今回は、カティサークのブレンデッドモルトのボトルを改めて飲みます。
カティサークは、かつて紅茶をインドからイギリスへ素早く輸送するために作られた帆船(ティー・クリッパー)が、その役目を終えた後で各国へ渡った末、イギリスに戻ってきたことに肖って作られたウイスキーです。
このウイスキーに使われるモルト原酒として、キーモルトにはスペイサイドのグレンロセスが使われ、他にはマッカラン、タムドゥ、アイラモルトのブナハーブン、オークニー島のハイランドパーク、ハイランドモルトのグレン具ラッサが主に使われています。
カティサーク モルトは、グレーン原酒をブレンドせず、上記モルトウイスキー飲みで構成されたボトルで、2014年頃まで2000円ほどの価格で売られていました。
しかしその時点で販売は終了し、後継となるブレンデッドモルトのボトルは販売されていません。
現在は在庫として残っている物や、中古のボトルとして出回っている物が散見される程度になっています。
味わいは、アルコールからの辛みは少なめで、軽い酸味の後に甘さが口いっぱいに広がります。
思った以上にまろやかで飲みやすい印象です。
味わいは、苦みが目立つようになりますが、その後は酸味、甘味が舌全体を支配していきます。
味わいは、軽く酸味が感じられた後、甘さがずっと続きます。
その反面、全体的な香りの濃さ、熟成度はこのモルトのほうが上で、甘味も全体的に強いので、ウイスキーを飲み慣れていない人にも向いているかも知れません。
残念ながら販売が終わっている上に、12年物も販売が終わっているため、カティサークのポテンシャルを発揮できるボトルがないのが尚更残念です。
2022年時点では、4000円あたりから手に入れることが出来るので、高嶺の花とは言えない物の、見つけたら購入する価値はあるかと思います。
スペイサイド中心のモルト原酒をブレンド
このウイスキーに使われるモルト原酒として、キーモルトにはスペイサイドのグレンロセスが使われ、他にはマッカラン、タムドゥ、アイラモルトのブナハーブン、オークニー島のハイランドパーク、ハイランドモルトのグレン具ラッサが主に使われています。
カティサーク モルトは、グレーン原酒をブレンドせず、上記モルトウイスキー飲みで構成されたボトルで、2014年頃まで2000円ほどの価格で売られていました。
しかしその時点で販売は終了し、後継となるブレンデッドモルトのボトルは販売されていません。
現在は在庫として残っている物や、中古のボトルとして出回っている物が散見される程度になっています。
レギュラーを濃厚にしたようなボトル
グラスからの香り、液色
グラスからは、リンゴとブドウの甘い香りが一気に広がり、フルーティ感が強いです。 液色は中庸な琥珀色です。ストレート
先にリンゴの香りがやってきて、続いてブドウの香りが続きます。その後はシナモン、蜂蜜の香りが続き、奥からは燻製のようなスモーキーさもほのかに感じられます。味わいは、アルコールからの辛みは少なめで、軽い酸味の後に甘さが口いっぱいに広がります。
思った以上にまろやかで飲みやすい印象です。
ロック
レーズンの香りが先に訪れ、続いてリンゴ、シナモン、ハチミツと香りが続きます。それらが落ち着く遠くからスモーキーさも得られます。ストレートに比べると、若干ライムのような爽やかさも加わった印象です。味わいは、苦みが目立つようになりますが、その後は酸味、甘味が舌全体を支配していきます。
ハイボール
レーズン、リンゴの香りが先に訪れた後、バタークリームのような甘くクリーミーな香りが続きます。味わいは、軽く酸味が感じられた後、甘さがずっと続きます。
まとめ
全体的な香りや味わいは、レギュラーボトルのカティサークと大差は無いですが、ストレートでの紅茶を思わせる香りはなく、おそらくはグレーン原酒がもたらしているように思えます。その反面、全体的な香りの濃さ、熟成度はこのモルトのほうが上で、甘味も全体的に強いので、ウイスキーを飲み慣れていない人にも向いているかも知れません。
残念ながら販売が終わっている上に、12年物も販売が終わっているため、カティサークのポテンシャルを発揮できるボトルがないのが尚更残念です。
2022年時点では、4000円あたりから手に入れることが出来るので、高嶺の花とは言えない物の、見つけたら購入する価値はあるかと思います。
<個人的評価>
- 香り A : レーズンとリンゴの香りがメイン。その後シナモン、蜂蜜、そして燻製のようなスモーキーさ。
- 味わい B : 加水による苦みが少々気になるが、柔らかい酸味と甘味がメインでとっつきやすい。
- 総評 B: 復活して欲しい秀作。