内容紹介
「弱者のフリした在日朝鮮人が特権を享受し、日本人を苦しめている」。そんな主張をふりかざし、集団街宣やインターネットを駆使して在日コリアンへの誹謗中傷を繰り返す“自称”市民保守団体。現代日本が抱える新たなタブー集団に体当たりで切り込んだ鮮烈なノンフィクション。「ヘイトスピーチ」なる言葉を世に広め、問題を可視化させた、時代を映し、時代を変えた1冊。
日本を覆う右傾化の正体
現代日本が生んだ反知性的なレイシスト集団の実態に迫る。彼らを育てたのは誰か――。
「弱者のフリした在日朝鮮人が特権を享受し、日本人を苦しめている」。そんな主張をふりかざし、集団街宣やインターネットを駆使して在日コリアンへの誹謗中傷を繰り返す“自称”市民保守団体。現代日本が抱える新たなタブー集団に体当たりで切り込んだ鮮烈なノンフィクション。「ヘイトスピーチ」なる言葉を世に広め、問題を可視化させた、時代を映し、時代を変えた1冊。
解説:鴻上尚史(作家・演出家)
・・・・・・在特会とは何者かと聞かれることが多い。そのたびに私は、こう答える。
あなたの隣人ですよ――。
人の良いオッチャンや、優しそうなオバハンや、礼儀正しい若者の心のなかに潜む小さな憎悪が、在特会をつくりあげ、そして育てている。街頭で叫んでいる連中は、その上澄みにすぎない。彼ら彼女らの足元には複雑に絡み合う憎悪の地下茎が広がっているのだ・・・・・・(エピローグより)
目次
- プロローグ
- 1 在特会の誕生
- 2 会員の素顔と本音
- 3 犯罪というパフォーマンス
- 4 「反在日」組織のルーツ
- 5 「在日特権」の正体
- 6 離反する大人たち
- 7 リーダーの豹変と虚実
- 8 広がる標的
- 9 在特会に加わる理由
- エピローグ
- 文庫版 あとがき
- 解説 それでも希望はある
製品情報
| 製品名 | ネットと愛国 |
|---|---|
| 著者名 | 著:安田 浩一 |
| 発売日 | 2015年11月20日 |
| 価格 | 定価:990円(本体900円) |
| ISBN | 978-4-06-281632-8 |
| 判型 | A6 |
| ページ数 | 512ページ |
| シリーズ | 講談社+α文庫 |
| 初出 | 本書は、2012年4月に小社より単行本として刊行されました。文庫化にあたり、一部を加筆・修正のうえ、改題しました。 |