昨日のぞろ目
>無題Nameとしあき 22/01/10(月)01:26:12No.16900711+
>ゾロ目
>エリオとアツェレイのもとにドン・モモタロウが出現
ラスレス
>無題Nameとしあき 22/01/10(月)01:30:06No.16900713+
>ラスレスならエクレールの衣装がマイクロビキニになる

>エリオとアツェレイのもとにドン・モモタロウが出現
？

ヴィヴィオとリンネの試合は半ば一方的な展開となっていた
リンネの攻撃は当たらずヴィヴィオの攻撃は的確にヒットする
リングサイドでノーヴェはその姿を感慨深い気持ちで見つめていたのである
　「あんまり頑丈じゃない身体の代わりに…
　　あいつには…誰より優秀な『眼』があった
　　非力さを補う精密射撃とカウンター
　　打たれ弱さを補うディフェンステクニック
　　それがヴィヴィオの見つけた答えだ」
自分はノーヴェが鍛えた1人の格闘家としての集大成だと
そう胸を張って言える様に苦労して努力して見つけ出した答え
だがそんなヴィヴィオを冷ややかな目で見つめるのは相手陣営のジルだった
　（圧倒的な練習量と情熱に支えられた技術…それはよく分かるわ…
　　だけどね…練習の密度と強さの意思ならリンネにもある）

エリオとリンネとタフネスと＜怒りの力と守る力＞

リンネの雰囲気が変わった
ヴィヴィオがそう直感した時リンネは右ストレートを放っている
その攻撃を回避したもののリンネはすぐさまヴィヴィオと距離を詰めた
　「ッ！（ﾊﾟｧﾝ!）」
フリッカージャブがリンネの顔面に直撃する……が
　「あぁぁぁ！（ｶﾞｯ!）」
食らいながらも尚食い込むリンネがついにヴィヴィオのジャケットの襟を掴んだのだ
　「やっと掴まえた！はぁぁ！（ﾄﾞｺﾞｫ!）」
この試合初めて入ったリンネの一撃、それは非常に重たい
融合したクリスが防御に力を回してもダメージはさばききれない程
そこからは攻守が変わる
今度はリンネがヴィヴィオに一方的な攻撃を繰り出していった
ヴィヴィオはコーナーにまで追い詰められてしまい防御する事しか出来ない
　「はぁ！（ﾄﾞｶﾞｧ!）」
ヴィヴィオの防御を抜いて更なる一撃がヴィヴィオのボディに突き刺さる

私は弱かった…弱い自分が悔しかった…
だから力が欲しかった…誰にも負けない…圧倒的な力
理不尽な暴力を打ち勝ち黙らせる不変の力
最近夢に見る…おじいちゃんが悲しそうな顔で歩いている姿…
必死に追いかけても追いつけない…必死に呼びかけても振り返ってくれない
それは私が弱いから…全てを打ち倒せる強さを持ってないから…
私を信頼して待ってくれている父さんと母さん
そしておじいちゃんの為にも…私は高町選手には負けられない
高町選手…この人の事は知っている
2人の親は管理局員の優秀な執務官と教導官
2人の兄代わりの人も管理局員で執務官や教導官をやっている
あのアツェレイ選手の妹的存在
全て持っている…恵まれている…私とは違う…
そんな人が何故私の邪魔をするの？
私の行く手を邪魔するのなら…私は全力で叩き伏せる！

　「ッ！はぁ！（ｶﾞｧﾝ!）」
一瞬の隙を突いてヴィヴィオが反撃
その直後ヴィヴィオはコーナーから抜け出し距離を取る
一方的な展開をようやく脱したヴィヴィオは大きく深呼吸すると
　「リンネ選手…あなたの打撃からは…怒りや悲しみを感じます」
　「だから？」
これまでの攻防を経てヴィヴィオが感じた事
リンネの拳からとても大きな怒りや悲しみを感じた事だった
　「私はリンネ選手の事をよく知りません
　　おせっかいが出来る立場でもありません
　　だけどこれだけは証明して見せます
　　怒りから繰り出される攻撃よりも…守る力はずっと強い事を」
　「はっ！」
ヴィヴィオの言葉に苛立ちを覚えたリンネが仕掛ける
その攻撃をヴィヴィオは防御や回避はしなかった

　　「何やってんだヴィヴィオ！？避けろ！」
ノーヴェが叫ぶがヴィヴィオは避けたりしない
今にもリンネの拳がヴィヴィオの顔面に直撃しようとしたその時
　　「――――ッ！（ｽｩ...）」
ヴィヴィオの左手の甲がリンネの繰り出した拳に『触れた』
するとヴィヴィオの顔面に迫っていたリンネの拳はギリギリの所で逸れたのである
　　「あれは！？」
　00「ッ！」
ノーヴェとアツェレイは今の一瞬で何かに反応した
　　「はぁ！！！（ﾄﾞｶﾞｧ!）」
ヴィヴィオのカウンターがリンネの顎に直撃
この一撃は今までの打撃以上のダメージをリンネに与えていた
その結果
　　「ッ！？（ﾌﾗｯ....ｶﾞｸｯ）」
　　『ダウーン！リンネ選手この試合で初めてのダウンです！』

　「リンネ！立って！」
　「ッ！？やれます！（ﾊﾞｯ!）」
ダウンによるカウントが進む中リンネは立ち上がり構えを取る
そのまま試合続行となったがリンネは周囲が驚く行動を取ったのだ
　『あーっとこれは珍しい！リンネ選手防御重視の構えだ！』
腕を身体の前に構えて相手の攻撃に防御する姿勢
攻撃の手数を減らしてでも防御を優先するスタイルだ
対するヴィヴィオは変わらずフリッカースタイル
試合再開となった直後からヴィヴィオはフリッカージャブを連打していく
防御の姿勢だからかこれまでよりもぐんぐん前に進み距離を詰める
だがヴィヴィオもそれは承知の上だった
　「はぁ！（ﾄﾞｶﾞｧ!）」
　「ッ！」
接近したリンネの顔面にフックが入りリンネの身体が揺れる
　「（ｷﾞﾘｨ!）はぁぁぁぁ！」

リンネは突っ込んできた
大きく右腕を振り被り一撃を放つがヴィヴィオの眼はそれを見切っている
リンネの攻撃を避けると共にカウンターを繰り出した
　「よし！タイミングピッタリ！決めろ！」
　「…………甘い」
ジルは確信していた、リンネの行動が全てを変えると
　（ﾄﾞｶﾞｧｧｧｧｧﾝ!）
ヴィヴィオのカウンターが完全にリンネの頭部に命中
正面から食らったリンネは
　「（ｷﾞﾘｯ!）はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！」
　「ッ！？」
　「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！（ﾄﾞｺﾞｫｫｫｫｫｫ!）」
顔面に食らいながらも強引に拳をねじ込みヴィヴィオのボディにぶち当てたのだ
その一撃の威力は凄まじくヴィヴィオの意識を刈り取りかけている
しかしリンネはそこから更にラッシュを繰り出した

　「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！（ｺﾞｼｬｱｧｧｧｧｧ!）」
左腕から繰り出されたブローが今度は逆側のボディに直撃
左右からの連続攻撃を食らったヴィヴィオは上体が大きく揺れるが
　「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！（ｺﾞｷｨｨｨｨｨｨ!）」
今度はヴィヴィオの左膝目掛けてローキックが入ったのだ
渾身の一撃はヴィヴィオの膝に甚大なダメージを与えている
左足で踏ん張る事が出来ず尚も激痛が走っている所を見ると
今の一撃でヴィヴィオの左足は折れてしまっているかもしれない
　「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！（ﾄﾞｺﾞｫ!....ﾊﾞｧｧｧｧﾝ!）」
リンネの更なる追撃を防御したものの防御の上から攻撃を無理矢理押し通した
顔面に入った攻撃でヴィヴィオの身体はリングの上に沈んでしまう
完全なダウンとなりダウンカウントが取られる中
ヴィヴィオの意識は段々と闇の中へと落ちていく

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>ヴィヴィオの意識は段々と暗黒面の闇の中へと落ちていく

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