バス運転手の給料の実際
このページではバス運転手の給料って実際はどうなの?という疑問にお答えします。
筆者は都内でバス運転手としてのキャリアが14年目を迎える現役のバス運転手です。
バス運転手の基本給は10万円台半ば
まずはバス運転手の基本給について。
バス運転手の基本給は10万円台半ばです。
本当ですよ(涙)
私の勤務先は一応は「大手」の鉄道系列のバス会社です。
新人の初任給は10万円台半ばです。
手取り一桁なんて話もあるくらいですよ。
残業手当で稼ぐ給与体系
なぜこんなに基本給が安いのかというと残業手当で稼ぐ給与体系だからです。
バス運転手は超がつくほどの人手不足で毎月の残業時間が50~60なんか当たり前です。
バス運転手も基本的には世間と同じ8時間労働です。
そこから超過した部分が残業時間となります。
例えばハンドル時間が12時間あれば、4時間が残業時間となります。
さらに休日出勤も多く、休めるかどうかも当日になるまでわかりません。
いつダイヤに穴が開いてお声がかかるか、という状態です。
残業時間が50時間で休日出勤が毎月2~3回、これで一般的なサラリーマンより少ない手取り、というのが現状です。
バス運転手の年収は400万あれば良いほう
バス運転手の年収は400万あれば良いほうです。
これも本当ですよ。
残業時間が毎月50時間で休日出勤が毎月2~3回、これで年収400万円がようやく、って感じです。
公営バスは例外的で、一応は公務員なのでもうちょっとはもらえるらしいですが。
ですが、近年は公営バスも民間委託していて、見た目だけ公務員で中身は安月給の民間企業というのも多いです。
こういう場合も年収は400万程度です。
業態によっても違う
バス会社も業態がたくさんあります。
路線バス、観光などの貸し切り、企業などの送迎バス、公営の路線バス・・・いろいろあります。
私自身は路線バスの運転手しかやったことがないのですが、観光や送迎バスの会社はもっと安月給です。
観光の場合は時期によって仕事の量に差がありますから。
閑散期はアルバイトをしないとヤバいくらいの給料ですね。
まぁ、いずれにしても民間のバス会社なら驚くくらいの安月給というのは共通しています。
人の命を預かるのにこれでいいのか?バス運転手
まとめとして。
バスの運転手は人の命を預かるのにこれでいいのでしょうか?
給料が多ければいいってもんじゃないけどね、いくらなんでも安すぎですよ。
生活もまともにできないくらいの安月給で人の命を預かって日夜走り続ける。
これじゃ、重大事故の発生も当然ですよ。
衣食足りて礼節を知る、という格言もあるんですよ。
礼節どころか自己管理もまともにできない給料ですよ。
バス運転手も人間です、部品じゃありません。
世間様がもっとバス運転手の人間としての部分に目を向けてくれれば幸いです。
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