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うさぎっ子恐怖館スマホ閲覧verです
しばらくの間、スマホからの閲覧はこちらでどうぞ。

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箕面ヶ丘病院編

箕面ヶ丘病院編

執筆者:kuni

恐怖度:

 

関西遠征第2弾、最後の物件は数々の問題を抱え閉鎖された精神病院廃墟です。
人員水増し、診療報酬の不正受給、入院患者へのとてつもない人権侵害。
人権侵害の中身としては違法拘束・外出制限・電話や手紙など外部との接触の妨害などがあります。
「ポチと呼ばれた男性」・・・この男性は約10年の間、窓の鉄柵から腰に延びた2mほどの白い布ヒモに繋がれ、そのヒモの届く範囲が男性の動ける空間のすべてでした。
リノリウムの床に畳一枚と布団が敷かれ、食事の時は便器のふたの上で食べたそうです。
ヒモが外されるのは、たまの入浴と行政の立ち入り調査の時ぐらいだったといいます。
また、腸閉塞の患者が出た時でも、この病院ではなにもできないのに転院させることもせず、なんの処置もせぬままに6日後に死亡させています。
さらに、覇気のある面倒な患者は、府の立ち入り調査の日にはあてもなく終日マイクロバスに乗せられていたといいます。
もちろんこれは病院にとって都合の悪いことをしゃべられたくないからです。
こんな事実のある廃病院ですから、院長に恨みを持って亡くなった不幸な患者もきっと多いだろうと。
そして、なにかがあっても決して不思議ではないだろうと。
そう確信した私たちは箕面ヶ丘病院の探索を決めたのです。

探索日時:2003年9月7日(日) 1:20~2:00
探索メンバー:管理人ピフィア(以下、師匠)と私(kuni)の2名

 

来る前からわかってはいたのですが・・・・
ここは住宅地の真っ只中に位置しており、非常に侵入に気を使います。
「これは厳しいな~」と感じながらも、とにかく目立たないように少し離れた路上に駐車することにしました。
「ん~~~これは・・・」と困惑しながら、病院の周囲を目を皿のようにして観察しつつ、病院に向かって歩いていきます。
すぐ近くにはマンションもあり、病院内で写真を撮れば、フラッシュの閃光が丸見えです。
さらに翌日(厳密には当日)は休日であり、まだ1時を少し過ぎたばかりということで、寝静まる気配はまったくありません。
通報される危険を感じ、私たちはかなり躊躇していました。
しかしここは当時徐々に有名になりつつあり、今後は警戒がかなり厳重になる可能性があります。
さらに住宅地ということもあって、早期の解体も予想されます。
「やっぱり今日入るしかない」そう決めた私たちは一番目立つ正面入口を避け、勝手口のようなところからの侵入を試みました。

入ったところは厨房ということで、文字通り勝手口でした。
調理器具などは当時のまま残されているようです。
まだ新しい廃墟ということで、すぐにでも使えそうな感じがします。

 

逃げ遅れて、半分写ってしまいました。(笑)
こちらは洗い場のようです。
右側にあるのは食器洗浄器のようですね。
ところで、私が左手に持っているライトから私の膝にかけて光る靄のようなものが認められますが・・・
 

私のライトが動いたためにできた光の軌跡でしょうか?

 

厨房から食品倉庫脇を通って奥に進みます。
師匠が撮ったばかりの画像を見ながら、ニヤニヤしているように見えますが・・・(笑)

土足や病棟での履物では、ここから先には入ってはいけないそうです。
入ってはいけないと言われても、行かなければ先に進めません。
土足ですが、入ってみます。

宿直室、または休憩室のようですね。
この部屋にも奥の部屋にもクリーニング済みの白衣が散乱していました。

 

真新しいチューブファイルが放置してありましたが、窓際の箱に書いてある「カルテブック」とはこのファイルのことでしょうか?
左の押入れ脇に積み上げられているのは、どうやら未使用のカルテのようです。
ある時期まではカルテも存在しなかったという話もありますが・・・

結構大きな机とベッドがありました。
机の上には、新しい廃墟には不釣合いな古いダイヤルチャンネルのテレビと、なぜかトースターがあります。
廃墟ですから、もちろん電気は通じていないわけですが・・・
テレビに病院内の病室か廊下が映し出されているように私には見えます。
さらに、テレビ上のガラス窓には連なるように顔が写っているように見えます。
フラッシュの反射なのかもしれませんが・・・・

 

なにかわかりませんが、やはり私には病室のように見えます。
さらに数人の人が立っているような・・・
アテにはなりませんが(笑)

 

いかがでしょうか?
ん~~~窓ガラスの汚れのような気がしてきました。(笑)
 

小さな浴槽ですが、綺麗な状態です。
サッと水洗いすれば、すぐに使えそうですね。

厨房からは一階の他の場所に行くことができなかったため、外階段で二階に行くことにしました。
しかし踊り場には、なにやらガラクタがいっぱいあります。
行ってみると、それは看板の残骸などで、踏めばかなりの音を立てます。
これは正に「通報してくれ!」と言っているようなものです。
なんとか音響トラップを切り抜けて、二階のドアには達しましたが・・・
施錠されていて、入ることができません。
私たちは仕方なく正面突破を試みることにしたのです。

 

勝手口から脱出した私たちは、正面入口付近に来ました。
時折、往来する車やバイクが非情に気になります。
一旦、入口付近から離れ突入の機会を窺いますが・・・
付近の民家の窓からは、いくつもの目が私たちを注視しているかのような錯覚に囚われ、非情に緊張します。
※この画像はもちろん撤収後に撮ったものです。

意を決し、先ほどの立入禁止の表示のあるロープをくぐり、正面入口に到達しました。
気は焦りながらも割れたガラスに注意して、突入します。
※もちろんこれも撤収後に撮った画像です。

受付です。
柱や奥の壁に映る光の帯はフラッシュの反射でしょう。
特に珍しいものは写ってはいないようですが・・・
しかしどうもここは妙な圧迫感を感じます。

偉そうに薬局がありますが、精神分裂病(統合失調症)への処方は、最初に開発された治療薬のクロルプロマジンばかりだったそうで、他の病院の精神科医は「まるで三十年前のまま。薬の量は少ないが、どの患者にも画一的だった」と驚いていたといいます。
熱を出したら一律に風邪薬、高熱でも「水は飲ますな」、腹痛でも「メシは食わせろ」。
看護婦が「解熱剤を出しましょうか?」と聞くと「お前は医者か!!」と怒鳴られた。
職員たちはそう証言しているそうです。

受付の内部には、種々雑多な物品で溢れんばかりです。

隣は診察室のようです。
ロクな診察は成されていなかったようですが・・・

 

 

「呪」・・・いつもなら馬鹿馬鹿しいと思う落書きですが、今回ばかりは被害に遭った患者さんたちの心を代弁しているように感じます。

ここにあの悪徳医が座っていたのですね。
アルバイトの宿直医も座ったのでしょうが、私に言わせれば院長と同じく悪徳医です。
院長の悪行を容認していたわけですから同罪ですね。

エックス線室です。
設備は残っているのでしょうか?

 

あったのはこれだけです。
これがどんな設備なのか私にはわかりません。
閉鎖前はもっといろいろな設備があったのでしょうか?
まぁ、この病院にはどんな立派な設備があっても決して活かされることはなかったでしょうね。

続いて検査室に入ってみましょう。

 

入口から撮った画像です。
画像中央やや右側の下の赤い光が顔に見えます。
気のせいでしょうか?

いかがでしょうか?

画像右側に写っている赤いモヤのようなものは何でしょうか?
ここの探索ではLEDライトを控えめに使っただけなので、強力なフラッシュライトの光ということは考えられません。
また、窓際の筒状のものにも赤い光が迷走するように出ています。

いかがでしょうか?

 

入院患者の部屋割り表が掲示されていました。
ご立派です。これだけ評判の悪い病院でありながら、120名ほどの名前を確認しました。
医師としての能力は無くとも、金儲けは上手だったようです。

 

では、そろそろ二階の探索に移ることにします。

 

二階に上がって最初の病室です。
この部屋には6名の患者さんが入院していたようです。
窓の外の鉄格子が、ここが精神病院だったことを改めて思い出させます。

物置のようになっている部屋がありました。
5~6台の扇風機など、雑多なものが置かれています。
会議テーブルの上の「赤く光る物体はなんだ?!」と画像を拡大してみると・・・
どうやら、それは反射板の付いた拡声器のようです。

 

看護婦詰所です。
早速、中を見てみましょう。

 

師匠がいち早く中に入ろうとしていますが・・・
画像左側のガラスに大きめオーブ、その上の戸袋にいびつなモヤ状のもの。
オーブの左側には白い発光体があります。
拡大してみると・・・この物体には影があることがわかりました。
虫でしょうか?

いかがでしょうか?

看護婦詰所の奥です。
棚の中身はすっかり無くなっています。

さらに奥に入ると薄汚れた流しと冷蔵庫がありました。
やかんに何か書かれていますが、拡大しても判読できません。

 

看護婦詰所の外に出て、師匠が撮ったものです。
奥の椅子になにやら光の点があります。

赤、青、薄紫と3つの輪が見えます。
ファイルする紙のパンチ穴の補強シールのような感じのものです。
これは何なんでしょう?

二階廊下の一角です。
これは何と呼べばいいのですか?
衣装ケース?が山積みになっています。

 

病室にはこのようにロッカーが置いてありますが、ベッド数から考えると多すぎます。

前の画像左側の2台のベッドです。
壁際に丸い大きな傷があります。

拡大してみましたが、何の傷なのか判然としません。
それよりも当時は気付かなかったのですが、ベッドのシミが嫌な感じです。

病室から出て、廊下を撮ってみました。
他にも病室はありましたが、どれも同じような感じです。
では、そろそろ三階の探索に移ります。

 

三階に上がってきました。
テーブルの上に紙おむつ、下には青と赤のコップが置かれていました。
男女で色分けしていたのでしょうか?

三階の廊下です。
左右には二階と同じような部屋が並んでいます。
先人たちが引っ張り出したのか、消火用のホースが蛇のように廊下を這っています。

 

三階の病室のひとつです。
中を見てみても、やはり二階と大差ありません。

別の部屋の病室入口ですが・・・
ドアの左側のガラスに緑色のモヤがあります。
その中には・・・・

緑色のモヤの中にいくつかの顔が出ているように見えます。
いかがでしょうか?

 

別の病室ですが・・・
ほうきが逆さに立てかけられています。
私たちに「帰れ」と言っているのでしょうか?

特に変わったところは見受けられません。
新しい廃墟なので、結構きれいですね。

二階の看護婦詰所もそうでしたが、廃墟の時計というものは何故12時前後で止まっていることが多いのでしょうか?
先人たちのイタズラなのでしょうか?

 

食堂だと思われますが・・・
画像左に、また病室のドア付近に写っていたような緑色のモヤが出ています。
何なのでしょうか?

 

四階に上がる階段の踊り場です。
屋上で洗濯物を干す時に使うのでしょう。
洗濯バサミが散乱していました。

四階には入れなかったのか?
正直言って、記憶にありません。
この画像は五階、つまり屋上に出る扉の前なのですが、施錠されていて屋上に出ることはできませんでした。
では、通報される前に撤収することにします。


☆編集後記☆
実はここに来る前に私はある場所で大変な霊気に晒されました。
その物件は廃墟ではない廃墟とでも言ったらいいのか・・・
廃墟にしか見えないのですが、実は廃墟ではなく電気も通じている生きている物件です。
その物件の前に行った時、あまりの霊気に師匠は車を降りることさえ、できませんでした。
師匠が畏怖する物件、それがどれほどスゴイものか、なんとなく想像できると思います。
そんなところに行ったあとですから、霊的な意味では不感症になっていたのかもしれませんが、箕面ヶ丘病院には特別に強いなにかを感じることはありませんでした。
しかしまぁ~酷い病院があったものですね。
呆れるのは、これだけの事件を起こしておいて、西川良雄という院長に科せられたものは、不正受給した診療報酬の返還請求と、精神保健指定医の資格取り消し処分だけだということです。
刑事責任を問う動きがないというのはどういうことでしょうか?
民事にしても訴追するのはかなり困難を極めるといいます。
それにはこんな理由があると・・・
「民事訴訟は本人の意思が原則。後見人を立てるにもハードルが多くて……」と、障害者問題に詳しい弁護士はため息をついた。(2002年2月1日大阪読売新聞夕刊2社面より)
酷い話ですが、これが現実なんですね。
【参考】http://www.seirokyo.com/archive/news/hushoujiken/minoogaokaHp.html

副管理人:kuni

今回の病院廃墟は不祥事と人権侵害により世間を騒がせた「箕面ヶ丘病院」です。
この病院は記事にも書かれているように日常的に一部の患者をひもで縛って身体を拘束するなど違法な行為を続けた結果、摘発され結局は病院自体経営を継続する事が困難となり廃墟化してしまった病院です。
「廃墟と化すには理由が有る」と言われますが、この病院が廃墟になってしまった理由は頂けませんね。
病院は精神科なので霊的にはそれほど感じるものは有りませんでしたが、他のスポットとは違う独特な雰囲気は有りました。
独特な雰囲気が何なのかは分かりませんが、この病院で迫害を受けていた患者さんの念なのかもしれません。
ただ、今回の病院廃墟探索は住宅街の中に佇む廃墟なので、外の様子などがどうしても気になり、探索に集中する事が困難な状況だったのが惜しまれます。
しかも、編集後記にてkuniさんが書いている通り、この病院廃墟を探索する前に強過ぎる霊気の影響を受け、私の霊感センサーは自閉モードに入ってしまい、調子が悪かった事も悔やまれる探索でした。

 

管理人:ピフィア

 

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