2018年04月02日

離職票 雇用保険被保険者資格喪失届の書き方 記入例 提出先 発行 書式 様式 雇用保険被保険者離職証明書



従業員が退職する際にハローワークに提出する、
雇用保険被保険者資格喪失届と離職票の発行について書きます。

<今回の例>
従業員より2月末に「来月いっぱいの3月31日に退職したい」と申し出を受ける。
「転職先は決まっていないので失業保険をもらいながら職を探すつもり」との事。



■■■用意する書式■■■

 ・雇用保険被保険者 資格喪失届
 ・離職票(雇用保険被保険者離職証明書)
 いずれもハローワークに書式があります。もらってきましょう。

 全国ハローワーク所在案内(厚生労働省)
 http://www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html



●雇用保険被保険者 資格喪失届
離職票01.jpg


●離職票(雇用保険被保険者離職証明書)
3枚綴りとなっているものです。
離職票02.jpg

離職票03.jpg

離職票04.jpg




■■■雇用保険被保険者 資格喪失届の記入■■■

<記入例>
離職票05.jpg

 書式に書いてある番号順に説明します。
 記入例を見ながら読んでください。

<拡大>
離職票06.jpg

 1.個人番号
   退職者のマイナンバーを書きます。

 2.被保険者番号
   退職者の、雇用保険の番号を書きます。
   わからなかったら過去の書類などを見て確認しましょう。

 3.事業所番号
   事務所の、雇用保険の番号です。
   これもわからなかったら過去の書類などを見て確認しましょう。   

 4.資格取得年月日
   退職者が入社した年月日を書きます。

 5.離職等年月日
   退職年月日を書きます。   
   例では30年3月31日です。

 6.喪失原因
   本人から申し出の自己都合退職なので
   “2”を記入します。

 7.離職票交付希望
   失業保険受給を希望しているので
   “1”を記入します。

 8.1週間の所定労働時間
   労働時間を記入します。
   例では、8時間×5日間=40時間 です。

<拡大>
離職票07.jpg

 19.~23
   退職者の氏名や生年月日、事務所の住所名称などを書きます。

 25.被保険者でなくなったことの原因
   本人からの申し出による退職なので
   “一身上の都合による退職”と書きます。
   もっと具体的に詳しく書いても良いです。



■■■離職票(雇用保険被保険者離職証明書)の記入■■■

<記入例>
離職票08.jpg

離職票09.jpg



<拡大>
離職票10.jpg

 (1)被保険者番号
  退職者の、雇用保険の番号を書きます。


 (2)事業所番号
  事務所の、雇用保険の番号です。

 (3)離職者氏名
  退職者の氏名を書きます。

 (4)離職年月日
  退職年月日を書きます。   
  例では30年3月31日です。

 (5)事業所 名称 所在地
  事務所の住所・会社名・電話番号を書きます。
  その下欄には住所・会社名・代表者名を書きます。

 (6)離職者の住所又は居所
  退職者の住所と電話番号を書きます。


<拡大>
離職票11.jpg

 (8)被保険者期間算定対象期間
  (A)一般被保険者等
   離職日3月31日から1ヶ月ずつ、
   12ヶ月間の月日を書きます。

  (B)短期雇用特例被保険者
   今回は短期雇用ではないので斜線をひきます。

 (9)8における賃金支払基礎日数
  左欄の期間の、それぞれの日数を書きます。
   例)1月1日~1月31日 ⇒“31”と記入


 (10)賃金支払対象期間
  給与の締め日を基準に、1ヶ月ごとの期間を書きます。

 (11)10の基礎日数
  給与閉め日基準の、1ヶ月ごとの日数を書きます。  

 (12)賃金額
  支給した給与の総額を書きます。
  通勤手当など、すべて含めた金額とします。

   例)基本給  190,000
     通勤手当   5,000
     残業手当   6,000
     合計   201,000
   ⇒201,000 と記入

  給与データの“総支給額”を転記すればよいです。

<拡大>
離職票09.jpg

 (7)離職理由欄
  退職理由について、該当する欄に“レ”チェックをいれます。

  例では本人からの退職申し出なので、
  「(2)労働者の個人的な事情による離職」にチェックをいれます。


 具体的事情記載欄
  具体的な退職理由を書きます。

  例では本人からの申し出による退職なので
  “一身上の都合による退職”と書きます。
  もっと具体的に詳しく書いても良いです。


■■■離職証明書に捺印■■■

ここまで書いたら、1枚めくって
2枚目「雇用保険被保険者離職証明書(安定所提出用)」に会社の印を押します。
離職票13.jpg

!!2枚目です!!

<拡大>
離職票14.jpg

(図参照)
 ・事業主名の横
 ・「離職票受領印」欄
 ・欄外に捨印



■■■退職者本人に確認、記名捺印■■■

退職者本人に、
2枚目「雇用保険被保険者離職証明書(安定所提出用)」を見せて
了承をもらいます。

離職票15.jpg

離職票17.jpg

!!2枚目です!!

了承をもらえたら、下記をそれぞれ記入してもらいます。

●(15)この証明書の記載内容は相違ないと認めます 欄
<拡大>
離職票16.jpg

・氏名の記入捺印


●(16)離職者本人の判断 欄
<拡大>
離職票18.jpg

 ・異議“無し”にマル
 ・氏名の記入捺印




■■■ハローワークへ提出■■■

書類が揃ったら、退職日が過ぎてからハローワークに提出します。
例では3月31日退職なので、4月1日以降です。

・雇用保険被保険者 資格喪失届
・雇用保険被保険者離職証明書(3枚綴りのまま提出)

作成した上記2書類に加え、添付資料も必要です。

<添付資料>
 ・退職願いの写し
 ・退職者の過去1年分賃金台帳の写し
 ・退職者の過去1年分出勤簿の写し

これらをすべて提出します。

郵送で提出する場合は返信用封筒も同封しましょう。




■■■ハローワークから返送後、退職者本人へ郵送■■■

ハローワークから返送されるのを待ちます。
(立て込んでいて数週間かかる事もあります)

返送されてきたら、
退職者本人宛の離職票や、失業保険手続き案内が入っているので
すみやかに退職者本人へ郵送します。


以上で完了です。





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posted by 隠居 at 09:19| 退職時の処理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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