あざとい
別表記:小聡明い
「あざとい(小聡明い)」とは、元々は、小狡いさま・抜け目のない感じのあるさま・やり方があくどいさま・たちの悪い様子、といった意味の表現。文脈によっては「浅はかにも」のようなニュアンスも含まれる。
最近の俗な用法では、「あざとい」は、いたずらに情欲や胸のときめきを掻き立てるような ―― しかもそれが計算ずくで行われている趣のある ―― 仕草やポーズなどを形容する言い方として用いられる傾向が多分にある。小利口な立ち回りに対するイラ立ちや、でもカワイイ / カッコイイから許せちゃうという複雑な心境なども、ニュアンスとして含まれている場合が多い。
たとえば、両手をごく軽く握り、後頭部へ、頭上から少し覗くくらいの位置に置いて動物の耳を模し、さらに片目をつむってウインクしつつ口元は舌を出して「テヘ☆」とでも言うかのような表情を作り、加えるに片膝を内側に向けて少ししならせでもすれば、これはまごう事なき「あざといポーズ」であろう。何故これが「あざとい」のかというと、そこに「いかにも」な感があるからである。「仕草がかわいい」と感じられることは無論であるが、それが「かわいい仕草」として意図的に利用されてきたであろう事が明白だからであり、カワイイと自分で承知した上でそのように振る舞っていることがまざまざと感じられるからである。意図せずにこんなポーズをする機会などまずない、あるものか。
しかし当人の意図の有無にかかわらず、もっぱら見る側の主観によって「あざとい」と判断されるような場合もある。たとえば家猫は腹を天井に向け舌を出したままバンザイのポーズで寝ていることがある。ひどい悪戯をしでかしてから澄ました上目づいで見つめてくることもある。猫自身が「カワイイ自分」を意識しているはずは多分ないが、その「もはや猫好きを悩殺しようとしているようにしか思えない」姿には、あざとさが感じられる。
アニメやマンガなどの分野におけるキャラクターデザインでは、黄色をイメージカラーに付与されたキャラクターが、計算ずくの「あざとさ」を醸すキャラクターとして特徴的に描かれている場合が見いだされる。(典型的にはプリキュア、笑点)。こうしたステレオタイプを指して「黄色はあざとい」と表現することがある。
「あざとい」という言葉のニュアンスは、ある種の感情を煽るという意味で、「小悪魔的」という表現に相通じる部分がある。「小悪魔的」はもっぱら女性の蠱惑的な魅力を表現する言い方であるが、「あざとい」はより広く、少女、小動物、あるいは男性、果ては非生物や演出などを形容する(ある種の心情をくすぐられる)表現としても用いられる。
「あざとい(小聡明い)」とは、元々は、小狡いさま・抜け目のない感じのあるさま・やり方があくどいさま・たちの悪い様子、といった意味の表現。文脈によっては「浅はかにも」のようなニュアンスも含まれる。
最近の俗な用法では、「あざとい」は、いたずらに情欲や胸のときめきを掻き立てるような ―― しかもそれが計算ずくで行われている趣のある ―― 仕草やポーズなどを形容する言い方として用いられる傾向が多分にある。小利口な立ち回りに対するイラ立ちや、でもカワイイ / カッコイイから許せちゃうという複雑な心境なども、ニュアンスとして含まれている場合が多い。
たとえば、両手をごく軽く握り、後頭部へ、頭上から少し覗くくらいの位置に置いて動物の耳を模し、さらに片目をつむってウインクしつつ口元は舌を出して「テヘ☆」とでも言うかのような表情を作り、加えるに片膝を内側に向けて少ししならせでもすれば、これはまごう事なき「あざといポーズ」であろう。何故これが「あざとい」のかというと、そこに「いかにも」な感があるからである。「仕草がかわいい」と感じられることは無論であるが、それが「かわいい仕草」として意図的に利用されてきたであろう事が明白だからであり、カワイイと自分で承知した上でそのように振る舞っていることがまざまざと感じられるからである。意図せずにこんなポーズをする機会などまずない、あるものか。
しかし当人の意図の有無にかかわらず、もっぱら見る側の主観によって「あざとい」と判断されるような場合もある。たとえば家猫は腹を天井に向け舌を出したままバンザイのポーズで寝ていることがある。ひどい悪戯をしでかしてから澄ました上目づいで見つめてくることもある。猫自身が「カワイイ自分」を意識しているはずは多分ないが、その「もはや猫好きを悩殺しようとしているようにしか思えない」姿には、あざとさが感じられる。
アニメやマンガなどの分野におけるキャラクターデザインでは、黄色をイメージカラーに付与されたキャラクターが、計算ずくの「あざとさ」を醸すキャラクターとして特徴的に描かれている場合が見いだされる。(典型的にはプリキュア、笑点)。こうしたステレオタイプを指して「黄色はあざとい」と表現することがある。
「あざとい」という言葉のニュアンスは、ある種の感情を煽るという意味で、「小悪魔的」という表現に相通じる部分がある。「小悪魔的」はもっぱら女性の蠱惑的な魅力を表現する言い方であるが、「あざとい」はより広く、少女、小動物、あるいは男性、果ては非生物や演出などを形容する(ある種の心情をくすぐられる)表現としても用いられる。
あざと・い
あざと・い
品詞の分類
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