る中、正座の膝をぎゅっと閉じたまま、裾をゆっくりと開く。
白くしみひとつないふとももがちらりと覗くと、佑都も北斗も、息を呑んでその光景を見つめていた。

そこにさっきと同じように守谷が小さな声で囁いた。
「足を崩して」

夏菜子は、うなずきもせず、ただ正座の膝を横に右側に崩して、女の子座りになった。
またすこし、ふとももがあらわになった。

「そのまま、足を開いて」
夏菜子は、固く閉じられた膝をゆっくりと開いて、女の子座りから少し開きめの体育座りへと移った。
涙はとまり、顔がチークと同じピンク色に染まっていった。浴衣の裾がめくられて、
浴衣用のスリップから、はっきりと内ももが見えた。
鼓動がどんどん早くなっていくのが自分でもよく分かった。夏菜子は、自分が宙に浮いていることを、思い出した。

「もっと、しっかり開くんだ。そしてその浴衣の裾をたくし上げろ」
また、涙が溢れそうになって、夏菜子は顔を伏せた。
左側にまとめた、綺麗なウェーブのかかった金髪が、膝にかかる。
その髪を気にせず、夏菜子は浴衣の裾をたくしあげて、
純白のパンツが見えたところでその裾をぎゅっと、握ったまま、手を止めた。


827 :夏菜子のなつ:2012/08/28(火) 21:36:27.38 ID:J04GTnIy
守谷が腰を上げて、体育座りの夏菜子の首を左手でそっと抱きかかえた。
そして、右腕をふとももに這わせると、ゆっくり押し倒した。
夏菜子は、守谷の顔が息がかかるほど近づいたのを感じて、目を閉じた。

ああ、この人に抱かれるんだ……と思いながら。手を裾から離して布団の上に置いた。
「夏菜子……」
親友が守谷に押し倒されるのをみて、思わず真希が呟いた。その声が夏菜子にも届いた。
だが、夏菜子を抱きとめていた守谷の腕は、すーっと、夏菜子から離れていった。

「よし、夏菜子、ようやく素直になったな」
「ええっ?」
夏菜子自身も何が起きたのか分からなかった。
ただ、パンツを丸出しにして布団に寝転がる自分を俯瞰しているような気がした。
その光景の中で、まだ自分は黒髪で化粧もしていなかった。いまの自分が、金髪のギャルであることを、一瞬忘れていた。
実際に目に入った上にある蛍光灯と天井の模様が、
興奮して狭くなった視界にはっきりと入ってきていた。

「夏菜子、パンツを下ろしなさい」

その瞬間、夏菜子は自分の立場を思い知った。ここまで来て、もう引っ込みがつかない上に、
守谷に脱がされるはずの下着を、自らの手で脱ぐことを強いられている。

「は、はい……」
抵抗することなど、考えも及ばなかった。体を横たえたまま、夏菜子は腰を浮かせてパンツを下げて、
左足、次に右足と抜いていった。

「よこせ」
多少容姿をいじってもい、その人そのものが消えるわけではない。
守谷は、お嬢様女子高生、石田夏菜子の純白のパンツを守谷は奪いとって、鼻につけた。

「ふふ、これが東京の名門女子高のお嬢様の匂いか」
「いやぁ……やめて……」

「何を?何をやめて欲しいんだ?」
夏菜子は、答えに詰まった。これ以上、焦らされるのが嫌だったのだ。「パンツの匂いのかぐのをやめて」と言いたかったのだが、
これ以上、そんなことをいえる雰囲気ではなかった。夏菜子はいつの間にかまた膝を固く閉じていた。


828 :夏菜子のなつ:2012/08/28(火) 21:38:34.64 ID:J04GTnIy
「お嬢様じゃない……」
「ん?なんだ?」
「あたしは……お嬢様なんかじゃありません。
この街の、ただの女の子です。守谷さん、ごめんなさい。もう……もう、いじめないで……」

「ほう……それじゃ、もう一度膝を開いて」
恥ずかしすぎて死にそうな思いだったが、夏菜子は力を抜いて、自ら再び膝を開く。
「オマンコが見えるように、浴衣をたくし上げろ」
皆が息を呑んで見つめる中、くねくねとのけぞりながら、浴衣を腰までたくし上げる。

夏菜子の、閉じた目を飾る黒いまつげとアイライン、そしてくしゃくしゃに乱れる金髪と、
ひくひくと小さな鼻を動かしながらベッドの上で横を向く顔は、恥じらいと淫らさを絶妙なバランスで配合した、
バランスの良い最高の美少女のそれだった。

守谷は、友梨の「祭りモード」という名のギャルメークの魔法のような効果を改めて知った。
これが、昨日までのお嬢様そのものの夏菜子だったら、ここまでできなかっただろう。
だが、友梨の掛けた魔法のおかげで、昨日までは一輪挿しのユリの花のように凛として、孤高の存在だった夏菜子を、
そこら辺にいるギャルのように手荒く扱えている。
友梨の魔法は、ひょっとしてそこまで計算して、少女たちをギャルへと変えているのだろうか。

「ふふ、夏菜子、オマンコ丸見えだぞ」
「いや……やめて……ください……」
そう言いながら、夏菜子は両手で女の子の大事な部分を隠そうとしたが、足を閉じようとはしなかった。

「それじゃ、その手でオナニーしろ」
「えっ?」
さすがに、守谷の言いなりだった夏菜子が目を見開いて聞き直した。パンツを脱ぎ、浴衣の裾をたくしあげて、今更、と思うかもしれないが、このままなし崩しにことが運ぶと思っていた夏菜子にとっては、ちょっとショックな一言だった。しかし、それでも
「はい……」
と答えると、みんなが見ている中、膝をとじることもせずに、半身に体を起こして、そのまま大事な部分に触れた。
「どうした?夏菜子、初めてじゃないだろう?」
「はぁい……あ……ふぅ……ん……」
夏菜子は、いつも自分の部屋でしているのと同じように、まずは女の子の裂け目を右手でなぞった。
「あぁ……ん♥」
何往復かさせてヌルヌルとした液体で指を湿らせたら、自然と陰核に指が触れる。普段とは違って、声を殺す必要もない。


829 :名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 21:53:50.89 ID:J04GTnIy
「夏菜子のなつ」作者です。

今日はここまでにします。切れ目としてはどうかとも思いますが、長さ的にこれくらいでご勘弁ください。
新しいスレをいつ立てるか、類似スレやわたぐもさんの都合のタイミングもあるかと思いますので、
なるべくちょっとずつ落とします。ただ、容量がいっぱいになるとすぐに読めなくなるようなので
次くらいで一旦止めるかも知れませんね


>>814, >>816
完結まで何とか頑張りたいです。
ご期待に添えるかどうかわかりませんが、お付き合い下されば幸いです。
>>817, >>819
ありがとうございます。
設定をきっちりすればするほど、不思議な事に作者としても主人公を堕とすことに多少のためらいが出てしまうので
また感想や希望を聞かせていただければ幸いです。どこまでこたえられるかはわかりませんが。


それでは、また近いうちに

830 :名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 15:28:23.55 ID:PXOa9k6r
おつおつであります。

にしても、キャラにはとことん堕落を求めるのに、
作家さんには頑張って欲しいと期待するとはなんと身勝手なオレ・・・。

831 :名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 16:46:50.90 ID:oDdTEnhs
いやいや、「優等エロパロ投下者を堕落させたい」スレじゃないからw

>>829
OPのシーンに到達するまで長い道のりかとは思いますが、気長に(かつ首は伸ばしつつ)
お待ちしておりますので、どうぞご無理のないよう。

832 :名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 22:42:07.03 ID:b2ccihV6
昨日DLsiteで出てたあれはなんか違う。
黒ギャルになればいいってもんじゃねぇ

833 :名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 23:19:41.77 ID:wC/mM4gZ
>>832
kwsk

834 :名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 23:33:03.55 ID:263zHakG
>>833
昨日のだと開花少女って奴じゃね?
俺は絵柄があわないので特攻する気になれんけど

835 :名無しさん@ピンキー:2012/08/31(金) 00:02:50.87 ID:cu0+DcoJ
>>832
昨日のやつってなんだ
タイトル書いてくれなきゃわかんないぞ

836 :名無しさん@ピンキー:2012/08/31(金) 01:41:05.94 ID:CAnoSxU6
DLsiteがどうしてもDSLiteに見えてしまう

837 :名無しさん@ピンキー:2012/08/31(金) 03:34:04.42 ID:Hqe1Qkfj
「昨日のやつでわかるだろ」
と思って覗いてみたら俺が間違っていた
一日で50もあるとはw

838 :名無しさん@ピンキー:2012/08/31(金) 06:31:08.70 ID:BtJcVmj4
>>834が正解だな。
作品の簡単な紹介文に一応「黒ギャルに!」って書いてるから読めばわかると思ってた

839 :名無しさん@ピンキー:2012/08/31(金) 23:47:45.49 ID:hEqbKFP7
ビッチとかケバとかで検索してたが、黒ギャルというワードも確かにありだな


840 :名無しさん@ピンキー:2012/09/01(土) 11:08:24.82 ID:oD36t+V2
>>834
確かに絵柄っていうか肌の色がなんか違う

841 :名無しさん@ピンキー:2012/09/03(月) 01:14:21.06 ID:WyvIhJOW
MC、催眠暗示で強引に強制ケバ化させるのは?

洗脳装置で1時間に1本はチンポをしゃぶらないと我慢できないフェラチオ中毒、主食はザーメンとチンカスで、常にオマンコハメることしか考えてない、変態淫乱ビッチに精神改変。
身体の方も御都合的な肉体改造マシンにより爆乳に豊胸、メラニン色素注入で完全ガングロ黒ギャル化、絶対に落とせない永久ケバメイクを定着、卑猥で下品な刺青も全身に刻印!等々。

……無理矢理すぎるか

842 :名無しさん@ピンキー:2012/09/03(月) 02:15:59.71 ID:u2vptZaK
>>841
二次ドリでメイク定着はあったな

1時間でとかは指定時間が短くて逆に話が作りにくくなると思う
一日1本のほうが経過もゆっくり書くことができるかも

843 :名無しさん@ピンキー:2012/09/03(月) 23:07:02.22 ID:O4L3bCkE
>>842
その作品の詳細をkwsk


844 :名無しさん@ピンキー:2012/09/03(月) 23:21:25.67 ID:u2vptZaK
>>843
沙織 侍姫秘録
だけどそれは少し描写があるぐらいだよ
このスレ的には筆狩師エリナのほうが合ってるかも

845 :名無しさん@ピンキー:2012/09/03(月) 23:28:07.20 ID:O4L3bCkE
>>844

エリナは既読だけど、確か人形に改造される話だったっけか
それはちょっとエグくて俺にはあわんかったな…

846 :名無しさん@ピンキー:2012/09/07(金) 11:20:48.59 ID:b6A42n+6
ほほす

847 :名無しさん@ピンキー:2012/09/08(土) 06:29:27.54 ID:SiRdUtvp
どうしたのかな?もう容量一杯なの?
誰か続きのスレ立てて・・・・

848 :わたぐも:2012/09/09(日) 00:19:04.03 ID:YfXV1CGi
2chとかインターネットに詳しくなくて;;
容量?とかでこれ以上書き込まない方がいいんですか??

849 :名無しさん@ピンキー:2012/09/09(日) 00:54:01.81 ID:cLwwYI8Y
立てますた

優等生を堕落させたい2
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1347119596/

850 :夏菜子のなつ:2012/09/09(日) 20:42:34.16 ID:iKOfdLEm
「ふふ、気持ちよさそうだな、夏菜子」
「あっ……いやぁ……」
気がつくと、この部屋にいる自分以外の7人の男女は、みんな自分がオナニーしている姿を凝視していた。
子どもの頃からの親友、真希が大きな目を開いて、呆れたように見ていた。

「夏菜子……オナニーなんかするんだ……」
親友などとは言っても、真希と夏菜子はそのくらいのことも知らない仲だったのかもしれない。
だが、真希は、自分よりも綺麗で、自分よりも成績優秀で、完全無欠のお嬢様としか思えなかった夏菜子の、
艶かしい姿に、驚嘆するばかりだった。

「みないで……」
夏菜子はそう言って、別世界に閉じこもるように目を閉じた。だが、
「眼を閉じるな、夏菜子」
「は、はぁい……あぁ……ん♥」
守谷にそんなふうに言われて目を開けると、再び真希や、北斗の驚く顔が飛び込んで来るのだった。

「見ないでと言いながら、指は止まらないみたいだな」
「あぁ……ん、いやぁあん♥」
くちゅくちゅ、と音を立てて女裂を刺激してはその上にあるコリコリとした突起をいじる。
夏菜子のオナニーはその繰り返しだった。だれかに対して操を立てるとかそういうわけではなく、
ただ、今眼の前で粉々に壊されていく自らの「お嬢様」とか「優等生」の矜持が、
それ以上エスカレートしたオナニーを許さなかった。ただ、それだけのことだった。


851 :夏菜子のなつ:2012/09/09(日) 20:46:40.32 ID:iKOfdLEm
「うふ……フゥ……ん」
自分は、とんでもないことをしている。羞恥と後悔で頭が爆発しそうだった。
クラクラとするような感覚に襲われても、陰核を舐めた細く白い2本の指は、
手慣れたように、自分しか触れたことのない裂け目から粘液を分泌させる。
「あぁん……」

「夏菜子、ただ唸るだけじゃなくて、感想を言え」
「んふ……」
夏菜子はそう言われると声が出なくなった。当然といえば当然である。
この刺激的な行為は、夏菜自身の気持ちの中にいる自分にも、
そして真希や、梨絵や、唯や、北斗の知る彼女にもあまりに似合わない。

「おい、夏菜子、見てみろ」
守谷はそう言うと、窓を覆っていたカーテンを一気に広げた。
「ちょっ、なにしてんの!」
友梨が驚嘆の声を上げて守谷を止めようとした。その場にいた誰もが守谷の行為に仰天した。
その瞬間、淫らな行為にふける夏菜子だけではなく、自分も外の世界にさらけ出されたからだ。
「友梨、黙ってろ」
強い口調で守谷が言うと、友梨も、誰も、それ以上口を挟めなかった。


852 :夏菜子のなつ:2012/09/09(日) 20:48:32.87 ID:iKOfdLEm
「夏菜子、見えるか?」
「あぁ……はぁ……ぃ、いやぁ……」
該当以外にもう明かりもない暗い路地を背にして、窓ガラスにはっきりと、
はだけた浴衣の裾の間に指を入れて動かす少女の姿が見えた。夏菜子は、再び目を閉じた。
それが自分ではないと言い聞かせるように。別世界に、閉じこもるように……

「目を開けろ、よく見るんだ」
守谷はそんな夏菜子を許さない。
「はい……あぁん……」
ゆっくりと開いた夏菜子の目に飛びこんできたのは、
清楚なお嬢様で優等生で美少女である石田夏菜子とは似ても似つかぬ別人としか思えない、少女だった。。

「あぁん……♥」
思わず声が上ずった。窓に映るのは、おとなしそうなストレートの黒髪の少女ではなく、
少しマスカラが滲んでまぶたの周りが黒くなった、
明らかに自然の色とは違うことが窓越しでも分かるピンク色の唇を間抜けそうに半開きにした、
金髪の巻髪をこれでもかとリボンで飾り立て、その髪をだらしなく振り乱す、
いかにも男に媚びることが好きそうなギャルだった。

夏菜子が築き上げてきた、お嬢様としての自分ではない、別の生き物がそこにいるとしか思えなかった。


853 :夏菜子のなつ:2012/09/09(日) 20:50:51.76 ID:iKOfdLEm
「あぁん……うぅ……ん♥」
指の動きが加速する。目を閉じようともしなくなった。いくら淫らなことをしても、
それで優等生の「石田夏菜子」が壊れていくわけではない。
いくらだらしなく喘いでも、男に媚びない美少女の「石田夏菜子」が失われていくわけではない。
それは、窓に映る頭の悪そうなコギャルが、その姿格好にふさわしいことをしているだけなのだ。
直感的に夏菜子が感じた自分への言い訳を文字にするとそんなことになるのだろう。

「ますます気持ちよさそうになってきたじゃないか」
守谷がニヤリと微笑んだ。夏菜子は少し嬉しくなって答える。

「あぁ♥ん、きもちい……きもちいい」
それが、夏菜子の精一杯だった。清楚な顔をギャルメークで少しだけ変えて、
金色に染めた髪を振り乱しながら、目の前の親友と男の人に自力で見せることのできる、精一杯の乱れた姿だった。

「いつから、それを覚えたんだ……?」
「……えっ……?」
精一杯の夏菜子に答えるのは、やはり守谷だった。
このオトナは、夏菜子のギャルメークと金髪では隠し切れないしとやかさや清楚さの、更に奥底に潜む、
淫らな女の本性を引き出そうとしていた。別世界に閉じこもる優等生の夏菜子を、現実に引き戻そうとした。

「いつからそんな風にオナニーするようになったんだ?と聞いているんだ」
「ご……五年生の時です……」
真希も、唯も、梨絵も、本当に驚いた。あの石田夏菜子が小学校5年生の時から、
オナニーをしていたなどとは、考えも及ばなかったことだったからだ。


854 :夏菜子のなつ:2012/09/09(日) 20:53:53.31 ID:iKOfdLEm
「ふうん、じゃあ、それからはいつも、誰かを思いながらオナニー三昧だったのか」
「あぁ♥ん、三昧なんて……そんな……」
身体をくねらせながら、いつしか皆に魅せつけるように腰を浮かしてオナニーする夏菜子が、
そんなことを言っても、なんの説得力もなかった。

「そうか?いつか、そのいやらしいオマンコを男に晒す日を夢見ながら、オナニーばかりしていたんだろ?」
「ん……ぁ……ん♥はい、そのとおりです」

いつもは、部屋のデスクチェアやベッドの端に座ってパンツを少し下ろして刺激するだけのオナニーが、
今日は少しだけ激しい。女の子の部分からたれた涎が、おしりにまで伝って、ひとしずく、布団を濡らす。
なんて、はしたないんだろう。夏菜子は、自らの淫らさを思うと、なおいっそう、指が止まらないのだった。
そして、さっき言いそびれたあの言葉を言いたくて仕方がないのだった。そのことを見透かすように、守谷が促す。

「それじゃもう、宣誓、できるな。」
「は……い……」
夏菜子に迷いはなかった。

「正座に戻って、宣誓しなさい」
そそくさと体勢を戻して、浴衣の裾をもとに戻す。乱れた髪を縛っていたヘアゴムを少し上にあげて、
喘ぎ声をあげていた口を真一文字に結ぶ。そして、ようやく、転落への橋の最後の一歩を、夏菜子は踏み出した。

「私、石田夏菜子は、夏祭りの若者会参加者として、元締めの意に従い、祭りの期間中、
毎夜、参加者を平等に愛し、そして愛されることを、誓います」
その口調は、いつもの夏菜子だった。お嬢様で優等生の夏菜子だった。
いつものように堂々と言い切った。美少女は、美少女のまま……
「祭りモード」という名のギャルメークでは汚せない凛々しさを保ったまま、新しい道を歩き始めたのだった。


855 :夏菜子のなつ:2012/09/09(日) 20:55:23.00 ID:iKOfdLEm
「よし、それじゃ、まずは、梨絵、お前からだ」
「えっ?」
そう言うと、守谷は梨絵の手をぐっと掴んだ。守谷が最初に手を付けるのは夏菜子だと思っていた友梨や北斗も、
そして梨絵自身も、あっけにとられるようなことだった。

「えっ?あたしですか?」
凛々しく結ばれた夏菜子の表情が、悔しさに一瞬歪んだ。
「そうだ、その次は唯、夏菜子は最後だ」

「どうして……?夏菜ちゃんの処女を先に奪うんじゃなかったの?」
友梨がそう聞くと、
「最初はそう思っていたよ。処女じゃみんなの中でも楽しめないだろうしな。
でも、夏菜子は、4日前に、そのギャルメークをするしないで友梨に迷惑をかけて、
今また宣誓するしないで、ここにいるみんなに迷惑を掛けた。
ここの参加者として、意識が欠けている。だから、お預けの罰だ」

「はぁー、なるほどー」
友梨は感心してしまった。守谷のイトがはっきりと伝わったからだ。守谷がニヤリと笑った。

「友梨たちも、北斗も、始めていいぞ。唯、お前もだ」
「えー、唯、なにするの?あぁんー♥」
要するに、唯と梨絵、どこにでもいるような女子高生ギャル二人を先に済ませて、
最高の楽しみである夏菜子の処女をメイン・ディッシュにとっておこうというのである。
最初は一晩のうちに4回も5回もセックスすることが少しためらわれる守谷であったが、
夏菜子をいじめ、そしてその美しさ、淫らさを見ているうちに、やる気がふつふつと湧いてきたのだった。


856 :夏菜子のなつ:2012/09/09(日) 20:57:19.88 ID:iKOfdLEm
「あ……あぁん……っん、北斗さぁん」
「そう、そう、上手よ、佑都くん♥」
友梨は、布団に寝っ転がって佑都をリードし、北斗は真希の浴衣の帯紐をほどいて
素っ裸にひん剥いていく。そして、守谷は右手で梨絵、左手で唯の女の子の部分を弄っている。
この部屋で一人夏菜子だけが手持ち無沙汰だった。

「あぁん……夏菜子ぉ……ごめんねぇ……ん♥」
たわわになった双子の果実を夏菜子の目の前にさらして、
下半身を北斗に責め立てられながらも親友を気遣う真希のそんな喘ぎも、
一度、淫らな気持ちになった夏菜子の興奮を増幅させるだけだった。

「それじゃ、いくぞ、梨絵」
布団に梨絵を押し倒して、守谷は梨絵の浴衣を器用に脱がせていく。
本当だったら、あれは、自分のはずだったのに、と夏菜子は悔しい思いを隠せなかった。
その守谷の後ろから唯が抱きついて、守谷の股間をまさぐっていた。

「美味しそうなおちんちん……お姉さんが食べちゃうぞ」
佑都は若い肉棒をギンギンにたぎらせ、その肉棒を友梨が口にふくもうとしていた。
狂乱の宴が、ようやく始まったのに、夏菜子は何もできずに見ているだけだった。
じんわりと、女の子の大事な部分が湿ってくるのをおさえることもできず、
ただ、7人の男女が交わるのを見ていることしかできなかった。
じゅぼじゅぼっと、友梨がいやらしく佑都をしゃぶる音、真希と梨絵の喘ぎ声、
そして男たちの低い嗚咽、そんな音が何重ものハーモニーになって、夏菜子の耳に響いていた。


857 :夏菜子のなつ:2012/09/09(日) 20:59:57.28 ID:iKOfdLEm
それでも、階段から一番近い位置に正座したまま、夏菜子は動こうとはしなかった。
屈辱的だった。常に努力で優等生の地位を勝ち取ってきた夏菜子にとって、
こんな場で梨絵や唯に遅れを取ることなど、ありえないことだった。
その時、お嬢様、優等生、美少女ということが全く無意味なものに思えた。

だからこそ、逃げ帰ろうともしなかった。もう、自分の気持を、淫らさを晒してしまった。
お嬢様を頑張って続ける必要はない。そして、この屈辱に耐えなければいけない。夏菜子の強気な性格は、
戸惑いから彼女をその場にとどまらせたのではない。試練だと思って耐えたのだ。

守谷が自分に手を付けるのを、待たなければいけない。優等生としての自分を支えていた夏菜子の負けん気の強さが、
淫らに堕ちていく彼女の背中を後押ししていた。
おそらくはせいぜい1時間か2時間……早ければ数十分後かもしれない。

それは、小学校五年生の頃から、いや、ひょっとしたらもっと前から……
心の奥底に淫らな欲望を秘めつつ、それを表に出さずに、
優等生でお嬢様の美少女を続けてきた7年間に比べれば、あっという間の時間だった。



858 :名無しさん@ピンキー:2012/09/09(日) 21:02:44.79 ID:iKOfdLEm
「夏菜子のなつ」作者です。

すっかり更新が滞ってしまいました。新しいスレも立ってるようですが
とりあえずまだ容量は結構残っているようなのでこっちに落とします。

こっちに落としたことについても含めて、何か気になることがありましたらいつものうようにお願いします。

次はなるべく早くしたいです。何もなければこっちに落とします。
それでは、近いうちにまた。

859 :名無しさん@ピンキー:2012/09/09(日) 23:48:53.48 ID:prPk6s4k
おつおつ!

860 :名無しさん@ピンキー:2012/09/10(月) 00:21:19.28 ID:g8Q614Jm
こ、これだけ細かい描写を。。。
ごくろうさまですっ!

861 :名無しさん@ピンキー:2012/09/10(月) 06:27:06.89 ID:2rJhfXUE
待った分、さらに乙でした。
続きもこちらのスレで近いうちにお願いします。
新しいスレにも感謝、わたぐもさんも帰ってきていい感じ!!

862 :名無しさん@ピンキー:2012/09/10(月) 17:36:28.56 ID:omUGWpvC
容量いっぱいになるほどだからな
ただただありがたい

863 :名無しさん@ピンキー:2012/09/11(火) 00:01:35.37 ID:8wL+CGw7
投下乙です
宣言しても敢えて焦らすってのがまた(・∀・)イイ

864 :名無しさん@ピンキー:2012/09/12(水) 18:03:49.08 ID:q2yEtZU/
いつもありがとうございます。感激乙です。
優等生のプライドがあるからこそ、堕落が嵌る。ギャップもまたしかり。
受験に失敗した優等生が底辺の高校に進学して、最初はまじめに取組んで勉強もするけど、周りに流され、転落を始めるシュチは最高の設定。
プライドがあるほど堕落しやすいのかも?
続きに期待してます。

865 :名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 00:34:21.32 ID:CMjupyW6
ほすほす。

866 :名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 16:54:22.04 ID:qrPidL0b
「夏菜子のなつ」作者さん、完結までがんばってください。
何度読み返しても最高です!

867 :秋の夜長:2012/10/07(日) 19:00:44.77 ID:H+gteO3N
「夏菜子のなつ」の作者さんが帰ってくるまで、こんなのはどうでしょう?

「亜美の日記」

亜美は中学2年の卓球部、目のパッチリとした女の子。でも自分の感情はあまり出さない、おとなしいどちらかと言えば暗い女の子。
友達も少なく、同じクラブの子と地味子グループの子が唯一の友達。
おかっぱより少し長い髪を左右で縛り、校則どおりの制服を着て、授業中はめがねを掛けていた。
「亜美、今日クラブ出るでしょ?」一番仲のよい友子がお昼休みに確認した。
「うん、でもあれだから、適当に練習するね。」
亜美は身長も170センチはあってスレンダーで、実は巨乳のなかなかのプロポーションだった。でも目立つのが怖くて、いつも猫背で話し声も小さかった。
これには理由があった。亜美は母と2人暮らしで、お母さんは保険会社の事務員をしていて帰りも遅かった。公営団地の2DKに住み、生活も質素だった。
そんな亜美の生活が少しずつ変わってきた。
お母さんが会社の方針と生活苦から営業職に変わり、生保レディーになった。生活のリズムも変わり、営業で遅くなる母のために夕食の準備をすることが亜美の仕事になった。
お母さんにも変化が出てきた。営業のためお客さんに付き合ってお酒を飲んで夜中に帰ってきたり、無断外泊の日も目立つようになってきた。でも亜美は自分のためにお母さんががんばってくれていると思うと、洗濯や掃除までするようになってきた。
学校の成績はトップクラスではないものの、真面目な性格と頑張り屋の性格からか教師の受けも良かった。
2年の期末テストが終わった頃、お母さんが男の人を連れてきた。いかにも軽そうな年下の男。
「亜美、お母さん武志さんと結婚するけど、いいかな?」
武志と呼ぶ男の人がほぼ毎日出入りするようになって、お母さんから聞かされた。
「お父さんが死んで10年なんでしょ!お母さんも自由にすればいいんじゃない?でも私はあの人をお父さんとは呼べないから。それでもよければいいよ。」
こうして亜美にお父さんができた。

868 :秋の夜長:2012/10/07(日) 19:29:50.71 ID:H+gteO3N
お父さん、いや武志さんはサラリーマンと言っていたけど、ほぼ毎日私が買える頃には家にいた。
「お帰り!宿題はあるのか?教えてあげようか?」
亜美に葉なじめなかった。何より家の中がタバコ臭くなって、自分の部屋から出るのも嫌だった。
お母さんも彼と結婚してからというもの、タバコは吸うし茶髪にするし、派手な洋服を着るようになるし、亜美は家に居場所がなくなっていた。
夏休みになると、武志さんの様子がリアルにわかった。昼近くまで寝ていて、パチンコに行き負けると帰ってくる。勝つと飲みに行って帰らない。単なるヒモ状態の最低の男だった。
「どうしてこんな男がいいんだろう?確かにイケ面でお母さん好みの感じだけど??」

義父の魔の手は亜美にも迫っていた。

「亜美ちゃん、宿題終わったらアイスクリームあるから。」
家にいる間は義父に監視されているようだった。
台所でアイスクリームを食べていると彼がタバコを吸いながら近寄ってきた。
「亜美ちゃんもタバコ吸う?お母さんも吸うようになったし、僕らのタバコを間接的に吸ってるから大丈夫だよ。」
わけのわからないことを言われたけど、出されたタバコを手に取ると咥えた。
「ふ~、」
「やっぱり毎日タバコ部屋にいるから大丈夫だね。おいしいだろ!」
「わかんない?」でもなんだかちょっと大人になった気分がした。
午前中はクラブの練習、午後は図書館で宿題をしてから帰る毎日が続いた。でもタバコの本数は日に日に多くなって、今では10本以上になっていた。
「なんかイライラする!」宿題が捗らずにキレかかっていた。
図書館のトイレで始めてタバコを吸った。
「どうしよう?学校でタバコなんか吸って?」
そう思ったとき、トイレのドアを叩く音がした。
「だ~れ?タバコ吸ってるの?私にも頂戴よ!」
恐る恐るドアを開けると、三年の先輩がいた。
「へ~あんた2年?やるわね?1本頂戴}
こうして亜美の喫煙が3年の先輩、しかも性質の悪い人たちにバレてしまった。

869 :秋の夜長:2012/10/07(日) 19:46:03.59 ID:H+gteO3N
「へー~、真面目そうな亜美ちゃんがタバコ吸って、いいのかな?」
「義父と母に無理やり吸わされて、止められなくなっちゃたんです。」「うぐっ、」
「泣かなくてもいいから、それより私らと遊びに行かない?」「いいでしょ!」
3年の不良Gに連れられ、カラオケ屋に行って初めてお酒も飲んだ。
「亜美ちゃんは真面目だと思ってたけど、結構さばけてるね。今日からアタイらの仲間にしてあげる!」近所に住むリーダー核の陽子先輩に認められた。
母の再婚、タバコの話、夏休みの毎日のこと、みんなに話すと楽になった。
「学校、勉強ばっかりが人生じゃないよ!楽しまなくちゃ!お母さんもそれに気づいたんじゃない?亜美もやりたいようにやれば!」
「そうかも?」この日を境に亜美は根暗の女の子から、周りと同化した軽い子になっていった。当然勉強も手を抜くようになっていった。

今日はここまでです。これから亜美が真面目な優秀な生徒からの堕落が加速します。希望があれば教えてください。

870 :秋の夜長:2012/10/08(月) 19:59:17.55 ID:TlfjAcQ6
6時間目が終わり、帰り支度をしていると陽子先輩が一緒に帰ろうと呼びにきた。それを見ていたクラスメイトは完全に引いていた。
「今日もカラオケ行こう!」
「亜美、お金持ってる?」
「千円位しかないですけど?」
「仕方がないな、パンツ売りに行くか?」
何のことか解らぬまま、商店街のはずれの大人のおもちゃと書かれた店に入った。
「マスター、新人紹介するから奮発してね!モノホン処女厨だよ!」
「写真付で五千円でどう?」
「OK、亜美こっちにきて、ハイポーズ、いいね!!この袋にパンツ入れて、これ穿いて」
こうして軍資金を得るとカラオケやに向かった。
本当ならクラブ活動をしている時間、パンツを売ったお金でみんなとカラオケを歌っている。部屋の中はタバコの煙で充満していた。
「亜美は目が大きくてかわいいから、もてるよ!間違いない!!」

次の日、学校に行くと体育館の裏に来るようにという手紙が下駄箱にあった。差出人は3年のひとみ先輩の名前だった。
「何ですか?ひとみ先輩は?」
「陽子達とつるんでいるんだってな。俺と付き合え!俺の女になれ!」

彼は3年のリーダー格の孝太先輩だった。有名な不良で見覚えもあった。でも小学校の頃はおとなしい子だった。
先輩の告白と同時に周りには陽子先輩や、男の人も何人も出てきた。
「恥かかすんじゃないよ!亜美、わかってるよね!」陽子先輩の目つきは半端じゃなかった。
「ハイ。ありがとうございます。」
なぜこう言ったのかも解らなかったが、その場から逃げ出したい気持ちは間違いなかった。

授業に出ることも許されず、屋上や保健室、体育館の裏、給食を食べると街に遊びに出かける。そんな毎日が当たり前になった。
たまの授業で教科書を開いても、先生の言うことは睡眠薬だった。
「私、勉強わかんないし、クラブにも出てないし、もう行けないな?」
そう思って外を見ると、先輩たちがおいでおいでをしていた。

871 :秋の夜長:2012/10/08(月) 20:16:23.55 ID:TlfjAcQ6
堕落した毎日が続き、10日ほど経って初めて彼の家に行った。
あれほど家で母とあの人の堕落している生活を見て嫌悪していた自分が、お母さんと同じように男に甘えている。しなだれるその格好は母と同じであった。

「亜美、今日は本当に俺の女になれよ!」

「うん、孝太さんの女にして!」自分からキスをするとその後は時間を忘れて抱き合った。
「家に帰らなくて大丈夫なのか?」
「お母さんも私がいないほうがいいみたいだから。」
最後のボルトが外れた瞬間だった。真面目な亜美は、一番嫌いであった女を武器にする女になってしまった。

それからは、孝太の言う通り、孝太の望むことは何でもした。
孝太に合わせて金髪にした。
「孝太、私も孝太のような金髪にしたいな?」
「そうだな、そのほうが俺の女にふさわしいし、俺も見てみたいしな!」
ブリーチ剤を買い込み孝太に脱色をしてもらった。
「孝太のようになれるかな?」
「俺は25分だったけど、お前は髪も多いから30分はこのままだ。」
孝太の指示の通り30分後髪を濯ぐと、きれいな金髪になっていた。
「やった!孝太とお揃いだ!」
「陽子たちに化粧や制服も金髪に似合うようにコーデしてもらえ!」
「うん、解った。」

こうして亜美は孝太の女として、学校でも有名になりました。






872 :名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 03:58:50.12 ID:IdFnfkEv
乙です できたら続きが読みたいです 友達巻き込んじゃったり義父ともヤっちゃう軽い女になったりいろいろ想像してしまいます

873 :名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 16:37:04.38 ID:Y6DPm5e2
おっつ!

874 :優等生:2012/10/14(日) 19:34:57.74 ID:yNFpFcHD
私の名前は由香利。今では随分おばさんになったけど、私の高校生の時の話をしてみます。

自慢じゃないけど中学のときは学年一桁以内が定位置で、高校も県内一の進学校に合格した。
子供の頃から成績が良かったし、親も公務員で真面目な家庭だったので、優等生として16年間過ごしてきた。
でも、中学の2年の時に風紀委員の時に没収した雑誌に載っていたオナニー特集で知ったオナニーの気持ちよさは、受験勉強を通じてどんどん増幅していた。
してはいけないこと、背徳感=エロチズムとして体に染み付いていった。

高校に入って、校則通りの制服を着て、予習・復習を怠らず真面目な性格のまま、初めての中間試験を受けた。
今までは100点、悪くても90点台のテストの得点が、70点台になって帰ってきた。相対的に難しかったこともあったが360人の学年で54番だった。
初めての感覚、クラスでも6番目の順位。県内一の進学校だから当たり前の成績、いやいいほうだった筈なのにはじめての経験が歯車を狂わし始めた。

「どうして?1番じゃないの?あんなに勉強していたのに。」

学校帰りにバス停に行くと自分より上位の成績だった奈保美がいた。どこの塾に行っているのか気になり、尾行をした。
奈保美は駅前でバスを降りると、マクドナルドに入り違う制服の女の子たちと合流した。一緒になった女の子たちは普通の高校の子や私立の馬鹿学校の子達だった。そんな中で奈保美は楽しそうだった。
塾にも行かずにカラオケに行き、9時近くに奈保美は友達と別れ家に帰った。そのときの奈保美のスカートの丈は、いつもと違う膝上10センチまで引き上げられていた。

「奈保美は勉強もせずに、校則に違反した制服の着こなしをして遊んでいるのに、私より成績がいいの?おかしい??」

この日から、私は街行く高校生を観察することに夢中になっていった。


875 :優等生:2012/10/14(日) 20:19:15.18 ID:yNFpFcHD
次の日、初めて塾を無断欠席した。街角ウォッチングをするために。
「一日位いいよね!今日は体調悪くて寝てたんだから。」自分に言い訳=うそを始めてついた。この嘘の始まりが由香利を堕落させるとも知らずに・・・・

駅前の繁華街には多くの高校生がいた。ファストフード店、カラオケBOX、ロータリー、コンビ二、自分と同じ制服を着た生徒はほとんど見かけなかった。唯一奈保美を除いては。
次の日も奈保美を捜して街を歩いていた。

自分を追い越していく茶髪の少年のポケットから白い箱が落ちた。拾い上げた頃には少年の姿はなかった。
手にしたのはタバコだった。渡す相手も見えなくなり私はそのタバコを無意識にポケットに入れた。

家に帰り制服から着替えると、スカートのポケットから拾ったタバコが出てきた。ふたを取るとほぼ満タンのタバコにライターも一緒に入っていた。

「そう云えば駅前やコンビニでほかの学校の生徒がタバコ吸っていたな?」「どんな味なんだろう?」
好奇心が私に問い掛けた。
「みんな吸ってたよ!一回くらいいいじゃん。それに拾ったものだし。」
「一回くらいいいよね?どんな感じかな?不良みたい?」
そのときにはタバコを咥えライターで火を点けていた。
「ゴホッ!煙い、こんなののどこがいいの?」
その日は1本吸って終わった。

次の日、学校の帰りに公園のトイレに入るとタバコの吸殻があった。思い出したようにポケットからタバコを取り出すとまた1本吸ってみた。
「拾ったタバコだもん!買ったわけではないし、ここなら誰だかわからないし。」
「ふ~、何だかくらくらしてきた。何この感じ。」オナニーをして感じているときのような感覚がした。何とも云えない感じ、背徳感。
「私悪い子になったみたい。何だか熱い。」そう言いながら左手で股間を弄っていた。
「あっ!」初めて本当に逝った瞬間だった。タバコを吸いながらオナニー、しかも汚い公衆トイレで。エロとグロ、背徳と甘美な体感。私はこのオナニーに嵌っていった。

次の日はオナニーがしやすい様にスカートを短くした。校則の膝下から、膝上15センチのミニに折り込んでいた。
「この方がオナニーし易いし、エロい感じがする。あの私立高校の生徒みたい、うふ。」
私の中で優等生の由香利が崩壊した瞬間だった。
真面目に勉強しても1番にはなれない、それなら少しくらい遊びたい。みんながしてること、悪いことも。
今まで精一杯真面目にやってきた。委員長と言われ、優等生を通してきたけど、一番になれないなら、普通でもいいよね。
この普通と言う言葉が心地よかった。

由香利の内面の気持ちを中心に展開したいと思います。
感想や要望をお待ちしています。展開はスローになるかもしれませんが、お許しください。
今日はこれでおしまいです。

876 :名無しさん@ピンキー:2012/10/15(月) 06:29:04.98 ID:PE7LhW9e
優等生を堕落させたい2もいいけどこっちもきてるね。ありがたい。
この調子でがんばってください。
「夏菜子のなつ」の続きも待ってるよ。


877 :優等生:2012/10/20(土) 05:37:04.58 ID:05LFRk14
由香利は次の日から学校に行く前に、またあの公園のトイレに入った。
ポケットからタバコを取り出すと1本吸った。そしてオナニーもした。
教室に入るとみんなが自分を見ていることに戸惑いを覚えた。
「何?どうして?」
すると奈保美が近づいてきて言った。
「そのスカートどうしたの?いつもは校則通りなのに、今日はずいぶんミニにしてるね。」「でも似合ってるよ」
「しまった!トイレで短くしたままだった。どうしよう?」
今更戻せないし、今日はこのままにしておこう、その日の由香利はスカートのことが気になって授業もおろそかになっていた。
「一緒に帰ろう。」奈保美が声を掛けてきた。
「そうだね、奈保美はどこか塾に行っているの?」
「別に行ってないよ、由香利は?」
「私は駅前の予備校の補習コースに行ってるの、でもぜんぜんだめ、この前の試験もできなかったし、ここに入ったらみんなすごいんだもの、追いつけないよ。」
「「あせって勉強しても仕方ないよ、たまには息抜きしなきゃ。」
そんな話をしながら駅まで来ると、奈保美を呼ぶ声がした。
「ナホー、遊ぼう!」
振り返ると昨日見た偏差値の低い高校の制服を着た子が近づいてきた。
「こちらは誰?」茶髪のギャル風の子が聞いてきた。
「明美、彼女は由香利、同じクラスの優等生。通称委員長だよ!」
「ふへー、委員長様か?でもスカート短くない?」
「今日からなぜだか短くしてきたの。私もびっくりしたんだけど。」
そういってハンバーガーショップに入り、いろいろおしゃべりをした。
「そうなんだ、一番取ることに疲れたんだ。なんだかわかるな。」「期待が大きいと疲れるし、重いよね。割り切らなきゃ。」
奈保美も明美も優も同じような話をした。由香利の中にあった重圧が少し解けていった。

「みんないろいろ辛いんだ。一緒に話すと楽になるな。塾じゃ重い空気の中だもの。今日は塾休んじゃおう。」「一日位平気だよね、家に帰ったらその分勉強すればいいし・・・」
それぞれの学校のこと、彼氏の話、ファッションの話などすべてが新鮮で知らないことばかりだった。奈保美と自分の違いをそこに感じた。

878 :優等生:2012/10/20(土) 06:31:57.96 ID:05LFRk14
家に帰ると塾から帰る時間だった。スカートの丈も元に戻しいつものように普通に、何もなかったように。
「ただいま。」
「お帰り、ご飯食べるでしょ!着替えてらっしゃい。」
「はい!」いつものように時は過ぎていった。
風呂から出ると、机に向かって教科書を取り出した、でもみんなとの話を思い出して勉強はできなかった。
家にいるとき、学校では相変わらず真面目な優等生の由香利を通していた。でも勉強時間は確実に減っていた。

次の試験も散々な出来だった。50点以下の科目もあった。
「由香利元気ないね?どうしたの?」
「テスト最低で、こんなの親に見せられない。」
「どれどれ?これくらい普通だよ、ここは一流だからそう思うだけ、明美や優の学校なら一番だよ!私だって似たものだよ。」
そういってテストを見せてくれた。
「本当だ!奈保美も同じだ。よかった。」

成績優秀な優等生が普通の子になった瞬間だった。
それからの私は優等生の振りをするのを止めた。ちょうど高校1年の夏休みだった。

いつものように駅前のカラオケBOXでみんなとはしゃいでいた。仲間は8人程になっていた。
終業式が終わり、由香利は奈保美は美容室に行った。明美のお勧めの若い子の集まる流行の髪形を提案する人気の店だった。
「どのようにしますか?」
「お任せで、夏バージョンでお願いします。」明美たちに言われたようにオーダーした。隣ではすでに奈保美がパーマをあてているようだった。
いつもは伸びた分だけカットしてもらう程度の女子高生らしい髪型だった私。店員さんの「思いっきりイメチェンしてみる?」という言葉に「うん」と答えて2時間近くが経った・
「どうですか?変わったでしょ、夏休みの終わりに黒く染め直せば学校も大丈夫なようにしておきましたから。」
鏡を見るとそこには自分でないもう一人の自分、ギャルになった由香利がいた。
「ずいぶん派手にやったね!」
「そういう奈保美も別人じゃない?」ソバージュの金髪は奈保美を大人の女にしていた。
「洋服買いに行こう!」「明美たちに選んでもらおうよ!」

夏休みの間、勉強はそっちのけで遊んだ。親からは散々怒られたが無視し続けた。そうしたら何も言われなくなった。
あのときから吸い始めたタバコは日に1箱は当たり前になった。海に行って黒く焼いた。露出の多い服ばかり選んで着た。毎日が楽しかった。

「もう以前の私には戻らない、戻れないしー」
海でナンパされた男に処女をあげた。それからはナンパされるとついていくお尻の軽い女になった。

「お金ないし、服も買えないよ。」奈保美が言うと明美が出会い系を教えてくれた。
見た目はギャルで遊び人だったけど、円光はしたことはなかった。してはいけないと思っていた。
「ナンパされてやりまくってるのに、もったいないじゃん。お金もらって気持ちいいほうがいいじゃん。」その言葉にもまだ抵抗があった。

次の日、奈保美と会うと昨日初ウリ下ことを知らされた。3万円ももらったとはしゃいでいた。
「由香利もどうせエッチするならお金もらったほうがいいよ!処女じゃないんだし、ナンパする男よりおじさんの方がテクも上だし、もっと早くすればよかった。」
それでもまだ私には最後の越えてはいけない一線と思っていた。


879 :優等生:2012/10/20(土) 08:23:04.59 ID:05LFRk14
奈保美達と別れ駅前のコンビに横の喫煙所でタバコを吹かしていたら、結構イケメンの30代の男にナンパされた。
車に乗り、夕食を一緒に食べホテルに行った。
部屋に入ると彼は急にキスをして、無理やりやられた。しかし彼のSEXは私に今までにない絶頂を与えてくれた。
目隠しをされ、バックから何度も突かれ、休むまもなくアクメを迎えた。
彼はチュープを取り出すと軟膏のようなものを私のオマンコに塗った。その冷たい感触の後で、ジンジン疼きが止まらず、厚くなって自分からちんぽをねだってまたイかされた。
そのままとまり、翌朝駅まで送ってくれた。
タバコを吸おうとバッグを開けると一万円札が2枚入っていた。
「これって?円光?じゃん。どうしよう。」
円光はしないと思っていたにもかかわらず、結果的に円光をしたことになった。そのお金で新しい靴を買った。

「あれ、どうしたのその靴?買ったの?」
「うん、昨日ナンパされた男が知らない間にお金くれて、買っちゃった。」
「円光デビューですか、ついに由香利も仲間だね!」
そう言われて自分のしたことを後悔しながらも、お金の魔力の虜になった。

お金が要るときは出会い系で男を探す、「どうせSEXするなら」、「お金もらえたほうがいい」
完全に自分の中のモラルは崩壊していった。

夏休み最後の日、あの美容室に行った。
「夏休みは十分楽しめたようだね。元に戻そうか?」
「いいえ、伸びたところリタッチして、いやもっと金髪にして。」
「いいの本当に?学校あるでしょ!」
「もう行かないから。」
「もう一人の子は昨日黒く染めてストパーしたよ。」
「私は私、このまま楽しくやってくの。金パにしてください!できるだけ派手にね。」
そう言ってにっこり笑った。

こうして私は完全にギャルになった。親は転校させてでも卒業させたかったみたいで、通信制の学校に編入させられた。
明美達と遊びながら一応学校だけは卒業した。そしてキャバ嬢として今の私がいる。
奈保美は普通の女子大に進学してギャル女子大生を謳歌している。

おしまい。

880 :優等生:2012/10/20(土) 08:26:09.75 ID:05LFRk14
駄文にお付き合いいただいた方、ありがとうございます。
また機会があれば投下します。
感想やネタがあれば教えてください。

他の作者さんの投稿も読みたいな。お願いします。

881 :名無しさん@ピンキー:2012/10/22(月) 09:54:36.57 ID:f536xSMx
>>880
乙!です。
こうしてみると由香利はかなり無理をしてたんですね。
だから極端から極端に走る。
この作品はもう一人、奈保美という魅力的なキャラがいます。
彼女の肩の力を抜きながら成績が良いというのもイイなと思います。
優等生やマジメっ子じゃないからスレチになるのですが、
奈保美が主人公の話が是非見たいなと思います。

882 :名無しさん@ピンキー:2012/10/22(月) 18:48:26.60 ID:voB8SiqP
乙でした!完結したあとで読み直すと冒頭の「今では随分おばさんになったけど」と、
ラストの「キャバ嬢として今の私がいる」っていう文がなんかぐっとくるね。
昔は優等生だったのがふとしたことから道を踏みはずし、ここまで堕落したという対比をすごく感じる。


883 :わたぐも:2012/10/23(火) 04:14:40.42 ID:kjH1Tkau
お久しぶりです^^;
短編落とします。

いつのまにか私のみつあみは解けていた。
いつのまにか私の髪の毛は金色になっていた。
いつのまにか私のカラダにはタトゥが入っていた。
いつのまにか私は学校に行かなくなっていた。
いつのまにかクスリを飲むことに抵抗がなくなっていた。
いつのまにか男の裸に抵抗がなくなっていた。

いつのまにか・・・・


おかしいなあ・・・

ユサユサと男の上で腰を振りながら一人の元優等生は思う。

884 :わたぐも:2012/10/23(火) 04:16:03.67 ID:kjH1Tkau
かつて親以外に見られたことのなかった一子纏わぬその姿は目の前のおじさんが持つカメ
ラによって世に出回る。もう慣れたものだ。

だけど今日のは少し悪趣味。風紀委員長だった頃、自ら作った規則を読まされた。
1. 頭髪は肩までの長さ。長いものは黒のゴムで縛ること。
2. 髪の色は黒。染髪は黒染めに限る。
3. 華美な化粧は認めない。
4. ブレザーの下は学校指定のカッターシャツ。下着は白とする。
5. スカートは膝が隠れるもの。靴下は白で長さはくるぶし1つ分とする。

背中の半分を覆う金髪で。真っ黒な肌に映える白や濃い色の化粧。
だらしなく前が開いたブレザーの間から見える派手な柄シャツ。
ほとんど役割の果たさない短いスカートを捲くればそこから見える過激な下着。
余すことなく規則を踏みにじる私は本当にダメな子。


デモ、キモチイイ・・・
――圧倒的な開放感。
それまで縛り付けていたものを完膚なきまでぶちこわす快感。


885 :わたぐも:2012/10/23(火) 04:17:19.61 ID:kjH1Tkau
・・・14.援交等淫らな行為の禁止

そこまで言うと私は服を脱いだ。
すかさず男達の肉棒が目の前に突き出される。
私は画面の向こう側に伝わるようにたまらなくいとおしげな表情を浮かべながら
唇で。舌で。唾液で。口内に侵入してきたソレを愛した。


もし私にあの日が無ければ?
一流高校に進んでいただろう。一流大学に進み一流企業に就くことも可能だっただろう。
だけどそんな退屈な世界なんて興味が無い。そんなものを目指していた過去の自分がバカ
だった。この心地よい世界を知った今の私。そんな「たられば」の世界なんて必要ない。


もっともっと堕ちてみたい。二度と這い上がれないところまで・・・・








堕ちた過程は想像にお任せします。
人によって一番興奮する過程は違うでしょうから。。
久しぶりでしたがなんとかまとまりました(^^;←
また感想お待ちしてます(^^)/

886 :名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 19:47:21.32 ID:5IMv8YLl
乙乙

俺なら気付かないうちに向学心とかを
嫌われてたライバルあたりに抜き取られてた、みたいな理由にするかなあ

887 :名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 20:07:59.64 ID:Hb9T9Bjs
おっつ!

888 :名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 01:44:27.45 ID:wmAPARSp
>886

オレなら注意されたヤンキーの逆恨みからの・・・
みたいな感じですね。

889 :名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 09:13:31.66 ID:7YUEwjoJ
優等生のイメージ
黒髪に校則通りの制服で、世間知らずな真面目な娘。もちろん処女、メガネ掛けて勉強一筋、だから成績もトップクラス。
こんな子が、道を踏み外して堕落していく。
最初はすごく抵抗するけど、1回経験すると強い刺激を求めていく。
性に興味はある年頃、ファッションも地味なダサい格好から、今時の服を着てみるとなんだか自分じゃなくなっていくみたいな。
ファッション雑誌のモデルのような化粧に憧れ、同級生に教えてもらう。
初めて自分の殻を破った優等生はさまざまな誘惑に襲われる。
校則を破ること、制服をちょっと着崩してみる。スカートの丈を短くする。胸元のボタンを開ける。
タバコやお酒をやってみる。大人になった気分に酔う。エスカレートする欲望。
オナニーでは満足できなくなり、行きずりの男にナンパされ、処女喪失。悪い男に騙され売りを覚え、金の魅力におぼれる。
ますますエロく、ケバくなる雰囲気に周りの友達も変わっていき、優等生からただのギャルになる。
遊びに夢中になり勉強もしなくなり、成績も急降下。学校にも行かなくなる。
ギャル友達との毎日、楽しいけど時折虚しくなる。
優等生の時の自分が懐かしくなる。でも、もう戻れない。
金髪の髪をいじりながら、長い爪で携帯を操る。
「マジ~、  」

こんな堕落がとても好きだ。

890 :名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 16:25:36.40 ID:Cy+8oqhF
そぶりだけみれる
http://redir.is/CxB

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