香芝市では、市民の皆さんに新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種を積極的に推奨しています。
本ページをご覧いただき、ワクチンの接種に対する疑問や不信感を解消できたらと思います。
一人でも多くのかたへ接種のご協力をお願いいたします。
新型コロナウイルスワクチンの接種は、市民の皆さんに受けていただくようお勧めしていますが、接種を受けることは強制ではありません。
接種を受けるかたの同意がある場合に限り接種が行われます。受ける方の同意なく、接種が行われることはありません。
職場や周りの方などに接種を強制したり、接種を受けていない人に差別的な扱いをすることのないようお願いいたします。
香芝市に入荷されるワクチンはファイザー社製とモデルナ社製のワクチンとなります。
香芝市の集団接種では、初回(1・2回目)接種ではファイザー社製のみ、追加(3回目)接種ではファイザー社製とモデルナ社製のワクチンを選んで接種することができます。個別接種では接種回数に関わらずファイザー社製のみとなります。
製造販売元:ファイザー株式会社
販売名:コミナティ筋注
種類:メッセンジャーRNA
用法:筋肉注射| 初回(1・2回目)接種 | 追加(3回目)接種 | |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 12歳以上 | 18歳以上 |
| 発症予防効果 | 95% | 2回目接種完了後より高い |
| 接種間隔/回数 | 3週間の間隔で2回 | 初回接種を終えてから原則8か月後に1回 ※ |
| 1回投与量 | 0.3ml | 0.3ml |
※追加(3回目)接種の接種間隔については、令和3年12月から医療従事者等は6か月、令和4年2月から高齢者は7か月の経過で接種することが可能です。詳細についてはこちらをご確認ください。
ファイザー社のワクチンは、ワクチンを受けた人が受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということが分かっています。
インフルエンザワクチンでは約40から60%なのと比べ、本ワクチンの発症予防効果は初回接種で約95%といわれております。
また、重症化予防の効果が高いといわれています。
ワクチン接種では、抗原となるタンパク質を作り出すための設計図となるmRNAを直接体内に接種しますが数日で分解されてしまうため、その可能性は極めて少ないと考えられます。
厚生労働省のQ&Aでは、2回目の接種後と比較して有害事象の発現傾向は概ね同様であるとしており、リンパ節の腫れについては初回(1・2回目)接種時と比較して、発現割合が高い傾向にあるが、ほとんどが軽度であり、発現後短期間で治まっているとのことです。
米国で実施された追加接種に係る臨床試験の結果、追加接種後に確認されたさまざまな有害事象は、2回目の接種後に確認されたものと比較して、その発現傾向は概ね同様であるとされています。
ただし、初回接種時と比較して、リンパ節の腫れの発現割合が高いこと(5%程度)が報告されています。追加接種の1~4日目に、主に腋窩リンパ節で多く発現しますが、ほとんどの場合が軽度であり、発現後短期間で症状が治まっていることも確認されています。
妊娠中、授乳中、妊娠を計画中の方も、ワクチンを接種することができます。日本で承認されている新型コロナワクチンが妊娠、胎児、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はありません。妊娠中の時期を問わず接種をおすすめします。
妊娠中、授乳中、妊娠を計画中のかたも、ワクチンを接種することは可能です。mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンが妊娠、胎児、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はありません。米国では、既に14万人以上の妊婦が新型コロナワクチンを接種しています(令和3年8月16日時点)。
妊娠中にmRNAワクチン接種をした約3万5千人の女性の追跡研究の報告では、副反応の頻度は非妊娠女性と同程度であり、胎児や出産への影響は認められておりません。
また、これから妊娠を計画されている方もmRNAワクチンを接種できます。mRNAワクチンが生殖器に悪影響を及ぼす報告はありません。また、ワクチンのために妊娠のタイミングを変更する必要はありません。もし接種後に妊娠していたことがわかった場合も、ワクチン接種が妊娠に悪影響を及ぼすという報告はありません。
妊娠後期に新型コロナウイルスに感染した場合に重症化リスクが高くなるという点においては、ワクチン接種のメリットが考えられます。
妊娠中の女性がワクチン接種をする理由として次の通り挙げられています。
新型コロナウイルス感染症が発症したときの母体・胎児への負担を考えた接種が多いです。
接種を希望されるかたには、接種による感染症予防の効果と副反応のリスクの双方について理解した上で、自らの意志で決断していただけたらと思います。
予防接種上の有益性が、危険性を上回ると判断された場合にのみ接種 を受けてください。
決して、強制ではないことと、ワクチン接種の正しい理解、周りへの理解・自身の意思を大切にしてください。
接種直後から通常 30 分以内に起こる重度のアレルギー反応です。
次のような症状や何か異常を少しでも感じたら、ただちに、接種会場の医師、看護師に伝えてください。
体の部分:自覚症状
全 身:冷や汗が出る、ふらつき
頭 部:めまい、意識の消失
顔 面:顔面蒼白(がんめんそうはく)
口や喉:喉のかゆみ
胸 部:動悸(どうき)、息苦しい
手・足:手足が冷たくなる
皮 ふ:全身のかゆみ、じんま疹
ワクチン接種に対する緊張や痛みなどをきっかけに誰でも起こりうる体の反応で、立ちくらみや血の気がひく(時には気を失うこともある)ような症状があらわれます。通常、横になって休めば自然に回復します。
接種された方の約 9 割の方に何かしらの副反応があらわれることが報告されています。
また、高齢者より非高齢者に多い傾向があります。
接種日以降に何かしらあらわれた副反応として以下の症状が報告されています。
| 発現割合 | 注射部位の症状 | 他部位の症状 |
|---|---|---|
| 50%以上 | 注射部位の痛み | 疲労、頭痛 |
| 10~50% | 腫れ、発赤、注射した同じ腕側のリンパ節(わきの下当たり)の痛み、圧迫した時の痛み | 筋肉痛、悪寒、関節痛、下痢、発熱 |
| 1~10% | 吐き気、嘔吐 |
発熱、倦怠感、頭痛などの全身症状のほとんどは軽く、1日から3 日程度で消失しますが、高熱やけいれん等の異常な症状があらわれた場合は、 速やかに医師の診察を受けてください。
ワクチン接種後の症状は、ワクチンを接種して24時間が経ったころから改善傾向が見られなかったり、病状が悪化してくる場合には、奈良県新型コロナワクチン副反応コールセンターにご相談ください。
奈良県で新型コロナワクチンの副反応に関する相談に対応いたします。
接種を受けてから体調の不良や違和感が続く場合は、ご相談ください。
受付時間:24時間対応(土日・祝日も実施)
新型コロナウイルス感染症のワクチンに関するデマがさまざまな情報媒体で流布されるようになってきました。
情報の発信源が特定できないものや、厚生労働省が正式に認められていない情報については、信用や発言力があると感じられる者の発言でもまず疑いましょう。
また、海外の情報でも、自動翻訳機能(Google翻訳等)が誤った翻訳をする場合がありますので、厚生労働省等の正式な情報と見比べて判断してください。
よく出回るデマ情報について下記の通りまとめております。
コロナワクチンに限らず、どんなワクチンに関しても流されるデマの一つです。
不妊や流産などに直接の影響がないということは、妊娠中に接種した約3万5千人の女性の追跡調査から明らかになっております。
不妊が起きるという科学的な根拠は全くありません。
一部SNSでファイザー社公式サイトで「不妊症を引き起こす可能性」があると記されている記事についてです。
これは、海外の論文などをパソコンやスマートフォンで自動翻訳した際に誤った翻訳がされた内容を信じてSNS上で広がったデマ情報です。ファイザー社は、発表をしていないと回答しており、不妊症を認める記述は一切ありません。
また、ワクチン接種が原因となる不妊症のケースは無く、米国での臨床試験や10万人を超える妊婦への接種後の追跡調査から、明らかとなっております。
mRNAワクチンには遺伝子組み換えの技術は使われておらず、mRNAがヒトの細胞の核(DNAが保管されている場所)に入ることはありません。mRNAが核に入ったとしても、逆転写酵素がないため、DNAに組み込まれることはできません。
また、mRNAは細胞内の酵素で速やかに分解されます。mRNAがヒトの遺伝子に変化を起こすことはありません。
ワクチンや過去の感染により作られる抗体が、ウイルスの感染を増強してしまうことをADEといいます。
デング熱ワクチンやSARSワクチンでこのようなことが起きたことがあります。しかし、ファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチンでは、高い中和作用がある抗体とバランスのよいリンパ球の動きが確認され、動物実験でもADEは観察されず、大規模な治験においてもADEの報告はないことから、新型コロナワクチンに関して、ADEの可能性は考えにくいとされています。
万が一、新型コロナウイルスワクチンによって健康被害が生じた場合には、国による救済制度があります。
香芝市に住民票があるかたについては、市街で接種されても、香芝市が窓口となっております。
救済を受けれる内容や申請方法については特設ページをご覧ください。
詳しくは、厚生労働省の予防接種健康被害救済制度(別ウインドウで開く)をご覧ください。
厚生労働省等でワクチン接種についてのQ&Aなど最新情報を専用ページで公開しております。
ファイザー社のワクチンに関する予防接種を受けることができない人、注意が必要な人等の情報、新型コロナワクチンの有効性・安全性に関する情報、Q&A等ご参照できます。
患者向け医薬品ガイド、患者家族向けガイド、添付文書、適正使用ガイド(医療従事者向け)、重篤副作用疾患別対応マニュアル等ご参照できます。
行政窓口 月曜日~金曜日 8:30~17:15(祝日・年末年始除く)