監修者からのメッセージ

出口弘直（薬剤師／勝和会病院薬局長）

「木も見て森も見る」薬剤師に
インターネットの普及をはじめ、情報が簡単に手に入る現在。臨床医療の現場では、溢れる情報の山から必要なものを取捨選択し、活用することが求められます。単なる情報提供ではなく、知識を現場の課題に当てはめた有用な知恵として自分の意見を伝えることです。
これからの薬剤師業務には、薬という「木」を見る前に患者さんの生活環境までを含めた全体像となる「森」の把握が求められます。
広い視野から専門知識を活かし、「木も見て森も見る薬剤師」になるために本コンテンツを少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
必携実務ノートは筆者が薬剤師になったばかりの、まだ調剤薬局と呼ばれる業態やインターネットもない時代から、病院薬剤師として現場で得た経験や参考にしてきた書籍などを基に、実務に活かしている項目をまとめさせていただきました。
その意味で、添付文書のような情報や最新情報から考えると別のご意見もあるかもしれません。お気づきの点がありましたら是非、ご指摘いただきたいと思います。