この訃報により、客足はさらに激減。3年目の入場者数は80万人となり、採算ラインの120万人を大幅に下回ります。
結果、1998年2月期の決算に16億円もの赤字を叩きだし、1998年12月15日には閉鎖された鎌倉シネマワールド。現在跡地は、鎌倉女子大学の大船キャンパスとなっているそうです。
なお、当時の支配人・山本加津美さんによると、シネマワールドの敗因は「素人集団が開業を急ぎすぎたこと」だったといいます。専門家の力を多く借りて、しっかりとノウハウを構築してから勝負に出ていたら、もしかすると、USJより先に「映画のテーマパーク」として、一角の成功を収めていたかも知れません。
(こじへい)