渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

フェンスの向こうはアメリカ

2022年01月11日 | open


フェンスの向こうはアメリカだった。
私は基地のある町の基地の目の前で
育った。


フェンス越しにアメリカ人の同世代
の子どもたち多数と仲良くなった。
まだ1960年代の事だ。
毎日待ち合わせのように顔を合わせ
るのが日課になっていた。
言葉は通じなかったが、いろんな
事をして遊んだ。金網越しに。


だが、彼らも私もフェンスを越えて
互いの場所には行けなかった。


どれほど仲良しになっても、互いに
フェンスの向こうは外国だったのだ。


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